遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女-   作:坂本コウヤ

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どうもこんばんは。お久しぶりです。坂本コウヤです。


いやぁ、実は数日前に風邪をひいてしまいまして、そこからしばらくここで創作活動が出来ずに放置状態になっていました。

それがやっと昨日ある程度まで回復いたしまして、こうしてこの作品の第15話を投稿する事にしました。


もう1個の『ZEXAL』の方を呼んで下さっている方はもうすでにご存知かもしれませんが、一応こちらしか読んでいないという方もいらっしゃると思うので、ここで謝罪しておきます。お待たせしてしまい、本当にすみませんでした。


さてこの第15話、風邪から回復して久々の投稿となるので、流れ的にグダッてしまっている場所があるかもしれません。もしかしたら誤字とかもちらほらあるかもしれないので、気になったところなどがあれば、ご指摘の方をよろしくお願いします。

さぁ、遊矢君は果たして、あの状況から逆転することができるのか?! そして、最後に光っていたスターダストのカードの意味は、いったい何なのか?! ご期待下さい!!


それでは、どうぞ!!



第15話:勝利のラストピース! 星墜つる地に立つ閃珖!!

LDSとの、遊勝塾をかけた3本勝負。

 

3回戦、俺とLDSシンクロコース主席の刀堂刃とのデュエルは、序盤、刀堂の2連続シンクロからの攻撃を俺は何とかかわし、ペンデュラム召喚を決めてからの反撃で、刀堂のエースモンスターである『XX-セイバー ガトムズ』を倒し、ライフを半分近くまで削ることができた。

 

 

だが次の刀堂のターン、刀堂は墓地からガトムズを再び蘇生させ、さらに特殊召喚の連続でモンスターを並べ、【X-セイバー】専用の除去カード、『セイバー・スラッシュ』を使って、俺のペンデュラムゾーンの『星読みの魔術師』と『時読みの魔術師』、さらに俺が乗っていたヒッポと、追従していたオッドアイズを破壊してきた。そして怒涛の連続攻撃によって、ついに俺のフィールドはがら空きにされてしまった。

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

榊遊矢

LP 3700

デッキ枚数 21枚

手札 2枚

場、Pゾーン、伏せ 全てなし

 

刀堂刃

LP 2400

デッキ枚数 21枚

手札 6枚

 

XX-セイバー ガトムズ

 

Pゾーン、伏せ 共に無し

 

 

 

さっきまでは有利だったこのデュエル。それがまさか、こんな簡単に形成がひっくり返るなんて。

 

ライフにはまだ余裕がある。手札もまだ、2枚はある。だけどこの手札じゃ、今のこの状況をどうにか出来るカードがないし、何より次のターン、アイツが攻撃力600以上のモンスターを2体以上出してきたら、アクションカードでもない限り俺が負ける!

 

そんな絶望的な状況に追い込まれた俺に対して、刀堂がこう叫んできた。

 

 

「これでお前の希望もほとんど打ち砕いてやったぜ! 頼みの綱のペンデュラムを使おうにも、その状況じゃ出来ねぇだろ。諦めるっていうんなら、ここでサレンダーしても良いんだぜ?」

 

 

サレンダー…。

 

たしかに、この状況は絶望的だ。もしかしたら、どうあがいても俺には勝ち目がないのかもしれない。刀堂のいう通り、ここで素直に諦めてしまった方が、楽になれるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――ここまでなのか、俺は?

 

 

 

――せっかく、霊夢が、皆が、俺に託してくれたのに。

 

 

 

 

――本当に、ここまでなのか? 遊勝塾で、皆と一緒にいるのも。

 

 

 

 

 

 

 

――俺は、――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――(諦めないでっ!!)――

 

 

 

 

 

 

「ッ?!」

 

 

――絶望の中に徐々に沈んでいきそうになっていた俺の心に、不意に、声が聞こえた気がした。最近よく耳にする、凛として、凄く冷めた感じで、でも何故か暖かく、とても熱のこもった、あの声が。

 

 

 

俺は、声の主と思しき人の方に、思わず顔を向けた。そこには、ただ祈るようにして、手を組んでいるその子、霊夢がいた。その様子は、まるでこんな状況でも、希望があると、何かにすがっているようにも見えた。まだ出会って3日ぐらいしかたってないけど、その間に俺の中に出来てた彼女の印象からは、こんな彼女を想像することはできなかった。

 

 

 

(霊夢、お前。)

 

 

 

そんな様子の霊夢を見て、次に視線を、遊勝塾の皆に移した。すると、柚子や権現坂、フトシにタツヤ、アユちゃん、早苗が、口々に何か叫んでいた。色々壁とか反響して混じっているせいか、はっきりとは聞こえにくかったけど、きっと、「諦めるな!!」とか、「頑張れ!!」って言ってるんだと思う。

 

 

 

 

――そうだよな。俺は、皆から託されたんだ。この遊勝塾の未来を。皆の思いを! だから、こんな所で諦めるわけにはいかない!!

 

 

 

俺は一度目を伏せ、父さんに言われた事を、頭の中で再び思い出していた。

 

 

 

(泣きたいときは笑え。縮こまってたって、何も変わらない! 勝ちたいなら、勇気を持って、前に出ろ!!)

