遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女-   作:坂本コウヤ

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ハーメルンよ、私は帰ってきたあぁぁぁ!!!!!


どうも、お久しぶりです。坂本コウヤです。

いやぁ、半年も音沙汰なくてすみません。これから徐々に戻せていけたらなと思います。


この作品は、何となくやってみたかった、というかなり安直な理由で書き始めた小説です。一応文才に関するリハビリも兼ねて書いていく感じです。批判感想等は以前同様随時受け付けているので、どうぞよろしくお願いします。

これ以上長くなってもいけないので、本編に参りましょう。

それでは、どうぞ。


第一章:紅白降臨篇
第1話:博麗の巫女、舞網市に発つ!!


デュエルモンスターズ。

 

それは、外の世界で発展した、カードゲームの名称である。

 

このカードゲームは、外では人気のゲームらしく、「面白そうだから、暇潰しに。」と紫が幻想郷に持ち込んだものである(実際には、外から来た早苗があそこの二神とやってたのを、たまたま紫が見て面白そうと思って持ち込んだらしいが。ちなみに、その時情報まくのに「文々。新聞」を使ってたのは、また別の話)。

 

今では幻想郷でも、老若男女人妖問わず皆に遊ばれており、特に弾幕ごっこのできない人里の子供達には人気らしい。最近は早苗がにとり辺りに頼んで作ってもらったデュエルディスクやアクションデュエル場もあって、幻想郷のデュエルモンスターズ人口数はかなり多めである。

 

まぁデュエルディスク自体はちょっと高かったりする場合もある(旧式だと安かったりするんだけど、最新式の質量持ちソリッドビジョン搭載型は結構高い)から、大抵は旧式(一応最新式とのデュエルも出来るみたい。どうやってるのかは知らないけど。あと最近増えたペンデュラムゾーンは旧式の場合、追加パーツで対応してる。これはそれほど値が張らない模様)だったり、デュエル場がある場所だと貸し出しのものを使ったりする人が大半である。ちなみに私や一部の人妖は、異変とかの時に対処出来るように最新式のデュエルディスクを常に持っている。

 

 

ただ、このゲームの中で生まれたカード達の中には、時に凄まじい力を持つもの、精霊が宿っているものもあるらしく、それらは時として、時空を歪めたり、平行世界に干渉したりするものもあるらしい。

 

 

 

特に、何故かは知らないけど、私達の住むこの幻想郷にはそういうカードが舞い込んでくることが多々ある。

 

そういったカード達のせいで異変が起こることもよくある。

 

こないだも、「呪われたナンバーズ」と呼ばれた「オーバーハンドレッドナンバーズ」に選ばれた人達が起こした「百越異変」と、ある決闘竜に飲まれた仲間の一人が起こした「魔王異変」が同時に起こってそれらを解決したと思ったら、その裏で究極神とか言うヤツが復活して、それに飲まれた紫が起こした「究極異変」を解決しなきゃいけないわと、かなり東奔西走した覚えがある。あの時は物凄く疲れた。皆がいなかったらどうなってたかわからないわ。

 

 

まぁどの異変も今はもう解決済みで、私達はまた平和に暮らしている感じ。ご飯食べて、境内の掃除を(適当に)して、縁側でお茶を飲んで寝転がって、急にやって来る魔理紗やアリス達と、弾幕ごっこやデュエルをやって、一日が過ぎていく。そんな、平和な毎日を。

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

 

燦々と太陽が輝く、昼の博麗神社。

 

 

その玄関先で、私と紫のデュエルが大詰めを迎えていた。

 

 

 

 

博麗霊夢

LP 300

手札2

 

閃珖竜スターダスト

☆8

ATK 2500

 

裁きの龍

☆8

ATK 3000

 

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 1枚

 

 

八雲紫

LP 1800

手札3

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン

☆8

ATK 3000

 

DDD怒涛王シーザー(ORU 無し)

★4

ATK 2400

 

DDD疾風王アレクサンダー

☆7

ATK 2500

 

DDD烈火王テムジン

☆6

ATK 2000

 

DDD反骨王レオニダス

☆7

ATK 2600

 

戦乙女の契約書

地獄門の契約書

 

