ゴリラの軌跡   作:ノルドの風邪

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ゴリラの戦闘シーンやら入れたら長くなり過ぎたので分割することにしました。ガイウス君すまん。


第3話 ゴリラ=バナナ

あらすじ

 

バナナ

 

 

 

意外にもガイウスは早く暴れるのを止めた。槍を地面に落とし地面に座り込んでしまった。その手は顔を覆っているため表情は見えないが、泣いているようだった。

 

「どうしたらいいんだ…どうやったら彼女に謝れるんだ…っ!」

「ガイウス…」

「ウホ…」

「過程は関係無いんだ…あるのは俺が彼女を悲しませたという事実だけで、俺はそれを償わなければならない」

 

だが、とガイウスは言葉を切る。彼の言葉からは彼の感じている罪悪感がヒシヒシと伝わってきた。

 

「分からないんだ…俺はどうやったら彼女に償えるか。何分同年代の女性と仲良くなったことすらほとんどなかったし、ましてやこんな状況想像すらしたことがなかった…」

「……」

「ウホ」

 

ゴリラ以外全員が息を殺してガイウスの言葉に耳を傾ける。

 

「教えてくれ。どうしたらいいんだ…俺はこれからどうしたらいいんだっ!!」

「…」

 

ガイウスの置かれている状況は余りにも特殊過ぎた。普通の人間が初対面の女子に大っ嫌い宣言と力一杯のビンタと大粒の涙が溜まった瞳で睨まらた状況を打破する手段を考えつくことが出来るだろうか?少なくとも俺にはわからない。マキアウとエリオットも同じで苦虫を潰したような顔をしている。

 

手詰まり。全員の心にそんな考えが浮かんだ時、だった

 

「責任を取るしかあるまい」

 

「そ…その声は!?」

「なっ!?君は!?」

「目が覚めたのか!?」

 

「最悪な目覚めだがな…」ピュー

 

「「「ユーシス!!って頭から血が吹き出てる!?」」」

「ウホ」

 

ユーシス・アルバレアが目を覚ましたのだ。

 

 

第3話 ゴリラ=バナナ

 

 

「責任…」

「ウホ」

 

ゴリラの一撃に沈んでいたはずのユーシスの突然の提案に全員が食い付く。血が吹き出てるけど。

 

「古来より男は女を怒らせた時、責任を取るという。ここはその風習に習い責任を取るべきだろう」ウホウホ

「いや、君凄い血が吹き出ててるんだけど!現在進行形でゴリラにやられた傷からウホウホ血が吹き出てるぞ!」

「いいから話を聞け!今はウホウホしてる場合ではないだろう!!責任を取るんだガイウス!」

 

「責任(結婚)って君…話が飛躍してないか?」

「そうだよ。責任(結婚)なんて…僕たちまだ学生だよ」

「なら他に方法があるのか?責任(告白)以外のな。それにこれはガイウスの問題だろうが。貴様はどうするのだ?」

「うっ…確かにこれはガイウス君の問題なのか…」

「責任(謝罪)を取ろう」

「ガイウス!?本当にいいの!?責任(結婚)を取るだなんて!」

「俺が彼女を泣かせたのだ。どのような手段で持ってしても責任(謝罪)をしよう」

「ウホ」

「大丈夫だよガイウス。きっと彼女も気が動転してだけなんだ。しっかり責任(ゴリラの世話係)取れば許してもらえるよ」

「リィン…ありがとう。そう言って貰えると安心するよ」

 

ガイウスはそう言って立ち上がった。その顔にもう迷いは無かった。俺が槍を持ちしっかりと地面に根をはる大木の様に真っ直ぐとした雰囲気だ。

 

俺は改めて周りを見た。

 

「エリオット」

「後方支援は任せておいてよ」

 

「マキアウ」

「聞きたいことはあるが今は敢えて聞かないでおくよ。後僕の名前はマキ「ウホ」だ!」

「マキウホ・ウホグニッツ。いい名前だ」

「マキアス・レーグニッツだあああ!!もうこのネタどんだけ引っ張るきだよ!?早く進めろよ話!?」

 

「ゴリラ」

「ウホウホ」

 

「ユーシス」

「頭がかなり痛いが問題ではない。ささっと行くぞ」ピュー

「いや、やっぱり凄まじい勢いで血が吹き出てるんだけど、絶対致死量だよね?死ぬの?」

「こんなものバナナの皮を当てておけば治る」ピト

「え?バナナの皮って治癒能力あるの?初耳過ぎるんだけど」

「いいから続けろ」

 

「えっと…ならガイウス」

「風の赴くままに。そして責任(謝罪)を取るために」

 

全員その目に迷いは無かった。なら俺たちのやるべきことは決まっている!