 

 

そしてもう一度目を開け、腹の底から、思いっきり大声で笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

 

 

『ハハハハハハ、アーハッハッハッハッハッハ!!!!!』

 

「ッ?!」

 

 

突然、窓越しに聞こえた笑い声に、私は思わず伏せていた顔を上げた。すると、その視界に移ったのは、大声をあげて笑っている遊矢と、それに対して怪訝な表情をしている刀堂だった。

 

 

『アァン? 何がおかしい?』

 

『いやぁ、すみません。少し気合の入れ直しをしていたので。』

 

『気合の入れ直しだぁ?』

 

『そう。刀堂、俺はこのデュエル、絶対に勝つ!! 勝って必ず、皆との未来を繋げてみせる!!』

 

「遊矢…。」

 

 

――アイツ、まだ諦めてなかったのね。もう、心配させんじゃないわよ、バカ。

 

でもこれで、気迫としては十分かしらね。だからと言って、この状況が好転するわけじゃないけど。せめて遊矢が、『金満な壺』とかを持っていれば――

 

 

 

そう思っていると、不意に私のデュエルディスクのエクストラデッキから、強い光が瞬いた。

 

 

「ッ、何?!」

 

「霊夢ちゃん、いったいどうした―― うおっ、眩しい!!」

 

 

修造さんも異変に気付いてかすぐにこちらを見たが、光の眩しさに腕で目の辺りを覆っていた。

 

光は強く瞬いたかと思っていると、一瞬のうちに消えていった。

 

 

「な、何だったのよ今の。」

 

 

あまりの出来事に呆然となりながらそう呟くと、修造さんが声をかけてくれた。

 

 

「霊夢ちゃん、大丈夫か。」

 

「はい、何とか。」

 

 

取りあえず平静を装いながら返事をしたものの、私自身、こんなことが起こったのは初めてなので、取りあえずエクストラの中身を見てみることにした。

 

すると、すぐにデッキの異変に気付いた。そんな馬鹿なと思いながら、デッキにあったカードを丁寧に一枚ずつ確認し、枚数も全部カウントしてみた。

 

 

「無い…。無い…。」

 

「? 霊夢ちゃん、何が無いんだい?」

 

 

 

修造さんが、私に何か声をかけてくれているのがチラッと聞こえたが、今の私の頭の中は、そんな事などどうでもいいと言わんばかりにパニックになっていた。

 

 

 

 

――無い。やっぱり無い!私の、私の――

 

 

 

 

 

 

「私のスターダストがあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 

 

 

あまりにパニクっていた私は、たまらず絶叫してしまい、その声が制御室の中に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

「皆との未来だぁ? ヘッ、おもしれぇじゃねえか。まだこんな状況でも、諦めねぇって言うんなら、見せてみろよ!! お前のいう未来とやらをさぁ!!」

 

 

俺の先ほどの宣言を受け、刀堂がそう返してきた。どうやら、デュエルの続行自体はしてくれるらしい。

 

なら、俺もああいったからには、ちゃんと答えないとな!!

 

 

「あぁ!!」

 

「じゃあデュエル再開だ!! 俺はカードを3枚伏せ、エンドフェイズ時、ガトムズの効果でリリースしたダークソウルの効果発動だ!! このカードがフィールドから墓地へ送られた時、デッキからX-セイバー1体を手札に加えることができる!! 俺は『XX-セイバー フォルトロール』を手札に加え、ターンエンドだ!!」

 

 

刀堂刃

LP 2400

デッキ枚数 20枚

手札 4枚

 

XX-セイバー ガトムズ

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 3枚

 

 

 

 

「よし、行くぞ!! 俺のターン!!」

 

 

とは言ったものの、今の俺のデッキに、この状況を打開出来そうなカードがない。せめて、エクストラデッキにある星読みと時読みを手札に、それかもう一度、デッキに加えることができれば――

 

 

 

 

 

――キラリンッ――

 

 

 

「ん、何だ?」

 

 

一瞬、俺のエクストラデッキのカードが入っている場所――今はオッドアイズ達がいる場所――が光った気がした。以前にも確か、素良とのデュエルでオッドアイズがエクストラデッキに移った時に、そこが光った事があったけど、今回の光はアレと違って一瞬だったし、デュエルディスクの画面に光が反射した時に近い感じだった。

 

とにかく、今はデュエルに集中しよう!

 

 

「ドロー―!!」

 

 

俺がカードをドローした瞬間、引いたカードが光り、そのカードを新たな姿へと変えた気がした。そして、そのカードを見て、俺は驚いた。このカードは――

 

 

 

――いや、このカードの効果なら、上手くいけばペンデュラム召喚をつなげられるかもしれない! 今はこれにかける!!

 

 

 

「俺は手札から魔法カード、『金満な壺』を発動!!」

 

「『金満な壺』?」

 

「このカードは、このターン俺のペンデュラム召喚以外での特殊召喚を封じる代わりに、自分の墓地かエクストラデッキに表側表示で存在しているペンデュラムモンスターを合計3体デッキに戻してシャッフルし、その後、カードを2枚ドローする事が出来る!!」

 

「な、何?! つまり、エクストラデッキにいるペンデュラムモンスターにも対応した、『貪欲な壺』ってことか?!」

 

「その通り!! 俺はこのカードの効果で、エクストラデッキの『星読みの魔術師』と『時読みの魔術師』、そして、さっきガトムズの効果で捨てられた、『EM シルバー・クロウ』をデッキに戻してシャッフル!! その後、2枚ドロー!!」

 

 

榊遊矢

手札 2→4枚

 

 

俺がカードを2枚ドローすると、またもや俺のエクストラデッキが光り、すぐに消えた。だけどその光は、まるで俺に何かを伝えようと、必死に光っているようにも見えた。

 

 

「っ、まただ! いったい何が――っ?!」

 

 

 

俺は念のため、エクストラデッキに存在するカードを確かめた。するとそこには、本来俺のデッキに存在しないはずの、あのカードが入っていた。このカードが、どうして俺のデッキに? 俺に、このカードを召喚する方法なんて無いはずなのに――

 

 

 

――そう思って先程引いたカードと手札を見ると、その答えが何となくわかった。俺の引いたカードの中に、またも見たことのないカードが2枚入っていたのだが、そのカードの内1枚の効果を目で呼んで、このカードがここにある意味がようやく分かった。

 

 

 

 

 

(何であるのかは分からないけど、力を貸してくれるんだな。だったら、一緒に行こう!!)

