遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女- 作:坂本コウヤ
「皆久しぶり、フランだよ!! さて、今回はこのトチ狂ってるチャラ男は放置しといて、さっさと本編に入ろっか!!」
ワー!!! 悪かった、悪かったから放置は止めて!!(切実)
「じゃあ真面目にやろっか。(ニコッ)」
はい。えー、じゃあまぁ、早速本編に入りたいんですけど、「少々今回タイトル詐欺(?)位じゃね?」と思っています。まぁサブタイが詐欺になる事は流れ的にある場合はあるので、しょうがない、のかな? いや、良くないですね。気をつけます。
「まぁ次回予告決めた段階では、あんなにデュエルの流れがグダるとは思ってなかったもんね。幻奏の2大耐性付加モンスターの効果範囲もすっかり忘れてたし。」
いや、アリアの効果は前半は覚えてたけど、後半の対象にとれなくする効果の事はすっかり忘れててさ。それに月華竜の効果が対象とらないと思ってたから。
「ちゃんと確認しとかないと。まぁ、おかげでいい所できれたんじゃない、今回。」
まぁ、そうかな? ちょっと中途半端な気もするが。
「あれぐらいなら良いんじゃない? それにあのまま続けててもたぶん流れがgdgdになるから、こっちの方がいいはずだよ。」
それもそっか。それじゃあ今回の『霊夢VS柚子』のデュエル、楽しんで見ていって下さい。
あぁ、そう言えば時期としては少し遅いですが、『マスター・オブ・ペンデュラム』を3箱ほど買ってデッキを作りました。ただ、その3つとそのデッキに使う用のキャラスリーブ(+スリーブカバー)で金が結構飛んでしまって、ダベリオン達が買えなかったという。orz...。
「アララララ。じゃあ、まだ未完成な感じ?」
うん、そうだな。相克相乗も覇王黒龍もルーンアイズもいねぇから、実質未完成と言えば未完成かな。慧眼もいねぇし。だけどまぁ、それなりに回ってはくれてるかな、一応。事故った時はひどいけど。
「相変わらずそういうデッキ多いね、作者さん。」
まぁデュエルは楽しんだもの勝ちってよく言うじゃん。ロマンの一つや二つ、デッキに入ってないと落ち着かないんだよ。
「あぁ、なるほどね。まぁ確かに、殺伐としたデュエルをするよりは、ねぇ。でもライロでシフルやクロニクルを出そうとするデッキを作ろうとするのは、間違いなく作者さんだけだと思うよ。」
だって一応小説内で霊夢に使わせる予定なんだからさぁ、ちゃんと出せるって事を実証しておかないと。まぁ、無理だったら最悪何か手段を考えるけど。原作の閃珖竜以外で。
「そ、そう。あっ、ちょっと長くなっちゃったね。そろそろ本編にいこう?」
おぉ。じゃあ皆さん、今日もこの小説で!!
ゆっくりしていってね!!
「ゆっくりしていってね!!」
私達がLDSのヤツらとやり合って、初めての私のシンクロ講習をしたその日の夜。
舞網市のとある路地裏で、私の仲間である藤原妹紅と、レジスタンスの一員であり、不審者でおなじみに黒咲隼が、(黒咲の盛大な勘違いの元)デュエルを行っていた。
そのデュエルの結果は、【インフェルニティ】デッキの十八番であるハンドレスコンボによる圧倒的な展開にものを言わせ、妹紅が勝利を収めていた。その後彼女は、偶然その場に居合わせていた黒遊矢ことユートに接触し、何かの話をしようとしていた。
一方その頃、私と柚子は、柚子の特訓という名目の元、いつもの公園でデュエルを始めようとしていた。
さぁ柚子、アンタの全力を見せてみなさい!!
