僕の新たなマスター、間宮芽依乃さんはとってもいい人だ。
芽依乃さんにネジを巻かれて以来、それから3日経った。
芽依乃さんは天才すぎて逆に遠目に見られ、時には罵られる事もあったという。
芽依乃さんは出会ったばかりの僕に、全てを打ち明けてくれた。
「他人を知るにはまず自分からってね」
と笑いながら。
彼女の両親はもう他界しており、なんとか毎日必死にやりくりして過ごしていること。
学校には通っておらず、通う必要がないということ。
「マスター、朝ですよ〜?起きてください」
どうも学校に通っていないせいか、マスターは朝に弱い。
バイト先にも時々遅れて行くほどだ。
僕は忙しいマスターの代わりに朝ごはんを作った。
マスターは僕の作った料理をいつも美味しい、と言って食べてくれる。
マスターはアセアセとバイト先に行く準備をし、ドアに手をかけた。
「じゃあ、行ってきまーーーす!」
「マスター、いってらっしゃい!」
僕は手を振ってマスターを見送った。
⭐️
現在夕方の午後6時。
そろそろ、マスターが帰って来る時間帯だ。
僕はマスターが帰って来る前には夕食のしたくを済ませておいた。
マスターには今まで出迎えてくれる家族がいなかったので、玄関で待っていてくれるととても嬉しい、と言っていた。僕は今までいろんな人間を見てきたけれど、芽依乃さんのように心から優しい人はあまりいなかった。
そして僕が洗面所で手を洗おうとした、その時。
ーーーーー鏡が歪んだ。
「なっ!!nのフィールド・・・・・!!!」
現在はすでに7体のドールが目覚めている。それならいつアリスゲームが始まってもおかしくはない。
nのフィールドから誰かーーーーー出てくる。
「・・・・!?」
鏡から出てきたのはーーーーーーーーーーーーーーーー蒼星石の双子の姉、翠星石だった。
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「で、蒼星石」
「はい、マスター?」
「この娘、誰なの?この子もローゼンメイデンなの?」
翠星石が鏡から出てきたとき、ちょうど芽依乃さんが帰ってきていた。
つまり芽依乃は翠星石がnのフィールドから出てくるところを見ていたのだ。
「そうです。翠星石は僕の双子の姉です。マスターにも以前少しだけ話しましたよね?」
「うん、そうだね。」
「ローゼンメイデン第3ドール、翠星石だ、ですぅ!」
「こうみえても翠星石はちょっと人見知りなんだ。ごめんなさい、マスター。」
「・・・・・・・・・・・・・・ツンデレだ・・・」
「「??」」
そういえば今回は翠星石とは違った時に目覚めた。
今回はマスターを違えているかも、ということを覚悟で翠星石に聞いた。
「君は誰にネジを巻いてもらったんだい?もう、契約したの?」
「・・・・・・・契約は、してないですぅ。翠星石の指輪を誰があんなキモキモ親父に渡すですか!!」
「そう・・・・」
僕は少し安心した。もしマスターを違えたら、僕たち双子は戦っていたかもしれなかったから。
そして、僕は一つの提案をする。
「翠星石、君もマスター・・・芽依乃さんと契約しないかい?」
「「・・・・・・・!」」
「もちろん、決めるのは2人だ。」
翠星石と芽依乃さんはお互いに考えていたが、やがて意思が同一したようで、翠星石も芽依乃さんと契約した。