織斑一夏は男の娘   作:フリスタ

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アニメ2期書いてみようと思います!

ですが今回はアニメ2期に関係ないモノです。

まだアニメ2期見終わってないし、書くのは時間掛かるだろうけど、よろしくでっす。

勢いだけで書いたから変なところあるかも。

では、どーぞ。



番外編3「男の娘と体調不良」

 

 

 

 ―――今日、千冬お姉ちゃんの顔色が悪い。

 

「お姉ちゃん、今日の分をください!……お姉ちゃん?」

 

「……あ、あぁ一夏か。……あぁそうだったな今日の分だ」

 

 まるで小刻みなフリーズを繰り返すパソコンのような反応にも僕はお菓子を受け取るが、解せぬ! 大事件だ! 心ここに無いよって感じだ。余程落ち込む事があったに違いない! これはお菓子を食べてる場合じゃない!

 

「うん美味しい。良い甘さだね。ダネダネ! 最高です」

 

 あれ? 食べてる場合じゃないのに、食べてる。あれー? はっ! 操られて!? や、やめて! これ以上は!! く、身体が勝手に……お、美味しい! だから食べちゃう!

 

『マスター!? マスター! だ、誰かマスターを助けてください! このままではマスターが! ……それで、どうするんですか? というか、大丈夫ですか?』

 

せっちゃんもノリノリです。って今はそんな事よりもお姉ちゃんだ。そう何が大丈夫かって、お姉ちゃんが心配なわけだ。

 

「うーん。ここは いつもお姉ちゃんの近くにいる人に聞いてみようワトソン雪羅くん。あ、でもここでお別れか。またねせっちゃん」

 

 今日は雪羅(せっちゃん)の整備の日だった。山田先生に預けて僕は一人『名探偵ホームズ・一夏』(ミルキィ等と頭にはつかない)として放課後の学園に乗り出すことになる。

 そんなわけで、いつもの専用機持ちメンバーが集まってくれる。基本暇してるよね友達とかいないのかな。僕? 僕はこのメンバー以外にも友達いますしぃ、のほほんとか~、相川さんとか~……あとはぁ……と、とにかくいるし! まだクラス全員と仲良く話す事は難しいけど時間の問題だしっ!

 

「―――千冬さん? そうは見えなかったけど体調が悪いんじゃないの?」

 

 と、鈴がもっともらしい事を口走りますが、何を言っているんだよ~そんなわけないじゃないか。鈴は家族じゃないから知らないんだ。いつも一緒にいる僕には分かる。その理由を僕は説明してあげる。

 

「ううん、絶対ショックな事があったんだよ。僕には分かる。だってお姉ちゃん体調崩したことないもん」

 

「いや、今回がその一回目かもしれないんじゃ……いつもの織斑先生に見えたけど、授業は山田先生が主導してるからね」

 

 苦笑いを浮かべるシャルはそう言うけど、そんなまさかな展開があるわけがない。でも、箒も、セシリアさんも、いつも「教官、教官」って言ってるラウラも体調不良の可能性が高いって言うんだ。ラウラは僕と同じ意見だと思ったのになぁ。でも、その時の僕は否定された気持ちが強くて、怒って帰ってきた。

 

「僕がお姉ちゃんのこと一番分かるの!」

 

 興奮して顔が熱く赤くなるのを感じながら僕は走り去る。

 

「あっ待て一夏! 今日の特訓はどうするんだっ!」

「あ、一夏のIS(雪羅)は今整備に出してるから今日は特訓なしだよ……それで、どう思う?」

「どうと言われましても、やはり体調不良なのではありませんか? そのようには見えませんでしたが」

「千冬さんでも風邪ひくのね~」

「それを言われてから気付くとは何か教官に差し入れるべきか」

 

 

 

 

 