 

Pゾーン

DD魔導賢者ガリレイ(Pスケール3)

DD魔導賢者ケプラー(Pスケール8)

 

伏せ 無し

 

 

「バトルよ!『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』で、『閃珖竜スターダスト』を攻撃!『ワールド・ジ・エンド』!!」

 

「リバースカード、オープン!『ダメージ・ダイエット』!! このターン中、私が受けるダメージを半分にする! さらに『閃珖竜スターダスト』の効果発動! 1ターンに1度だけ、破壊を免れる!『波動音壁(ソニック・バリア)』!!」

 

 

紫の場のヘル・アーマゲドンが、身体の中央から極太のレーザーを、私のスターダストめがけて発射。それを、透明なバリアをはったスターダストが受け止め、辺りに爆風と衝撃波が走った。

 

 

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン

ATK 3000

 

閃珖竜スターダスト

ATK 2500

 

 

博麗霊夢

LP 300-{(3000-2500)÷2}=50

 

「キャアァァァ!!」

 

「チッ、凌がれたわね。なら、『DDD反骨王レオニダス』で、もう一度『閃珖竜スターダスト』を攻撃!『スパルタン・アサルト』!! 」

 

「まだよ!墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果発動! 墓地のこのカードを除外する事で、相手モンスター一体の攻撃を無効にする!!」

 

 

レオニダスが剣を振り上げてスターダストに斬りかかろうとした瞬間、私の墓地から『ネクロ・ガードナー』が出てきて、レオニダスの攻撃を防いでくれた。そして、攻撃を防いだ『ネクロ・ガードナー』は、そのまま消滅した。

 

ちなみに、何で私と紫がデュエルしているのかというと、急に紫がやろうと言いだしたから。

何でも、私の現在の実力が見たいのだとか。この前まで藍に説教されて一週間迷い家を追い出されて博麗神社にいたって言うのが嘘みたい。でもまぁ、最近紫とはデュエルしてなかった(追い出されてた時はデッキを持ってなかったので、私のデッキ調整に付き合ってもらってた)し、私にとっても、調整したデッキの慣らしとしてはいいと思ったので、受けることにした。

 

序盤は向こうがキーカードをそろえてなかったからガンガン押せて、墓地肥やしもしっかりできたんだけど、紫が『DD魔導賢者ケプラー』を引いてから状況が一変。防戦一方だった紫も、そこから

 

「魔神王の契約書→リリス①+ケプラー=テムジン→ナイト・ハウリング→リリス①蘇生からシンクロ→アレクサンダー→リリス①蘇生→リリス②蘇生→ケプラー回収→シーザー」

 

まで繋げてきたせいで、こっちも手が出しにくくなって、気が付いたら逆転されてたって訳(補足しとくけどさっきの動きを紫がしてる時には、私の場に『ブレイクスルー・スキル』等の妨害カードは無かった。あったのはさっき使った『ダメージ・ダイエット』だけ)。次のターンで巻き返さないと、もう勝ち目はないかも。

 

 

「これも凌ぐの?! 仕方ないわね、カードを一枚伏せてターンエンドよ。相変わらず往生際が悪いわね!」

 

八雲紫

手札3→2

 

伏せ 無し→1枚

 

 

「悪いけど、実は私負けず嫌いでね!! 私のターン、ドロー!」

 

 

霊夢

手札2→3

 

「相手にターンが移った事で、『戦乙女(ヴァルキリー)の契約書』の効果により自分フィールド上の悪魔族モンスターの攻撃力は全て1000ポイントアップされるわ。」

 

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン

ATK 3000+1000=4000

 

DDD怒涛王シーザー(ORU 無し)

ATK 2400+1000=3400

 

DDD疾風王アレクサンダー

ATK 2500+1000=3500

 

DDD烈火王テムジン

ATK 2000+1000=3000

 

DDD反骨王レオニダス

ATK 2600+1000=3600

 

 

紫の場のモンスターたちが赤黒いオーラを身に纏い、ヘル・アーマゲドン以外のモンスターたちは咆哮を上げた。緊張が走る中、引いたカードをチラリと見る。よし、これなら!