◇≡
「「
博麗霊夢
LP 4000
デッキ枚数 45枚
手札 5枚
場、Pゾーン、伏せ 全てなし
柊柚子
LP 4000
デッキ枚数 35枚
手札 5枚
場、Pゾーン、伏せ 全てなし
「先攻は私からよ。私のターン!!」
さて、どうしようかしら。いつもみたいにソラエクうちたいけど、あいにく肝心のそれが初手にきてないのよね。となると、まずはこう動くべきかな。
「私は、『ライトロード・アサシン ライデン』を召喚!!」
ライトロード・アサシン ライデン
☆4
光属性,戦士族/チューナー/効果
ATK 1700
「いきなりチューナーモンスター・・・。」
柚子が私の場に出てきたモンスターを見て、顔を険しくした。あの子は私と沢渡とのデュエルを見てたから、たぶん『緊急同調』を警戒してるんでしょうね。
(ライデン、昼間の時みたいに頼むわよ。)
『(さすがに落ちるカードまではどうしようも出来ない。だが、私を信じていれば大丈夫だ、問題ない。)』
「(…信用してるわよ。)いくわよ、柚子! ライデンの効果発動!! 1ターンに1度、デッキの上からカードを2枚墓地へ送り、その中にライトロードモンスターがいれば、自身の攻撃力を200ポイントアップさせる!! 『ライトアップ・チャージ』!!」
墓地へ送られたカード
ライトロード・アーチャー フェリス
ライトロード・メイデン ミネルバ
おっ、いい感じの落ちね。今日はいい感じに調子が維持できてるわね。欲張るならウォルフが来てほしかったけど、ないんじゃしょうがないか。手札もこれだし、ミネルバの効果とエンドフェイズに期待しましょうか。
「送られたのは2枚ともライトロードモンスターよ。よって、ライデンの攻撃力が200ポイントアップするわ。さらに、墓地へ送られた『ライトロード・アーチャー フェリス』と、『ライトロード・メイデン ミネルバ』の効果が発動!! フェリスはモンスター効果で墓地へ送られた時、自身を特殊召喚する! そしてミネルバは、デッキか手札から墓地へ送られた時、デッキの上からカードを1枚墓地へ送るわ!」
ライトロード・アサシン ライデン
ATK 1700+200=1900
ライトロード・アーチャー フェリス
☆4
光属性,獣戦士族/チューナー/効果
DEF 2000
ミネルバの効果で墓地へ送られたカード
ライトロード・マジシャン ライラ
ライラが落ちちゃったか。まぁ、次のターンにルミナスでも引けば、伏せカードを割れるから好都合、かしらね。さて、後はあれが落ちるかどうか。頼むわよ、ライデン!!
「私はカードを3枚伏せ、エンドフェイズにライデンの効果を発動!! デッキの上からカードを2枚墓地へ送るわ!!」
(お願い、来て!!)
墓地へ送られたカード
ライトロード・ビースト ウォルフ
D・D クロウ
っ、よし来た!! これでいけるわ!!
「墓地へ送られた『ライトロード・ビースト ウォルフ』の効果発動!! このカードがカードの効果で墓地へ送られた時、フェリスと同様に、自身を特殊召喚するわ!! 来て、『ライトロード・ビースト ウォルフ』!!」
ライトロード・ビースト ウォルフ
☆4
光属性,獣戦士族/効果
ATK 2100
「私はこれで、ターンエンドよ。」
博麗霊夢
LP 4000
デッキ枚数 40枚
手札 1枚
場
ライトロード・アサシン ライデン(ATK +200)
ライトロード・アーチャー フェリス
ライトロード・ビースト ウォルフ
Pゾーン なし
伏せ 3枚
「いきなりもうその構え。という事は、その中に『緊急同調』が?」
「さぁ、どうかしらね? 試してみる?」
「・・・いや、どんな状況でも、私は私のデュエルをするわ。元々このデュエルは、そのためでもあるんだから。」
「そうね。まぁ、このデュエルはアンタの特訓も兼ねてるんだけど。さぁ、そっちのターンよ、柚子。見せてみなさい、アンタのデュエルを。」
「そうね。じゃあいくわよ、霊夢! 私のターン、ドロー!!」
柊柚子
手札 5→6枚
「私は、『幻奏の音女アリア』を召喚!!」
幻奏の音女アリア
☆4
光属性,天使族/効果
ATK 1600
「そして、通常召喚されているアリアを対象に、『トランスターン』を発動!! アリアをリリースして、デッキからレベルが一つ上の同種族、同属性のモンスター1体を特殊召喚するわ!! さぁ出番よ!!『幻奏の音女エレジー』!!」
幻奏の音女エレジー
☆5
光属性,天使族/効果
ATK 2000