 友を一気に5人も失った僕は、一人放課後のIS学園をとぼとぼと歩いていた。途中で部活中だった相川さんに、甘めのレモンの蜂蜜漬けを貰いそれとなく同じ事を聞くが、答えは鈴達と同じだった。ぷくぅっと頬を膨らませている事を指摘され更に怒ってその場を去る僕。これで更に1人友を失った。何たる事だ! 友達と思っていた君たちは上辺だけの関係だったとは!! 君たちとは絶交するしかない!! ―――などと、この前見た大河ドラマのワンシーンを思い出しながら演じて一人怒ってみるが何の解決にもならない。

 と、そこに現れたのは最後の―――こほんっ、もう一人の友ののほほんだった。

 

「あ、おりむー今日は特訓しなかったの~? あ、その状態じゃ無理かぁ」

 

 ISの整備のために今日は休み。のほほんが言う「その状態」とは、僕の腕の腕輪型のISがなかったのが確認できたからだろう。僕はのほほんからキットカットを貰う。……聞いてみるべきか。これでもしものほほんまでもが同じ答えを言うのなら僕は……。

 

「今日ってなんか体調悪そうに見え―――えっおりむー!?」

 

 僕は駆けだした。最後の友も失った!! もうこの学園にはいられない!! 自分の部屋に戻り、荷物を纏める。学校の物はいらない。私物だけ……なんか最初の頃と比べると色々と減っている気もするけど、今は気にしてる場合じゃない。カバンに~つーめーこーんーでー♪

 

 

 ピピーーーーッ!!

 

「待ちなさい!! 休日以外の学園外へ出かけるのは申請をして―――ん? 君は織斑一夏君か?」

 

 猛ダッシュでIS学園の門を抜けようとした時、笛を鳴らされ僕は捕まった。唯一男の生徒と言う事が仇になった。僕の溢れる男らしさが見た事もない先生にまで伝わりバレてしまったんだろう。

 

 僕は脱獄犯の様に再び部屋へと戻され、自室待機を命じられた。数十分して、僕は少し冷静になり気付いた。

 

「―――あれ? 何で僕は逃げ出したんだ?」

 

 まだ顔が熱い。箒たちと話してからずっと熱い気がする。

 

 そして、部屋の外でさっきの見知らぬ先生と千冬お姉ちゃんの声が聞こえてきた。

 

「申し訳ありません」

「いえ、では私はこれで―――」

 

 聞こえてきたお姉ちゃんの謝罪の言葉にフラッシュバックする。攫われた僕を助けてくれたお姉ちゃんが、第二回のモンドグロッソを不戦敗として、会場に戻った時。会場でテレビに向かって、応援してくれた人たち、決勝戦を楽しみにしていた人たち。全てに対して謝罪した。―――僕はまた、謝らせてしまったんだと。

 

 鍵の掛かっていないドアは開けられ、お姉ちゃんは入ってきた。

 

「何をしてるんだバカ者」

 

「うぅ……ごべんだざぁーい!!……ふきゅぅっ」

 

「一夏!? 一夏!!」

 

 ―――誰かが僕を呼んでる気がする。その声は凄く反響していて、僕は、その音が安心できる声色で、そのまま寝ることにした。

 

 

 

 

 

「風邪!? 一夏が!?」

「あぁ、教官が言うにはそういう事らしい」

 

 織斑千冬は健康そのものだった。対して一夏は風邪をひいてまともな状態ではなかった。

 

 山田麻耶は語る。織斑一夏のIS雪羅には問題は見られなかったと。

 

 織斑一夏は朝から調子が悪かった。本人は気付いていなかったが、姉の千冬からお菓子を貰う時も、千冬の反応がおかしいと思ったのは実は心配するように一夏にお菓子を渡す姉の姿が、千冬お姉ちゃんの調子が悪いと勘違いした。

 本人にしか聞こえないIS雪羅の「大丈夫ですか?」の声を「織斑千冬は大丈夫ですか?」という意味だと勘違いし、山田真耶にISを渡した後に表情に出始めた。

 

