遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女-   作:坂本コウヤ

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どうも皆さん、こんばんは。坂本コウヤです。


いや、すみません。3日もお待たせしてしまいまして。デュエルの構成や今後の展開などを考えてたら、思いのほか時間がかかってしまいました。お待たせしてしまい、すみません。

今回は、前回言った通り「霊夢VS???」のデュエル、前篇です。霊夢が舞網市に来て2度目のデュエルですが、さて誰が開いて何でしょうねー(棒読み)


それでは…、よし、今回は茶番はないな。では、どうぞ!!


P.S.)
2/26 後書きのいつものアレが抜けてたので付け足したのと、ダベリオンのORUの数値を付け足しておきました。





第5話:七曜の魔女との闘い! 術式解放、ペンデュラム召喚!!

「うん、この赤いスープ、えっと、ミネストローネだっけ。結構おいしいわね。小悪魔、今度作り方教えてくれない?」

 

「えっ、私がですか? 私よりも、咲夜さんの方が適任だと思うんですけど。」

 

「ん~、咲夜でもいいんだけど、せっかく一緒にご飯作ったし、アンタに教えてもらいたいのよ。」

 

「そ、そうですか。分かりました。では、いずれまた。」

 

「えぇ、よろしくね。」

 

 

私が家についてからちょっと経った頃。

 

私達3人は、食卓を囲んでご飯を食べている。

 

へっ、私はともかく、パチュリー達が食べてるのが珍しい? あぁ確かに、パチュリーは何か、魔法使いって言う妖怪の一種で、そのおかげで生まれながらにして食べなくても生きていける身体にはなってるって聞いたわ。ただ今日は、どういう風の吹きまわしか、夕食を食べると言いだし、それに何か小悪魔も自然に受け答えしてるという、あり得ない状況が起こっていたのだ。えっ、これどういう事と思って本人達に聞いてみると、パチュリーは何と、紫の頼みで私と同じようなデュエルモンスターズが盛んな世界に「学生として」行かないといけないらしく、そのために紫に「1日3食きっちり食べる訓練をしてくれ」と言われ、こうして仕方なしに取っているとのこと。ちなみに紅魔館のメンバーは了承済みで、最近では一緒に食べることもあるとか。ただ、やっぱり研究の方に没頭することもよくあるようで、時々フランが怒りながら呼びに来るらしい。想像するだけで微笑ましい光景だと思う(って、魔理沙だと言いそう)。

 

 

今日の夕食は私と小悪魔で作ったものである。小悪魔がまず、ミネストローネを作り、私がサポートしながら、ドリア(?)っていうのを作った。洋食なんてあんまり作ったためしがなかったから、初めてで上手く出来ているか不安だったんだけど、よかったぁ。味的にも申し分ないわね。因みに、今日作った洋食はどちらも咲夜のレシピらしく、小悪魔が直接本人に教えてもらった物らしい。さすがは咲夜ね。こんなうまいもの作るなんて。これはレミリアが味にわがままなわけだ。

 

席の位置は、四人で座る用のテーブルを中央として、小悪魔の隣にパチュリー、そのパチュリーの真向かいに私が座ってる格好である。

 

パチュリーはというと、静かにゆっくりものを口に運んでおり、それから長い咀嚼をしてものを飲み込んでいる。小悪魔曰く、訓練を始めたころに一度、かなり速いペースで食べて、その時にのどに詰まらせてしまったことがあったらしい。その時以来、こんなすごいローペースで食べるようになってしまったのだとか。

 

 

「どうですか、パチュリー様?」

 

 

咀嚼を終えたころに、小悪魔がパチュリーに訪ねた。食事の時に自分が作ったものがあった時はよく訪ねるらしい。

パチュリーは口元をナプキンで拭いた後、口を開いた。

 

 

「うん、前よりは上手くなってるわ。確実に上達してきているわ。」

 

「~~~~、ありがとうございます!!!」

 

 

どうやらほめてもらえたようだ。そのせいか、小悪魔の後ろの羽がバタバタ羽ばたいていた。よかったじゃない、小悪魔。ご主人様に褒められて。

 

 

 

「それにしても、フランがねぇ。」

 

 

私は先程出てきた一人の少女の名前を、感慨深げにつぶやいた。まさか、あのフランがねぇ。

そんな風に呟く私を見て、パチュリーが不思議そうな目を向けてきた。

 

 

「どうしたの、急に?」

 

「いや、あの子とは『紅霧異変』の時もそうだったけど、決闘竜(デュエル・ドラゴン)がらみでよく絡んだからなって。あれから大丈夫、あの子?」

 

「えぇ。レミィからも聞いたし、実際私が手合わせした時には問題なかったわ。ちゃんと琰魔竜を使いこなせてるし、あれから異常な破壊衝動や力が出ることはなくなってるわ。ただちょっと、ハァ。」

 

「ん、どうしたのよ。」

 

「レミィが魔理沙から『No.104』をもらってから、異様に元気になっちゃってね。しかも日中でも普通に歩けるようになったって言うのよ。それが分かった瞬間はしゃいでたけど。」

 

「ちょ、ちょっと待って、それ本当なの?!」

 

「えぇ。どうやら手元にあのカードを持ち続けてたおかげか、光に対する耐性が付いたみたいでね。ただ、長時間は無理みたいで、しかもあのカードが手元にないと駄目みたいなんだけど。」

 

「…、やっぱり精霊の宿ったカードってすごいわね。」

 

「ホントよね。あの新聞記者は大人しくなったけど。」

 

「確かに一時期「逆境」、「逆境」うるさかったからね。」

 

 

皆もう察しが付いてるかもしれないけど、さっきから話題に上がっている「新聞記者」とは、『幻想郷のパパラッチ』、うぜぇ丸(またはきめぇ丸)こと、射命丸文の事である。

 

彼女は『BF』と『RR』の混合デッキを使っており、特に『RR』を使い始めたころは、

 

「私達新聞記者は常に、新聞を読んでもらえないという逆境に立たされています。でもいつか、そこから必ず立ち上がり、苦しい状況から這い上がって、新聞を受け取ってもらい、読んでもらうのです!!」

 

 

とか何とか言って、やたらと突っかかってきていた時期が本当にあった。あの時ほどアイツをうざいと思ったことはない。記者魂を変なところに燃やし過ぎでしょ。というか、読んでもらってないのはアイツの新聞だけだし、全然読んでもらえてないって訳でもないし、そもそも読んでほしいなら、多分に推測やアイツの勝手な想像や主観や自己解釈を入れた記事を書かなきゃいいだけじゃない。それが入ってるから、事実から離れた記事になってて、読んでいく人の数が減っていくんじゃない。まぁ霖之助さんみたいに、「新聞」としてではなく「読み物」として割りきっちゃえば、(自分のことが書かれてなければ)面白いと言えば面白いけどね。たまに魔理沙の事とか書いてあったら、弄りのネタにも使えるし。

