遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女- 作:坂本コウヤ
いやぁ、ついにUAも7000人突破、お気に入りも70人を超えました! また、評価自体にも結構前からですけど色付きのバーが付くようになって、本当に感謝しております!!
また、皆さんから毎回いただく感想も、大変ありがたいものばかりで、いまさらですが、ここでもう一度お礼を申し上げます。本当にありがとうございます!! これからも精進していくので、この作品共々応援よろしくお願いします!!
さて、今回は霊夢VS北斗のデュエルですね。もうタイトルから察している人も多いと思います。つまりそういう事です!!
やったね北斗君! 黒咲さんから「ワンターンスリーキルゥ…。」される前に、美少女の巫女にワンキルされるよ!!
北斗ファンの方、すみません。少し遊びが過ぎました。
まぁ取りあえず、霊夢がいかにして北斗君を倒すのか、楽しみにしていてください!!
後、これの後書きにて、ちょっとした連絡があります。そちらも楽しみにしていてください!!
それではどうぞ!!
志島北斗
LP 4000
デッキ枚数 35枚
手札 5枚
場、Pゾーン、伏せ 全てなし
博麗霊夢
LP 4000
デッキ枚数 35枚
手札 5枚
場、Pゾーン、伏せ 全てなし
互いにデュエルの宣言をし、ついに霊夢と、LDSの志島北斗のデュエルが始まった。
『僕に挑んだ事を、後悔させてあげるよ!!』
『あっそう。言っとくけど私、後悔とかあんまりしないタイプだから。ことデュエルにおいてはね。』
志島の方は、霊夢に自分の自信を示すような言い方をするも、霊夢はそれを静かに受け流していた。こんなことになってるのに、すごく落ち着いてる。すごいな。
「霊夢お姉ちゃーん、頑張って―!!」
「しびれるデュエル、期待してるぜ―!!」
「LDSの奴らなんかに、負けないでねー!!」
アユちゃん達は、霊夢に向かって強い声援を送った。それが聞こえたのか、霊夢が笑顔でこちらに手を振ってきた。それを見て、俺もアイツに手を振って声援を送った。
「霊夢―、頑張れよー!!」
俺達の声援に応えるように、霊夢は手を振った後、サムズアップをしてきた。
その横では、LDSの理事長、赤馬日美香が、中にいる北斗に通信で何か言っていた。だけど、霊夢はどんなことがあっても、何か勝ちそうな気がする。そういうどこか、安心できる感じが、霊夢はあるのだ。
霊夢、負けるなよ。
◇≡
「さぁいくよ、僕のターン!!」
先攻志島スタートで、私とあいつのデュエルは始まった。私は一応、デッキは【征竜ライロ】のままにしている。【カオスライロ】の場合、何か不足の事態が起こった場合に、立て直しがしにくい。短期決戦にはなりやすいけど、おそらくこっちの方がマシな気がする。
さて、向こうはどんなデッキを使って来るのかしら。
「僕はまず、『セイクリッド・グレディ』を召喚!」
セイクリッド・グレディ
☆4
光属性,魔法使い族/効果
ATK 1600
あぁ、【セイクリッド】か。確か神子が使ってたやつよね。てことはこれ、初手プレアデスかしら。
「『セイクリッド・グレディ』のモンスター効果発動!! このモンスターが召喚に成功した時、手札からセイクリッドモンスターを1体、特殊召喚出来る!! 僕は効果で、『セイクリッド・カウスト』を特殊召喚!!」
セイクリッド・カウスト
☆4
光属性,獣戦士族/効果
ATK 1800
カウスト…、やっぱり出て来るわよね。出来れば初ターンから相手なんて言うのは、避けたかったんだけどね。まぁ仕方ないわね。【セイクリッド】デッキは神子曰く、「初手にプレアデス絶対出すデッキ」みたいなこと言ってたし。まぁ絶対って言うのも、おそらく事故が起こらなければってことだろうし。
「さらに僕はここで、永続魔法『セイクリッドの星痕』を発動!! このカードは1ターンに1度、自分の場にセイクリッドエクシーズモンスターが特殊召喚されると、デッキからカードを1枚ドローする事が出来る。そして僕は、『セイクリッド・カウスト』のモンスター効果を発動!! このモンスターは1ターンに2度まで、自分の場のセイクリッドモンスター1体のレベルを1つあげる!! 僕は1度目の効果でグレディを、2度目の効果でカウスト自身のレベルを一つ上げる!!」
セイクリッドの星痕
永続魔法
セイクリッド・グレディ
☆4→5
セイクリッド・カウスト
☆4→5
星痕発動させたうえでレベルを上げてきた。これはもう間違いないわね。アイツが来る!