うっ、早速出てきたわね、【幻奏】デッキのロックの片割れ。エレジーだけならまだ効果破壊耐性を付与するだけだから突破は容易だけど、これでもし手札に蘇生カードがあった場合、アリアを蘇生されて、戦闘破壊耐性と対象にとれないようにされて、ほぼ隙がなくなってしまう。頼むから握ってないでよ。
「特殊召喚されたエレジーが表側表示でフィールドに存在する限り、私のフィールド上の幻奏モンスターの攻撃力は300ポイントアップするわ。さらにエレジーがいる限り、私のフィールド上にいる幻奏モンスターは効果破壊されない!! これで『
幻奏の音女エレジー
ATK 2000+300=2300
幻奏の音女ソナタ
☆3
光属性,天使族/効果
ATK 1200+300=1500
ここでソナタ。という事は、取りあえず打点を上げて物理で殴る戦法をとるつもりね。よし、ならこっちは、それを少し利用させてもらおうかしら。
「ソナタは表側表示でフィールドに存在する限り、私のフィールド上の幻奏モンスターの攻撃力を500ポイントアップするわ。よって、今フィールドに存在するエレジーとソナタの攻撃力は――」
幻奏の音女エレジー
ATK 2300+500=2800
幻奏の音女ソナタ
ATK 1500+500=2000
「2800と2000ね。」
「凄い、霊夢のスターダストの攻撃力を越えてきた! やるじゃん、柚子!」
デュエルの様子を見ていた遊矢が、柚子の事を褒めていた。う~ん、私からしたら、これぐらい【幻奏】デッキだと訳ないんじゃないかって思っちゃうんだけど。光属性や天使族って言う、色々とサポートカードに恵まれているカテゴリなんだし。まぁ、褒められた当の本人が嬉しそうだし、別にいっか。それに少しぐらいは突き落とされる事に慣れておいて貰わないと。
「いくわよ、バトル!! まずは『幻奏の音女エレジー』で、『ライトロード・ビースト ウォルフ』を攻撃!!」
『緊急同調』がある事が分かってて攻撃してきたか。まぁエレジーの打点が2800と高いから、大方シンクロされても大丈夫だと踏んだのでしょうね。でも、それはちょっと判断ミスね!
「罠カード、『緊急同調』を発動!! バトルフェイズ中のシンクロ召喚を可能にするわ!!」
「っ、やっぱり伏せてたわね。」
「えぇ。でもね、柚子。アンタちょっと判断が早計すぎたわね。」
「っ、どういう意味?」
柚子は訳が分からないといった感じに、こちらを見てきた。まぁ、当然よね。正しいと思って攻撃したのに、それを否定されたら、こうもなるわ。
さぁて、そんな困惑すらも置き去りにする速さと強さ、見せてやりましょう、文!!
「こういう意味よ!! 私は、レベル4の『ライトロード・ビースト ウォルフ』に、同じくレベル4の『ライトロード・アーチャー フェリス』をチューニング!! 駆け抜けよ疾風!! 吹き荒べよ嵐!! 玄翼の翼はためかせ、我が痛みを力に変えよ!! シンクロ召喚!! 舞い上がれ!! レベル8、『玄翼竜ブラック・フェザー』!!」
玄翼竜ブラック・フェザー
☆8
闇属性,ドラゴン族/シンクロ/効果
ATK 2800
『ギャオオォォォォォン!!』
力強い咆哮をあげると共に、黒と赤の羽をはためかせた、鳥のようなクチバシをもったドラゴンが、突風を伴ってその姿を現した。
デュエル中、実はあんまり使う方じゃない子なんだけど、場持ちとしてはいい方だし、それに1ターンに1度だけだけど、墓地肥やしの能力も持ってるから、役に立つ機会は何かとあったりするのよね。
そして、私の場に現れたブラック・フェザーを見て、柚子と遊矢が驚いていた。
「スターダストじゃ、ない? しかも、攻撃力2800? 元々の攻撃力で、今のエレジーと同じ攻撃力だなんて。」
「霊夢のデッキには、スターダスト以外にもレベル8のシンクロモンスターがいたのか?!」
「えぇ。どうせ出せるレベルが凄く限定されてるし、だったら同じレベル帯のシンクロモンスターを入れてる方が、何かと都合がいいのよ。それに、こうしておけば、状況に応じて出すヤツを変えられるしね。」
実際、このエクストラの組み方は色々と好都合ではある。相手に全部の手の内が知られにくいから、身内からしてもどれが出てくるか判断しにくいからね。ただ裏を返せば、それはそのレベル帯でないと出せないという事なので、揃ってない時は本当にキツかったりする。
さて、ブラック・フェザーを呼んだはいいものの、果たしてどう来るかしらね。
「・・・確かに、別のドラゴンを呼ばれたのには驚いたけど、でも攻撃力事態はエレジーと同じ!! 相討ちに持ち込めば――」
「そんな事出来ると思ってるの? だったら仕掛けてみなさいよ。言っとくけど、見栄張ってるつもりはないわよ。」