 

 

「いくわよ紫。こっから巻き返してやるわ! 『デブリ・ドラゴン』を召喚!」

 

デブリ・ドラゴン

☆4

ATK 1000

DEF 2000

 

「『デブリ・ドラゴン』のモンスター効果発動! このカードの召喚成功時に、墓地から攻撃力500以下のモンスター1体を、効果を無効にして攻撃表示で特殊召喚出来る。『カードガンナー』を特殊召喚!」

 

カードガンナー

☆3

ATK 400

DEF 400

 

「いくわよ、紫。私はレベル3の『カードガンナー』に、レベル4の『デブリ・ドラゴン』をチューニング!! 清廉なる花園に芽吹き孤高の薔薇よ 蒼き月の雫を得てここに開花せよ! シンクロ召喚! 咲き誇れ! レベル7! 『月華竜ブラック・ローズ』!!」

 

月華竜ブラック・ローズ

☆7

ATK 2400

DEF 1800

 

 

「『月華竜ブラック・ローズ』の効果発動! このカードの特殊召喚成功時、相手フィールド上のモンスター1体を手札に戻す! 対象は当然、『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』! 清廉なる薔薇園に鳴り渡れ、『退華の叙事歌(ローズ・バラード)』!!」

 

 

八雲紫

手札 2→3

 

紫の場からアーマゲドンが消え、そのカードは手札に戻っていった。紫も、自分のエースがここにきて手札に戻されたことに、苦虫をかみつぶしたような顔になった。

 

 

「!? やってくれるわね...。」

 

「まだよ! さらに手札から『死者蘇生』を発動! 墓地の『ライトロード・マジシャン ライラ』を特殊召喚!! 戻ってきなさい、ライラ!」

 

ライトロード・マジシャン ライラ

☆4

ATK 1700

DEF 200

 

「ライラの効果発動! 表側攻撃表示の自身を表側守備表示に変更する事で、相手の魔法、罠カードを1枚破壊する!! 私が破壊するのは、『戦乙女の契約書』!」

 

ライラが杖から光がほとばしり、紫の場の『戦乙女の契約書』を破壊した。それに伴って、相手フィールド上のオーラを纏ってたモンスターたちからオーラが消え、力を失っていった。

 

DDD怒涛王シーザー(ORU 無し)

ATK 3400-1000=2400

 

DDD疾風王アレクサンダー

ATK 3500-1000=2500

 

DDD烈火王テムジン

ATK 3000-1000=2000

 

DDD反骨王レオニダス

ATK 3600-1000=2600

 

 

「っ!? しまった!」

 

「これでアンタのモンスターの攻撃力は元に戻る! 素の攻撃力じゃ、レオニダス以外は私にダメージは与えられないでしょ? このターンで倒しきれなくても、どのみち次のターンでアレクサンダーもレオニダスも、ケプラーのペンデュラム効果で吹っ飛ぶからね!このターンで逆転してやるわ! バトルよ!! まずは『裁きの龍(ジャッジメット・ドラグーン)』で、『DDD怒涛王シーザー』に攻撃! 『裁きの雷(ジャッジメント・ザ・ライトニング)』!!」

 

 

私の場の裁きの龍が天に向かって吠えると、空が急に曇りだし、巨大な雷が怒涛王シーザーに向かって落ちてきた。かつての古代ローマの王の名を冠する異次元の悪魔は、その雷を受け止める間もなく爆散した。

 

 

 

裁きの龍

ATK 3000

 

DDD怒涛王シーザー

ATK 2400

 

 

八雲紫

LP 1800-(3000-2400)=1200

 

 

「くぅっ...。まだよ、『DDD怒涛王シーザー』の効果発動!! このモンスターがフィールドから墓地へ送られた時、デッキから『契約書』カードを1枚手札に加える事が出来る。『魔神王の契約書』を、手札に加えるわ!」

 

 

八雲紫

手札 3→4

 

 

 

「(くっ、またあのカード?! めんどくさいわね。まぁ、大方伏せカードは『契約洗浄(リーズ・ロンダリング)』でしょうから、気にしなくても大丈夫よね。)いくわよ、続けて『閃珖竜スターダスト』で、『DDD烈火王テムジン』を攻撃!! 『流星閃撃(シューティング・ブラスト)』!!」