 箒・鈴・セシリア・シャル・ラウラからすればいつものようにお菓子を食べる一夏という風にしか見えなかったのと、恋敵の手前、冷静な判断が出来なかったと言えるが、会話の最後の方で一夏の顔が赤くなったのを疑問には思ったが、怒った事に起因していると思っていた。

 

 ハンドボール部で部活中だった相川清香は熱が出ていると見抜きはしたが、レモンスライスの蜂蜜漬けぐらいしか手元になく、“一夏の事を”「体調不良だろうから安静に―――」と膨れたほっぺをツンと突いて寮へと送り出した。

 

 のほほんこと布仏本音は真っ赤な顔の織斑一夏を見て、風邪みたいだし今日の特訓は休んだんだろうと判断し、キットカットを渡す。少量のチョコレートには安眠に効果があり、手持ちのキットカットを半分こにしてあげたのだった。のほほんもまた“一夏が”「今日は体調悪そうに見える」と伝えたのだが、一夏はのほほんまでお姉ちゃんの調子が悪いと言ったと思いこみ混乱し、時の牢獄から逃げ出そうと愉快な頭になったのだった。結果として天の獄に戻される形になるのだが。

 

 そして、千冬と面会した時にピークに達した。大声で泣きながら謝るとプッツンと何かが切れて、その場で倒れた。

 

 

 

 

 

「……お姉ちゃ……ん」

 

「もう起きたのかバカ者。専用機持ちならば体調管理もしっかりとしろ。まったく、まだ寝ていろ」

 

「―――お姉ちゃん何か悩み事ある?」

 

 一夏はまだはっきりしないながらも姉の千冬に何か心配事を抱えてるのではないかと聞く、千冬も何人かから一夏の今日の様子を聞いていたため、この質問も何となく理解した。しかしそんな事は実際ないわけで、千冬は如何したものかと少し考える。

 

「そうだな……お前が心配だ。いつまでも私の事を考えていないで、自分の事を優先しろ。バカ者が」

 

 姉としては嬉しい一夏の様々な行動ではあるが、確かにこのままでは最大の悩みになりそうだった。家族は家族だ。結婚して家族になると言う事はあっても家族と結婚する。恋をするなどとあってはならない。一夏もそこまでは考えてないであろうが、一応はと釘を刺しておく。

 かといって、今のところ一夏の周りにいる女子生徒やIS学園に関連する者たち。終いにはIS生みの親である篠ノ野 束までもが近くにいる。心配の種は尽きる事はない。

 

「ごめんなさい。早く一人前になるね」

 

「あぁ、ゆっくりで構わん。おやすみ一夏」

 

 うつらうつらとしながらも喋る一夏をもう一度寝かせる。

 

 

 

 部屋を出た千冬は考える。

 

「あいつに誰かまともな相手がいればいいのだが……んっ携帯か」

 

 突然のコール音に画面を見ると篠ノ野 束の文字があった。

 

『呼んだ? ちーちゃん♪』

 

「……呼んでいない」

 

『いっきゅんにはね。束さんをお勧めするよ♪ 特典としてなんと―――っ!!』

 

 ぶちっと通話を切り、千冬は溜息を吐くのだった。

 

 

 

 





感想は随時受付中です。





何となくで入れていった小ネタ。


◆ダネダネ! 私が初めてポケモンをやったのは緑でした。フシギダネを選んでツルの鞭! それから2~3人の友達と協力して151匹を集め憧れのポケモンマスターに絶対なってやりました。


◆ミルキィホームズ。見たこと無いけどタイトルだけ。ワトソンという言葉を入れたら勝手に出てきた。検索してみたところ4人ぐらいいるらしい。(テキトー)


◆君たちとは絶交するしかない!! 大河ドラマ「花燃ゆ」吉田松陰が書いた手紙から。個人的にはもう最終回でいいんじゃないかってぐらい気落ちした。ここから熱い展開になるのだろうか?






束さんと一緒になると付いてくる特典とは!!?

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