 

「これより俺たち男子グループは先行した女子グループに追い付くために全速力でこの迷路を突っ切る!行くぞみんな!!」

「「「「おう!!」」」」

「ウホ」

 

 

勢いよく通路を突っ切る俺たち!この人数なら大した苦戦もせずに行けるはず!それに女子達が先行しているからある程度数は減っている。これなら案外早く合流出来るかもしれない。

 

と思っていると早速魔獣が飛び出してきた。

 

「あれは飛び猫とドローメか!?そこまでの敵じゃないはずだ!速攻でけりを付けるぞ」

 

預けていた荷物と武器はすでに全員回収している。俺は腰に差していた太刀を抜き魔獣を正面に見据える。

 

「うう…ちゃんと出来ますように…」

「これも試練の一部なら乗り越えみせる」

「速攻でけりをつけるぞ」

「ふん。言われるまでもない」

「ウホウホ」

 

俺に続きみんなそれぞれの武器を構えるなか、俺はふとゴリラの方を向いた。

 

(ゴリラの武器ってなんだ…バナナか?)

 

 

ウホウホ→ウホウホしてる音

 

ゴソゴソ→バックを漁っている音

 

 

(確かにゴリラの武器ってなんだろう?ハンマーとか?)

(想像もつかないな…その拳が武器なんじゃないか?)

(やつのパワーを考えるなら打撃武器のはず、ここはハンマーだな)

 

「ウホ」

 

→ゴリラは魔導杖を装備した

 

((((だからなんでだあーーーー!!!))))

 

(え…ええ?)

(落ち着くんだエリオット君!!きっと何かの間違いだから!!だから手に持った魔導杖を地面に叩きつけようとするんじゃなーい!!)

(え?魔導杖って何?魔導杖ってゴリラ?ゴリラって何?僕って…ゴリラ…?)

(帰ってこおおおおいい!!)

(撃つのか!?アーツを撃つのか!?ゴリラが!?)

 

「ウホウホ」

 

パワーン→ゴリラの周りに魔法陣が現れる音

 

(((((出ちゃったああああ!!??)))))

 

(大体なんでまずゴリラにアークス配られてるんだよ!?)

(途端にこのアークスが安物なんじゃないかと思い始めてきたぞ…)

 

「ウホウホ」

 

ピカーン→魔法陣が魔法陣の先端に集まり、光始めた音

 

((((出るのか!?アーツ出るのか!?何が出るんだあああ!?))))

(僕って…人間って…何なんだろう?人間ってゴリラなのかな?ゴリラって人間なのかな?)

(いい加減帰ってこーーい!!)バチーン

(アウチ!)

(来るぞ!!ゴリラアーツが来るぞ!!)

 

「ウホウホー!!」

 

ドグシャー→ゴリラが魔導杖で魔獣を殴打した音

 

(((((殴ったああああ!???)))))

 

バリーン→魔獣がセピス吐いて消えた音

 

パリーン→魔導杖がぶっ壊れた音

 

(((((壊れたああああああ!!!??)))))

 

(魔導杖っていいの?あんな乱暴に扱って壊していいものなの!?凄く高そうなんだけど!?おいくら!?)

(50万ミラだったか確か?)

(よし!賠償はユーシス持ちだな)

(おい!ふざけるなよ貴様!?俺はどれだけあのゴリラから被害を被ればいいのだ!?血が吹き出てるんだぞ!?)

(貴族だろ!ケチケチすんなよ)

(おし、そこに首を差し出せ)

 

 

「ウホ?」

「リィンとユーシスは取っ組み合いの喧嘩始めちゃうし、ゴリラは初戦から武器無くなるし。僕達大丈夫なのかな?」

「僕に聞かないでくれ。僕も不安なんだから」

「この付近にすでに魔獣の気配はしない。このまま先に進もう。俺は責任を取らないとならないからな」

 

そしてその後マキアスとエリオットに取り押さえられて俺とユーシスの殴り合いは引き分けとなった。殴り合っても落下しないバナナ皮は本当に治癒能力があるのかもしれないと思った。ゴリラはその間ウホウホしながら壊れた魔導杖を徹底的に破壊していた。

俺たちはその後魔獣に遭遇することなく、階層の出口付近まで近付いていた。

 

 

「これなら余裕だな。ここらへんの敵は女子が全部倒して行っているみたいだ」

「僕も安心したよ。戦闘とかしたことないし」

「ふん。まぁ俺の後ろに隠れていれば安全だから隠れているといい」

「次の曲がり角でこのエリアを抜けられるな。風が流れてきている」

「ウホウホ」

「よし!みんな油断せずに行くぞ!」

 

ダッ!→曲がり角を曲がった音

 

ワラワラ→ドローメ×40

ワラワラ→飛び猫×40

 

(((((いっぱいいるーーー!!!)))))

 

(女子達ほとんどこの辺の敵倒してないだろ!しかも惹きつけるだけ惹きつけてここに放置して行きやがったのか!俺たちを足止めするために!)

