織斑一夏は男の娘   作:フリスタ

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前回の後書きは後ほど消します。で、決めた内容を後ほど小説のトップのあらすじに書きくわえますね~。




第03話「クラス代表者は男の娘」

 春の陽気に誘われて、少し眠気を残しつつ登校し、机に寝そべる様にお菓子のチョコ棒を食べる。はぁ、だるい。だるいよー。ちょーだるいよー。ちょーおいしいよー。サクサクおいしいよー。

 

「ねーねーおりむー」

 

「なーにーのほほん」

 

「お菓子貰ってもいい?」

 

「これは僕のだからだーめ」

 

 この子は同じクラスの……のほと……のほほんさん。名前はまだ覚える事が出来ていない。いつもダブダブの袖の姿でいて、寮でも着ぐるみっぽいのを着てるけどそれもダブダブだ。名前ものほほんに近かった気がするけど、見た目ものほほんとしている。とても気さくな子で、割と仲良くしてくれる子だ。でもお菓子はあげない。だって僕のだし。減るもんだし。

 

「じゃあこのキャンディーと交換でー」

 

「!? し、ししし、仕方ないなー」

 

 焦るな、慌てるな、まだ笑うんじゃない僕。ミルキー一つとチョコ棒一本の交換だ。なんておいしい……美味しそうな話だ。しかし、チョコ棒を持っていかれるのも少し(つら)い。(から)くはない。だがしかしだ、駄菓子菓子お菓子。ミルキーを出されては仕方あるまい。精一杯奉公してくるんだよチョコ棒。例え一本だとしても君には人を喜ばせる力があるんだ。

 

「じゃあ5本ぐらい貰うねー♪」

 

 こっちからリストラしてもないのに、一本のチョコ棒に四本も付いていくだと? なんて人望ならぬチョコ棒厚い子なんだ。

 

「ってコラー! 一つは一つでしょー!」

 

「えーでもミルキー一個とチョコ棒一本の持続時間を考えたらさー」

 

 んぅ? 持続時間? それはまさか等価交換の話をしているのか?

 

「あ、あははは……や、やっぱいいやーあげるねー」

 

 一体どうしたのだろうか。でも貰えたならいいか。えへへーちょーおいしいよー。

 

「織斑、いい度胸だな」

 

「oh……」

 

 チョコ棒たちとミルキー一個は職員室へと旅立って行ったのです。

 

 

 

 さて、授業に励もうとしますが、だるいのは変わらない。何がだるいって、今の最大の問題は授業が分かる分からないとかではなく……いや、まぁ多少はそれもあるのですが、後ろの方に席を構えるセシリアさんの方が今は問題です。

 

 何故って? そりゃあ次の月曜日にISで僕と戦うからだよ。本気でやらないと奴隷にされちゃうらしいし、もし勝つことがあったとしてもクラス代表とか言う面倒臭そうなモノにされてしまう。席についている時は、そんなセシリアさんからの視線が感じられるほどに痛い。ロックオンされてます。

 

 そこで僕が考えたのは、「機体ってどうなってるのよ?」ってことです。訓練用に使っているのを貸し出されるんだろうけど、例えばそれが事故とかで貸し出し不可になれば戦う事も出来なくなるはずだ。でも壊すと大問題だしな。そもそも最強の兵器を生身の人間が壊すことはできるのだろうかも疑問だ。水をかけるとか? 意味がなさそうだ。でもどうにかして「乗れないなら仕方ないね」の方向に持って行きたかったのです。それが一番平和。そう思っていたんですけどね……。

 

 

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン♪

 

 SHRが始まる。

 少しざわつくクラスを咳払い一つで沈めた千冬お姉ちゃんは続け様にこう言った。

 

「織斑。お前のISだが、準備まで時間がかかるぞ、次の月曜日までには間に合わない」

 

 ……それって僕が望んでいた事じゃないか! イエッス!!

 

 ぺちっ

 

「小さくガッツポーズを取るな。話は最後まで聞け」

 

 さすりさすり……。

 まだあるんですか?