 

 

 

心の中でそうつぶやくと、一瞬そのモンスターの声が聞こえたような気がした。いや、きっと返事をしてくれたんだと思う。何となく、そんな気がする。

 

 

「良いカードは引けたのか?」

 

 

少し沈黙が長かったからか、刀堂の方がニヤニヤしながら聞いてきた。俺はそれに力強く頷いた。

 

 

 

「あぁ!! 俺は、『EM アメンボート』を召喚!!」

 

 

EM アメンボート

☆4

水属性,昆虫族/効果

ATK 500

 

 

「さらに、カードを3枚伏せて、ターンエンドだ!!」

 

 

榊遊矢

LP 3700

デッキ枚数 21枚

手札 無し

 

EM アメンボート

 

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 3枚

 

 

 

俺が出したカードを見て、刀堂は思わず拍子抜けしたような顔をしていた。

 

 

「おいおい。せっかくペンデュラムモンスターを戻して、引いたカードで出来た布陣がそれか? ハン、期待はずれだな。」

 

「おぉっとぉ、それはどうでしょうかね?」

 

 

俺が技とおどけて見せると、刀堂は「フンッ。」ッと鼻をならした。

 

 

「まぁいいさ。どんな布陣だろうと、このターンで俺の勝ちだ!! 俺のターン!!」

 

 

刀堂刃

手札 4→5枚

 

 

「まず俺は、2枚目の『ガトムズの緊急指令』を発動!!」

 

 

くっ、またあのカードか。今度は何を呼ぶ気なんだ。

 

 

「さっきも使ったから説明は省略するぜ!! 俺はこの効果で、『X-セイバー ソウザ』と、『XX-セイバー レイジグラ』を特殊召喚!!」

 

 

X-セイバー ソウザ

☆7

地属性,戦士族/シンクロ/効果

ATK 2500

 

 

XX-セイバー レイジグラ

☆1

地属性,獣戦士族/効果

ATK 200

 

 

 

 

「今度はソウザまで…。」

 

まずい。もし今度また『セイバー・スラッシュ』があったら、今度こそ終わりだ。

 

 

「レイジグラのモンスター効果発動!! 墓地のフォルトロールを手札に戻す!!」

 

 

刀堂刃

手札 5→6枚

 

 

「さてここからだ!!フィールドにX-セイバーが2体以上いるので、俺は手札から『XX-セイバー フォルトロール』を2体特殊召喚!!」

 

 

XX-セイバー フォルトロール(×2)

☆6

地属性,戦士族/効果

ATK 2400

 

 

「またモンスターが、一気に4体も。」

 

「さらに、『X-セイバー ソウザ』の効果発動!! フィールド上のX-セイバーを1体リリースし、二つある効果から一つを選んで、その効果を得る!! 俺はまず、『XX-セイバー レイジグラ』をリリースし、モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に、そのモンスターを破壊する効果を選び、ソウザはその効果を得る!!」

 

 

刀堂のフィールドにいたレイジグラがソウザの剣に光となって吸い込まれ、それを吸い込んだソウザの剣から黄色いオーラのようなものがたち始めた。

 

 

 

「(さて、ここからどうするかだが、もし伏せカードの1枚にでも『エンタメ・フラッシュ』とかのフリーチェーンのカードがあった場合、ここでヒュンレイを出しても攻める事が出来ない。かと言って長引かせると、さっきデッキに戻した『星読みの魔術師』と『時読みの魔術師』をいつ手札に戻してくるか分かったもんじゃない。ここはこのターンに攻めきって、一気に倒すか!)俺はフォルトロールの効果を発動!! 墓地から、『XX-セイバー フラムナイト』を特殊召喚!!」

 

 

XX-セイバー フラムナイト

☆3

地属性,戦士族/チューナー/効果

ATK 1300

 

 

 

「そして、俺は今効果を使ったレベル6のフォルトロールに、レベル3のフラムナイトをチューニング!! 白銀の鎧輝かせ、歯向かう者の希望を砕け!! シンクロ召喚!! 出でよ!! レベル9、『XX-セイバー ガトムズ』!!」

 

 

XX-セイバー ガトムズ

☆9

地属性,戦士族/シンクロ/効果

ATK 3100

 

 

 

 

「2体目のガトムズだって?!」

 

 

まずい、2体目が出てくるなんて考えてなかった。となると、残り2枚の伏せも上手く使わないと、このターンで俺の負けが決定してしまう!!

 

 

「まだまだ行くぜ!! フィールドに残っているフォルトロールの効果で、今度はレイジグラを特殊召喚!! 当然効果も使い、墓地のフォルトロールを手札に加える!!」

 

 

 

XX-セイバー レイジグラ

☆1

地属性,獣戦士族/効果

ATK 200

 

 

「さぁ、再びソウザの効果発動だ!! レイジグラをリリースし、今度は罠カードの効果では破壊されない効果を選び、コイツはその効果を得る!!」

 

 

またも光になったレイジグラがソウザの剣に吸い込まれ、今度はソウザ自身が、黄色いオーラを纏い始めた。

 

 

「罠での破壊もされなくなったか。」

 

「これでお前がミラーフォースとか伏せてても、ソウザだけは破壊されないぜ!! だがまだまだ、こんなもんじゃ終わらねぇぜ!! 俺はさっき手札に戻したフォルトロールを特殊召喚!!」

 

 

XX-セイバー フォルトロール

☆3

地属性,戦士族/効果

ATK 2400

 

 

 

「攻撃力2000越えのモンスターが5体も。」

 

 

あまりの光景に、さすがの俺も声がでなくなっていた。まさか、1ターンでシンクロモンスターを3体も出してくるなんて。しかも、刀堂のフィールドにいるモンスターの内3体は、攻撃力3100の『XX-セイバー ガトムズ』。そしてもう一体も、罠での破壊が出来ず、さらにダメージステップ開始時に相手モンスターを破壊する効果を持った、『X-セイバー ソウザ』。その攻撃のうちのどれか2発を受けた瞬間、俺は負ける!!