 

まぁあんまやりすぎたら、翌日にマスパとかで焼き鳥と化したアイツがどっかで発見されるかもしれないから、ほどほどにしてるけど。

 

 

でもまぁ、アイツのことを持ち出さなくても、やっぱり精霊が宿っているカード達は、すごいと思う。

 

精霊の絡んだ異変って言うのは、大なり小なりあれど、どれもなかなかに厄介なものばかりだ。下手をすれば私の能力すら無効化されたこともあって、どうしようもない時もあった。それだけアイツ等は、私達とは規格外なのだという事を思い知らされたし、そんな奴らが、私達に力を貸してくれている、共に闘う仲間だという事を思うと、色々と考えたりもするし、感謝もしたりするのだ。

 

 

「そういえば、妹様で思い出したけど。」

 

「ん、何?」

 

 

私が、パチュリーとの会話で頭の中に思い浮かんだことについて、物思いにふけりながら食べていると、パチュリーがまた口を開いた。

 

 

「あなたに渡したもう一枚の琰魔竜、今どうしてる?」

 

「あぁアレ。大切に使わしてもらってるわ。それがどうかしたの?」

 

「いえ、あれは私が初めて複製したカードだから、どうなってるのか気になってて。」

 

「なるほど、そう言うことね。」

 

 

今の会話についていけてない人もいるかもしれないから、簡単に説明するわね。

 

実はパチュリーは、デュエルモンスターズが幻想郷に入ってきてから、このカード達には何らかの力があることを見抜いていたの。

 

そこで、新たな研究対象として、魔法の研究をする傍ら、カードについての研究もし始めたの。

 

その過程の中で、カードの力をそのままにして、新たなカードを複製するという方法を見つけ出したの。その第1号が、現在私のデッキに組み込まれている、『琰魔龍レッド・デーモン』なのだ。

 

ただこれ、何か使うのにいろいろ条件があるらしくて、1度に何枚ものカードを複製したり、数種類を同時にやるというのは無理だそうだ。また、パチュリー自身の魔力も使って複製するため、相当疲れるらしいわ。実際、私のレッド・デーモンを生み出してもらった時、数秒もたたずにぶっ倒れちゃって、3日位寝込んでたからね。

 

 

にしても、そんな事急に聞いてきて、いったいどうしたのかしら。

 

私が怪訝な表情でパチュリーを見ていると、突然小悪魔がこんなことを言い出した。

 

 

 

「あぁぁ、えっとぉ、そ、そうです! 霊夢さん、実は後で、渡したいものがあるんですけど。」

 

「渡したいもの? 鍵じゃなくて?」

 

「はい。ですよね、パチュリー様?」

 

「えぇ。研究の過程でまた、面白いものが見つかってね。あなたなら使いこなせるんじゃないかと思って。」

 

「使いこなすってことは、もしかしてカード?」

 

「まぁ、そう言うことね。むぎゅむぎゅ、ん、ん。ふぅ、ごちそうさま。」

 

「ごちそうさん。おいしかったわ。また一緒に作りましょ。」

 

「フフフ、お粗末さま、です。今度は、和風物にも挑戦してみたいです。」

 

「和風だったらある程度は教えられるから、また今度教えてあげるわ。」

 

「ホントですか?! ありがとございます!! またいつか、そちらに上がらせて頂きますね。」

 

「分かったわ。」

 

 

その後は、食器の片付けをしてから、これまでの互いの近況をまた話していた。咲夜は最近どうか、とか、レミリアとフランの中はどうか、とか、逆に、この街はどんな感じか、とか、ここの決闘者達は強いのか、とか。そんな他愛のない話をずっとしていると、パチュリーがこんな事を聞いてきた。

 

 

「そう言えば霊夢。」

 

「ん、今度は何?」

 

「あなた、榊遊矢には、もう会ったの?」

 

「遊矢に? えぇ、もう会ったわ。というかそれだけじゃなくて、同じデュエル塾の遊勝塾ってところで、シンクロ講座の講師をしつつ、一緒に授業を受けることになったわよ。」

 

「そう。彼ともう、デュエルはしたの?」

 

「いいえ、まだよ。する暇もなかったし。あ、でも、彼がデュエルしてるところはみたわよ。終盤だったから、ほとんど分かんなかったけど。それとアイツ、あなたと同じ『魔術師』のカード達と、『オッドアイズ』を持ってたわ。」

 

「それは八雲紫から聞いてるわ。私が気になったのは、そう言う理由もあるから。」

 

 

そう言ってパチュリーは目を閉じて黙りこみ、しばらく経ってから目を開いて私を見据えた。そして徐に口を開いた。

 

 

「霊夢、私とデュエルしましょ。」

 

「えっ、こんな時間に? 急にどうしたのよ。」

 

「いいから。私も、久々にあなたとやってみたくなったの。」

 

「でもここじゃ狭いわよ。」

 

「近くに公園があったでしょ。そこでならできることは、こあとデュエルして確認済みだから。」

 

「まぁいいけど。因みにどっちが勝ったの? 大体想像つくけど。」

 

 

私がこう尋ねると、小悪魔は苦笑しながら言った。

 

 

「勿論、私がぼろ負けしました。」

 

「こあのデッキは元々私が使ってたものなんだから、弱点ぐらい大体分かるわよ。」

 

「多少は改造してたから、勝てると思ったんですけどね。」

 

「大元を変えてないから、ある程度対処パターンを変えればどうにかなるわ。」

 

「ハハハ、でも次やる時は負けませんからね。」

 

「そう。楽しみにしてるわ。それじゃあ霊夢。行きましょうか。」

 

「えぇ。」

 

 

私達は、デュエルの準備をして家を出た。勿論、鍵はちゃんと閉めた。

 

 

 

 

◇≡

 

 

夜風のなびく、静かな公園。

 

そこで、私とパチュリーは、互いを見据えながら正対していた。

 

今のこの時間、公園にはだれもいない。『私達』みたいな決闘者がデュエルするにはもってこいの時間といえる。

 

 

「準備は良いわね?」

 

 

すでにもうスイッチが入ってるのか、パチュリーが凛とした声で聞いてきた。

 

 

「誰に向かって言ってんのよ? もうとっくの昔に準備完了よ。」

 

「そう。じゃあ、えっとぉ、んん。」

 

 

ん、何をそんなに緊張してんのよこの子は。今の会話の流れで、そんなせき込むようなことあt――

 