 

 

私の命令を受け、スターダストは一吠えした後、空高く舞い上がり翻ってからテムジンに向かってブレス攻撃をした。これが決まれば、次のターンで紫の場のモンスターは全滅する。例えさっき手札に加えた『魔神王の契約書』を使っても、出せるカードは精々テムジンとかぐらい。今のこの布陣だったら、怖くなんてないわ。

 

いける私が確信したその時、紫が何故か微笑み出した。

 

 

「? 何がおかしいのよ。」

 

「いや、ごめんなさい。まさかここまで綺麗に突っ込んできてくれると思わなくてね。」

 

「どういう意味よ?」

 

「言葉どおりの意味よ。ダメージステップ前に永続罠、発動! 『戦乙女の契約書』!! その効果により、私の場の悪魔族モンスターたちは霊夢のターン中、攻撃力が1000ポイントアップするわ!」

 

 

DDD疾風王アレクサンダー

ATK 2500+1000=3500

 

DDD烈火王テムジン

ATK 2000+1000=3000

 

DDD反骨王レオニダス

ATK 2600+1000=3600

 

 

 

 

「えぇっ?!」

 

 

『契約洗浄』じゃ、ない? しかも、ダメージステップ前の発動で、モンスターの数は変動してないから、攻撃は続行される。そ、そんな――

 

 

「私の、負け…。」

 

「そういうことよ。迎え撃ちなさい、烈火王テムジン! 『ファイヤー・ストローク』!!」

 

 

紫の場のテムジンがスターダストのブレスを盾ではじいた後、その炎の刃をスターダストに付きつけた。スターダストはそれを受け止めれずに破壊された。

 

 

閃珖竜スターダスト

ATK 2500

 

DDD烈火王テムジン

ATK 3000

 

 

博麗霊夢

LP 50-(3000-2500)=-450

 

 

「くっ、キャアァァァァ!!」

 

 

スターダストが破壊された爆風に吹き飛ばされ、私は地面にたたきつけられた。

 

 

「ウフフ、私の勝ちね。霊夢。」

 

 

Winner 八雲紫

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

「お疲れ様だぜ、霊夢。負けちまったなぁ。」

 

「惜しかったわね、霊夢。お疲れ様。」

 

 

紫とのデュエル終了後、私たちは博麗神社の縁側でのんびりしていた。

近くで観戦していた魔理紗やアリスが、声をかけてくれた。

 

 

「あ~んもう、負けたぁ。勝てると思ったのにぃ。」

 

「フフフ、でも惜しかったわね。もう少し慎重に動かれてたら終わってたわ。」

 

「そうなの?」

 

 

対戦者の紫に言われても、今は悔しい思いが勝っているせいで、素直に聞けなかった。そのため、ぶっきらぼうな返答をしてしまったが、紫は私にいつもの微笑を浮かべながら話を続けてきた。

 

 

 

「そうよ。私の最後の手札、見てみる?」

 

「え、えぇ。」

 

 

紫にそう言われ、最終ターン時の手札を見せてもらうと、

 

魔神王の契約書

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン

DDリクルート

DDケルベロス

 

であった。

 

 

「えぇ!? じゃあ私、あのターン攻撃しなかったら勝ってたってこと?!」

 

「えぇ。リクルートもブラフで伏せるか迷ったんだけど、それだと霊夢が慎重になり過ぎて、逆に行動してこないんじゃないかと思って。それで戦乙女1枚だけにしておいたの。結果的に引っかかってくれたけれどね☆」

 

「まぁ、今回は結果的に、土壇場で賭けに出た紫の心理戦勝ちってことだな。」

 

「あぁ~、悔しいぃぃぃ! 何で攻撃しちゃったのよ私ぃ。あの場は全部守備表示にして、ガード固めとけばよかったんじゃない。」

 

「まぁ、そういうこともあるわよ。次がんばりましょ?」

 

「そうだぜ霊夢。勝つ時もありゃ、負ける時もあるさ。」

 