(流石に…多すぎないかね…)

(母さん…僕もそっちに行くことになるかも…)

(っ!!みんな来るぞ!構えろ!!)

(ウホ)

 

ハッ!→魔獣達がこっちに気付いた

 

ドドドド!!→こっちに一気に近付いてくる音

 

(こうなったら各個迎撃だ!!エリオットは補助を頼む!!散るぞみんな!!)

(了解した)

(いいだろう)

(わ…分かったよ…)

(くっ!やるしかないのか!)

(ウホ)→逃走

 

(((((ゴリラアアァァァ!!!)))))

 

(ちょっと待てゴリラ!?お前ちょっと不利だからって逃げやがった)

(リィン!?凄い数の魔獣が迫ってきてるよ!?)

(この際武器の無いゴリラは放っておけ!?)

(くそ!あのゴリラ絶対後で〆る!!)

 

 

そしてリィン達の戦闘が始まったころ。女子たち

 

女子たちはそろそろ出口と思われるところまで来ていた。フィーが見つけてくれた安全な道のおかげである。

 

「あの…本当に良かったんでしょうか?流石にあれはやり過ぎな気が…」

「いいのよ。それにあいつにはゴリラとの仲を深めて貰わないと困るし」

「エマもあの外道に来られても嫌だろ。私もああいう手前が大っ嫌いなのだ!」

「それにしても魔獣をおびき寄せるだけおびき寄せておくのはやり過ぎ…」

 

男子を置いていく形で先に進んだ女子たちは、第1エリアをフィーが見つけた抜け道を使い安全を確保しながら進み、魔獣をおびき寄せて男子たちを足止めしようとした。それぞれの思惑を胸に。主にアリサの。

 

「それによく考えたら二回目は私が転けたのが原因なので…やっぱり戻って謝ったほうが」

「いいのよ。それこそ向こうが謝ってくるの待ちで。覗かれたんだからそのぐらい許されるわ」

「ん。それにここまで来て戻るのも面倒…」

「しかし、エマにそう言われると私もやり過ぎな気がしてきたな…。頭に血が上っていたのか。私も修行が足りないな」

「人の話聞かないヒロインは嫌われるからね。気を付けた方がいいわよ」

(このssで1番嫌われそうな要素があるのってアリサな気がす…)

「私は公式ヒロインだしね。安泰ね」

(ゴリラちゃんと関わってしまったばかりに…アリサさん…(涙))

(今回の作戦も全部アリサ立案だからな…どこまでゴリラと関わりたくないのだ…)

「あっ?ここが出口かしら。いしし。一番乗り〜」

「待ってくださいよアリサさーん」

「やれやれ」

「めんどくさ…」

 

出口と思われる道を抜けた女子たち。女子たちはそのままそこそこの広さに、不気味な銅像の置かれた広場に出た。

 

「なんも無いわね。あるのはあのゴリラと羊が融合したような銅像だけ」

「普通に悪魔でいいんではないでしょうか?」

「いいのよ。こんなきみ悪い銅像はゴリラで」

 

ペシペシ→アリサが銅像を叩く音

 

「アリサさん危ないですよー」

「はは。大丈夫だって。結構しっかりした作りみたいだし」

「しかし、凄まじい完成度だな。今にも動き出しそうな気がしてきたせいか、今少し動いたような気がしたぞ」

「私も、こんな完成度の高いのは…めずらし…」

「売ったら高くなるんじゃないかしら」

 

ペシペシ→また叩く音

 

「あれ?なんか今瞬きしなかったか?銅像の目が動いたような…」

「ありえないって〜。私機械には少し詳しいんだけど駆動音してないし〜」

「いえ…あの…今首が動いて…」

「うん。ついでに今アリサの方向いてる」

「え?」

 

クル→銅像に視線を向ける

 

ギロォ→くっそ睨まれている音

 

ダッ!→アリサが全速力で逃げる音

 

「ぎゃああああああ!!銅像が動いたあああ!!」

「グオオオオオオ!!」

「これは銅像ではない!!魔獣か!?」

「分からない…けど危険なのは確か…」

「あわわわ…あれは魔獣っていうより悪魔ではないでしょうか…」

「完全にこちらを攻撃するつもりだな…やるしかないか」

「うん」

 

スチャ→ラウラとフィーが武器を構える音

 

「ああもう!ヒロインの力見せてやるわよ!」

「なんかおかしくないですかアリサさん!?」

 

スチャ→アリサとエマが武器を構える音

 

「ここが正念場だ!いくぞ!!」

「了解…」

「蹴散らしてやるわ!」

「あの人に謝るため…負けられません!」

 

 

グオオオオオオ!!!

 

 




沢山の感想ありがとうございます。作者は感想を糧に生きています。取り敢えず次でプロローグ終わらせてさっさと日常ゴリラを書かねば。
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