 

「デュ、デュエル開始の宣言をしなさい、こあ!!」

 

 

――はぁ? 何、今の叫び。今のいる? て言うかパチュリーってこんなキャラだっけ? 何かもうちょっと落ち着いたキャラだった気が。その前に、そんな声あげたら小悪魔がびっくりすr――

 

 

「はい!! デュエル開始!!」

 

 

――って、こっちもノリノリか~い!! ああ~んもう、どっから突っ込んだらいいのか分かんないし、何か調子も狂うけど、取りあえず開始宣言されたから始めないと。後で小一時間問い詰めてやるんだから。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

博麗霊夢

LP 4000

デッキ枚数 45枚

手札 5枚

場、Pゾーン、伏せ 全てなし

 

 

パチュリー・ノーレッジ

LP 4000

デッキ枚数 35枚

手札 5枚

場、Pゾーン、伏せ 全てなし

 

 

 

「先攻はもらうわよ。私のターン!!」

 

 

とりあえず、先攻はドロー出来ないから、何が何でも手札消費を抑えておかないと。

 

 

「私はまず、『ソーラー・エクスチェンジ』を発動!! 手札のライトロードモンスター、ウォルフを墓地に送り、デッキからカードを二枚ドロー! その後、デッキの上からカードを二枚、墓地に送る。」

 

 

博麗霊夢

手札 5→3→5枚

 

 

 

引いたカードは、うん、まぁまぁね。ソラエクうつ前に比べればまだマシかな。さて墓地に落ちたカードはと――

 

 

墓地へ落ちたカード

ライトロード・メイデン ミネルバ

ライトロード・アーチャー フェリス

 

 

――…、うん。ミネルバは良いわ。一応墓地肥やしは出来るし。でも何で、

 

 

 

『(アンタがソラエクで落ちてんのよ、フェリス!!)』

 

『(あちゃ~、ごめん。何か落ちちゃったみたい。まぁまだもう1枚はデッキにあるんだから、許して、ね?)』

 

『(ムググググ、ハァ、しょうがないわね。)』

 

 

まぁ計算外のことや事故なんか、このゲームではよくあることよ。ましてや私のデッキは、『ライトロード』というくくりのデッキに該当する以上、デッキ枚数が通常より増えてしまう。そのため、普通のデッキより事故率が上がってしまっているのだ。それを今更ぼやいたところで仕方がない。取りあえず続けないと。

 

 

「墓地に落ちた『ライトロード・メイデン ミネルバ』の効果発動。 デッキ、または手札からこのカードから墓地へ送られた時、デッキの上からカードを1枚墓地に送る。」

 

 

墓地へ落ちたカード

ライトロード・アサシン ライデン

 

 

 

…、ハァ、どうしようかしらね、この落ちは。おいしいような、微妙なような。というか、必要なカードが何で二枚も落ちるのよ。

 

まぁ、手札にいるこの子で何とかするしかないか。

 

 

「私は、『ライトロード・サモナー ルミナス』を召喚!!」

 

 

ライトロード・サモナー ルミナス

☆3

光属性,魔法使い族/効果

ATK 1000

 

 

『(頼むわよ、ルミナス。)』

 

『(私の出番か。前回のデュエルでは、出番がなかったのでな。任せろ。)』

 

『(えぇ。後、メタ発言はいらないわよ。)』

 

 

取りあえず、ルミナスの効果でアイツを呼ばないと。

 

 

「『ライトロード・サモナー ルミナス』の効果発動!! 1ターンに1度、手札を1枚捨てることで、墓地のレベル4以下のライトロードモンスター1体を特殊召喚する!! 手札の『ネクロガードナー』を墓地に送って、現れよ、『ライトロード・アサシン ライデン』!!」

 

 

ライトロード・アサシン ライデン

☆4

光属性,戦士族/チューナー/効果

ATK 1700

 

 

『(ライデン、アンタもまさか落ちるとはね。)』

 

『(霊夢。大丈夫だ、結果的にはルミナスのおかげで当初の目的は果たせる。問題ない。)』

 

『(こういう時のアンタの問題ないは、何か不安になるのよね。)』

 

 

ライデンは何か分からないって顔してるけれど、まぁ取りあえずおいておきましょう。それよりもデュエルデュエル。

 

 

「ライデンの効果発動!! 自分メインフェイズに1度、デッキの上から二枚墓地に送り、その中にライトロードモンスターがいれば、相手のエンドフェイズまで攻撃力を200ポイントアップする。」

 

 

墓地へ落ちたカード

ライトロード・ビースト ウォルフ

ネクロガードナー

 

 

おっ、今度は良い感じの落ちね。これならなんとかなるでしょ。

 

 

「墓地へ送った中に、ライトロードモンスター、ウォルフが含まれてたことで、ライデンの攻撃力が200ポイントアップ!! さらに墓地へ落ちた『ライトロード・ビースト ウォルフ』の効果発動!! このカードがカードの効果でデッキから墓地へ送られた時、このモンスターを特殊召喚出来る!! 来なさい、『ライトロード・ビースト ウォルフ』!!」

 

ライトロード・アサシン ライデン

ATK 1700+200=1900

 

 

ライトロード・ビースト ウォルフ

☆4

光属性,獣戦士族/効果

ATK 2100

 

 

『(ウォルフ、今回もよろしくね。)』

 

『(…、御意。)』

 

 

よし、場はある程度固まった。ただ、あっちは幻想郷の中でも、私と溜めを張れる決闘者の一人。昼にやった沢渡の時みたいな戦法はおそらく通じない。念には念を入れとかないとね。

 

 

「私はカードを二枚伏せ、ターンエンド。そしてエンドフェイズ時、ライデンとルミナスの効果により、デッキからそれぞれ2枚と3枚、合計5枚のカードを墓地に送るわ。」

 

 

ライデンの効果で墓地に落ちたカード

魔轟神獣ケルベラル

裁きの龍

 

 

ルミナスの効果で墓地に落ちたカード

カードガンナー

暗黒竜コラプサーペント

ライトロード・アーチャー フェリス

 

 

 

「っ!? 墓地に落ちた『ライトロード・アーチャー フェリス』の効果発動!! このカードがモンスター効果によってデッキから墓地に送られた時、墓地へ送られたこのモンスターを特殊召喚する!!出でよ、『ライトロード・アーチャー フェリス』!!」

 

 

ライトロード・アーチャー フェリス

☆4

光属性,獣戦士族/チューナー/効果

DEF 2000

 

 

『(ごめんね霊夢。遅くなっちゃったわ。)』

 

『(いや、良いわ。考えてみれば、ああいう事故もこのデッキには起こりやすいことだからね。だから、こっからのデュエルで巻き返しなさい。)』

 