私が自信ありげに言ったその言葉に、柚子は僅かばかりの逡巡を見せた。まぁ普通はためらうわよね。柚子は結構迷いやすいタイプだろうし。でもここで自分を信じきれれば、或いは状況を冷静に見れるようになれば、多少は強くなれるでしょうけどね。
「(…霊夢、誘ってるの? だとしたら――…いや、でも確かに、エレジーでブラック・フェザーと相打ちしちゃった場合、ソナタでライデンを倒すことができなくなって、結局次のターンにまたシンクロされてしまう。だったらここは!!)私はエレジーの攻撃対象を、ライデンに変更!! いけ、『幻奏の音女エレジー』!!」
エレジーは攻撃対象をライデンに変更し、音波のような攻撃を放ってきた。ライデンは特に抵抗する事も出来ず、そのまま破壊されてしまった。
幻想の音女エレジー
ATK 2800
ライトロード・アサシン ライデン
ATK 1900
博麗霊夢
LP 4000-(2800-1900)=3100
「この瞬間、ブラック・フェザーのモンスター効果発動!! 1ターンに1度、自分がダメージを受けた時、デッキの上からカードを5枚墓地へ送り、その中にモンスターカードがあれば、永続的に攻撃力を400ポイントアップするわ!!」
「ダメージに反応して発動する効果ですって?! そうか、このためにライデンを。」
「そういう事! ついでに序盤だから、墓地肥やしも兼ねてってところね。」
序盤で墓地を肥やしたいって時に出して、打点の低い子を囮に使うと、ダメージを受けちゃうけど、一気に5枚も墓地を肥やせるから便利なのよね、コイツ。まぁオリジナルの持ち主が速攻系というか、そういうタイプだからかもしれないけど、早めに出せば出すほど、活躍の場が結構あったりするのよね。さてと、墓地に落ちたカードは何かしらね。
墓地に送られたカード
ライトロード・メイデン ミネルバ
ソーラー・エクスチェンジ
ライトロード・パラディン ジェイン
輝白竜ワイバースター
ブレイクスルー・スキル
おっ、良い落ちね。ソラエクが落ちちゃったのはもったいないけど、他は残りの手札と併せて考えても、十分な感じかな。
「墓地に送られたカードの中にモンスターカードがあったから、ブラック・フェザーの攻撃力が400ポイントアップするわ。さらに墓地へ送られたミネルバの効果発動!! 説明はさっきもしたから省略ね。デッキの上からカードを1枚墓地に送らせてもらうわよ。」
墓地へ送られたカード
ライトロード・ハンター ライコウ
「くっ、ソナタじゃ攻撃力が足りない。ならメインフェイズ2に入って、カードを2枚セット!! これでターンエンドよ。」
柊柚子
LP 4000
デッキ枚数 33枚
手札 2枚
場
幻想の音女エレジー(ATK+800)
幻奏の音女ソナタ(ATK+800)
Pゾーン 無し
伏せ 2枚
「じゃあ私のターンね。ドロー!!」
博麗霊夢
手札 1→2枚
ん、この手札は…。んー、ちょっともったいないけど、この子はコストにするしかないわね。
「魔法カード、『ソーラー・エクスチェンジ』を発動!! 手札のライトロードモンスター、ルミナスを墓地に送り、デッキからカードを2枚ドロー!! その後、デッキの上からカードを2枚墓地へ送るわ。」
手札から墓地へ送ったカード
ライトロード・サモナー ルミナス
ドローしたカード
ネクロガードナー
ライトロード・マジシャン ライラ
墓地へ送られたカード
光の援軍
カオスソルジャー ―開闢の使者―
チッ、虎の子の開闢と『光の援軍』が。開闢に関しては『死者転生』か『光の招集』が来てくれれば回収できるけど、援軍が落ちたのはきついわね。まぁ、後はなるように回していくしかないわ。幸い手札的には何とか出来るし。
「さぁ行くわよ!『ライトロード・マジシャン ライラ』を召喚!!」
ライトロード・マジシャン ライラ
☆4
光属性,魔法使い族/効果
ATK 1700
(ライラ、いけるわね。)
『(大丈夫ですよ。2枚ありますが、あのデッキであれば外れという事はないはずです。)』
(やっぱり? じゃあ、よりダメージが入りそうな方を頼むわ。)
『(任せて下さい!)』
ライラと軽く話し終え、私は次の動きに入った。さて、新しく入れたカードを試してみますか。
「さらに伏せていた永続罠、『閃光のイリュージョン』を発動!! 墓地のライトロードモンスター1体を特殊召喚する!! 『ライトロード・サモナー ルミナス』を特殊召喚!!」
ライトロード・サモナー ルミナス
☆3
光属性,魔法使い族/効果
ATK 1000
(…あれ?)