「魔理紗、アリス...。でも、やっぱりこう、負けが続くとねぇ。特に、それも同じ相手に対してじゃ、なおさらよ。」

 

 

 

そう、ここのところデュエルでの戦績が奮わなくて困っているのだ。これでも大会ではほぼ毎回優勝してて、この前の大会も魔理紗との決勝戦で勝ち星を収めて優勝したばかりだ。だけど、それが終わってからか、ど~にも戦績が奮わない。特に紫とのデュエルは最近負け続きで、もう一生勝てないんじゃないのかとさえ思い始めているぐらいだ。いくら負けず嫌いといえども、ここまで来るとその気持ちも萎えて来ると言うものである。

 

そんな風に思っていると、紫が突然こんな事を言い出した。

 

 

 

「あら、なら気分転換に、外の世界に行ってきたらどうかしら?」

 

「……ハァ?!」

 

 

ちょっと待って、この管理者さん今何て言った? 気分転換に外の世界に行ってきたらどうだって言った?

 

 

「ちょっと紫、それ冗談よね? 霊夢が離れたら、博麗大結界はどうするのよ?」

 

「そうだぜ! 確かあれって、博麗の巫女が維持してる物で、無くなったら幻想卿はなくなっちまうんだろ? それなのに霊夢を外に出すとか、正気かお前?!」

 

 

私と同じ思いを抱いたからか、アリスと魔理紗が紫に問いただし始める。紫はそれを片手で制し、ゆっくりと話し始めた。

 

 

「博麗大結界は別に、霊夢が常に幻想郷内にいなきゃ維持できないものでもないし、私や藍でも維持ぐらいは出来るわ。じゃなかったら、外からスキマで外来人を連れ込むなんてこと、出来るわけないじゃない。維持もできないものに触って、自分の首を絞めるなんて、冗談じゃないですわ。」

 

「いや、まぁそうだけどよぉ。でも、何で急に霊夢を?」

 

「う~ん、しいて理由を挙げるとすれば、私が神社に泊ってた間に言っていた、『最近退屈でつまらない』って言う霊夢の言葉に、何となく共感できたから、かしらね?」

 

「? それが、どうして霊夢を外の世界に出すことに繋がるのかしら?」

 

「そうよ。だいたい、私は外の世界になんて、行く気ないわよ?」

 

「まぁ、あなたならそういうと思ったわ、だから――」

 

 

 

――そこから先は、言葉は無かった。いや、そんなことはどうでもよかった。

なぜなら、突如私の足元にスキマが出現し、私を飲み込んだからだ。

 

 

「ちょっ、紫!? 何のつもりよ?! 私は、まだ行くなんて一言も――、くっ、アアアァァァァァァァァ!!!」

 

たくさんの眼が存在するスキマの中、私は、絶叫しながら、その中を落ちていった。

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

「れ、霊夢うぅぅぅ!?」

 

「霊夢!? ちょっと紫、どういうつもりよ!!」

 

 

霊夢が紫のスキマに放り込まれた後、アリスは紫に詰め寄った。

いくら幻想郷の管理者といえども、まともな説明すら与えずに幻想郷の外に住人を―ましてや、この幻想郷の命運を握っていると言っても過言でない少女―を放り出すなど、正気の沙汰ではない。魔理紗もそう思っているのか、紫を険しい顔でにらみつけてるが、当の本人はいつもの飄々とした態度を崩す気はないようだった。

 

 

「あらあら、何を勘違いしてるのかは知らないけど、私は霊夢のためを思って外の世界に出してあげただけよ。勿論、私の暇つぶしのためって理由も、入っているには入っているけれど。」

 

「テメェ…。」

 

「そんなに怒らないで頂戴。それに、彼女を落とした場所はそんなに危険な場所じゃないわ。ちょっとデュエルモンスターズが盛んな場所ってこと以外は、いたって普通の街だわ。」

 

「な、何?」

 

「それじゃ紫、あなたまさか、霊夢を外の世界に送ったのって――」

 

「えぇ、そういう事ですわ。」

 

「ハァ、何だよ。そうなら最初っからそう言えよな。何かドッと疲れたぜ。」

 

「私もだわ。」

 

 