『(うん。任せといて。)』

 

 

「これで本当に、ターンエンドよ。」

 

 

博麗霊夢

LP 4000

デッキ枚数 33枚

手札 1枚

 

ライトロード・アーチャー フェリス

ライトロード・ビースト ウォルフ

ライトロード・アサシン ライデン

ライトロード・サモナー ルミナス

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 2枚

 

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

 

 

「ふぅ。じゃあ、私のターンね。 ドロー!」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 5→6枚

 

 

 

霊夢のターンが終わり、今度はこちらのターン。あの布陣、多分バトルフェイズ中のシンクロ召喚を狙ってるんでしょうね。実際前に、それでカウンターされてやられたこともあるから。

 

でも、その戦法に対してはもう対策済み。もう同じ轍は踏まないわ。

 

 

 

 

「いきなり行かせてもらうわ。私は手札から、『影依融合(シャドール・フュージョン)』を発動!!手札、フィールドのモンスターを素材として、『シャドール』融合モンスター1体を融合召喚するわ。」

 

「いきなり『影依融合』?! 随分と早いわね。様子見してくるかと思ったのに。」

 

「あなた相手にそんな悠長なこと言ってられないわ。私は手札の『シャドール・ファルコン』と、『シャドール・ビースト』を融合! 神秘の風纏う隼の陰よ、大地の神秘操る獣と一つとなりて、全ての力を封じ込めよ!! 術式発動、融合召喚!! 現れよ、神秘の杖振るいし竜操の少女、『エルシャドール・ミドラーシュ』!!」

 

 

エルシャドール・ミドラーシュ

☆5

闇属性,魔法使い族/融合/効果

ATK 2200

 

 

「早速出てきたわね。パチュリーの主力モンスター。」

 

「フフ、あなた相手じゃ、最初からこの子を出さないときついからね。」

 

「でも特殊召喚を封じる奴も、相手ターンにしちゃえばあんま変わんないわよね。」

 

「あら、それはどうかしら。まぁその前に、『影依融合』で墓地に落ちた『シャドール・ファルコン』と、『シャドール・ビースト』の効果が発動。まずは、ビーストの効果で1枚ドロー。そして、ファルコンの効果で、ファルコン自信を裏守備表示で特殊召喚するわ。」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 3→4枚

 

シャドール・ファルコン

☆2

闇属性,魔法使い族/リバース/チューナー/効果

DEF 1400

 

 

 

ミドラーシュを前にしながらもあの態度。おそらく本当にあれを狙ってる。となると、二枚の伏せのうちどちらかが『緊急同調』という事になる。でも、そんなのは関係ないわ。

 

なぜなら、それを使われてもねじ伏せられるカードがあるから。『超融合』っていう、切り札がね。これなら速攻魔法だから、バトルフェイズ中にもうてるし、何よりチェーンを作らせない。これならどんなのが来ても対応できる。

 

 

「バトルよ!! 『エルシャドール・ミドラーシュ』で、『ライトロード・サモナー ルミナス』に攻撃!! 『シャドー・ダ-クストライク』!!」

 

 

その瞬間、霊夢がにやりと笑みを浮かべてきた。来るわね。

 

 

「それを待っていたわ。罠発動!!」

 

(来る。)

 

「『次元幽閉』!!」

 

「…へっ?」

 

 

『緊急同調』じゃ、ない?

 

 

「あら、もしかして『緊急同調』の方を考えてた? そう毎度毎度、アレを発動するわけないでしょ。」

 

「…もしかして、以前やられたからもう対策してたってこと?」

 

「いいえ。たまたまあのカードがなかったから伏せてたって言うのと、後は勘かしら。たぶん持ってるんでしょ、『超融合』。」

 

「!?」

 

「その表情、図星ね。どうする? 手札1枚使ってまで、私の場の下級モンスターと融合する?」

 

 

くっ、まさかそこまで読まれてるなんて。どうする。確かにあのカードなら、今のこの状況は打開できるけど。くっ、ここは仕方ない。

 

 

「チェーンはないわ。」

 

「あら、結構素直なのね。じゃあ、邪魔なその子には早々に退場してもらいましょうか。消えなさい。」

 

 

霊夢がそう言うと、ミドラーシュの前に大きな次元の裂け目ができ、彼女と彼女の乗る竜を飲み込んでいった。

 

 

(ごめんなさい、ミドラーシュ。あなたのことは、無駄にはしないわ。)

 

 

私は、自分に力を貸そうとしてくれたパートナーに心の中で謝った。そして、もう一度霊夢を正面から見据え、デュエルを続けた。取りあえず、次のターンで巻き返さないと。

 

 

「バトルフェイズは終わりにして、メインフェイズ2に入るわ。私は、モンスターを1体セットし、カードを2枚伏せる。これでターンエンド。」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

LP 4000

デッキ枚数 33枚

手札 1枚

 

シャドール・ファルコン

???

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 2枚

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

「よし、なら私のターン、ドロー!!」

 

 

博麗霊夢

手札 2→3枚

 

 

よし、まずはパチュリーの出鼻をくじいた。おまけにパチュリーが『超融合』を持ってることも何となくだけどわかった。後はそれに注意しておけばいいだけ。

 

とはいえ、シンクロしないっていうのはキツいわね。一応やっておきましょうか。

 

 

「私は、『ライトロード・メイデン ミネルバ』を召喚。召喚時に効果があるけど、今回は使わないわ。」

 

 

ライトロード・メイデン ミネルバ

☆3

光属性,魔法使い族/チュ-ナー/効果

ATK 800

 

 

『(霊夢、私の出番ですか?)』

 

『(えぇ。久々の墓地肥やし以外の仕事よ。いけるわね。)』

 

『(シンクロ、ですね。任せて下さい。)』

 

『(頼むわよ。)』

 

 

私とミネルバは互いに頷き合い、正面を向いた。さぁ、こっから行くわよ。

 

 

「私は、レベル4の『ライトロード・ビースト ウォルフ』に、レベル3の『ライトロード・メイデン ミネルバ』ヲチューニング!! 正義を行う聖天使の化身よ、裁き司る龍を操り、全ての光を導きたまえ!! シンクロ召喚!! 降臨せよ、レベル7!! 『ライトロード・アーク ミカエル』!!」

 

 

ライトロード・アーク ミカエル

☆7

光属性,ドラゴン族/シンクロ/効果

ATK 2600

 

 

『(フッ、私の力が必要になったか、霊夢よ。)』

 

『(まぁそんな所よ。力貸しなさい。)』

 

『(よかろう。我が力で、眼前の敵をねじ伏せてやろう。)』

 

 

ふぅ、相変わらず気概だけは良いわね。まぁ、こいつにはライフコスト使って相手のカード1枚除外する効果があるし、最悪破壊されて墓地にいっても、墓地のフェリス達を戻してライフ回復しつつ再利用すればいいし。まぁ、どうとでもなるわね。

 

 

「召喚時にチェーンはあるかしら?」

 

 

まぁ相手の伏せが何となく分かってるから一応確認。パチュリーはそれに対して首を横に振った。どうやらないらしい。もしかして、手札とかの兼ね合いで渋ってるのかしら?