 

「予備の機体が無い。だから学園で専用機を用意するそうだ」

 

「専用機? 1年のこの時期に?」

「つまりそれって、政府から支援が出るって事?」

「凄いなぁ~私も早く専用機欲しいなぁ~」

 

 専用機? 後ろからさわさわと聞こえてくる話から察するに、政府からお金とかが出て僕専用のISを用意してくれるみたいだ。で、それは普通こんな時期には話として出てくることは無いようだ。

 

 あれかな? テレビとか漫画で出てくるような、赤かったり、3倍早く動けたりするやつかな!? シャアかな? ジョニー・ライデンかな? 何て喜んでる場合じゃない。僕なんかに国の予算を使うって何を考えてるんですか国は!!

 

「それを聞いて安心しましたわ!!」

 

「うわぁっ! せ、セシリアさん……」

 

 僕に指をビシっと突き出して、セシリアさんは続ける。

 

「流石に私が専用機、あなたは訓練機ではフェアではありませんものね」

 

 セシリアさんは専用機を持っているらしい。でも不思議じゃないよね。代表候補生ってやつなんでしょ? ん? いや、それでも専用機って凄いのか? 専用機なんてある意味一人に1機とかでしょ?

 

「織斑きゅん。ISって全世界で467機しかないの。その中でも専用機を持てるってことは、セシリアさんみたいな代表候補制、エリート中のエリートってことなの。そのISの中心に使われるコアと呼ばれる技術は一切公開されてないの。今世界にある467機のコアは全て篠ノ之(たばね)博士が作成したモノなのよ」

 

 きゅん? か、解説ありがとう。ISってそんなに少ないんだ。当然専用機ならもっと少ないんだよね。て言うか、束さんって箒のお姉ちゃんだよね? 箒さーん。って、窓の外見てるし……。

 

「ISのコアって完全なブラックボックスなんだって。篠ノ之博士以外は誰もコアを作れないんだから」

 

「でも博士はコアを一定数以上作ることを拒絶しているの」

 

「国家・企業・組織機関では、割り振られたコアを使用して研究・開発訓練を行うしかない状況なんだよ」

 

 へ~……と、みんなが説明してくれる事を頭に入れて行く。そんな重要なモノを何で僕が? その疑問を千冬お姉ちゃんがキツイ目で説明する。

 

「本来なら専用機は国家・企業に所属する人間にしか与えられない。が、お前の場合は状況が状況なので、データ収集を目的として専用機が用意される。理解できたか?」

 

 良く言えばモルモット。悪く言えばモルモットだよね。

 あぁ、あの時、試験会場を間違えてなければ……。

 

 

 

 

 

 山田先生の授業が始まる。分厚い本は捨ててしまって理解出来ない部分が多いけど、とても易しめなので何とか理解しようとしています。

 

「IS。インフィニットストラトスは、操縦者の全身を特殊なエネルギーバリアで包んでいます。ISには意識に似たようなものがあって、お互いの対話、つまり一緒に過ごした時間で分かり合うと言うか、操縦時間に比例してIS側も操縦者の特性を理解しようとします」

 

 

 ほほ~。すごいねIS。がんばり屋さんなんだ。

 

「ISは道具ではなく、あくまでパートナーとして認識して下さい。ここまでで質問のある人は?」

 

「質問! それって、織斑きゅんに接するようにしていれば大丈夫って事ですか?」

 

 どう言う事さ。何? 虐め? 男子を追い出そうと言う虐め?

 

「そうですねぇ……はい。間違っては無いと思います」

 

 先生も合わせて!?

 しかし、操縦時間に比例して……か。

 つまり、乗れば乗るほど使いやすくなっていくって事だよね。じゃあ専用機を既に所持しているセシリアさんと僕とだとかなりの差があるんじゃないかな? ハンデだ! ハンデを要求する!! って思ったけど、女の子にハンデ貰うなんてできないね。

 

 

 

 

 

 昼ごはんの時間です。ですが、その前に少し気になる事があります。ISが無いとはいえ、少しでも差を縮める為に今のうちにISをある程度知っておく必要がありそうだよね。

 

「と言う訳で……いた! 箒! 箒!」

 

「名前で呼ぶな! なんだ?」

 

「ISの事教えて。ごはん食べながらでも良いからさ。ね? ね?」

 

「知らん。くだらない挑発に乗るからそう言う事になるんだ」

 

 そう言って箒に視線を外されてしまった。もう少し話聞いてくれてもいいじゃないか。

 

「織斑きゅ~ん。お昼一緒に食べない?」

「専用機は無いけど相談に乗れるよ~♪」

「入学前の参考書捨てちゃったんでしょ?」

 

 そっか、知り合いだったから箒に声をかけたけど、よく声をかけてくれるこの子達でも良いんだよね。参考書は僕以外誰でも持ってるわけだし。

 

「た、助かるよ!! (ガシッ) ぅぇっ!?」

 

 身体が浮いてる浮いてる!