「僕は、レベル5となった『セイクリッド・グレディ』と『セイクリッド・カウスト』で、オーバーレイ!! 2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!! 星々の光よ!! 今大地を震わせ、降臨せよ!! エクシーズ召喚!! ランク5!!『セイクリッド・プレアデス』!!」
セイクリッド・プレアデス
★5
光属性,戦士族/エクシーズ/効果
ATK 2500
うわぁ、出てきたわね。こりゃさっさとORUはがすしかないわね。
「ここで、『セイクリッドの星痕』の効果が発動!! セイクリッドのエクシーズモンスターである、プレアデスが特殊召喚された事で、デッキからカードを、1枚ドローする!!」
志島北斗
手札 2→3枚
「僕はカードを1枚伏せ、ターンエンド!!」
(フフ、僕の伏せたカードは『次元幽閉』。これで、プレアデスの効果でモンスター達を処理しきれなかったとしても、僕のフィールドは安全だ。1ターンであんな奴が、プレアデス以上の攻撃力を持つモンスターをそうそう何体も並べられるわけがない。これで僕の布陣は完璧だ!!)
志島北斗
LP 4000
デッキ枚数 34枚
手札 2枚
場
セイクリッド・プレアデス
セイクリッドの星痕
Pゾーン 無し
伏せ 1枚
「よし、じゃあ私のターン、ドロー!!」
博麗霊夢
手札 5→6枚
よし、この手札ならまずはこれね。何か旗立った気がするんだけど、気にせず行きますか。
「私は、デッキトップからカードを3枚墓地に送って、魔法カード『光の援軍』を発動!!」
墓地に送られたカード
焔征竜-ブラスター
炎征竜-バーナー
エクリプス・ワイバーン
なるほどね、こう落ちたか。まぁ、取りあえずサーチしましょうか。
「『光の援軍』の効果で、私はデッキから、『ライトロード・メイデン ミネルバ』を手札に加える!! さらに、墓地に落ちた『エクリプス・ワイバーン』の効果で、デッキから『裁きの龍』をゲームから除外する!!」
博麗霊夢
デッキ枚数 39→36→34枚
手札 5→6枚
「さぁこっからよ!! 私は手札から魔法カード、『ソーラー・エクスチェンジ』を発動!! さっき手札に加えたミネルバを後に送って、デッキからカードを2枚ドローし、その後デッキトップを2枚、墓地に送るわ!!」
ドローしたカード
土征竜-リアクタン
ライトロード・アサシン ライデン
墓地に送られたカード
ライトロード・ビースト ウォルフ
嵐征竜-テンペスト
博麗霊夢
デッキ枚数 34→30枚
手札 4→6枚
「墓地に落ちた『ライトロード・ビースト ウォルフ』と、コストで墓地に送ったミネルバの効果発動!! ミネルバの効果で、デッキトップを1枚墓地へ!! そしてウォルフの効果で、自身を墓地から特殊召喚!!」
墓地に送られたカード
ライトロード・アーチャー フェリス
博麗霊夢
デッキ枚数 30→29枚
ライトロード・ビースト ウォルフ
☆4
光属性,獣戦士族/効果
ATK 2100
「さらに、ミネルバの効果で墓地に落ちた『ライトロード・アーチャー フェリス』の効果発動!! このカードがモンスター効果で墓地に落ちた時、墓地から特殊召喚出来る!! 来なさい!!」
ライトロード・アーチャー フェリス
☆4
光属性,獣戦士族/チューナー/効果
DEF 2000