 

 

まぁそれはおいといて、さてこっから考えなきゃいけないんだけど、このターン、効果使う? 『超融合』打ち抜けたらいいけど、打ち抜けなかった時がなぁ。取りあえず、放置してても面倒な『シャドール・ファルコン』から片付けましょうか。

 

 

「『ライトロード・アーク ミカエル』の効果発動!! ライフを1000ポイント払う事で、相手フィールド上のカード1枚をゲームから除外する!! ミドラーシュの時にファルコンの位置は確認済みよ。私から見て左のセットモンスターを除外!! 『プリフィケーション・スパーク』!!」

 

 

博麗霊夢

LP 4000-1000=3000

 

 

『(我が浄化の光で、消え去るがいい!!)』

 

 

ミカエルが自身の剣から光の光線を発射して右側のセットモンスターにあてると、案の定『シャドール・ファルコン』がうっすらとでてきて消えていった。パチュリーも、それに合わせてディスクからカードをどかした。

 

 

「これで心おきなく攻撃できるわ。でもその前にルミナスの効果発動!! 手札の『カードガンナー』を捨て、墓地のウォルフを復活させる!! 戻ってきなさい、『ライトロード・ビースト ウォルフ』!!」

 

 

ライトロード・ビースト ウォルフ

☆4

光属性,獣戦士族/効果

ATK 2100

 

 

「さぁ、もう1回いくわよ!! 私は、レベル4の『ライトロード・ビースト ウォルフ』に、レベル4の『ライトロード・アーチャー フェリス』をチューニング!! 空を瞬く一縷の閃光、聖なる輝きをその身に宿し、幻想を守護する光と成れ!! シンクロ召喚!! 飛翔せよ!! レベル8、『閃珖竜スターダスト』!!」

 

 

閃珖竜スターダスト

☆8

光属性,ドラゴン族/シンクロ/効果

ATK 2500

 

 

『グオオォォォォ!!』

 

 

「ふぅ。相変わらずいつ見ても、アンタの決闘竜(デュエル・ドラゴン)は美しいわね。」

 

 

パチュリーが私のスターダストを見ながらそう呟いた。

 

 

「お褒めの言葉どうも。悪いけど、褒めてもらったからって加減する気はないから。ライデンの効果発動!!さっきも使ったし説明はいいわね。デッキトップを2枚墓地へ送るわ。」

 

 

墓地へ送られたカード

ブレイクスルー・スキル

神の警告

 

あら、警告が落ちたか。でもこの世界じゃ、固定のライフコストを要求してくるこのカードは、このデッキとは相性があまり良くないわね。何か代わりになるもの探さないと。

 

 

「落ちたカードにライトロードモンスターはいない。よって攻撃力の上昇はないわ。バトルよ!! 『ライトロード・アサシン ライデン』で、セットモンスターを攻撃!!」

 

 

ライデンが、両手の短剣を構えながらセットモンスターに向かっていく。そして、セットしていたモンスターがリバースし、そこから現れたのは――

 

 

 

 

 

シャドール・ファルコン

☆2

闇属性,魔法使い族/リバース/チューナー/効果

DEF 1400

 

 

「……、ハァ?!」

 

 

ウソ、もう一体もファルコン?! そんなのってある?!

 

 

「ウフフ、いつからファルコンが1体しか伏せられていないと錯覚していたの? 残念だったけど、私初手でファルコン2枚持ってたのよね。」

 

「なん、ですって…。」

 

 

それじゃあもしかして、ミカエルの効果に使った1000ポイントって、無駄だったってこと?!

 

そんな驚愕の事実を前に少し後悔している私をみて、パチュリーが楽しそうに笑ってた。

 

 

「フフフ、さっき『次元幽閉』なんて変化球使ってきたから、こっちも仕返ししてあげたのよ。どうだった、驚いたかしら?」

 

「くっ、やってくれたわね。」

 

「そっちが先に仕掛けてきたんだけどね。『シャドール・ファルコン』のリバース効果発動!! 1ターンに1度、このカードがリバースした時に、墓地のシャドールモンスターを裏側守備表示で特使召喚出来る!! 蘇りなさい、『シャドール・ビースト』!!」

 

 

シャドール・ビースト

☆5

闇属性,リバース/効果

DEF 1700

 

 

くっ、まさかセットモンスターが二枚ともファルコンだったなんて。このターンで決着つけられると思ったのに。

 

 

『(相手の策の方が1枚上手だったという訳か。)』

 

『(のんきにそんな事言ってる場合じゃないわよ。くっ、何とかしないと。)』

 

 

取りあえず、このターンは相手モンスターを殲滅しつつ、相手ライフにダメージを与えに行くのが無難ね。

 

 

「バトルを続行するわ。ライデンでそのまま、『シャドール・ファルコン』を攻撃!!」

 

 

ライデンが再びファルコンへと向かっていき、その持っている二振りの短剣で黒い隼の人形を破壊した。

 

 

ライトロード・アサシン ライデン

ATK 1700

 

シャドール・ファルコン

DEF 1400

 

 

 

「ファルコン、お疲れ。よくやったわ。」

 

「そんな事言ってる場合かしら。続けて『閃珖竜スターダスト』で、セットモンスターである『シャドール・ビースト』を攻撃!! 『疾風閃撃(シューティング・ブラスト)』!!」

 

 

沢渡戦の時と同じように、スターダストが口に周りから吸った空気を口の中で圧縮し、それをセットモンスターである『シャドール・ビースト』めがけて発射した。それに反応して、伏せられてた『シャドール・ビースト』がリバースして出てきた。

 

 

「『シャドール・ビースト』の効果発動!! 1ターンに1度、このカードがリバースした時に、デッキからカードを2枚ドローし、1枚を墓地に送る。私はカードを2枚引き、『EMプラスタートル』を墓地に送るわ。」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 1→3→2枚

 

 

 

「ここにきて手札補充、しかも落としたのがプラスタートルとはね。」

 

 