 

 

「さぁ、お待ちかねのバトルと行こうじゃねぇか!! このターンで決着付けてやる!! まずは『X-セイバー ソウザ』で、アメンボートを攻撃!!」

 

「そうはいくか!! アメンボートのモンスター効果発動!! このモンスターを守備表示にする事で、バトルを1度だけ無効にすることができる!!」

 

 

刀堂の場のソウザがアメンボートに切りかかろうとしたその時、アメンボートが背中の羽根を閉じてそれを受けとめ、破壊されるのを防いだ。

 

 

EM アメンボート

ATK 500→DEF 1600

 

 

 

 

「なるほどな。ダメージ計算前に発動する効果で攻撃を中止されたら、さすがにソウザの効果で破壊することは無理か。だが、それが使えるのは1度きり!! 今度はつぶす!! 1体目の『XX-セイバー ガトムズ』で、アメンボートを攻撃!! そしてこの瞬間、罠発動!! 『メテオレイン』!!」

 

「『メテオレイン』?」

 

「このカードは、発動したターンの間だけ、俺のモンスター全てに貫通効果を与える!!」

 

「何だって?!」

 

 

しまった。受けるダメージ量は減ったけど、このままじゃ俺は、確実に大ダメージを。くっ、こうなったら、アクションカードを見つけないと。

 

俺は慌てて辺りを見回し、急いで近くにあるアクションカードを取りに行った。

 

 

 

「アクションカードで何とかしようってか? だが、動き出したのが少し遅かったな!! 行け、ガトムズ!!」

 

 

俺がアクションカードを取る前に、刀堂の場のガトムズの1体がまた光線をとばし、アメンボートを両断して破壊した。俺は何とかアクションカードをギリギリで取ったものの、その時にはアメンボートが破壊されて起こった爆風に吹き飛ばされていた。

 

 

 

XX-セイバー ガトムズ

ATK 3100

 

EM アメンボート

DEF 1600

 

 

榊遊矢

LP 3700-(3100-1600)=2200

 

 

「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

『『『『遊矢!!』』』』

 

『遊矢君!!』

 

『『『遊矢お兄ちゃん((兄ちゃん))!!』』』

 

「ヘッ、どうやらこの勝負、俺の勝ちみたいだな!! これで終わりだ!! 1体目のフォルトロールで、ダイレクトアタックだ!!」

 

 

俺が吹き飛ばされ、そこに畳み掛けるように刀堂は、2体いるフォルトロールの内の1体に攻撃支持を下した。そして、その剣先から、またあの光線をとばしてきて、瞬間、俺の視界は、光に包まれた――

 

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

 

――ドーンッ――

 

 

「ッ、遊矢!!」

 

「遊矢!!」

 

「遊矢お兄ちゃん!!」

 

「遊矢君!!」

 

 

刀堂君の2体目のガトムズのダイレクトアタックにより、遊矢君が最後にいた辺りで大爆発が起こりました。その爆発を見て、柚子さんと権現坂君、それにアユちゃんと私が、観戦ブースから時間差で絶望の声を上げました。そして、その爆発のあった場所を見ながら、タツヤ君とフトシ君が信じられないといったふうに口を開きました。

 

 

「そ、そんな。遊矢兄ちゃんが…。」

 

「う、ウソだろ。遊矢兄ちゃん。」

 

「フフフ、勝負ありましたわね。」

 

 

そんな二人の声を嘲笑うかのように、近くにいた赤馬理事長が声をあげました。その顔は勝てて当然と言った顔をしており、まるで最初から、この結果を分かっていたかような感じでした。

 

 

「では、これにてこの勝負、LDSの――」

 

 

勝ち、と続けようとした赤馬理事長の声を遮って、デュエル場の方から、意外な声が響きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おぉっと、誰がいつ負けたと言いましたか? デュエルはまだ、続いてますよ!!』

 

 

「えっ?」

 

「この声は。」

 

「まさか。」

 

「「遊矢兄ちゃん?」」

 

 

観戦ブースにいた遊勝塾のメンバーが、次々と驚いた声を上げ、また、LDS側の人達も、意外な声が聞こえてきたのに驚き、その場にいた人全員が顔を向けると、そこにいたのは、意外なものを見ているかのような表情の刀堂君と、そして、――

 

 

 

 

 

 

 

 

――伏せカードを1枚発動させ、力強く立っていた、遊矢君でした。

 

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

 

爆発の後のモクモクとした煙が消え、その中から現れた俺の無事な様子を見て、刀堂が驚きに声を震わせていた。

 

 

「嘘だろ。お前、確かに俺のフォルトロールの一撃をくらって――」

 

「あぁ。だがその攻撃が当たる直前で、俺はこの罠カード、『星墜つる地に立つ閃珖(スターダスト・リ・スパーク)』を発動させていたのさ!!」

 

「『星墜つる地に立つ閃珖』? 何だ、そのカードは?!」

 

 

刀堂が俺の発動させたカードを見て、驚愕の声を上げた。まぁ、知らないのも無理はない。だって俺も、こんなカードが存在するなんて、ついさっき知ったんだから。いや、もしかしたらこのカードも、俺がペンデュラムカードを生み出した時と同じで、このデュエルの中で生まれたカードなのかもしれない。何にせよ、これが発動できたからには勝てる!!

