ゴリラの軌跡   作:ノルドの風邪

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皆さん。おはこんばんにちわ。ノルドの風邪です。
本編はウホウホ言ってるゴリラがいるので注意して下さい。


第1話 ゴリラゴリラ

若者よ!世の礎たれ!

 

入学式。校長の長い話が終わった。もっとも入ってきたのは最後の言葉だけ。他のことは正直どうでもよかった。問題は1つ。俺の隣にいるウホウホ言いながらバナナ食ってるゴリラだ。

 

 

 

第1話 ゴリラゴリラ

 

 

(ねぇ?リィン…隣のってやっぱりゴリラなの?)

(何も聞かないでくれ…)

(リィン…泣いてるの)

「ウホ」

 

入学式の間、俺の隣に同じ紅い制服を着た少年エリオットがいてくれて助かった。あの理不尽な学園生活を耐えると誓った同士アリサ・Rは離れた席に着いてしまった。俺の隣にゴリラが配置されると聞いた時の彼女のエイドスに捧げた祈りが通じたと言わんばかりのガッツポーズは忘れられない。そしてゴリラが僅かに残念そうな顔をしていたことには殺意が湧いた。ゴリラのくせに。つか獣臭い!!

もしエリオットがいなければ俺の心はすでに折れていたかもしれない。荷物を纏めて実家にとんぼ返りする覚悟すら決めていた俺に挨拶をしてくれてありがとう。後から聞いたらその時の俺は若干髪が白くなっているように見えたらしい。

 

(みんな見てるよ。教壇じゃなくてここ見てる!ゴリラ見てるよ!)

(そりゃ入学式にゴリラが居たら見るだろ。ゴリラだよゴリラ。学名ゴリラの正真正銘のゴリラだよ。俺だったらガン見する)

(…もう一度聞くけどリィンのペットじゃないんだよね?)

(違います。俺にゴリラのペットなんていません。俺には人懐っこい猟犬しかいません。断じて狩りゴリラなんて飼ってません)

(狩りゴリラって何!?何をかるの!?バナナ!?)

(分からない。けどこいつは間違いなく狩りゴリラだ。だって俺の夢と希望を完璧に狩っていきやがった)

(別にうまくないよ!?)

「ウホ」

 

スッ→握手要求

 

 

(握手要求されたー!?)

(よかったなエリオット。ゴリラに握手要求されるなんて人生で有るか無いかの経験じゃないか)

(別に得たい経験じゃないよ!?ゴリラと握手した経験って何に活かされるの!?)

(就活じゃない?)

(就活!?履歴書のどこに書くの!ゴリラとの握手経験有りってどこに書くの!?自己PRそれじゃ不採用確定じゃないか!?)

「ウホ」

 

→握手待ち

 

(結構律儀に待ってくれてる!?)

「えっと…それじゃあ…よろしく?」

「ウホ」

 

→固い握手をした

 

(さっきまでバナナ持ってたから少しヌメヌメする…)

「ウホウホ」

「よかったじゃないな懐かれて。もう俺がいなくても大丈夫だな(安堵)」

「よかったじゃないかじゃないよ!?何なすりつけようとしてるのさ!リィンの狩りゴリラでしょ!」

「断じて俺の狩りゴリラじゃない!!勝手に着いてきた野生のゴリラだ!」

 

そんなこんだで入学式も終わり各自自分の割り振られた教室に移動していく。このゴリラも移動していかないかな。

 

「あれ?僕達クラスなんて書かれてたっけ?」

「いや、書かれてなかったぞ。周りにも同じ制服の人がちらほらいるし。みんなこっち見てるけど」

「制服の色が同じだと同じクラスの可能性が高くなるからね。さっさと消えてくれないかなと思ってるのかな?」

「多分な」

「ウホ〜」

「あっ、今アリサと目が合ったのに逸らされた」

「多分関係者だと思われたくないんだよ」

「だよな。誰が好き好んでゴリラなんかと…」

 

「ほう…これがゴリラか…。よろしくな。俺はガイウス・ウォーゼルだ」

「ウホウホ」

 

((勇者がいたああああ!!))ガビーン

 

「ウホウホ」

「おっ。バナナをくれるのか。ありがたくいただこう」

「ちょっ!えっ!待って受け入れられない!これが現実だって受け入れられない。こんな優しさに満ちてたっけ世の中って?」

「リィン落ち着いて!?救世主様が来たんだよ!崇めないと!」

「そうだな!崇めないと!」

 

急いで日曜学校で習った礼拝の作法に則って、目の前に突如として現れたメシアを拝む!世の中も捨てたもんじゃない!正直信頼出来るものはもうエリゼぐらいだと思ってた!