『閃光のイリュージョン』で呼び出したルミナスを見て、私は少し違和感を覚えた。何故だかわからないけど、ルミナスの身体が淡い光を帯びていたからだ。
(ルミナス、その光どうしたの?)
『(ん、あぁ。これはまぁ、仮初めの身体さ。現世で魂が消えてなくて、それでも正義を執行する場合のね。まぁ、普通の肉体より維持が面倒なんだけどね。)』
(なるほど、そういう事ね。)
そう言えばライラから、1回だけライトロードがどういうものなのかって言うのを聞いたことがあるわね。確か、平和を願う人々の願いや、少女の流す純粋な涙が、時空を超越して彼らを呼び、そして正義を執行していく。それがライトロード達なんだって。
で、この子達が正常な精神と身体を維持するためには膨大な魔力が必要で、それがデュエルモンスターズでは、『デッキからカードを墓地に送る』って言うのに置き換わってるって言ってたっけ。って事は『閃光のイリュージョン』の墓地肥やし能力は、ライトロード達本来の墓地肥やし能力に、さらに消費が増えたって解釈になるのかしら。って、今はそんなことどうでもいいわね。ターンを進めないと。
(まぁ、取りあえず今日も頼むわよ。)
『(フッ、任せておいて。)』
ルミナスはそう言って、微笑を浮かべた。チッ、裏で絶対何かあったわね。ウィンク見れるかと思ったのに。まぁいっか。
「じゃあまず、ライラの効果を発動するわ。表側攻撃表示のこの子を表側守備表示に変更する事で、相手の魔法・罠カード1枚を破壊できるわ!! アンタから見て左側の伏せカードを破壊よ!!『デストラクト・フラッシュ』!!」
『ハァァ、ハッ!!』
杖の先から光をとばしたライラは反動でしゃがみこんだものの、その光は確実に、柚子の場に伏せてあった伏せカードを破壊した。
ライトロード・マジシャン ライラ
ATK 1700→DEF 200
「っ、しまった。『光の招集』が!」
破壊したのは『光の招集』か。まぁ厄介ではあったかな。もしかしたら『オネスト』握ってて、カウンターした後回収される可能性があるしね。
「まだまだ行くわよ。次はルミナスの効果発動!! 手札を1枚墓地へ送る事で、墓地からライトロードモンスター1体を特殊召喚出来るわ!! 来て、『ライトロード・アサシン ライデン』!!」
ライトロード・アサシン ライデン
☆4
光属性,戦士族/チューナー/効果
ATK 1700
「またチューナーモンスター。しかも、そのモンスターって事は。」
「たぶん、お互い考えてる事は同じよ。ライデンの効果発動!! デッキの上からカードを2枚墓地へ送り、その中にライトロードモンスターがいれば、攻撃力を200ポイント上げるわ。『ライトアップ・チャージ』!!」
墓地へ送られたカード
光の招集
死者転生
えっ、ちょっと待って! 嘘でしょ、この落ちは。回収カードが全落ちってどういう事よ。ハァ、これはもう『
「墓地へ落ちたカードの中にライトロードモンスターはいなかったわ。よって攻撃力アップは無しよ。さて、もう1度いくわよ!! 私はレベル3の『ライトロード・サモナー ルミナス』に、レベル4の『ライトロード・アサシン ライデン』をチューニング!!