私がチューナーであるフェリスを出すと、例のごとく相手側がざわめいていた。観客席の方は何言ってるか知らないけど。あの窓防音性高そうだし、そもそもデュエル中は相手の仕草を探ってるから、正直それ以外に意識向けてる余裕ない。
「チュ、チューナーモンスターだと!? 何故お前みたいなやつが、そのカードを持ってるんだ?!」
「あ~、その反応飽きたから、ちゃっちゃと進めるわよ。授業終わらせて帰ってゆっくり茶を飲みたいんだから。で、プレアデスの効果はどうする? 戻してもいいけど、私どっちにせよ出せるからね。」
と、ここで煽ってみる。実際、私の手札は今ほぼウハウハ状態で、正直に言って、後はアクションカードさえ気をつけておけば、それ以外は何も問題ないしね。さぁ、どう動くの? 上っ面だけの半人前エリートさん。
「ふん、そんな煽りに乗るほど、僕はバカじゃないよ。君のモンスターに対して、僕は何もチェーンは無いよ。」
あら、つまんないわね。もう少し乗ってきてくれてもよかったのに。
「そう。なら、こうするわ。私はフェリスの効果を発動!! フィールド上のこのカードをリリースする事で、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する!! 『アブソリュート・スナイプ』!!」
「何ッ?!」
『(さぁ、今日も狙い撃つわよぉ!! いっけぇ!!)』
私の指示と共に、フェリスが意気揚々と駆け出してジャンプし、プレアデスに狙いを定めて発射した。因みに効果名は本人の希望。ライラのヤツを聞いて、自分も付けてとこの前テレパシーでせがまれたため。そのせいで、他のヤツの効果名まで考える羽目になった。もう二度とこんなことはしたくない。
「くっ、ただでは破壊されない!!『セイクリッド・プレアデス』のモンスター効果発動!! 1ターンに1度、ORUを一つ使う事で、フィールド上のカードを1枚、持ち主の手札に戻す!! 対象はもちろん、『ライトロード・ビースト ウォルフ』だ!!」
志島の指示により、プレアデスのORUがウォルフに向かって飛んで目の前で消滅し、それと共にウォルフのソリッドビジョンも消えた。私はそれに合わせ、ウォルフのカードを手札に加えた。それと同時に、フェリスの放った矢がプレアデスに直撃し、破壊した。フェリスはそれを見届けて、『(グゥレイトォ!!)』と言って消えていった。
博麗霊夢
手札 6→7枚
「フェリスの効果を使って、相手モンスターを破壊した時、デッキトップからカードを3枚、さらに墓地に送るわ。」
墓地に送られたカード
ライトロード・ハンター ライコウ
ブレイクスルー・スキル
ライトロード・アサシン ライデン
エースを破壊されたのが悔しかったのか、志島の顔が憤怒に歪んでいた。
「くっ、たかがプレアデスを破壊しただけで、良い気になるなよ!!」
「悪いけど、そこまで奢り高い性格じゃないのよ。それに、ウォルフを戻してくれたおかげで、このカードが使える! 2枚目の『ソーラー・エクスチェンジ』発動!! 手札のウォルフを墓地に送り、2枚ドロー!! そして、デッキトップを二枚、墓地へ送る!!」
ドローしたカード
ライトロード・メイデン ミネルバ
風征竜-ライトニング
墓地に送られたカード
水征竜-ストリーム
ライトロード・サモナー ルミナス
博麗霊夢
デッキ枚数 26→22枚
手札 5→7枚
うん、良い引きね。何かこれ、状況的にワンキルしろって言ってるわね。しょうがないわね、行ける所まで行ってみますか!!