 

「大丈夫だ。私が教える」

 

「篠ノ之さん!?」

「あ~篠ノ之博士の妹さんならね~……」

「う、うん。失礼しました~……」

 

 そう言って3人組の女子は行ってしまう。

 

「ほ、箒? 教えてくれるの?」

 

 僕は後ろ襟を掴まれたまま反転させられて正面を箒の方に向けられる。

 

「……ふん」

 

 

 

 

 

 バシィンッ!

 

「危ない! 何で!? 僕なんで剣道してんの!?」

 

「避けるだけでは相手に勝つことも出来ないではないか!!」

 

 僕は箒の竹刀をかわし、受け流し逃げ回る。

 

「そんな避け方は剣道には無いぞ!! 基本がなって無い!!

 

「僕が教えて欲しいのはIS! 剣道はいいから!! わっとと!」

 

「ねぇ、何であの二人剣道やってるの?」

「さ、さぁ……」

「ほら、アレじゃない? ISに必要なんじゃないの? 心構えとか」

 

 少ないけども必ずいると言っても良い子達。

 何故、剣道をやるのか? 箒の答えは「その先にISがあるからです」と言う事らしい。

 

 なるほど。そう言う事……なのかな?

 

 結局1週間ほど、ずっとこればかり。

 

 ISの知識は……うん。いらないってことだよね。多分。……そうだよね?

 

 でも、やるからには負けたくない。

 

 だって僕は男の子!

 

 

 

 

 

【Side 箒】

 

 まさか逃げるだけとは……。

 あれだけ打ち込んでいた剣道を辞めてしまうとは……いや6年も経ったんだ。変わらない方がおかしいか。

 

『髪形も変わってないからすぐに分かったよ!』

 

 よく覚えているものだ……。

 全く、あんなに軽く……。

 アレほど可愛いままで……。

 

 はっ! いかんいかん!

 変わっているのか変わっていないのか分からないではないか!!

 男子たるものやはり鍛え直さねば!

 そうだ。私は同門の不出来を嘆いているだけだ!

 何もおかしい事はない!

 

【Side out】

 

 

 

 

 

 ―――決戦当日。

 

「ねぇねぇ箒~」

 

「何だ?」

 

「元々はISの事を教えてくれるって話じゃなかっ…… あ、目 逸らした」

 

「し、仕方ないだろう。お前の機体はまだ届いてないんだから」

 

「でもさ でもさ。事前の予備知識とか……あ、また目 逸らした」

 

「うるさい!」

 

 えー……。

 結局、剣道だけで逃げ回ることしかしてなかったような……?

 

『織斑君。届きましたよ。織斑君の専用IS【白式(びゃくしき)】です!』

 

『織斑、すぐに準備をしろ。アリーナを使用できる時間は限られているからな。ぶっつけ本番でモノにしろ』

 

 えー……。

 「準備が間に合いませんでした」

 とかで試合を無しとかに……出来ないね。はぁ……。

 

 

 

 僕はISスーツに着替えて、またISのところに戻ってきた。

 

 ISに触れるとあの時、入学試験の時とは少し違う感覚だけど、

 ゆっくりと同調して行くのがわかる。

 

『織斑、すぐに装着しろ。時間が無いからフォーマットとフィッティングは実戦でやれ』

 

 んな無茶苦茶な……そのフォーマットとフィッティングって言うのがどう言う事かも良く分からないけど、凄く重要なんじゃないだろうか? 今まで何事も基礎が大事って教わってきたよ?

 

『背中を預ける様に。そうだ、座る感じで良い。後はシステムが最適化してくれる』

 

 ISが身体に取り付けられるように装着されて行く。

 

<Access>

 

 視覚情報が表示されて行く。あぁ、こんな感じだった気がする。

 

 

『セシリアさんのISは遠距離射撃型【ブルー・ティアーズ】です』

 

 さっきモニターで見てたあれか。っと画面に表示された。

 

 

『織斑、気分は悪くないか? 大丈夫か?』

 

「大丈夫だよ おね……大丈夫だと思います。織斑先生」

 

 

 

『そうか』

 

 ん? お姉ちゃん少し笑った?