あのモンスターは厄介なのよねぇ。もしパチュリーの手札に『EMフレンドンキー』がいた場合、そこからエクシーズ召喚につなげられる可能性もある。そうなったらまずいけど、今のこの手札と場じゃどうしようもないわね。

 

 

「バトルは続行!! いきなさい、スターダスト!!」

 

 

スターダストがもう一度ブレス攻撃を行うと、相手の『シャドール・ビースト』は抵抗らしき抵抗もせずに、そのまま破壊された。

 

 

 

閃珖竜スターダスト

ATK 2500

 

シャドール・ビースト

DEF 1700

 

 

「これでアンタの場はがら空きよ。いきなさい、ミカエル!! パチュリーにダイレクトアタック!! 『裁きの閃光(ジャッジメント・フラッシュ)』!!」

 

『(我が正義の裁き、受けるがいい!!)』

 

 

 

ミカエルが自分の剣を掲げると、その剣に光が集まりだした。そして、十分集まったところでそれを一閃。たちまち光の刃となってパチュリーに襲いかかった。

 

 

 

「リバースカードオープン、『EMコール』!! 相手モンスター1体のダイレクトアタックを無効にし、EMモンスターを守備力の合計が無効にしたモンスターの攻撃力以下になるに、デッキから2体まで手札に加えられる。ただしこれを使ったターンの次の自分のターンのエンドフェイズまで、私はエクストラデッキからモンスターを特殊召還できないデメリットがあるけどね。さて、『ライトロード・アーク ミカエル』の攻撃力は2600ね。私は、デッキから、守備力700の『EMシルバー・クロウ』と、守備力800の『EMペンデュラム・マジシャン』を手札に加えるわ。」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 2→4枚

 

 

ミカエルの攻撃は、パチュリーの前で見えない壁に阻まれ、その攻撃は届かなかった。

 

 

「かわされたか。でも、こっちは受けきれないでしょ。ルミナスで、パチュリーにダイレクトアタック!!」

 

 

ルミナスが両手を合わせ、そこから光の球を発射してパチュリーにあてた。

 

 

「うっ、ゲホッ、ゲホッ。くっ、これぐらいくれてあげるわ。」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

LP 4000-1000=3000

 

 

よし、何とかダメージは通った。後はこのメンツならなんとかなるでしょ。

 

 

「私は、カードを1枚伏せ、エンドフェイズ。場のルミナス、ライデン、ミカエルの効果が発動。デッキからそれぞれ、ルミナスの効果で3枚、ライデンの効果で2枚、ミカエルの効果で3枚、デッキの上からカードを墓地に送る。」

 

 

ルミナスの効果で墓地に送られたカード

 

魔轟神獣ケルベラル

ブレイクスルー・スキル

ソーラー・エクスチェンジ

 

ライデンの効果で墓地に送られたカード

 

ライトロード・パラディン ジェイン

ネクロガードナー

 

ミカエルの効果で墓地に送られたカード

 

ライトロード・マジシャン ライラ

光の援軍

カオスソルジャー-開闢の使者-

 

 

くっ、思った以上に落ちが悪いわね。しかも開闢と光の援軍、それにソラエクまで落ちるなんて。結構まずいわね。

 

 

「これでターンエンドよ。」

 

 

 

 

博麗霊夢

LP 3000

デッキ枚数 24枚

手札 無し

 

ライトロード・アーク ミカエル

閃珖竜スターダスト

ライトロード・アサシン ライデン

ライトロード・サモナー ルミナス

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 2枚

 

 

 

 

◇≡

 

 

「私の番ね。私のターン、ドロー!!」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 4→5枚

 

 

ふぅ、何とか切り抜けられたわね。一時はどうなるかと思ったけど、これならなんとかなりそうね。後は次の手札次第、ね。

 

 

 

(さぁ、ここからが本番よ。)

 

 

 

そう思いながら、私は手札から2枚のカードを抜き出す。この逆転劇の第1幕には、彼らがふさわしいわ。

 

 

「いくわよ!! 私は、スケール1の『星読みの魔術師』と、スケール8の『時読みの魔術師』で、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

 

私がデュエルディスクのペンデュラムゾーンに二体の魔術師のカードを置くと、ディスクに「PENDULUM」と表示され、ペンデュラム召喚の準備が整ったことを教えてくれた。また、セッティングされた二人の魔術師たちは、青い光の円柱の中を登っていき、ある程度の高さまで移動すると四肢を広げ、その彼らの下に、それぞれ「1」と「8」の数字が浮かび上がっていた。よし、これで準備は完了。

 

 

「これでレベル2から7のモンスターが、同時に召喚可能になるわ!! 秘術宿りし神秘の振り子よ、何時に宿るその力解き放ち、七色のアークを描きだせ!! 術式解放、ペンデュラム召喚!! 現れよ、我が僕のモンスター達!! 『EMシルバー・クロウ』、『EMペンデュラム・マジシャン』!!」

 

 

 

EMシルバー・クロウ

☆4

Pスケール:赤5 青5

闇属性,獣族/ペンデュラム・効果

ATK 1800

 

EMペンデュラム・マジシャン

☆4

Pスケール:赤2 青2

地属性,魔法使い族/ペンデュラム・効果

ATK 1500

 

 

 

「来たわね、パチュリーのペンデュラム召喚!」

 

 

霊夢が緊張感のこもった言葉を吐いた。彼女のデッキの場合、ペンデュラムに対する対抗策はほとんどないことは、デッキバランス的に分かっている。つまり、一旦セットされると、なかなかそれを外されることはない。その間に盤石の布陣を整え、一気に勝負を決める!! このターンは、まずはその下準備だ。

 

 

「私は、今特殊召喚したペンデュラム・マジシャンの効果発動!!自分フィールド上のカードを二枚まで選択して破壊し、破壊した数だけEMモンスターを手札に加えられる効果を持っているわ。私は、効果でシルバー・クロウとペンデュラム・マジシャン自身を破壊し、デッキから『EMフレンドンキー』と『EMウィップ・バイパー』を手札に加えるわ。」

 

 

ペンデュラム・マジシャンが魔力の弾を上空に放つと、それが二つに割れてシルバー・クロウとペンデュラム・マジシャン自信に当たって爆発し、そこから二つの光が飛び出してデッキの中に入り、それから二枚のカードがデッキから飛び出して私の手元に飛んできた。

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 1→3枚

 

 

 

「破壊されたシルバー・クロウとペンデュラム・マジシャンは墓地に行かず、エクストラデッキに表側表示でおかれるわ。そして私はまだ、通常召還を行っていないわ。『EMウィップ・バイパー』を召還!!」

 

 

EMウィップ・バイパー

☆4

地属性,爬虫類族/効果

ATK 1700

 

 