「さらに私は、3枚目の『ソーラー・エクスチェンジ』を発動!!」
「くっ、どれだけ手札交換すれば気が済むんだ!?」
何もチェーン出来ないからか、志島はアクションカードを探しながらそんな事を言っていた。まぁ、かくいう私も、実は動きながらやってるんだけどね。
「さっきもやったから、説明は別にいいわね。ミネルバを墓地に送って2枚ドロー!! さらにデッキトップ2枚を墓地に送る!!」
ドローしたカード
ブレイクスルー・スキル
ダメージ・ダイエット
墓地に送られたカード
瀑征竜-タイダル
エクリプス・ワイバーン
博麗霊夢
デッキ枚数 22→18枚
手札 5→7枚
あっ、これはもうワンキルしろって言ってるわね。あいつには悪いけど、華々しく散ってもらいますか。
「墓地に落ちた2枚目の『エクリプス・ワイバーン』の効果で、デッキからさらに2枚目の『裁きの龍』を除外!! さらに、コストで墓地に送ったミネルバの効果で、デッキトップを1枚、墓地に送る!!」
墓地に送られたカード
ライトロード・ビースト ウォルフ
博麗霊夢
デッキ枚数 18→16枚
「っ、よし!! 墓地へ送られた2枚目のウォルフの効果が発動!! 墓地から特殊召喚よ!!」
ライトロード・ビースト ウォルフ
☆4
光属性,獣戦士族/効果
ATK 2100
あぁヤバい、積み込み疑われるレベルで回ってるんだけど。でもまぁ、こういう時もあるわよね。ていうか、さっさと片付けないとデッキ切れしちゃうわね。巻きでいきますか。
「ようやく通常召喚ね。私は、『ライトロード・アサシン ライデン』を召喚!!」
ライトロード・アサシン ライデン
☆4
光属性,戦士族/チューナー/効果
ATK 1700
再びチューナーを召喚すると、またもや場内がざわめいた。というか、もうさっきから皆唖然となってる。早苗に至っては苦笑い。そりゃだって、1ターンがこんな長かったら、開いた口の一つや二つ閉まらなくなるわよね。
「くっ、またチューナーか。」
「フフフ、まだ行くわよ。ライデンの効果発動!! デッキトップを二枚墓地に送り、その中にライトロードモンスターが1枚でもあれば、攻撃力を200ポイントアップする!! 『ライトアップ・チャージ』!!」
墓地に送られたカード
ライトロード・アーチャー フェリス
デブリ・ドラゴン
博麗霊夢
デッキ枚数 16→14枚
「良い感じね! 墓地に送られたカードの中にライトロードモンスター、フェリスがいたため、攻撃力が200ポイントアップ!! さらに、墓地に送られた2枚目のフェリスの効果も同時に発動!! 再び現れよ、『ライトロード・アーチャー フェリス』!!」
ライトロード・アサシン ライデン
ATK 1700+200=1900
ライトロード・アーチャー フェリス
☆4
光属性,獣戦士族/チューナー/効果
DEF 2000
ふぅ、これで盤面はほぼ完璧かな。後はまぁ、あれだけなんだけど。うぅ、いざやるってなると、恥ずかしいわね。パチュリーの時にはっちゃけて以来、何かやってみたいって思ってる自分がいて、でも絶対こんなの自分のキャラに合わないって思ってる自分もいて。あぁもう、こんな葛藤してる時間ないっていうのに!!
ハァ、恥ずかしいし、誰かに頼るのもちょっと嫌だけど、こうなったら本家本元に頼るしかないわね!!
私は急いで履歴から、遊矢のデュエルディスクと通信を開いた。
「ゆ、遊矢。」
『ん、どうしたよ霊夢。早く進めないと――』
「わ、分かってるわよ。ただ、その、手伝ってほしい事があって。」
『えっ、手伝ってほしいこと?』
「て、手早く説明するから。」
そうして私は、手伝ってほしいことを告げた。というよりは、単に私に、合わせてほしい事があっただけなんだけど。それを言い終わると、遊矢に笑われた。
『ハハハ、何だそんな事かよ。』
「笑わないでよ! こっちは真剣なんだから。」
『分かってるよ。ただ、可愛らしい面もあるんだなって思ってな。』
「で、どうなの? 頼める?」
『あぁ、任せとけ!! ただ、お前も急げよ。もう時間が。』
「分かってる。もう少しだけ進めるから。準備出来たら回線つないで。」
そう言って私は、一方的に回線を切った。顔から火が出そうだったけど、取りあえず、これで大丈夫なはず。
そして私は、もう一度デュエルを再開した。志島はどうやら、まだカードを見つけれていないようだ。ならその間に、さらに場を盤石にする!!
