もしもるう子があきらっきーのくすぐり奴隷だったら   作:-Y-

4 / 4
4.その足裏は激弱

「ん……っ……」

 

 るう子が目を覚ます。虚ろな意識の中、身体を起こそうとして違和感に気づく。

 

「……えっ、な……なにっ、これ」

 

 るう子は困惑した。自分の状況を把握するのにかなりの時間を要した。

 なにやらマッサージチェアのような大きな背もたれのある椅子に座らされており、腕はバンザイの状態で背もたれから突き出た輪っかに拘束されていた。

 足は靴と靴下を脱がされ、裸足にされており腰より高い位置にあった。なにやら穴の空いた器具に足を入れられており、身動きができなかった。

 更にというべきか、足の指は一本ずつそれぞれ固いゴムのような材質のヒモがくくりつけられており、足を拘束する器具に向けて固定されていた。

 つまり、るう子の足指は強制的に反らされたまま固定されていて、まったく動かすことができなかった。それにより足の裏はぴんと張り、皺一つない真っ白な足裏が上に向けられていた。

 

「おはよう、るうるう」

 

 聞こえた声に、るう子はびくりと身体を反応させる。

 晶の声だった。意識が覚醒してくると、ようやく自分のおかれた状況を把握することができた。

 そう、るう子は自分の解放を賭けて晶とバトルをした。そして卑劣な手段によりバトルに集中できず、るう子は負けたのだった。

 

「は、離して……。こんなの、おかしいよ……」

 

 るう子は身じろぎするが、身体はほどんど動かすことができない。腕を動かせば若干余裕のある拘束具がカチャカチャと音を立てるが、足にいたっては文字通り指一つ動かせない状態だった。

 

「離せませーん。だってるうるう、私に勝ててないじゃん」

 

「そ、そんな……あれは、だってバトル中にくすぐるから」

 

「言い訳するの? そんな悪い子には……」

 

 こちょこちょこちょ~……っと晶が言いながら指を動かすジェスチャーをしてみせた。

 

「ふっ、くくくく……い、いやっ……もうくすぐるのはっ……ふくく……」

 

 まだくすぐられてもいないのに、"こちょこちょ"という言葉と晶の動く指を見るだけで、笑いがこみ上げてきてしまうるう子。よっぽどくすぐられたのがトラウマなのだろう。

 

「あっれー? まだなにもしてないよお? もしかして期待してるのかなー?」

 

 にやにやと笑いながら晶がるう子に近づく。――そして。

 

「く・す・ぐ・り……♪」

 

「ふにゃあ!? あっははははははははははッ!!!?? いやあっははははははあああああああ!!!??」

 

 耳元でささやかれながら、首元を指でこちょこちょとくすぐられるとるう子は声をあげて笑った。

 

「これだけでこんな笑ってたらあ……この後のくすぐりは、死んじゃうかもよお?」

 

「ぷふっ……くっ、ぅぅぅぅ……!!?」

 

 晶はるう子の脇腹をつつーっと指でなぞりながら足元に移動する。

 ぞわぞわする感覚に、るう子は口を閉じてなんとか耐えようとする。

 

「ねえ、るうるうは脇腹がすっごく弱いよねえ? もうくすぐってほしくない? つらい?」

 

 と、突如晶はるう子に尋ねた。

 

「そ、そんなの決まってるよ……くすぐったいのは……もう、やだ……」

 

 泣きそうになりながら、るう子が言った。心からの本心だった。

 

「そっかー……腋はだめなんだあ……」

 

 晶の同情する声色。

 もしかして許してもらえるのだろうか? そう思ったるう子だったが、すぐに自分の甘さを呪うことになる。

 

「じゃあ、足裏はどうかなあ♪」

 

 そう言って晶は、人差し指の爪でるう子のかかとをカリカリと引っかいた。

 

「やぁっははははははははああああ!!!?? やめっいやああああっははっはっはははははははあああ!!!??」

 

 ガチャガチャと腕の拘束具を鳴らしながら、るう子は暴れもだえた。

 これまでにないくすぐったさだった。ただの指一本に触られるだけで、くすぐったいという神経が直接犯されているような感触だった。

 

「くひゃひゃひゃひゃひゃひゃああああああ!!!?? 足ぃぃひひひひひっひひっひひひっひああああああはははははあ!!!??」

 

「指一本追加~♪」

 

「ぐぎゅひゅふふふふふふふふふぅぅぅ!!!?? やだやだやだやだあああああっははははははあああああ!!!??」

 

 脇腹もそうとう弱かったるう子だったが、足の裏はさらに絶望的なまでに弱点だった。しかも比較的皮膚の厚いかかとですら信じられないほどのくすぐったさだった。

 

「指の付け根もこちょこちょ~♪」

 

 晶は無慈悲にも、二本の指先でるう子の足指、その付け根をカリカリと擦る。

 

「ぶっくふふふふひゅひゅひゅひゅぅぅぅうぅ!!!?? あぎぃぃぃひっひひっひっひっひっひひひひひひゃああはははははあああ!!!???」

 

 反射的に指を閉じようとするるう子。しかし頑丈な拘束がそれを許さなかった。ただでさえ弱い足の裏。それも他人に触られることなんてまずないであろう指の付け根。

 普段ならば指を閉じて防御することができるが、今のるう子はそれすら許されていなかった。

 頭がおかしくなってしまいそうなくすぐったさにるう子はひたすら笑った。どれだけお腹がくるしくなってもるう子は強制的に笑顔をつくらされるのだ。

 