 

 

 

「このカードは、相手の特殊召喚されたモンスターの直接攻撃宣言時、その攻撃してきたモンスターの攻撃力が、自分のライフより上の場合に発動できる!! その効果は、そのモンスターの攻撃を無効にしてデッキからカードを1枚ドローし、その後、自分のエクストラデッキか墓地から、あるモンスターを呼び出すことができる!!」

 

「このタイミングで攻撃を無効化だと?! そうか、お前のライフは1体目のガトムズの攻撃で減って、2200になってるから、攻撃力2400のフォルトロールが攻撃した事で発動できたのか。」

 

「その通り!!では『星墜つる地に立つ閃珖』の効果で、俺はデッキから、カードを1枚ドローする!!」

 

 

榊遊矢

手札 0→1枚

 

 

「手札を補充されたか。で、その後出す『あるモンスター』ってのは何だ?」

 

「それを、これから観客も含め、皆さんにお見せしますよ!!」

 

 

 

俺がそういうと同時にドラムロールが始まり、周りが徐々に暗くなっていった。そして、スポットライトが周りを照らし始め、最後に俺のいる場所を一斉に照らした。それを合図に、俺は再び口を開いた。

 

 

「レディース、アーンド、ジェントルメーン!! お待たせしました!! これより光のショー、第2幕の開演です!!」

 

 

『『『『『『『オォォーーーー!!!!』』』』』』』

 

 

俺の掛け声とともに、観戦ブースにいた遊勝塾の皆が一斉に声を上げてくれた。よし、会場のボルテージも盛り上がってきた! 行ける!!

 

 

「さて、この第2幕からは、あるゲストに登場してもらいます!! それは、今発動している『星墜つる地に立つ閃珖』によって登場する、特別なモンスターです!!」

 

「特別な、モンスターだと?」

 

「はい!! 本来はこのカードを使わずとも、一定の手順さえ踏めば簡単に出てきますが、残念ながら私のデッキでは、その手順を踏む事ができません。ですので、このカードこそが、このデッキにおける、そのゲストの登場のキーカードとなります!!」

 

 

そう、本来ならこのカードを使わなくても、このモンスターの元々の所持者と同様の手順を踏めば、簡単に出すことができる。だけど、その手順を踏むために必要なカードの内、鍵となるカードの種類を、俺は持っていない。だからこそ、このカードでの特殊召喚しか、俺のデッキでは狙う事が出来ないのだ。

 

 

「あぁ、くそ! 回りくどいのは嫌いなんだよ!! さっさとそのゲストとやらを出せよ!!」

 

 

業を煮やしたのか、刀堂が声を荒げ始めた。まぁ、さすがにちょっと引きのばし過ぎたか。じゃあ、そろそろ行きますか!!

 

 

「良いでしょう!! では、本日のゲストに登場していただきましょう!! 私の最近出来た友にして、この遊勝塾の新しいシンクロ召喚の講師、Ms.博麗霊夢のエースモンスターにして、本日の光のショー、第2幕の1番手!! 空に瞬く一縷の閃光、聖なる輝きをその身に宿し、幻想を守護する光と成れ!! 飛翔せよ!! レベル8、『閃珖竜スターダスト』!!」

 

 

閃珖竜スターダスト

☆8

光属性,ドラゴン族/シンクロ/効果

ATK 2500

 

 

 

『グオオオォォォォォォォ!!!!!』

 

 

『星墜つる地に立つ閃珖』のカードが光輝き、そのカードが俺の近くの大地の上に水平になるように向きを変えると、その下の地面とカードを突き破って、溢れんばかりの眩い光を放ちながら、『閃珖竜スターダスト』がその姿を現し、力強く羽を広げ、天高く咆哮した。

 

そして、観客席からは驚きと喜びの声の両方がたくさん上がっていた。

 

 

 

『あ、あれは霊夢の――』

 

『――『閃珖竜スターダスト』?! どうして遊矢君が?!』

 

『でも、これなら勝てるかも!!』

 

『うん!! 霊夢お姉ちゃんの切り札の、あのカードがあれば!!』

 

『いつ見てもカッコいいぜ、スターダストー!! しびれる~~!!』

 

 

 

俺はそんな皆の声を聞きながら、心の中で少し苦笑しつつも、勝てるという自信を同時に抱いていた。

 

まず、何でこのカードが俺のエクストラデッキに入っていたのかは分からない。さっきチラッと制御室の方を見たが、霊夢も少しの間唖然となっていたので、もしかしたら霊夢も知らないのかもしれない。アイツには悪いけど、

後で「借りてた」って言うので、皆の前では話を合わせてもらうしかないな。

 

でも、確かにコイツが傍にいると、何となく勝てる気がしてくるのだ。根拠なんかないに等しいけど、このカードを借りたからには、負ける気がしないという気持ちになる。

 

 

 

「頼んだぞ、スターダスト!!」

 

『グオォォォォォ!!!』

 

 

俺がスターダストに呼びかけると、スターダストはしっかりとした声で返事をしてくれた。たぶん、『任せろ!!』って言ってるんだと思う。

 

 

俺はスターダストの返事を聞いて笑みを浮かべ、再び刀堂の方に視線を戻すと、刀堂は驚愕の顔を浮かべて、声を震わせながら口を開いていた。

 

 

「マジかよ…、ありえねぇ。チューナーも無しに、シンクロモンスターを召喚だと? だ、だが、今更そんなモンスターを出してきたところで、もうどうしようもねぇだろ!!それに、召喚条件無視して出してんだから、墓地へ行ったら二度と復活できない!! このターンでさっさと退場させてやる!! 2体目のガトムズで、『閃珖竜スターダスト』を攻撃!! とっとと消えな!!」

 

 

まだ攻撃をしてなかった3体目のガトムズが、剣を振り上げ光線をとばした。その光線がもうすぐでスターダストに直撃せんという距離で、俺はスターダストに素早く指示をとばした。

 

 

「消させはしない!! 『閃珖竜スターダスト』の効果発動!! 1ターンに1度、自分フィールド上のカード1枚を、あらゆる破壊から護ることができる!! 自身を護れ、スターダスト!! 『波動音壁(ソニック・バリア)』!!」

 

 

 

指示を受けたスターダストは、すぐさま自身の周りに透明の障壁を球体上に張り、ガトムズがとばした剣戟を見事受け止めた。それを見て刀堂が、さらに驚きの声を上げた。

 