「まだまだ行くわよ。私は、墓地の『瀑征竜-タイダル』の効果発動!! このカード以外の水属性、またはドラゴン族のモンスター2体をゲームから除外し、墓地から特殊召喚出来る!!私は、墓地の『エクリプス・ワイバーン』2体をゲームから除外!! 激流押し寄せる水の力、竜の身に宿りて、全てを押し流す大流となれ!! 現れよ、『瀑征竜-タイダル』!!」
瀑征竜-タイダル
☆7
水属性,ドラゴン族/効果
ATK 2600
「ここで、除外された『エクリプス・ワイバーン』の効果が発動!!この二体の効果で除外した、『裁きの龍』2体を、手札に加える!! さらに、手札の『土征竜-リアクタン』の効果発動!! このカードと手札の地属性、またはドラゴン族のモンスターを墓地に送る事で、デッキから『厳征竜-レドックス』を、特殊召喚出来る!! 私はリアクタン自身と、『カードガンナー』を墓地に送る!! 隆起脈動せし大地の力、竜の身に宿りて、全てを押しつぶす巨塊となれ!! 現れよ、『厳征竜-レドックス』!!」
厳征竜-レドックス
☆7
地属性,ドラゴン族/効果
DEF 3200
博麗霊夢
手札 4→6枚
「くそ、あれだけ展開して、まだ手札があれだけあるのか!?」
志島が私の手札を見て、悪態をついていた。まぁ、ガン回し出来たらこれは余裕ね。
そしてこれでもう、いつでも動きだせる。というか、遊矢はまだなの? 準備にえらく時間かかってるわねぇ。と思っていると、突然フィールドが暗くなった。
「へっ、何なに?!」
『お待たせ、霊夢。準備できたよ!!』
『悪いわね、遅くなって。』
「うおわぁぁ!! って、遊矢。それに柚子も、脅かさないでよ!! 心臓に悪いでしょう。」
急に繋がった二人との通信に内心びっくりしつつも、急にフィールドが暗くなったのは、おそらく遊矢達のせいだろうと思った。たぶん機械とかを弄って、それで暗くしたんだと思う。何かドラムロールも聞こえるし、まさかこれって、
――バンッ――
「うっ。まぶし。」
やっぱり、スポットライトまで。ていうかここあったのね、こんなの。
すると遊矢から、再び通信が来た。
『さぁ、お楽しみはこれからだ! 行けるよな、霊夢?』
「え、えぇ。ごめんね、パクリの真似みたいなこと、させちゃって。」
『別に、俺は良いよ。さぁ、始めよう!!』
「え、えぇ! あ、あ~、んん。」
取りあえず咳払いをして、のどを確かめ、その後深呼吸をしてから、両手を広げながら、遊矢と同時にこう言った。
「れ、『レディース、アーンド、ジェントルメン!!』」
「な、何だ?!」
突然叫び声をあげた私に、志島が驚いてこちらを見てきた。
うわぁ、やっぱ恥ずかしい。今頃私、絶対顔真っ赤にしてる。断言できる。
でも、何か不思議と、気持ちは良い。こういうのも、まぁ、たまには、いい、かもね。そんなしょっちゅうはやらないけど。
まぁ、これだけ言えたら、後は大丈夫。流れに乗るだけよ!
「え~っと、じゃあこれから、皆に素晴らしいショー、を、お送りいたします!!」
『オォーーーー!!』
防音性のある窓ガラス越しに、皆の声が聞こえてきた気がした。なるほどね、これが観客の歓声か。魔理沙がこういうのやりたがるわけだ。悪くないわね!!
「さて、まずは本日のトリを飾る人をご紹介しましょう!! の前に、ここで問題です!!」
うん、何かもう吹っ切れてきた。このままいくわよ!!
