翔也たちが教室に入ってから10分ぐらいがたったとき、黒板側のドアが音をたてて開き、先生であろう金髪の男性が入ってきた。
「席は全部埋まってるし……全員揃ってんな!」
男性はそう言うと、黒板に文字を書き出した。
「さてと、それじゃまず……お前ら入学おめでとう!俺は京本達也。お前らと同じく今日からこの学校に入ってきたんだ。そんでここの担任になった。よろしくな!」
京本先生は笑顔でそう自己紹介した。
「そんじゃ入学式まではまだしばらく時間あるし……自己紹介でもしてもらうか!名前と趣味を言ってくれ。まずは出席番号1番から!」
そういうことで今度は生徒の自己紹介が始まった。
「絢瀬絵里です。趣味はアクセサリー作りです。よろしくお願いします」
出席番号一番の彼女は最低限のことを自己紹介し座った。
そしてしばらくして翔也の順番がきた。
「如月翔也。趣味はギターとバイク。よろしく」
翔也も絵里と同じく最低限のことを話し座る。
そしてまたしばらくして今度は悠一の順番がきた。
「白峰悠一でーす!趣味はj-pop観賞でーす!みんなよろしくね!」
ついでにこのとき翔也のこころの中は……
(……うっぜぇ)
だった。
そしてしばらくして
「東條希です。あの、趣味は占いです……よろしくお願いします」
すこし気弱そうな東條希という女子の自己紹介が終わり、そしてようやくにこの順番がきた。
「矢澤にこでぇ~す!趣味はぁ~おしゃれかなぁ。よろしくお願いするにこ!」
教室の空気が凍った。
そしてみんなの自己紹介が終わり、ちょうどよく入学式までの時間がもう少しになった。
「よ、よし、んじゃ講堂にいくぞー!」
先生はそういって講堂まで生徒たちを案内する。
「にこ。お前あの自己紹介なんだよ……」
「え?何か問題あった?」
「問題あった?じゃねぇよバカ。教室に空気が一瞬凍ったのに気づかなかったのか?」
「べ、別にいいじゃない!」
「ま、別に構わねぇけどよ」
「あんただってあんなそっけない自己紹介したじゃない!」
「別にそっけなくねぇだろ。必要最低限のことを話しただけだ」
「それをそっけないって言うのよ」
にこがそういった瞬間、先生が近づいてきた。
「どうしたんすか先生?」
「おまえ、趣味バイクって言ってたよな?」
京本先生は翔也にそうたずねた。
「はぁ……まぁ言ったっすけど」
「単車のってんのか?」
「まだ免許とってないっすよ」
「お前絶対無免でのってるだろ」
「いやそんなことないっすよ」
翔也はとっさに嘘をついた。
無免許だが普通に中型バイクを乗ってるのだ。
「いや別に怒ろうとしてる訳じゃねぇんだよ。俺だって無免で乗ってたしな」
「先生元ヤンっすか。こわいな~なぁにこ」
「あたしは隣にヤンキーが住んでるから慣れてるわよ」
「おい、ヤンキーって誰だよ」
「あんた以外に誰がいんのよ。しょっちゅうバイクで出掛けてるじゃない」
「バカ!先生の前でそんな話してんじゃねぇよ!」
にこの発言に翔也はかなり焦った。
入学初日に停学なんて洒落にならない。
「安心しろ。別に学校に乗ってこなかったらいいじゃねぇか。ばれねぇよ」
京本先生の発言はどう考えても教師の言葉ではない気もしたが、考えても仕方ないと思い翔也は考えるのをやめた。
遅くなって&終わり方が中途半端ですいません!