 

 

「破壊できなかっただと?! くそっ!! だが、ダメージはきっちり受けてもらう!!」

 

 

 

XX-セイバー ガトムズ

ATK 3100

 

 

閃珖竜スターダスト

ATK 2500

 

 

榊遊矢

LP 2200-(3100-2500)=1600

 

 

 

「くっ、これくらいなら、まだまだ!!」

 

 

 

俺は、スターダストの障壁に光線がぶつかった時に起こった衝撃を受けながら、刀堂にそう強く返した。一方刀堂の方は、前のターンで完全に俺の希望を砕いたつもりでいたのか、ここに来て俺が新たなモンスター、それもシンクロモンスターが出てきたことに対してか、顔に少し焦りが見え始めていた。

 

 

 

「くそ、こっちはもうこれ以上攻撃しても意味がねぇ。だったらせめて、お前の手札だけでも削り取ってやるぜ!! 俺はガトムズ1体の効果を発動し、フォルトロール1体をリリースして、お前の手札をすべて捨てさせる!!」

 

 

 

フォルトロール2体が、前のターンの時と同様に、光となって1体のガトムズの剣に吸収され、ガトムズはその光を吸収した剣を振りおろして、再び光線をとばしてきた。それは俺に直撃して、またも手札が光って、俺はその光ったカードを墓地に送った。

 

 

「これで俺は、ターンエンドだ!!」

 

 

 

刀堂刃

LP 2400

デッキ枚数 20枚

手札 2枚

 

XX-セイバー ガトムズ(×2)

XX-セイバー フォルトロール

X-セイバー ソウザ

 

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 1枚

 

 

 

「行くぞ、俺のターン!! ドロー!!」

 

 

よし、このカードと伏せてあるカードを使えば、上手くいけばそろえられる!!

 

 

 

「俺は伏せていた罠カード、『貪欲な瓶』を発動!!」

 

「ゲッ、もう1枚それだったのかよ!!」

 

「このカードの効果で、墓地にある、2ターン前に手札抹殺で捨てられたカードから、『イリュージョン・バルーン』、『カバー・カーニバル』、『EMコール』、『EM ヒックリカエル』、『EMリバイバル』の5枚をデッキに戻し、1枚ドロー!!」

 

 

 

ッ、よし!!これでカードは全部揃った!!

 

 

 

 

「さぁ、再び第1幕のショーの主役達にご登場願いましょう!! 俺は、スケール1の『星読みの魔術師』と、スケール8の『時読みの魔術師』で、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

 

俺が再び、手札にあった二体の魔術師をデュエルディスクのペンデュラムゾーンにセッティングすると、2体の魔術師が光の円柱の中を通って配置につき、その下に『1』と『8』の数字がそれぞれ出現したのを見て、準備が整ったことを確認した。

 

 

 

 

「これで、レベル2から7のモンスターが、同時に召喚可能!! さらに、伏せてあった最後のカードをここで発動します!! リバースカード、オープン!! 『ペンデュラム・バック』!!」

 

「またペンデュラム専用のサポートカードか。今度はどんな効果なんだ?」

 

「このカードは、自分フィールド上のペンデュラムゾーンに、ペンデュラムモンスターが2枚セットされている時にのみ発動できるカードです!! そしてその効果はなんと、今セットされている2枚のペンデュラムモンスターのスケールで召喚可能なレベルを持つモンスターを、墓地から手札に加えることができるのです!!」

 

「何ぃ?!(しまった、ヤツの墓地にはハンデスとかで落としたカードが結構ある。とすると、その中にキーカードがあったってことか。)」

 

「さぁ、このカードに対して、あなたはチェーン出来るカードはありますか?」

 

「チッ、残念ながらねぇよ。」

 

「では、このまま効果処理に入り、私は墓地から、『EM チアモール』、そして『EM ソード・フィッシュ』を手札に加えます!!」

 

 

榊遊矢

手札 0→2枚

 

 

「そして、セッティングしてある2体の魔術師で、ペンデュラム召喚を行います!! 揺れろ、魂のペンデュラム!! 天空に描け、光のアーク!! ペンデュラム召喚!! 現れろ、俺のモンスター達!! 手札より、レベル2『EM チアモール』!! 同じくレベル2、『EM ソード・フィッシュ』!! さらにエクストラデッキから、レベル6『EM カレイドスコーピオン』!! そしてレベル7、雄々しくも美しき、双色の眼!!『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

 

 

 

 

EM チアモール

☆2

Pスケール:赤5 青5

地属性,獣族/ペンデュラム・効果

DEF 1000

 

 

EM ソード・フィッシュ

☆2

水属性,魚族/効果

ATK 800

 

 

EM カレイドスコーピオン

☆6

Pスケール:赤4 青4

光属性,昆虫族/ペンデュラム・効果

DEF 2300

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

☆7

Pスケール:赤4 青4

闇属性,ドラゴン族/ペンデュラム・効果

ATK 2500

 

 

 

俺の頭上から4つの光が降り注ぎ、そこから4体のモンスター達が現れた。そして、4体のモンスターが同時に召喚されたからか、またもやペンデュラム召喚を許してしまったからか、刀堂が焦りの表情を浮かべていた。

 

 

「くそっ、完全に止めたと思ってたんだがな!! だが、どのモンスターも攻撃力はガトムズ達より低――、ッ、そうか!!」

 

「気付きましたか? そう、私の召喚したモンスターの1体、『EM ソード・フィッシュ』の効果が召喚時に発動し、あなたのモンスター達全ての攻撃力が、600ポイントダウンする!!」

 

 

俺の場に特殊召喚されたソード・フィッシュが分裂し、相手のモンスター達の足元に剣のように突き刺さって動きを止めていた。

 

 

 

XX-セイバー ガトムズ(×2)

ATK 3100-600=2500

 

XX-セイバー フォルトロール

ATK 2400-600=1800

 

X-セイバー ソウザ

ATK 2500-600

 

 

 

「チッ、またこれか?!」

 

「まだだ!! さらにここで、『EM チアモール』の効果発動!! このカードは自分のメインフェイズ時に、フィールド上の元々の攻撃力より低いモンスターを1体選択する事で、そのモンスターの攻撃力を、さらに1000ポイントダウンさせることができる!! 俺は、『XX-セイバー ガトムズ』を選択し、攻撃力を1000ポイントダウンさせる!!」

 

 

XX-セイバー ガトムズ

ATK 2500-1000=1500

 

 

 

 

「何だと?! くそ、面倒な事を!!」

 

 

刀堂は自分のモンスターの攻撃力が下げられたことに悪態をついていた。後は、このカードの効果を使うだけだ!!