「問題?」
「そう。今私の場には、レベル7のモンスターが二体、レベル4のモンスターが3体、うち2体はチューナーとなっています。ここで、私がエクストラから出せるのは、どんなモンスターでしょうか。観客も考えてよ!!」
私は、観戦ブースに向かって叫んだ。すると、遊矢達が観戦ブースの内部スピーカーをオンにしてくれたのか、ブース内の声が色々聞こえてきた。
『え~っと、霊夢姉ちゃんの場には2体のレベル4チューナーがいるんだろ? で、それ以外はレベル4と7のモンスターがいて、合計で出せるのは――』
『レベル8か、11のシンクロモンスターだね。』
『霊夢お姉ちゃーん、これで合ってる?』
おっ、あの三人ノリいいわね。でも残念。まぁ、分からないわよね。だって、これを皆の前で使うのは、初めてなんだから。
「ブーッ!! 残念だったわね。でもこれ、皆の前で使うの初めてだから、しょうがないよね。答えはこれよ!! 私は、レベル4の『ライトロード・ビースト ウォルフ』と『ライトロード・アサシン ライデン』で、オーバーレイ!! さぁ、主役の登場よ!! 2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!! 希望の翼と剣を携えし皇よ!! その翼で弱きものを守り、その剣で悪を断ち切れ!! エクシーズ召喚!! 現れよ!! ランク4、『No.39 希望皇ホープ』!!」
No.39 希望皇ホープ
★4
光属性,戦士族/エクシーズ/効果
ATK 2500
私がエクシーズ召喚、それも、チューナーを使ってのエクシーズ召喚を決めた事で、私と早苗以外の面々は一気にどよめいた。中でも、動揺が半端じゃなかったのはLDS組で、今デュエルをしている志島なんかは、信じられないものを見る目でホープを見ていた。
「そ、そんな。エクシーズ召喚まで、使えるだと?! それに、『No.』なんてモンスター、LDSでも聞いたことがない!!」
「ふぅん、そう。でも悪いわね、説明してる暇はないの。さぁ、お楽しみは、これからよ!! 私は次に、レベル7の『瀑征竜-タイダル』と『厳征竜-レドックス』で、オーバーレイ!! 2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!! 空を駆ける、幻獣の姿模りしカラクリよ!! 今こそ現れ、ここに顕現せよ!! エクシーズ召喚!! ランク7、『幻獣機ドラゴサック』!!」
幻獣機ドラゴサック
★7
風属性,機械族/エクシーズ/効果
ATK 2600
さらに、2体目のエクシーズ召喚で、周りはさらに呆然となっていた。始めて見せたにしては、これはちょっとやり過ぎたかもね。でも今更、止まらないわよ!!
「さらに私は、墓地の『焔征竜-ブラスター』の効果発動!! 1ターンに1度、手札の墓地の炎属性か、ドラゴン族のモンスターをゲームから除外し、このモンスターを特殊召喚出来る!! 私は、『炎征竜-バーナー』と、『デブリ・ドラゴン』を除外!! 紅蓮燃えたぎる火の力よ、竜の身に宿りて、全てを燃やしつくす焔(ほむら)となれ!! 現れよ、『焔征竜-ブラスター』!!」
焔征竜-ブラスター
☆7
炎属性,ドラゴン族/効果
ATK 2800
さて、皆を子のショックから戻すには、あの召喚をするしかないわね!! テンションも上がってきたし、そろそろ行きましょうか!!