紫が霊夢を外に送った理由を悟った二人は、とりあえず緊張を解いて座り込んだ。

とりあえず、これでしばらく霊夢も退屈しないですむだろうと思い直したものの、どこに送られたのかが気になったアリスは、紫に尋ねた。

 

 

「そういえば紫。霊夢を送った場所って、どこなの?」

 

「ウフフ、霊夢を送った場所はね、さっきも言った通りデュエルが盛んな場所、それも、アクションデュエルが盛んな場所なのよ。」

 

「それっていったい、どこなんだぜ?」

 

「フフ、そこはね、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞網市って場所よ。」

 

 

 

 

 

 

かくして、楽園の素敵な巫女こと、博麗霊夢は幻想郷を離れ、アクションデュエルの聖地、舞網市へ向けて、旅立つことになるのだった。

 

 

 

この先に、どんな出会いがあるのか、この時の彼女は、まだ知る由もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなことどうでもいいから、さっさとこのスキマから出せ!! いいから出せ!!! 出せっつてんでしょ、このスキマババアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

まぁ、未だにスキマの中を漂う楽園の巫女さんは、罵り声をあげながら舞網市に向かっているところであったのだが……。

 

 

 





はい、第1話いかがだったでしょうか。

いやぁ、実は色々な架空デュエルの動画や小説を以前から読んでいて、自分も書きたいなぁと思って、書き始めた結果がこれです。


ISの方の小説が放置状態になってるからどうしようかとも思ったんですけど、しこり残したまま書いてても集中できないだろうと思って、書いてみる事にしました。


すると、今までたまっていたのか、ものすごいスピードで指が動くわ、ネタはめちゃくちゃ思い浮かぶわで、最初っからこうしときゃよかったじゃんって思いました。溜めこみッて怖いですね。


ちなみに、架空デュエル小説を書くときに浮かんだネタの組み合わせとしては、


1.東方×艦これ×遊戯王(艦これの世界を舞台に、迷い込んできた東方キャラとドタバタデュエルしていこうという小説)

2.超次元ゲイムネプテューヌ×遊戯王ZEXAL(ネプテューヌのキャラ達で、遊戯王ZEXALみたいなストーリー(主にⅡ以降のストーリー)を描いていこうっていう小説)

3.東方×遊戯王ZEXAL(主人公は魔理紗で、WDC編以降のストーリーに介入していく小説)

4.東方×遊戯王5D's(主人公はアリスで、WRGP編以降のストーリーに介入してく小説)

5.東方×遊戯王GX(主人公はパチュリーで、GXの最初から巻き込まれていく小説)


こんだけありました。1と3は書きかけが残ってて、残りの3つはまだ構想段階。書くとしたら、2かなって感じです。個人的にネプテューヌ達が好きで、ZEXALも好きなんですよね。ただZEXALも全部見ていたわけじゃないので、Ⅱの話を見返しながら、各キャラのデッキを決めてるところです。


因みに、この小説を書くにあたり、東方キャラのデッキは、自分で制作中の架空デュエル動画で使うデッキからとっています。

今は素材集め中ですが、もしあげる事が出来たら、そのことも伝えるので、気長に待っていて下さい。


さて、個人的な話はこれぐらいにして、小説内で出てきた異変の詳細について、補足をしていきたいと思います。



○「百越異変」
「呪われたナンバーズ」と呼ばれた、「オーバーハンドレッドナンバーズ」の所有者たちが各々で引き起こした異変の総称。ただし、個々人で勝手に動いていたため、解決時期に若干の差があり。各オーバーハンドレットナンバーズの所有者と起こした異変については以下の通り。

No.101 S・H Ark Knight
所有者:西行寺幽々子
起こした異変:特になし
備考:オーバーハンドレッドナンバーズの呪いを抑え込むことに唯一成功した。所有者として覚醒した段階で自ら制御下に置いたのは、後にも先にもこの人のみ。そもそも異変事態が起こっていないので、カウント外。