 

俺はいつもの決め台詞と共に、最後の締めに入った。

 

 

 

「お楽しみは、これからだ!! さて、私はここで再び、『EM カレイドスコーピオン』の効果を発動します!! 相手のガトムズを指し示せ、『カレイドサーチ』!! そして前回同様、私が自分のモンスターから選択しますのは、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

 

 

 

カレイドスコーピオンが前の時同様、いや、前以上の星のシャワーをばらまきながら、光の光線を相手のガトムズにあて、その姿が光ったのを確認してからオッドアイズに俺の手を当てると、相手の場のモンスター達から光が飛び出し、それがオッドアイズに当たると、オッドアイズから、今度は赤、青、緑の3体の分身が生まれ、その3体が星のシャワーで埋め尽くされた空を縦横無尽に飛び回りだした。

 

そして、その飛び回っている分身達と共に、霊夢のスターダストも華麗に飛び回り、高らかに咆哮しているのが見えた。その光景は、さながら星を切り裂いて飛ぶ、白銀の流星のようだった。

 

 

 

「これこそがカレイドスコーピオンの効果、『カレイド・ミラージュ』によって生み出される、幻想的な光の世界です!! 前回とは違い、効果で生み出された3体の分身と、Ms.博麗霊夢のエースである『閃珖竜スターダスト』が加わった事で、より幻想的な世界になっているとは思いませんか?」

 

 

俺がそういうと、観戦ブースから『綺麗…。』、『凄い!』、『見事だな!』等の声が聞こえてきた。これだ。俺がやってみたかった、エンタメデュエルは!! まだ全員(主にLDSのメンバー)が、まだそういった気持ちになっていないので、父さんのデュエルと比べたらまだまだだけど、でも、観客の気持ちをある程度は掴む事が出来た!! よし、このままクライマックスだ!!

 

 

 

「私もこのまま、この幻想的な風景をずっと見ていたいですが、今はデュエルの真っ最中なので、このまま皆さんお待ちかねの、バトルフェイズに入りたいと思います!! バトルだ!! 私のエース、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』で、Mr.刀堂刃のX-セイバーモンスター全てに攻撃!!さらに私は手札から、先程のターンで拾ったアクションマジック、『オーバー・ソード』を発動!! これにより、オッドアイズの攻撃力は500ポイントアップし、このターン、オッドアイズが攻撃する場合、その攻撃は無効化されない!!」

 

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

ATK 2500+500=3000

 

 

「何だと?! くそっ、さっきの時そのカードを拾ってやがったのか。(だが、俺の伏せカードは速攻魔法、『セイバー・リフレクト』。このカードでアイツに反射ダメージを――)」

 

「さらに、私の場にいる『星読みの魔術師』、『時読みの魔術師』のペンデュラム効果発動!!」

 

「まだ何かあんのかよ?!」

 

「えぇ!! この2人の魔術師は、私の場のペンデュラムモンスターが攻撃を行う場合、星読みは相手の魔法、時読みは相手の罠の発動を封じる効果があります!! これにより、あなたはアクションマジックも、伏せカードを使う事も出来ません!!」

 

「な、マジかよ?!」

 

 

伏せカードすらも封じられたと聞いて、刀堂が驚愕の声をあげた。よし、どうやらこれで本命は封じたみたいだ。

 

俺はペンデュラムゾーンで浮いている2人の魔術師に目を向けた。すると、二人とも頷いてきたので、俺もそれに応えるように力強く頷き返し、指示をとばした。

 

 

「2人の魔術師よ!! 今こそ深遠なる力と、精緻なるを重ね合わせ、仇なす敵を封じ、我を守護せよ!! 『ホロスコープ・ディビネイション』!!『インバース・ギアウィス』!!」

 

 

星読みと時読みがそれぞれ効果発動の体勢に入り、そして、星読みが星座のような模様が描かれたドーム状の結界を、時読みが時計が逆回転しているような円形の魔法陣をそれぞれこのフィールドを覆うように張り、これによって、刀堂の場の伏せカードが一時的に消滅した。

 

 

 

「さぁ、これでフィニッシュです!! 今だオッドアイズ達よ、その双色の眼で、捉えた全てを焼き払え!! 『螺旋のストライク・ミラージュ・バースト』!!」

 

 

 

星空の中を飛び回っていたオッドアイズの分身達が、俺の傍にいるオッドアイズの元に集い、一斉にブレス攻撃を行った。それを刀堂の場のモンスター達は剣で受け止め、何とか耐えていた。おっ、これはちょうどいいかも。

 

 

俺はそう思い、もう一度観戦ブースに向き直って、ある質問をしてみたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

遊勝塾内の観戦ブース。

 

そこに、決着がもう着きそうだというこのタイミングで、遊矢君が突然こんな事を言い始めました。

 

 

 

『さて皆さん、今現在、攻撃力3000となっているオッドアイズが、4体のX-セイバーモンスターに攻撃していますが、ここで一つクイズです!! この攻撃によって、Mr.刀堂刃に与えられるダメージは、幾つになるでしょうか?』

 