『(やぁパチュリー、久し振りだね。元気にしてた?)』

 

『(バイパー、久し振りね。悪いけど、早速一仕事頼める?)』

 

『(任せといて!さぁ、エンタメショーの始まりだよ!)』

 

『(ええ!!)』

 

 

あんまりこういうのは、魔女としての柄じゃないんだけど、この子達と一緒だと、普段よりテンションが自然と上がっちゃうのよね。だからか、こんなことを言ってみても、何か抵抗なくすぅって入ってくる。

 

 

「さぁ、お楽しみはここからよ!!私はまず、ウィップ・バイパーのモンスター効果を発動!!1ターンに1度、フィールド場の表側表示のモンスター1体を選択し、エンドフェイズまで、そのモンスターの攻撃力と守備力を入れ換えることが出来る!!私が対象にとるのは、『ライトロード・アサシン ライデン』!! 『混乱する毒(コンフュージョン・ベノム)』!!」

 

『(僕の毒に酔っちゃいなよ、イケメンさん!!)』

 

 

ウィップ・バイパーがライデンに近づいて一噛みし、自身の毒を流し込んだ。するとライデンが目を回しながら頭に手を当て、急にしゃがみこんだ。

 

 

ライトロード・アサシン ライデン

ATK 1700→1000

DEF 1000→1700

 

 

「ライデン、大丈夫?!」

 

『(だ、大丈夫だ…。問題ない。)』

 

「フフ、だいぶ毒がまわってるみたいね。それじゃあ、今の間に片をつけましょうか。バトルよ!! 『EMウィップ・バイパー』で、『ライトロード・アサシン ライデン』に攻撃!! 『ウィップ・ストライク』!!」

 

『(こいつで吹っ飛べぇ!!)』

 

 

ウィップ・バイパーは身体を一度縮めて飛び上がり、ライデンに近づくと、体を思い切りしならせ、鞭のように尻尾をライデンの横腹に叩きつけた。その衝撃でライデンも吹っ飛び、そのまま消滅した。

 

 

EMウィップ・バイパー

ATK 1700

 

ライトロード・アサシン ライデン

ATK 1000

 

 

博麗霊夢

LP 3000-(1700-1000)=2300

 

 

「くっ、ライデン。」

 

「これでしばらく墓地肥やしもシンクロもできないわね。まぁ、引いたカードによっては出来るかもしれないけれど。私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」

 

 

 

パチュリー・ノーレッジ

LP 3000

デッキ枚数 26枚

手札 1枚

 

EMウィップ・バイパー

 

Pゾーン

 

星読みの魔術師(スケール1)

時読みの魔術師(スケール8)

 

伏せ 2枚

 

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

「私のターン、ドロー!!」

 

 

くっ、ライデンがやられた。こうなるんだったらさっさとシンクロしとくか、前のターンフェリスで除外しなかった方のファルコンを破壊して、フェリスの代わりにライデンを使ってシンクロするべきだった。これはミスったわね。後に響かないといいけど。

 

それと、何となくというかほぼ確信に近いけど、パチュリーは今、手札にも伏せにも『超融合』がない気がする。何でかは分からないけれど、取りあえずそんな確信めいたものを、私は感じていた。

 

 

取りあえず、あの蛇は何とかしないと。どちらにせよ、あの効果は使ってくるはずだから。

 

 

「ルミナスを守備表示に変更。バトルフェイズに入りたいんだけど、効果使う?」

 

「えぇ、勿論。『EMウィップ・バイパー』の効果を、今度は『閃珖竜スターダスト』を対象に発動! 『混乱する毒(コンフュージョン・ベノム)』!!」

 

「ならそれにチェーンして、墓地の『ブレイクスルー・スキル』の効果を発動!! ウィップ・バイパーの効果を無効にするわ!!」

 

 

ライトロード・サモナー ルミナス

ATK 1000→DEF 1000

 

 

 

 

パチュリーの場のウィップ・バイパーがスターダストに噛みつこうとしたが、噛みつく手前で黄色い障壁に囲まれ、その障壁に力を奪われたのかぐったりとしていた。

 

 

「これでそいつはこのターン、効果を失ったわ。バトルよ!! 『閃珖竜スターダスト』で、『EMウィップ・バイパー』を攻撃!! 『疾風閃撃(シューティング・ブラスト)』!!」

 

 

スターダストは先程も使ったブレス攻撃を、今度はウィップ・バイパーに向かって発射した。ところが、発射したブレスはウィップ・バイパーに当たる直前で消滅し、ウィップ・バイパーには届かなかった。

 

 

「悪いわね。私はあなたが攻撃宣言をしたタイミングで、罠カード『和睦の使者』を発動させてたのよ。よって、このターン私のモンスターは破壊されず、戦闘ダメージも発生しないわ。」

 

「チッ、またかわされた?! しょうがないわね。私はこれでターンエンド。そしてエンドフェイズで再び、ルミナスとミカエルの効果が発動。デッキからカードを、それぞれの効果で3枚ずつ落とすわ。」

 

 

ルミナスの効果で墓地に送られたカード

 

ライトロード・サモナールミナス

ブレイクスルー・スキル

カードガンナー

 

 

ミカエルの効果で墓地に送られたカード

 

死者転生

リビングデッドの呼び声

ハーピィの羽根帚

 

 

げっ、よりによって羽根帚が落ちたの? これはまずいわね。となると、あの伏せやペンデュラムゾーンのモンスター達をどかすことができるのが、もうミカエルか『大嵐』、それか『裁きの龍』以外いないってことになる。枚数をあんまり増やしたくなかったから、『サイクロン』も入ってないし、おまけに残り枚数も3分の1を切った。これはかなりヤバい状況ね。

 

 

取りあえず、平静は装っておかないと。

 

「ターンエンドよ。」

 

 

博麗霊夢

LP 2300

デッキ枚数 17枚

手札 1枚

 

ライトロード・アーク ミカエル

閃珖竜スターダスト

ライトロード・サモナー ルミナス

 

Pゾーン 無し

 

伏せ 2枚

 

 

 

 

 

◇≡

 

 

 

「私のターン。」

 

 

ふぅ、向こうのデッキ枚数も相当ヤバくなってきてるのかしら。平静は装ってるみたいに見えるけれど、余裕がなさそうね。持久戦に持ち込んでもいいんだけど、このままだとこっちもジリ貧になる可能性があるから、ここで一気にたたみかけたいわね。となると、出来ればあのカードを引きたいわね。お願い、来てよ。

 

 

「ドロー!」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 1→2枚

 

 

 

――引いたカードは、よしっ! いけるわ。でも攻める前に、あの子達を回収しておかないとね。

 

 