 

「箒」

 

「な、何だ?」

 

「行って来る」

 

「あ、あぁ勝って来い」

 

「……う、うん」

 

「何だ今の間は!」

 

 だってそれは無理かもしれないじゃん。経験の差が違うでしょ。

 

 

 僕は白式でアリーナに飛び出す。

 空で待ち構えるのはセシリアさんのブルー・ティアーズだ。

 

「わっととと…止まって止まって…ふぅ止まった」

 

「なんですのその動き、無様なものですわね。それで本当に試験官を倒されたというのですか? まぁ良いでしょう、最後のチャンスを上げますわ」

 

「チャンス?」

 

「私が一方的な勝利を得るのは自明の理。今ここで謝ると言うのなら許してあげないことも無くってよ?」

 

「えっ! 本当!? あやまr……ん?」

 

<警告:敵IS操縦者の左目が射撃モードに移行。セーフティロックの解除を確認>

 

 撃つ気満々!? 謝っても撃つ気だったのか!?

 騙すなんて酷いよ!

 

「絶対謝らない!!」

 

「そう、それなら……お別れですわね!!」

 

<警告:敵IS射撃体勢に移行>

 

 僕は初撃を高速回避した。けど、イメージとは違う距離を移動した。

 機体に振り回されてる!? うわっ連射してきた!

 

「さぁ! 踊り狂いなさい! 私、セシリア・オルコット と ブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」

 

「うわっ掠った! 武器はっ!? またこれだけ!?……試験の時を思い出すな」

 

 近接ブレードが一本のみ。

 3ヶ月ぐらい前の入学試験を思い出してしまう。

 って思い出してる場合じゃない!!

 

「このブルー・ティアーズを前にして、初見でこうまで耐えたのはあなたが初めてですわね。褒めて差し上げますわ」

 

「知らないよそんな事!」

 

「でも……そろそろフィナーレと参りましょう!」

 

 

 うわっ! 4本の単独射撃機が出てきた!

 ファンネルだ! ビットだ! ファングだ!

 でも当たらないよ~だんだん慣れてきたからね。

 

「~♪ ~~♪」

 

「鼻歌? ふざけてますの!?」

 

 

 

 

 

【Side 管制室】

 

「ふわ~凄いですね織斑君。ISの起動が2回目とは思えません」

 

「ふん。あの馬鹿が、浮かれているな」

 

「あ、あ~鼻歌 歌ってますものね」

 

「あれが出る時は大抵簡単なミスをする」

 

【Side out】

 

 

 

 

 

 単独飛行物体を全て切りおとした。

 

「これで僕の勝ち!」

 

「かかりましたわね」

 

 ―――え?

 

「4機だけとは言ってませんわ!」

 

「ず、ずるい!! セシリアさんのズルッ子~!!」

 

 これは避けきれない!!

 スラスターと思っていた下に向いている筒は向きを変え、砲身となった。

 ミサイルが2発。これは……終わりか?

 

 ピピッ

 ……んぅ? 何の音? あっ

 

 ズガーンッ!!

 

<フォーマット・フィッティング完了>

 

「お? おぉ~? 白くなった~驚きの白さ~」

 

「な、なぁ……まさかファースト・シフト!? あ、あなた 今まで初期設定だけの機体で戦っていたって言うの!?」

 

 

 

「よく分からないけど。そうらしいよ?」

『よろしくお願いしますね。マイ・マスター♪』

 

「ISが喋った!?」

『そりゃ喋りますよ。パートナーなんですから♪』

 

 そう言うものだったのか……。すごいぞ専用機!

 

 

「な、何を一人で言ってますの!?」

 

 あれ? セシリアさんには聞こえてないって事は……。

 そう言うモノじゃないの?