No.102 光天使(ホーリーライトニング)グローリアス・ヘイロー
所有者:鈴仙・優曇華院・イナバ
起こした異変:守護異変
どこぞの「マモレナカッタ...」みたく、とにかく護りたい中毒状態に陥り、永遠亭に近づくものを徹底的に追い払い、逆に永遠亭から出ようとする者達を過保護なまでに気を使おうとした。蓬莱山輝夜により解決した。これらの異変の中では解決は2番目。

No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
所有者:小野塚小町
起こした異変:彼岸異変
能力等を使って無差別に魂を彼岸へ送ろうとした。四季映樹・ヤマザナドゥによって速攻で解決。これらの異変の中では一番地味な異変で、最初に解決された。本格的に起こっていたら壊滅的な被害となっていた。

No.104 仮面魔踏士(マスカレイド・マジシャン)シャイニング
所有者:霧雨魔理紗→レミリア・スカーレット
起こした異変:真下衆異変
その名の通り、「真ゲス」らしさ全開で、相手をデュエルで心身ともにいたぶり倒していくデュエルをして、トラウマを次々と植えつけていった。また、デュエル中に元の性格に戻ったふりをして、「な~んちゃって!」的な展開を見せて面白がるなど、かなり狡猾な行為も行った。博麗霊夢と四季映樹・ヤマザナドゥによって解決した。これらの異変の中では一番被害が出た。解決も一番最後(魔王異変と同時に解決。どちらも同一人物によって引き起こされたものであるため)。
No.自体は異変解決後、色々あってレミリア・スカーレットに譲渡された。

No.105 BK流星のセスタス
所有者:聖白蓮
起こした異変:素手殴(すでなぐり)異変
無差別に人里周辺にいるもの(人妖問わず)を素手で殴っていった。博麗霊夢によって解決した。解決時期は「守護異変」の解決時期とほぼ同時期。

No.106 巨岩掌ジャイアントハンド
所有者:星熊勇義
起こした異変:砕人異変
無差別に妖怪の山の妖怪たちが襲われ、まるで岩が砕けたみたいにバラバラにされていった。伊吹萃香と射命丸文によって解決した。解決時期は「守護異変」、「素手殴異変」の解決時期とほぼ同時期。

No.107 銀河眼の時空竜(ギャラクシーアイズ・タキオンドラゴン)
所有者:十六夜咲夜
起こした異変:竜操異変
自らが最強のドラゴン使いであると証明するために、決闘竜(デュエルドラゴン)の使い手を次々と攻撃していった。最後は蓬莱山輝夜と月面で闘い、輝夜の勝ちによって解決された。解決時期は「魔王異変」が解決される少し前。


○「魔王異変」
決闘竜の1体である『魔王竜ベエルゼ』が、霧雨魔理紗にとりついた事によって引き起こされた異変。決闘竜の使い手を直接狙わずに、その周辺の人間ばかりを狙って襲撃し、その魂を奪うという事を行って、『魔王超龍ベエルゼウス』へと進化し、復活しようとしていた究極神をも取り込んで世界を我が物にしようとした。最終的に、博麗霊夢によってこの異変は解決した。
ベエルゼが魔理紗になぜ取り除いたかについては不明だが、とりつかれていた魔理紗曰く、「霊夢に対する嫉妬が原因かもしれない」とのこと。
異変解決後、『魔王竜ベエルゼ』と『魔王超龍ベエルゼウス』のカードは霊夢によって
管理される事となった。


○「究極異変」
究極神『アルティマヤ・ツィオルキン』にとりつかれた八雲紫によって引き起こされた異変。幻想郷を闇で覆い、そして全ての魂を無に帰そうとした。そしてその影響は、危うく外の世界にまで影響を及ぼしかねなかったと言われるほどであったが、最後まであきらめなかった霊夢とその仲間たちによって無事解決。八雲紫も大事なく救出された。
異変解決後、『アルティマヤ・ツィオルキン』のカードは霊夢によって封印された。



大雑把に書けばこんな感じです。

異変の内容に関しては適当すぎる気もしますが、他は色々とモチーフがあって、特に所有者にこの人達を決めたのにもいろいろ理由があります。


○No.101+幽々子
これに関しては一番最初に決まりましたね。二次のイメージがきついからか、幽々子様は腹ペコキャラが定着してしまっていて、「食べる=相手モンスターを自身のORUにする」というイメージから決めました。また、口上的にも「満たされぬ魂を乗せし方舟」というのが、何となくマッチしてる気がしたのも理由です。