「えっ?」

 

 

ク、クイズですか、このタイミングで? 変わったことしますね。

 

 

私がそんな風に思ってるその横で、フトシ君達3人が、いつの間にか近くに来ていた素良君と一緒に、クイズの答えについて考えていました。

 

 

「えーっと、今攻撃してるそれぞれのモンスターの攻撃力が、ガトムズは1体が1500で、もう1体は2500だろ。で、フォルトロールが確か1800で、ソウザが1900だから――」

 

「――それを今のオッドアイズの3000からそれぞれ引いて計算したら、攻撃力が1500のガトムズへの攻撃で1500、2500のガトムズへの攻撃で500、1800のフォルトロールへの攻撃で1200、1900のソウザへの攻撃で1100になって、それを足すと――」

 

「――総ダメージ量は4300。だけど、オッドアイズの効果で、相手モンスターとの戦闘で発生するダメージは2倍になるから――」

 

「――結果的にダメージは倍の8600。うわぁ、これ思いっきりオーバーキルだね。」

 

 

最後に素良君が言った総ダメージ量を聞いて、その場の皆が「エェェェェェェェ!!!!!!!」と驚きの声をあげました。まぁ、そうですよね。私でも思わず声をあげちゃいましたよ。ていうか遊矢君、その攻撃、攻撃力1800になってるフォルトロールに攻撃するだけで、今の刀堂君のライフを0に出来ますよ?! ちょっとやりすぎじゃないですか?!

 

そんな私の思いなど遊矢君は知る由もなく、先程の明るい声のままデュエルを続けていました。

 

 

『さぁ皆さん、答えは分かりましたか? では、答え合わせと行きましょう!! 答えは――』

 

 

 

「「「『8600!!』」」」

 

 

 

 

その声と同時に、今まで剣で防いでいたX-セイバー達が吹き飛び、そのまま爆風が刀堂君を襲いました。

 

 

 

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(×4体分)

ATK 3000

 

 

XX-セイバー ガトムズ

ATK 1500

 

 

XX-セイバー ガトムズ

ATK 2500

 

 

XX-セイバー フォルトロール

ATK 1800

 

 

X-セイバー ソウザ

ATK 1900

 

 

 

刀堂刃

LP 2400-[{3000×4-(1500+2500+1800+1900)}×2]=-6200

 

 

 

 

 

『くっ、うわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!』

 

 

刀堂君はそのまま爆風に吹き飛ばされて、そのまま壁の方までとんでいってしまいました。

 

 

 

 

刀堂君、南無です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

winner 榊遊矢

 

 

 




どうも、お疲れ様です。いかがだったでしょうか。


うん、個人的に今回はだいぶやりすぎた感があります。だって、遊矢君のカードの書き換えがおそらく3回、そして挙句の果てにエクストラのカードが急に増えるという怪現象まで発生させちゃいましたから。たぶん、ここまでの無茶をやることはもう無いと思います。今回だけだと思うので、大目に見て下さい。お願いします。

まぁ、どうしてスターダストが遊矢のエクストラに現れたのかは、まぁ次回書こうかなと思っています。べ、別に、霊夢が北斗戦の時に出してくれなかったから、出番が欲しくなって乱入したわけじゃないですからね(震え声)。



にしても今回、エクストラの件を除けば、「遊戯王ではよくあること」とか「ジャッジ―!!」って言いたくなることが多発していましたね。書き換え然り、「発動していたのさ!!」然り。2度目になりますが、今後は少し大人しくなると思います。



刃君、深読みと説明フラグ乙。あそこまぁ場が埋まっていたので、どけないとヒュンレイ出せないんですけどね。出そうかなとも思ったんですけど、そうすると今度こそ遊矢君勝ち目無くなってしまって、この小説が終わってしまうので。同じ理由で『セイバー・ホール』も出番を失っています。すみませんね、流れ的に必要なカードをカットしてしまって。こういうのを気にいらない方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかそこはご了承ください。お願いします。


霊夢がもう最近、「何か乙女にしか見えない」って思いながら書いてたんですけど、さすがに自分のエースが急になくなったらこうなりますよね。書いてないですけど、遊矢がスターダスト出したあたりで一回絶句状態になっています。


そして、今回の試合2度目のエンタメタイム発動!! しかもさらっとオーバーキルする遊矢!! 何かエンタメ時の遊矢がキャラ崩壊してないか書いててすごく不安だったんですけど、どうでしたか? 人の呼び方とか特に。あんな感じでしたよねぇ。ちょっと曖昧なので、情報提供お願いします!!




ところで皆さん、これ『ZEXAL』の小説の方でも聞いたんですけど、最新の禁止制限リスト見ましたか? 実はアレを見てから、この小説内で僕は二つ程迷っていることがあります。


それは、『今後も霊夢に征竜を使わせ続けるのか』という事と、『新規禁止制限に合わせて、こちらの禁止制限も改定するべきか否か』という事です。


前者はまぁ、今回の禁止制限改定に伴って、最上級征竜が全て禁止(アウシュビッツ)送りになってしまったので、今後も使っていくのにやや抵抗を感じてしまうという事が主な理由です。

後者は、最新の禁止制限リストを見て、これに合わせて変えた方がいいのかなと思ったからです。



そこで読者の皆様に、これらについての考えを、この小説の感想か、以前活動報告の方に上げさせてもらった、この小説の『禁止制限リスト』のヤツの返信(?)に書いて下さるとありがたいです。



早くて1、2週間、遅くても1カ月以内に決めたいと思っているので、ご協力の方をよろしくお願いします!!





さて次回、いよいよやっとやっとあの人出せるよ!! 6話もの間、柱の裏に隠れ続けてもらって本当にありがとうございます、社長さん。次回こそ、あなたが動く時です!!

それでは、次回もお楽しみに!!



遊矢&霊夢「「お楽しみは、これからだ(これからよ)!!」」

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