「さぁ、待たせたわね。皆お待ちかねの、シンクロ召喚よ!! 私は、レベル7の『焔征竜-ブラスター』に、レベル4の『ライトロード・アーチャー フェリス』をチューニング!! 星を喰らいし巨大な龍よ!! 今こそその存在を、世界に示せ!! シンクロ召喚!! 現れよ!! レベル11、『星態龍』!!」
星態龍
☆11
光属性,ドラゴン族/シンクロ/効果
ATK 3200
2体のエクシーズモンスターだけじゃなく、レベル11の高レベルシンクロモンスターまで出したせいか、LDS側はもう完全に沈黙していた。まぁ、ここまでを全部1ターンでやられたら、そりゃこうもなるわよね。さて、仕上げと行きましょうか。
「さてと、そろそろ終わらせるわよ!!私は『星態龍』で、ダイレクトアタック!! 『スターライト・ユニバース』!!」
「フッ、バカめ!! 例え高レベルのモンスターだろうと、このカードがあれば関係ない!! リバースカード、オープン!! 『次元幽閉』!!」
「無駄よ!!『星態龍』が攻撃するとき、このモンスターは、このカード以外の効果を受けない!! よって『次元幽閉』は不発よ!!」
星態龍は、志島の場にできた異次元への歪みを突き破り、そのまま志島の前に躍り出て、強烈な光のブレスを放った。
星態龍
ATK 3200
志島北斗
LP 4000-3200=800
「うわあぁぁぁぁぁ!!!!!」
志島はそのままブレスを直に受けて吹き飛んだ。それを私が、逃がすわけもない。
「これで決める!! 『希望皇ホープ』と、『幻獣機ドラゴサック』で、ダイレクトアタック!! 『ホープ剣・ミラージュ・スラッシュ』!!」
畳み掛けるように、ドラゴサックに乗ったホープが、駆け抜けながら志島にとどめの一撃を刺した。
希望皇ホープ
ATK 2500
幻獣機ドラゴサック
ATK 2600
志島北斗
LP 800-(2500+2600)=-4300
「あああああぁぁぁぁ!!!」
ホープに斬られた衝撃で吹き飛んだ志島。それを見て私は、ホープに無言のアイコンタクトで指示を出し、ホープ自身に手を出して受け止めてもらって、地面に下ろしてもらった。
「ふぅ、私の勝ち、ね。」
winner 博麗霊夢
◇≡
「霊夢!!」
「あぁ、遊矢!」
志島とのデュエルを終え、観戦ブースに帰ってくると、そこには笑顔の遊勝塾生達がいた。LDS組もいるにはいたが、どうやらさっきのデュエルの時のショックから、まだ帰ってこれてないようだ。
「お疲れ!! すごかったよ、さっきのデュエル!!」
「そ、そう? ありがとう。」
な、何でだろう。遊矢にすごかったっていわれただけなのに、何か、顔が熱くなって、胸がドキドキしてきた。別にただ、すごかったって言われただけなのに。
そんな風に考えていると、今度はアユちゃん達が話しかけてきた。
「霊夢お姉ちゃん、ホントすごかったよ!!」
「そうそう! 1ターンでババババってモンスターを並べたと思ったら、怒涛のエクシーズ召喚からの、締めの高レベルシンクロ召喚!! しびれまくったぜ~!!」
「本当に、格好良かったです!! 遊矢兄ちゃんの真似も、すごく良かったし!」
「ホントそれな! 急にあんなこと言いだして、吃驚したぜ!!」
「でも、あの時の霊夢お姉ちゃん、すごく楽しそうだったよね! 恥ずかしがってはいたけど。」
「あ、あれは本当に恥ずかしかったんだから、しょうがないじゃない。ぶり返さないで。それとまぁ、ごめんね。エクシーズもできること、黙ってて。」
一応、これに関しては謝っておくべきだと思った。だって、自分の実力、出来る事って言うのを偽っていた事になるし。
すると、奥の方から図太い男の声が聞こえてきた。
「そんな些細な事、ここの塾生達は気にしたりせん。」
「そうですよ、霊夢さん。そんな事言い出したら、切りがないですよ。」
「早苗。それに、えっとぉ――」
「おっと、先程はまともな自己紹介もできなかったからな。俺は権現坂昇。ここの塾生ではないが、遊矢達とは、同じ学校に通っている。遊矢から、話は色々聞いているぞ。」
「権現坂ね。じゃあこっちも、改めて自己紹介しといたほうが良いわね。私は博麗霊夢。一昨日から、ここでシンクロ召喚などについての講師も務めさせてもらう事になった塾生よ。気軽に霊夢で良いわ。よろしくね。」