月華竜ブラック・ローズ
☆7
光属性,ドラゴン族/シンクロ/効果
ATK 2400
夜の闇に一際輝く月の光を背に、黒薔薇の竜が、その翼を雄々しく広げ出現した。この竜は何と言うか、オリジナルの持ち主と同様、本当に月が良く似合うわね。さぁて、今度はアンタの力を借りるわよ、輝夜。
「ブラック・ローズの効果発動!! このモンスターの特殊召喚成功時、もしくは相手がレベル5以上のモンスターの特殊召喚時に、相手フィールド上の特殊召喚されているモンスター1体を対処に発動し、そのモンスターを手札に戻す!! 戻すのは当然、『幻奏の音女エレジー』!! 美しき月空に奏でよ、『
『ルオォォォォォン!!』
ブラック・ローズが天に向かって吠えると、薔薇の花弁を伴った突風が巻き起こり、柚子の場のエレジーを吹き飛ばして手札に戻した。
柊柚子
手札 1→2枚
「っ、エレジーが!!」
「これで高打点はいなくなったわね。オネストがちょっと怖いけど、ここは攻める!! バトルよ!! 『月華竜ブラック・ローズ』!!『幻奏の音女ソナタ』を攻撃!!『
「くっ、やられるもんですか!! リバースカード、オープン!! 『ダメージ・ダイエット』!! このターン私が受けるあらゆるダメージを半分にする!!」
「っ?!」
ブラック・ローズが一度口の中に空気を吸い込み、それを薔薇の花弁を伴った強烈なブレス攻撃として放った。それは柚子の場にいるソナタに直撃し、小さな歌姫を一撃で葬りさった。そして起こった爆風が柚子を襲ったけど、見えない障壁がそれを遮り、柚子には届かなかった。
月華竜ブラック・ローズ
ATK 2400
幻奏の音女ソナタ
ATK 1700
柊柚子
LP 4000-(2400-1700)÷2=3650
『ダメージ・ダイエット』ですって? あのカードは確か、デュエル前に私が柚子に試しに入れてみたらって勧めたカード。まさかもう引いてたなんてね。これじゃ、このターンで仕留める事は無理かな。でも、与えられるだけダメージを与えておかないと。
「フッ、まさかあのカードをもう引いてたなんて。悪運の強い子ね。でも悪いけど、与えられるだけダメージは与えさせてもらうわよ!! いきなさい、ブラック・フェザー!! 柚子にダイレクトアタック!! 『
ブラック・フェザーが黒い突風を纏いながら飛翔し、そのまま柚子に向かって突撃していった。『ダメージ・ダイエット』の効果で発生した障壁のせいで直撃はしなかったものの、その障壁の内側にまで衝撃は伝わったようで、柚子が少しだけ、その場から後ろに押し込まれていた。
玄翼竜ブラック・フェザー
ATK 3200
柊柚子
LP 3650-3200÷2=2050
「くぅぅぅぅっ!!」
「ふぅ、これ以上の追撃はこのターン無理ね。まぁ、使われなくても少しだけ残ったでしょうけど。まぁいいわ。私はこれで、ターンエンドよ。そしてエンドフェイズ時、ライラの効果でデッキからカードを3枚墓地に送るわね。」
墓地に送られたカード
裁きの龍
裁きの龍
暗黒竜コラプサーペント
げげげっ?! これはちょっとまずいわね。これでデッキの中には、ジャッジメントが1枚しかない状態になっちゃった。これは突破されたらかなりきついわね。まぁ、大丈夫でしょう。この盤面を突破される事なんて、たぶん早々ない、はず。
「これで私は、ターンエンドよ。さぁ柚子、この2体の竜の布陣、突破出来るものなら突破してみなさい!!」
博麗霊夢
LP 3100
デッキ枚数 25枚
手札 無し
場
玄翼竜ブラック・フェザー(ATK+400)
月華竜ブラック・ローズ
ライトロード・マジシャン ライラ
閃光のイリュージョン(対象がいないため、効果は発動しない)
Pゾーン 無し
伏せ 1枚
◇≡
「うわぁ、霊夢さん相変わらず容赦がないですね。」
「そうね。て言うか霊夢、絶対さっきのターンで殺す気満々だったでしょう。」
霊夢さんと柚子さんのデュエルを見ながら、私は隣にいた天子さんとそんな話をしていました。それを聞いた遊矢君が、心配そうにこう呟いていました。
「…柚子、大丈夫かな。」
「大丈夫ですよ、きっと。昼間と違って、いい顔してますし。それに、突破口がない訳じゃないです。」
「えっ?」
「確かに、今現在の霊夢さんの布陣はかなり硬めです。まず、2ターン前から場にいる『玄翼竜ブラック・フェザー』は、ダメージが加われば、その度に墓地が肥えていく。霊夢さんのデッキとは凄く相性がいいモンスターです。ただ、霊夢さんのデッキは今残り20枚。つまり、これ以上墓地肥やしの能力を使うのには、相応のリスクが伴ってきます。またレベル5以上のモンスターの特殊召喚を実質1回だけ封じる『月華竜ブラックローズ』も、1ターンに1度だけしか効果が使えない上に、対象をとる効果という点が見逃せません。そこを上手くくぐれれば、突破口は見えてくるはずです。」
「なるほど。随分詳しいんだな、早苗。」
「遊矢君達よりは、伊達に霊夢さんの相手はしてませんよ。」
私は笑顔で、遊矢君にそう答えました。遊矢君はそれに、「そっか。」と答え、デュエルをしている二人に視線を戻しました。
まぁ実際の所、霊夢さんもだいぶ焦ってる方だとは思うんですけどね。さっき何か墓地に落ちたカードを見て眉がピクピクッてなってたので、おそらく落ちが悪かったんじゃないかと。おまけにデッキの枚数がもう半分になっているので、そろそろ決着を付けないとまずいと言った感じなんでしょう。
このデュエル、最後までどちらに転ぶか、分かりませんね。
◇≡
(くっ、どうすればいいの?)
