僕は他のドールと比べて個性も何もない普通だった。
僕の双子の姉、翠星石は口を開けば文句ばかり出てくるが、それは心配している証拠。
本当は優しい、いいお姉さんだ。
そして第5ドール真紅は、いつもレディとして気を使い、とても優しい。
「この指輪に、誓いの口づけを。」
「う、うん」
いつもは双子の姉である翠星石も一緒に起きるのだが、どういうわけか今回は違ったようだ。
僕の新たなマスター、間宮芽依乃さんは僕の指輪に口づけをする。
すると、まばゆい光が二人を包む。
「契約は完了しました、マスター。改めて、僕は第四ドール蒼星石。よろしくお願いします。」
「うん、よろしく、蒼星石ちゃん!」
「!はい!」
⭐️
現在は夜。9時前だ。
「ねえ、蒼星石ちゃんはそのカバンで眠るの?」
「はい。僕らローゼンメイデンはこのカバンの中で眠りにつきます。また、ローザミスティカを失って長い眠りにつくときも・・・・」
そして芽依乃は蒼星石のほうを見つめる。
「ねえ、ローザミスティカって何?わたし、あなたのマスターとして知らないことが多いから教えてほしいな。」
蒼星石は少しうつむいて言った。
「ローゼンメイデンは、全部で7体。第1ドール水銀燈、第2ドール金糸雀、第3ドール翠星石、第4ドール蒼星石、第五ドール真紅、第6ドール雛苺、第7ドール薔薇水晶。僕らは、この7人の姉妹たちと戦って、アリスゲームに唯一・・・・
すべてのドールにある魂、つまりローザミスティカを全て集めた者が僕たちを作って下さったお父様に会える・・・・・僕らはそのために戦っているんです。」
「へえ・・・・・・・・・じゃあ、その翠星石ちゃんっていうのは?」
「僕の双子の姉です。2対の瞳を分かち合った、とても近しい存在・・・そして、僕らに割り当てられたローザミスティカも形は一緒だそうです。」
「そう、なんだ・・・・姉妹同士で争わなきゃならないなんて・・・」
そしてしばらく芽依乃はうつむき、黙り込んでから告げた質問。
「蒼星石ちゃんたちは・・・・姉妹で争って、辛くないの?」
「!!」
「ふつう、私だったら、姉妹同士で争いたくない、と思うな。だって私だったら今までずっと仲良くしてた双子の姉がいなくなったら悲しいよ。蒼星石は、辛くないの?」
蒼星石は、また少しうつむいた。
「僕は・・・・・」
自分ではどう思っているのか。
それが蒼星石にはまだわからなかった。
翠星石は庭師のジョウロを持つかけてはならない存在だ。
翠星石はいつも蒼星石についてきて、蒼星石と翠星石はいつも一緒だった。
ーーーーーーー失いたくない、とあの時翠星石は蒼星石に言った。
自分も、そう思っているのだろうか・・・・?
次は翠星石が出てきます!
よろぴく〜!