「いぎっ、いぎがでぎなっっ……あぎゃっはははははああああはははははああああああぁぁぁぁあ!!!???」

 

 酸欠で顔が真っ赤になりながらも笑顔のるう子。なんで自分は笑うんだろう。こんなにも苦しいのに……そういくら考えても、無駄だった。

 晶の指が足裏を撫でるたびに、るう子は笑う。叫ぶ。大爆笑する。息がすえなくて苦しくても、ずっと笑い続けた。

 

「つーぎーは……土踏まずかなー?」

 

 くすりと笑う晶は両手の指をゆらゆらと動かし、足裏の中央……土踏まずを両手でくすぐりはじめた。

 

「ぶひゃひゃひゃひゃひゃああああああっはははっはあああ!!??? いやああ!! いやあぁぁぁぁっははははははははははあ!!!!??」

 

「あははっ、なんかるうるうの足、意味わかんないとこがぴくぴくしててかわいい~♪ ほーら、こちょこちょこちょ~」

 

「ぎゃっひゃひゃひゃひゃああああぁぁぁぁぁ!!?? やべでぇぇっ!! やべでぐだじゃああっはははははああぁぁぁぁ!!!!??」

 

 絶叫。赤ん坊が大泣きするかのような、叫ぶような笑い。

 るう子の真っ白な敏感足裏を晶の指が蹂躙するたびにるう子は半狂乱になって腹に残っている息という息を吐き出しつくす。

 顔はもう真っ赤を通りこして真っ青だった。酸素がもう頭にいきとどいていないようだった。本格的に気絶してしまうかもしれないほど、るう子の意識は消えかけていた。

 

 でも、笑う。るう子は笑わされる。

 息を吸うことすら許さない晶の無慈悲な足裏くすぐり。るう子は唯一動く頭をなりふり構わず暴れさせ、何度も何度も後頭部を背もたれにぶつける。

 

「ひっ……――っ……!!!!?? ――…ぅ…っっっ――ぃ……!!!!」

 

 もう殆ど身体に酸素が残っていないのか、るう子の口から声がでない。それなのにお腹は痙攣し喉は声を出そうとする。

 もう身体中が汗だらけ。それでもるう子は口を大きくあけ、頬はつりあがり、万遍の笑顔。苦しいのに、笑う。

 声が聞こえなくなってくるとガチャガチャガチャ!! という腕を拘束する鎖の音とガタッガタッという椅子全体が揺れる音がより一層るう子の悲壮感を引き立てた。

 

「はーい、休憩~」

 

 満足したのか、晶は一度るう子の足裏から指を離す。

 

「げっほ!! げほっ!!! ぜぇっぜぇっ!! ふーっ、ふぅーっ……!!」

 

 ようやくくすぐり地獄から解放され、呼吸ができたるう子は生にしがみつくように一生懸命呼吸をする。

 

「はい、休憩おしまい。こちょこちょ~」

 

「ぎひゃひゃひゃひゃひゃあああぁぁぁあ!!!??? いやぁっっ、やあああぁぁぁあはっはっはっはははははあはは!!!???」

 

 五秒も満たないうちにまた地獄が始まった。いっそ死んだほうがマシに思えるほどの地獄だった。

 

「なんでも言うごどぎぐがらぁぁぁああ!!! にゃひゃひゃひゃああああああああ!!!? ぐじゅぐりいやあぁぁああははははははは!!!?」

 

 ついに降伏するるう子。もうくすぐりから逃れるためならなんだってしようと思った。

 痛いことでもいい、お金を払ってもいい。とにかくもうくすぐりだけはなんとしてでもやめてほしいるう子だったが――。

 

「なんでも聞くの?」

 

 ぱっと、晶の手が止まる。

 

「ぜぇっ、ぜぇ……!! う、うん……聞く、から……もう……」

 

 息も絶え絶え、しゃっくりをし泣きながら晶を見るるう子。

 

「じゃあ……もーっとくすぐらせてねっ♪」

 

 悪魔のような笑顔と共に、晶はバッグからヘアブラシを取り出すと、何の躊躇もなくそれをるう子の足裏へ押し当てゴシゴシと擦りはじめた――!!

 

「――がっ……――……!!!!?? あっぎぎぎぎゃっぎゃっきゃひゃひゃひゃひゃはははははあああ!!!??」

 

 今までのくすぐりが楽に思えるほどの、拷問にも等しいくすぐったさが、るう子の神経を犯し始めた。

 

「やだやだやだやだやだあああぁぁぁああっはははははひゃひゃひゃあああぁぁぁあ!!!??? へぇひぇひぇひぇええぇひゃはははははあああ!!!??」

 

 頭の血管が切れそうになるほどのくすぐったさ。

 喉からは今までに出したことのない大声が絶え間なく吐き出され続ける。るう子はもう笑いすぎで心臓のあたりに痛みが走り始めていた。

 

 それでも晶はまだまだやめない。ヘアブラシの一本一本がるう子の敏感な神経をくすぐり犯す。

 一往復……二往復……三往復……。これ以上のくすぐったさはないだろうというるう子のかすかな希望。しかしヘアブラシが一往復するたびにくすぐったさの限界は簡単に更新されていく。

 

 そんなくすぐり拷問は一時間に渡って続けられた――。

 

 

「ぎゅひゅひゅひゅひゅぅぅぅあぁははははははあああ!!!?? やべでぇへっへひぇひぇひぇひゃひゃあぁぁああ!!!??? いやあぁぁっははははははははあああ!!!??」




今回はやりたいことを消化できた感じです。

何かリクエストがあれば作品やキャラ、シチュエーションなど募集中なので感想からよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。