霊夢が自分のターンを終えて、私のターンが回ってきた。だけど霊夢の盤面を見て、私は今、この布陣を突破できそうなカードが思い浮かばないでいた。打点で突破しようと思えば出来なくはないけど、肝心のその方法が今封じられちゃってる。どうすれば――、そう思っていた時だった、早苗の声が偶然聞こえたのは。
「――『月華竜ブラックローズ』も、1ターンに1度だけしか効果が使えない上に、対象をとる効果という点が――」
ん、対象にとる効果? そう言えば、さっき霊夢もそんな事を――、待って、確かあの子の効果は…、ッ!?
そうか!! あのカードがあれば!! だけど、肝心のそのカードが手札に来ていない。でもまだ、ドローもしてない。なら、このデッキの一番上のカードが、あのカードである事を信じるしかない!
あの最後のターン、遊矢もきっと、こんな感じだったのかな? だとしたら、私にだってきっと!!
(お願い、私のデッキ!! 応えて!!)
私は目を閉じ、心の中でそう祈りながら、デッキの一番上のカードを引いた。
「私のターン、ドロオォォォォォ!!!」
柊柚子
手札 2→3枚
「……。」
閉じていた目を開け、引いたカードをゆっくりと目の前に持ってきた。そして、そのカードを見た瞬間、私は心の中で、自分に答えてくれたデッキに感謝をした。
「いくわよ、霊夢!! これが私の、起死回生のカード!! 魔法カード、『独奏の第一楽章』を発動!!」
「っ、ここでそのカードですって?!」
私の発動させたカードを見て、霊夢が珍しく焦った表情をした。あぁ、そう言えば真澄戦の時もこのカードを使ったから、これで出すモンスターが想像ついたんだと思う。それとたぶん、あの伏せじゃ私の動きを止められないって感じなのかな。
「効果を改めて説明するわ。このカードは自分フィールド上にモンスターがいない時に発動できて、デッキか手札から、幻奏モンスター1体を特殊召喚出来るの。この効果で私は、デッキから『幻奏の音女アリア』を特殊召喚!!」
幻奏の音女アリア
☆4
光属性,天使族/効果
DEF 1200
私の場に出てきたアリアを見ながら、霊夢が悔しそうに顔をしかめていた。そんな霊夢の様子を見て、霊夢もあんな顔するんだなって思った。
「くっ、ここに来て面倒なのが。」
「特殊召喚されたアリアの効果は覚えてるわよね、霊夢。」
「えぇ。確か自身も含めた幻奏モンスターに、戦闘破壊耐性と対象にとれなくする効果を与えるのよね。」
「その通り! それに、霊夢の手札は今0だから、次のターンに『裁きの龍』を引かれない限りは耐えられるって事。」
「なるほどね。まぁ確かに、これでブラック・ローズの効果は無用の長物になっちゃったわね。でも忘れてない? その状態のアリアの一番の弱点の事を。」
霊夢はそう言って、不敵な笑みを浮かべた。そこに、さっきまでの焦りや悔しさはないように見えた。
それに霊夢はたぶん、昼間の真澄とのデュエルで決め手になった、貫通効果持ちのモンスターの事を言ってるんだと思う。入っていない、とは言い切れないし、この状況でそれが引かれたら、そこで私の負け。でも、今はこれで耐え凌ぐしかない。他のカードをブラフで1枚だけ伏せようにも、あの『ライトロード・マジシャン ライラ』がいる限り、確実に破壊されてしまう。それならまだ、こうやって何とか耐えてる方が、まだ希望はある。
「…忘れてはいないわ。だけど、今私が取れる最善手はこれしかないの。だから――」
「――次のターンにかけてる、ってことね?」
霊夢の言葉に、私は首を縦に振る事で肯定した。
霊夢は一度、目を閉じて、それから開いて、微笑を浮かべながらこちらを見て口を開いた。
「なら、私からは何も言わないわ。昼間の時みたいに闇雲にやってたんだったら、どうかと思ったけど、それならいいわ。その代わり、運やデッキを信じる心で、負けるつもりはないわよ。」
そう言う霊夢の目は、闘志に燃えていた。きっと私と、本気でぶつかり合うつもりなんだと思う。こんな未熟な私でも、霊夢を本気にさせてるんだって思うと、ちょっと嬉しくなったと同時に、そんな霊夢に、少しでも応えたいとも思った。まだ、実力やここぞの引きってところじゃ、霊夢や遊矢にはまだまだ及ばないけど、それでも、このデュエルをもっと面白くしたいから。
「私だって、ただこのまま負けたりしないわ。ここからが、本当の勝負よ、霊夢!!」
そう。ここからがきっと、本当の勝負。さぁ、お楽しみは、これからよ!!