「リバースカード、オープン!! 罠発動、『ペンデュラム・バック』!! 私の場のPゾーンに、カードが二枚ある時に発動できて、そのスケールでペンデュラム召喚可能なモンスターを2体、手札に加えることができる!!その効果で私は、墓地の『シャドール・ファルコン』、『シャドール・ビースト』を手札に加える!!」

 

 

パチュリー・ノーレッジ

手札 2→4枚

 

 

「そして私は、セッティング済みの星読みと時読みで、もう一度ペンデュラム召喚のを行うわ!! 術式解放、ペンデュラム召喚!! 現れなさい、我が僕のモンスター達!! エクストラデッキから、『EMシルバー・クロウ』!! 手札から、『シャドール・ファルコン』!! 『シャドール・ビースト』!! そして、雄々しくも美しき、双色の眼持つ神秘の竜、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!!」

 

 

EMシルバー・クロウ

☆4

Pスケール:赤5 青5

闇属性,獣族/ペンデュラム・効果

ATK 1800

 

 

シャドール・ファルコン

☆2

闇属性,魔法使い族/リバース/チューナー/効果

DEF 1400

 

 

シャドール・ビースト

☆5

闇属性,魔法使い族/リバース/効果

ATK 2100

 

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

☆7

闇属性,ドラゴン族/ペンデュラム・効果

ATK 2500

 

 

 

オッドアイズがフィールドに出た途端、霊夢がオッドアイズをみながら一瞬きゅっと口を結んだ。

 

 

「ついに来たわね、パチュリーのエース。」

 

「これで、必要なカードは全て出揃ったわ。いくわよ、霊夢!! 私は、レベル4の『EMシルバー・クロウ』と、『EMウィップ・バイパー』で、オーバーレイ・ネットワークを構築!!」

 

 

最初にオッドアイズを出したから、次はこの子。魔理沙、お願い。力を貸して!!

 

 

 

「愚鈍なる力に虐げられしものよ、今こそ漆黒の闇より、反逆の牙となりて全てに抗え!! エクシーズ召喚!! 現れよ、ランク4!!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!!」

 

 

ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

★4

闇属性,ドラゴン族/エクシーズ/効果

ATK 2500

ORU 2つ

 

 

ダーク・リベリオンがフィールドに現れると同時に、霊夢が驚きの声を上げた。

 

 

「ダーク・リベリオンですって?! ウソ、そいつって確か魔理沙の――」

 

「えぇ。でも霊夢、驚くのはまだ早いわよ。私はさらに、レベル5の『シャドール・ビースト』に、レベル2の『シャドール・ファルコン』をチューニング!!」

 

「レベルの合計は、7? ハッ、まさか!?」

 

「そう、そのまさかよ!」

 

 

霊夢も察しが良いわね。でももう、気付いた所で遅いわ。アリス、あなたの力も貸して。お願い。

 

 

「光速の中で生れし、雄々しく煌めく翼よ、聖なる疾風に身を包み、悪しきものを全て撃ち貫け!! シンクロ召喚!! 輝け、レベル7!!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!!」

 

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

☆7

風属性,ドラゴン族/シンクロ/効果

ATK 2500

 

 

ふぅ、この三体を並べたのはいつ以来かしら。オッドアイズ以外の2体は、基本的に魔理沙とアリスが持っているから基本並ぶことはないんだけど、こうしてみると壮観ね。

 

一方の霊夢はというと、かなり驚いた顔をしていた。それはまぁ仕方ないことかもしれない。多分魔理沙達の事だから、この事は言ってないだろうし。でも、すぐに表情をしめなおして、こちらを見直してきた。きっと、この3体が同時に出てても、立ち向かおうって姿勢を示すのはこの子や魔理沙達くらいじゃないかしら。やっぱり、霊夢達とのデュエルは楽しいわね。だからこそ、負けられない。

 

 

 

さぁ、この布陣、突破できるものならしてみなさい、霊夢!!

 

 




どうも皆さん、お疲れ様です。いかがだったでしょうか。

いやぁ、また徹夜して考えたものの、途中から何かデュエルの描写等々がgdgdになってしましたね。イヤホント、すみません。両方のデッキを積み込み状態にならないように上手く調整して、且つ最後にあの3体を並べようとした結果がこれですよ...orz。

何か霊夢の方がかなり事故ってる感じになっちゃいましたね。まぁ毎回毎回前の沢渡戦みたいな一方的な展開もあんまりよくないかなと思ったので、こんな形にさせてもらいました。反省はしてます。ですが後悔はしてないです。


パチュリーさんのデッキなんですが、見ての通り【シャドールEM】デッキです。僕が作った無茶デッキのうちの一つです。現実で回したらどうなる事やら。ADSでデッキを作ってみたものの、ほとんどのカードが1枚ずつという、すごいデッキになってしまいした。一応シャドールはファルコンとドラゴン、リザードは2枚ずつ入っていますが、後はもうすべて1枚ずつという引き運任せの超絶デッキと化しました。よくこんなのパチェさんに回させようとしてるよな、俺。

一応twitterをやっているので、もし希望する方がいらっしゃれば、そこに上げたいと思っています。因みに、僕のアカウントは「U1@デュエルに今夢中」なので、これでtwitter内で検索すれば出て来ると思います。もし希望する方がいらっしゃいましたら、感想欄にでも書いておいて下さい。

さて今回、パチュリーさんが何か霊夢と同じで外の世界に行くと言っていましたが、それについての作品を書こうかどうか迷っています。

多少更新スピードが落ちてもよろしければ、書こうかなと思っています。まぁもしかしたら勢いで書くかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。まぁどこに行くかは会話の感じで分かるかもしれませんが。



こあがパチェさんの妻化してる件について。何か付き人やってたら、いつの間にか料理スキルが付いてしまった。つまりそう言う事です。まぁ大体は咲夜さんの懇切丁寧なご指導の賜ですが。

レミリアついに太陽を克服?! まだ霊夢には伝わってなかったようですが、紅魔館周辺にすんでいるチルノ達は知っています。

霊夢は料理スキルも非常に高いです。今回はこあと共同でしたが、レシピを1度見たらほぼ完ぺきに料理を作れるレベル。今後は洋食にも手を出していくようなので、さらにスキルがアップする模様。



さて次回、今回のデュエルの後篇を書いていきます。果たして、霊夢とパチュリーのデュエルの行方は? 彼女が持っていたダーク・リベリオンとクリアウィングは、いったい何なのか。


そして、パチュリーが霊夢に渡したいと言っていたものとは何なのか。


それでは、次回をお楽しみに!!



遊矢&霊夢「「お楽しみは、これからだ(これからよ)!!」」
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