 

「ガイウスさまーガイウスさまー」

「ガイウスさまーガイウスさまー」

「ん?俺のことか?」

「そうあなた様です。あなた様は私達のメシアたるお方。どうか拝ませてください!」

「拝むのはエイドスにじゃないのか?何故俺なんか?」

「改宗しました!エイドスのファン辞めます」

「僕もです!エイドスのファン辞めます」

 

その後俺とエリオットはガイウスになだめられるまで暴走し続けた。エリオットはエイドス様すいませんと小言を吐き続けている。因みに離れたところでアリサは今もなお拝んでいる。

 

「はーい。紅い制服を着た子はちゅうーもーく。これから特別オリエンテーリングに参加してもらいまーす」

 

そう宣言した先生にみんな渋々着いていく。どうしたらいいのか分からないので着いていくしかないのだ。俺とエリオットとガイウスもみんなの後に続いた。

 

「ウホウホ」

 

スタスタ→当然のごとく着いて来る

 

(やっぱり着いてきたか…もう予想出来てた)

 

巨乳の眼鏡委員長(あのゴリラ…使い魔か何かでしょうか?)

貴族風の男子(ふん)

銀髪のロリっ子(あの毛に包まって寝たら気持ちいいのかな?)

女騎士系女子(ゴリラ…なのかやっぱり?)

眼鏡系眼鏡(非常識だ!学校にゴリラなんて!なんで誰も何も言わないんだ!)

自称美人教師(あのゴリラだれかの狩りゴリラかしら?)

 

(見られてるよ。確実にガン見されてるよ…ゴリラガン見されてるよ)

「ウホウホ」

(またウホウホ言いだしたよ。女子から見られてる時だけ若干テンション上がってるよ…)

「元気があるのはいいことだ」

(私は他人…私は部外者…)

 

そんな晒し者のような気分で俺たちはボロボロの校舎に到着した。先生はウキウキした歩調でそのボロボロの校舎に入って行った。そして他のみんなもそれに続いてゾロゾロ入っていく。ゴリラはウホウホしていた。

 

(この先に何が有っても驚かない自信がある。だって俺の隣にはゴリラがいるんだ。これほどの衝撃そうそうあるもんじゃない)

「ウホ」

 

ガチャ→ゴリラがドアを開ける

クル→こっちを振り返る

 

「ウホ〜」

 

ドヤァ〜→キメ顔で見下してきた

 

(殺して〜。一撃で殺して〜)

 

この時ほど俺の手に太刀が無くて良かったと思った時はなかった。もし有ったら殺してた自信がある。殺処分ってやつだ。

 

「ウホウホ」

 

バン→ゴリラが校舎に入ってドアを閉めた音

ガチャ→鍵を閉めた音

 

「は?」

 

ガチャガチャ→鍵が掛かってる音

 

「ふざけんなよおお!!おいゴリラ!!さっさと開けろおいゴリラ!!」

「ウホ」

「ウホ。じゃねえーよ!!」

「ウホ」

「どんだけウホウホ言ってるんだよ!!さっさと開けろ!!」

「ウホ〜」

「それは言葉分かんなくてもイントネーションで分かるぞ!仕方ないな〜的な感じで言いやがったな!!上等だゴリラ!これ開いたら全力で殺す!!バナナ食って待ってろよ!!」

「ウホ」

 

 

「もしかしてリィンとゴリラって仲良しなんじゃあ…」

「そうね。だからゴリラの面倒見るのはリィンよね(同調)」

『止めろ!おぞましいことを言うな!!現実になったらどうする!バットエンド直行だぞ!』

「ウホ〜」

『いいからさっさと開けろこのクソゴリラアアアア!!』

 

 

 

 

 

 

 




感想くれたらゴリラがウホウホします。そして作者が喜びます。
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