どうも皆さん、いかがだったでしょうか?
「相変わらず容赦がないね、霊夢。て言うか、あの『ダメージ・ダイエット』がなかったら、柚子終わってたよね。ギリギリ100ポイント残ってたけど。」
そうだな。あぁ皆さん、因みに「何故和睦じゃないんだ?」とか止めて下さいね。ライロだったら和睦が入る場合もあるんでしょうけど、墓地でも使える『ダメージ・ダイエット』の方が霊夢にはなじみがあったから、そっちを渡した、って言う事にしておいてください。
「まぁ墓地に落ちちゃう可能性があるから、汎用的なカードは墓地落ちても使える奴以外はあんまり入れてないって、霊夢は言ってたし。しょうがないんじゃない?」
だよな(の割には『緊急同調』が入ってるけど、まぁ突っ込まないでおこう。碌なことにならん)。まぁ、あのシーンは別にカットしたからって不都合が出る事は何もないだろうと踏んでカットしたんだけどな。
「そっか。にしても今回、久々にライトロードの皆が喋ってたね。」
そうだな。まぁこれより少し後に、それ関連を話を書くつもりだから、皆に「忘れてないよね?」って意味を込めてって言うのと、急にいきなり湧いてくるよりは先にちょろちょろと出しておいた方がいいだろうと思ったからな。
「まぁ、何人かたぶん、この設定抜けおちてる人がいるかもしれないしね。特に最近読み始めた人とか。」
うん。だから、ここらでもう一回会話を挟んでおいた方がいいと思ったんだ。
「なるほどね。だけど、デュエルの流れがつまらない程度にしといた方がいいと思うよ。ちょっと『うん?』って思った所があるから。後、もうちょっと私にも喋らせて。今回空気と化してたから。」
お、おう。努力はする。あぁ、出番と言えば、実はこの前言ってたこの小説の設定とかの内、東方のキャラ設定とARC-Vのキャラ設定が出来上がったので、あげたいと思います。
「あぁ、この前言ってたヤツ?」
そうそう。まぁぶっちゃけた話、ちょっとぐらいなら先の情報を開示しても大丈夫だろうと思っただけだけどな。それに、今までそういうのがなかったから、ここらで情報整理の意味も兼ねてな。
「確かに、今どのキャラがどういう設定なのか、特に私達幻想郷のメンバーの方は色々雑多すぎるから、ここで整理をしておくのも悪くはないよね。」
だろ? そういう訳なので皆さん、楽しみにしてて下さいね!! それじゃあ、次回予告行くか?
「そうだね!! じゃあ皆!!」
次回もお楽しみに!!
「次回もお楽しみにね!!」
次回予告(地の文:東風谷早苗)
霊夢さんと柚子さんのデュエル、次回ついに決着が付きます!!
そして、その戦いの終わりと同時に、ついにあの人が、霊夢さんに宣戦布告します!! 果たして、その勝負の行方はどうなるんでしょうか?!
霊夢「なかなか楽しませてもらったわ、柚子。また今度やりましょう?」
柚子「今度やる時は、もっと強くなって、そして、必ず勝つわ!!」
天子「さぁ霊夢!! 私とアンタ、どっちが格上なのか、白黒はっきりつけるわよ!!」
次回、『遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女-』。
『激闘開幕! 紅白の巫女VS非想非非想天の娘!!』
お楽しみは、これからですよ!!