遊戯王ARC-V -エンタメデュエリストと紅白の巫女- 作:坂本コウヤ
前回後書きに書いたtwitterのアカウントの事なんですけど、どうやらあれでは検索に引っかからないと何人かに言われてしまい、友人に相談したところ、名前の下に表示されてる、ユーザー名でしたっけ、それだといけるという事が分かったので、書いておきます。
Rei_M10203
これです。希望なども書いて下されば見ますので、よろしくお願いします。
さて、今回は前回の続き、「霊夢VSパチュリー」のデュエルの後篇です。
融合次元の竜を除いた三体の竜を召喚して見せたパチェさん!!
果たして霊夢は、ここからどう巻き返すのか?! それとも、開始早々6話で負けてしまうのか?!
それでは、今日も――
???「さぁ、張り切っていきましょう!」
白露は引っこんでて!! 艦これ分かんない人には伝わんないって!! やってる人でも伝わるかどうか。
あ、あ~、んん!! では、気を取り直して、どうぞ!!
パチュリーの提案で突如始まった、私と彼女のデュエル。
最初は少々墓地肥やし等で事故を起こしながらも、順調にパチュリーを追いこんでいた私。
ところが、途中で予想外の出来事が起こったり、プレイミスを犯したことにより、逆に窮地に立たされてしまう。
そしてそんな時に、パチュリーが何と、自身のオッドアイズを含めた3体の竜、今は、魔理沙とアリスのエースとなっているはずの、『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』を召喚したのだった。
◇≡
博麗霊夢
LP 2300
デッキ枚数 17枚
手札 無し
場
閃珖竜スターダスト
ATK 2500
ライトロード・サモナー ルミナス
DEF 1000
ライトロード・アーク ミカエル
ATK 2600
Pゾーン 無し
伏せ 2枚
パチュリー・ノーレッジ
LP 3000
デッキ枚数 25枚
手札 1枚
場
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
ATK 2500
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ATK 2500
ORU 2つ
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
ATK 2500
Pゾーン
星読みの魔術師(スケール1)
時読みの魔術師(スケール8)
伏せ、 無し
オッドアイズ、それにダーク・リベリオンにクリアウィングまで出してくるなんて。でも、どうしてパチュリーが。オッドアイズはともかく、残りの二体は明らかに今持ち主が違う。魔理沙達が貸した? いや、彼女達に限ってそんなことはないと思う。特に魔理沙は、普段からダーク・リベリオンを多用してるし、リベリオンが活躍しやすいデッキ構築に変えてるから、パチュリーに貸すなんて行為には及ばないと思う。貸したら、デッキの中心になっているカードがすっぽりと抜けてしまうわけだから、いくら友人の頼みでも貸さないでしょう。アリスはどうか知らないけど。あの子のデッキは元々エクシーズ向きのデッキだし、使いだした頃はシンクロ全く使ってなかったはずだし――、あっ、そう言えばあの子がドラゴアセンションの使い手だったってこと忘れてたわ。クリアウィングの印象がきつかったから忘れてたわ。って、そんな事はどうでもいいの!! 今は目の前の敵に集中しないと。
まぁ所在の事は今は置いておくわ。それよりも、この状況を突破しないと。とはいえ、表向きは強がってこいつらにビビってないって風にしてるけど、内心はもうビクビク。足は震えてすくみそうだし、手も何か震えてる。こんなに何かに対して、怖いって明確に思ったのは初めてかもしれないわ。何にビビってるのかも分かってる。少なくとも、目の前の奴らじゃない。きっと、負けることが怖いのかも。ついこの前まで、幻想郷でデュエルしても全然戦績が振るわず、どこまでいっても何故か勝てない。そして今日の昼、沢渡とデュエルして、それに勝てて、久々に勝てた喜びを味わう事が出来た。でも、もしここでパチュリーに負けたら、その喜びも一瞬で消えてしまう。それがきっと、怖いんだ。でも、怖くても向き合わなきゃ、何も変わらない。何とか突破口を見つけて、勝たないと。
私が、頭の中でそういう事を考えてる間も、デュエルは続いている。
「フフ、いくわよ霊夢! 私は、『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』のモンスター効果発動!! ORUを2つ使う事で、相手の場に存在するモンスター1体の攻撃力を半分にして、その数値分、ダーク・リベリオンの攻撃力をアップさせる!! 効果の対象にするのは、霊夢の場の『ライトロード・アーク ミカエル』よ!! 『トリーズン・ディスチャージ』!!」
パチュリーの号令と共にダーク・リベリオンの周りに浮いていたORUがはじけ、それにつられて翼が開いて、そこから強力な紫色の電磁波のような物が発生してミカエルを襲った。そして、その電磁波から力を吸い取り、ダーク・リベリオンの力が高まっていくのが感じられた。