○No.102+鈴仙
これは決まるのに時間がかかった...。たぶん決まったのが最後だと思う。妖夢でも良いかなとは思ったんですけど、弓矢ってイメージじゃないし、それなら永林でもとも思ったものの、何か違う気がして、結果こうなりました。まぁある意味、本当の持ち主とどこか似てると事はある気もしますが(主にいじられキャラ、苦労人方面で)。

○No.103+小町
「こまっちゃんだしたいなぁ」と思って選んだのがこれ。進化先のラグナ・インフィニティがこまっちゃんと同じ鎌使い(両刃だけど)だったからっていうのが決め手。また、効果の「ガイダンス・トゥ・~」って言うのが、彼岸への案内人であるこまっちゃんにマッチしてる気がしたのも決め手になりました。

○No.104+魔理紗,レミリア
真ゲス枠を誰にしようか迷っていて、鬼人正邪って言うのも案としてはあったんですけど、あんま知らねぇキャラ動かすのも怖えぇしなぁ、という事で兼任してもらいました。この状態の魔理紗は、性格的に言うと「ベエルゼに取りつかれたセクト+真ゲス」って言う感じですね。我ながらとてつもないキャラ崩壊が起こってると思う。それもこれも全てドン・サウザンドってヤツの仕業なんだよ!(責任転嫁)
因みに魔理紗がレミリアに何でシャイニング(実はこれにアンブラルとRUM二つも)渡したのは、異変解決後はシャイニングの精霊も丸くなっていたこと、魔理紗も新たな切り札として、パチュリーからダーク・リベリオンをもらっていた事、そして、デッキ的にシャイニングが運用しにくくなっており、レミリアのデッキなら活かせると思ったからです。

○No.105+白蓮
何か物理系のキャラって聞く事が多いんですよね、彼女。それでこういう組み合わせにしたんですけど。まぁ、彼女の心綺楼でのラストワード「アーンギラサヴェーダ」の最後の攻撃が、進化先の彗星のカエストスの「コメット・エクスプロージョン」にすごい似てるんですよねぇ(後ろの文様も合わさって)。そう思うのは僕だけ? いや、たぶん他にもいるはず。

○No.106+勇義
ここは正直迷った。握りつぶしといえば、「きゅっとして、ドカーン!!」のあの子もいるんで迷ったんですけど、彼女には「琰魔竜レッド・デ-モン」の使い手としての役割があったので、結果としてパワーキャラの彼女に使ってもらう事にしました。

No.107+咲夜
これか『アルカナフォースⅫ The World』の組み合わせは、誰でも考えると思います。僕も最初はそれで安直に決めてたんですが、『銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトンドラゴン)』の使い手に輝夜が決まった時に、「あれ?そう言えば二人の能力って似てなかったっけ。あっ、じゃあその意味でもライバル同士にふさわしいかも」と思って、改めてこれにしました。

○ベエルゼ+魔理紗
「努力家の魔理紗が、たいして努力もしていない霊夢になかなか勝てない」という構図が僕の中にあって、「案外魔理紗は、霊夢に対して嫉妬心のような物を抱いているんじゃないか、でも、自分ではそれから眼をそむけたがっているから、より努力をしようとする、それでも勝てずに、徐々に嫉妬心が膨らんでいっている」と思って選びました。
何となく、霊夢から見た魔理紗って、漫画版の遊星から見たセクトに似てるような気がしたのも理由の一つです。

○ツィオルキン+紫
トップがラスボスなんて遊戯王ではよくあることでしょ? と思って決めました。どっかの組織のトップがボスだったり、王子様がラスボスだったり。それが理由である。それ以外に理由は特にない。


まぁ大体こんな感じですかね。中には理由が適当なやつがあるかも知れませんが、その辺含めて批判感想等受け付けています。


あっ、ISの方もいずれ更新を再開するので、気長にお待ちください。それでは次回にまた、お会いしましょう。


遊矢&霊夢「「お楽しみは、これからだ(これからよ)!!!」」

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