「おう。これからもよろしく頼む。」
「えぇ。それと、ありがとう。さっきの言葉、嬉しかったわ。」
取りあえず、さっきのお礼を言った。ふっと見回すと、確かに皆、称賛などのプラスの感情は読みとれても、非難の感情は読み取れない。駄目ね、私。もうちょっと周りを信じてあげないと。
その後は修造さんや遊矢達に、エクシーズの事も教えてくれと言われた。まぁ、断る理由もないので、素直に承諾した。ただ、さっき遊矢に頼んだことについて、お礼を言っていた時に、早苗が何かさっきのヤツがツボってたのか、腹を抱えて笑っていたのを見てムカついたので、腹に一発『夢想封印(物理)』をたたきこんでおいてやった。
そして、いつの間にか復帰してきていたLDSの方から、融合クラス主席の光津真澄が次の試合に出ると言ってきた。まぁ始めた上に、言いだしっぺは向こうだから途中でやめるって考えには移れなかったんでしょうね。
そしてこちら側からは、柚子が出ると言った。私は、昨日の事も鑑みて、止めておいた方がいいと思ったのだが、本人は出たいと言ったので、その意志を尊重した。
そう、まだ実質、この対抗戦は、私が1勝勝ち星を挙げただけで、終わってはいない。相手の戦意を削げるだけ削いだつもりだけど、おそらく気休め程度でしょうね。
にしても、デュエルの途中から気付いてはいたけど、赤馬アイツ、陰に隠れてるわね。この柚子のデュエルが終わったら、トイレにでも行くと言って、アイツに接触しに行きましょうか。出てこないなら、こっちから行ってやるわ。
遊勝塾、LDSによる塾対抗戦
1戦目 勝者 博麗霊夢(遊勝塾)
2戦目 勝負中
3戦目 選手選抜中
どうも、お疲れ様です!!いかがだったでしょうか。
あっるぇ、おっかしいなぁ。これアクションデュエルのはずなのに、アクションカード1枚も出てきてないよー。アクションデュエルとはいったい…。
まぁ、ワンキルさせたかった都合上、何か北斗君が探しまわってたけど、結果的にあの場を打開できるカードは見つからなかった模様、という事にしておいてください。
北斗はやっぱり北斗だった。ものの見事にフラグを立てて、盛大に霊夢に回収される始末。そしてやっぱり、北斗のプレアデスは活躍しない。現実だと強力モンスターの部類に入るはずなんだけどなぁ(遠い目)。
そして霊夢さんのターン、もう積み込みを疑いたくなるレベルの墓地落ちとドローカード。ただ、【征竜ライロ】だと、運が良いとこんだけガン回りする場合もあります。友達に一回、似たような形で瞬殺された覚えが。それもこっち【ジャンド】で事故って。
さらに長い!! この小説内、一番長かったターンと言ったら、まず間違いなくこの霊夢さんのターンが上がるくらい長かった。書いてて途中、「あれ、これ霊夢のターンだよな?」と、自分でも疑うはめに。ホント長かった。もう二度と、ワンキル回は書きたくない。正直、疲れました。
おっと、霊夢の(遊矢に対する)様子が…。はてさて、いったいどうなるんでしょうねぇ。
さて、次回予告に移る前に、前書きで言った通り、お知らせがあります!!
実は、以前から書いて止まっていた架空デュエルの小説がもう一つあったのですが、今日の朝起きた時に、何かこう、ビビっと来るものが頭のてっぺんから末端まで駆け抜けましてですね、何と、この度1話が書き上がって、投稿する事にしました!!
タイトルは、『遊戯王ZEXAL-白黒の反逆彗星-』という物です。こちらと違って魔理沙が主人公で、『ハートランドシティ』で遊馬達と色々やっていく物語です! 直接的な繋がりは、今持たせようか考えています。幻想郷自体の世界観は同じにしておくつもりです。楽しみにしていてください。今日中には投稿できると思います。
なお、投稿スピードに関してですが、こちらを勿論優先させていくので、ZEXALの方は遅くなりがちだと思います。ご了承ください。
それでは次回、いよいよ遊勝塾をかけた戦いもクライマックスへ!!
そしてついに次回、いよいよあの人が動きます!! そして、立ちはだかる強敵を前にした遊矢に、霊夢はあるカードを託す。そのカードとは?!
それでは、次回もお楽しみに!!
遊矢&霊夢「「お楽しみは、これからだ(これからよ)!!」」