 

 

 

『ISには意識に似たようなものがあって、お互いの対話、つまり一緒に過ごした時間で分かり合うと言うか、操縦時間に比例してIS側も操縦者の特性を理解しようとします……』

 

 

 

「意識に似たモノ?」

『【白式】ですマスター。近接特化ブレード『雪片弐型』が使用可能になりました』

 

 雪片弐型の説明文がモニター表示される。通常は変わらずの近接特化ブレードとして使用。そして、武器管制を雪片弐型に集中させることによりレーザーブレード化する事が出来、レーザーブレード化した雪片弐型はISのバリアを無効にし、絶対防御に直接攻撃が可能。レーザーブレード時はエネルギーの消費がかなり大きいらしい。

 

 うーん、難しくてよく分からないけど、『雪片』って千冬お姉ちゃんが使ってた? お姉ちゃんと同じか……えへへへ。

 

「な、何をニヤニヤしてますの!! まだ終わってませんわ!!」

 

 ミサイルが放たれる。先っきは少し避けても僕に向かってきたことから、ホーミング機能がある事は間違いないだろう。加えて『白式』がふぁーすとしふと? したと言っても回復したわけでもない。当たったら結局は負けてしまう。しかし、その打開策をすぐさま『白式』は僕に提案してきた。

 

『来ますマスター。通常モードでミサイルを斬り払った後 接近。レーザーブレード雪片弐型にモードを切り替えて斬り倒すのが良いかと思われます』

「ほうほう、良く分からないけど、それで行こう!」

 

 瞬時加速する僕の機体『白式』はミサイルを切り裂き、爆風を突破して、一気にセシリアさんの懐に潜り込む。

 

「早いっ!?」

 

 

プァァァァアアアアンッ!

 

『勝者、織斑一夏!』

 

 

 

 

 

【Side セシリア】

 

 ……。

 

 私と同じく試験教官を倒していた人物で女の様にしか見えない男。

 何の知識もなさそうな男が、専用機さえも知らなかった男が、初期設定の状態で、あそこまで綺麗にかわして、それでも私は「踊りなさい」等と浮かれていただなんて……。ファースト・シフト後からの圧倒的な高速機動。私の方がISに乗っている時間も圧倒的に長いと言うのに、それなのに圧倒的な差……。

 

 これは恥ずかしいと言う気持ちだけではありませんわ。

 何故この様な気持ちになるのかしら?

 

 

『絶対謝らない!!』

 

 

 あの強い眼差し……。

 

「織斑……一夏……」

 

【Side out】

 

 

 

 

 

 ど、どうしよう。勝っちゃった……。

 

「あ、あの織斑先生。織斑君が勝ったはずなのに呆然としてますけど?」

 

「あぁ、アレは子供の頃に剣道をやっていてな。辞めてからは勝負事は避けて逃げる様になった。また、クラス代表の様な事も避ける様な思考も持っているだろうな。なぁに、やり始めれば責任は持つようになる」

 

 

「一夏! 勝ったんだから喜べ! 凄いことだぞ!」

 

「あぁ、うん。そうね……そうだ! セシリアさんにクラス代表任せちゃえば良いんじゃない!? やりたがってたしね!! そうだ、それが一番平和的解け……」

 

「辞退は許さんぞ?」

 

 ……みんなが虐める。

 

 

『元気出して行きましょうマスター。私がついてますから』

「ありがとう白式~……」

 

 

「お、織斑先生? 織斑君が腕輪のISに話しかけてますよ?」

 

「……疲れているんだろう。そっとしておいてやれ」

 

「一夏……先に部屋に戻っているぞ?」

 

 

 僕のISの白式は待機状態になっている。

 呼び出せばすぐに形態を変化させて、装着出来るらしい。

 

 それにしてもクラス代表か~……面倒臭そうだな……。

 

「そうだ数日前のやつだ。返すのを忘れていた。学校では見つかる様に食べるな」

 

 そう言ってお姉ちゃんは小さい段ボール箱を持ってきた。何か取られてたっけ。お姉ちゃんにとりあえずお礼を言って見送り、段ボールを開けるとチョコ棒とミルキー一個が入っていた。

 

「あっ!? 帰ってきた!!」

 

 返ってきたんじゃない。帰ってきたんだ。てっきり職員室で食べられちゃってもう二度と帰ってくる事は無いと思っていたチョコ棒とミルキーが帰ってきた。しかも、さっきのお姉ちゃんの言葉を思い出すと、見つからないようにすれば学校でも食べてもいいって事だよね。

 

「んーサクサクおいしー!」

『じゃあクラス代表頑張りましょうねマスター』

 

 ……やけぐいしてやる!!

 サクサクサクサクサクサクサクサクサクサク…………。

 

 

 




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