ライトロード・アーク ミカエル
ATK 2600÷2=1300
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ATK 2500+1300=3800
ORU 2-2=0
『(むぅ、何という、力だ…。)』
電磁波に縛られ力を奪われたミカエルは、呻きながらも何とか剣を杖代わりにして何とか体勢を立て直した。
おそらく、パチュリーは星読みおと時読みの効果を活かすために、オッドアイズから攻撃を仕掛けてくるはず。そうなったら、耐えられるものも耐えられなくなる。使うならここね。
「罠発動!! 『ダメージ・ダイエット』!! このターン、私が受ける全てのダメージを半分にする!!」
「なるほど、フリーチェーンのカードだからここでうっておこうというわけね。じゃあいくわよ、バトル!! まずは『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』で、『ライトロード・アーク ミカエル』を攻撃!! その双色の眼で、捉えた全てを焼き払え!! 『螺旋のストライクバースト』!!」
パチュリーの場のオッドアイズの眼がキラリと光り、私の場のミカエル目掛けて渦を巻いたブレスを吐き出してきた。ミカエルは受け止めるも、先程ダーク・リベリオンに力を奪われたせいで受け止め切れず、そのまま破壊された。
「オッドアイズの効果発動! オッドアイズが戦闘で相手モンスターを破壊した時、その時発生する戦闘ダメージは2倍になる!! 『リアクション・フォース』!!」
ミカエルが爆発する直前、オッドアイズの背中の突起物についている赤と緑の宝玉が輝き、ミカエルを爆発させた時の威力が増加した。そのせいか、私も思い切り吹き飛ばされる形となってしまった。
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
ATK 2500
ライトロード・アーク ミカエル
ATK 1300
博麗霊夢
LP 2300-(2500-1300)×2÷2=1100
「キャアアアァァァァァ!!!!!」
-ドンッ-
「がはっ!!」
ミカエルが爆発した時の勢いで、私は公園にあった木のところまで吹き飛ばされ、そこに身体をうちつけた。その時頭をうってしまい、一瞬気を失ってしまったけど、その後地面に倒れて頭を打ったときに気が付いて、すぐに立ち上がった。ただし、今の攻撃を受けて私も結構フラフラ。次あれを食らったら持たないわね。
「霊夢、大丈夫?」
「ハァ、ハァ、大丈夫。平気よ。」
パチュリーが心配そうに聞いてきたが、私は大丈夫と言って彼女を見返した。正直、今日はもう色々あって疲れてるから、このまま倒れこみたい気分だけど、今はまだデュエル中。倒れこむ事は許されない。
パチュリーも、それが分かっているからか、それ以上は何も言わなかった。
「ハァ、ハァ。続ける、わよ。破壊されたミカエルの、効果発動。このモンスターが破壊された時、このカード以外の、ライトロードモンスターを任意の枚数、選択してデッキに戻し、戻した枚数1枚につき、自分のライフを300ポイント回復させる。私がデッキに戻すのは、ミネルバ、フェリス、ジェイン、ルミナス、ライラの五枚。よって、1500ポイントライフを回復する。『ホーリー・ライフチャージ』!」
墓地にあったカード達が戻すと、墓地に言ったミカエルがうっすらと浮かび上がり、私日真っ白な光を当ててくれた。その光を浴びた私の身体は徐々に回復していき、一応デュエルを継続できるだけの体力は帰ってきた。
博麗霊夢
LP 1100+1500=2600
デッキ枚数 17+5=22枚
「ふぅ、もう大丈夫よ。続けましょ。」
「…分かったわ。じゃあ次行くわよ。『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』で、『閃珖竜スターダスト』を攻撃!! 己を虐げしものを、その牙で全て打ち砕け!! 『反逆のライトニング・ディスオベイ』!!」
ダーク・リベリオンが翼を開いて電流を走らせながら羽ばたき、顎のあたりにある黒い牙のような突起物でスターダストを貫こうと突っ込んできた。私は、あえてスターダストの効果は使わず、スターダストが牙に貫かれるのを最後まで見ていた。
スターダストはダーク・リベリオンの攻撃から逃れることができず、そのまま刺し貫かれて爆散した。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
ATK 3800
閃珖竜スターダスト
ATK 2500
博麗霊夢
LP 2500-(3800-2500)=1300
「アアァァァ、くぅっ!! スターダスト、ごめん…。」
「効果は使わなかったのね、使ってたら守れてたかもしれないのに。」
「パチュリー、アンタ分かって言ってるでしょ、それ。そんな事したら、クリアウィングの効果で負け確定になっちゃうじゃない。」
「さすがに分かってたのね。」
「当然でしょう。アリスにもそれされて一回負けてるから、学習してるわよ。」
あれはさすがに覚えてる。今の状況と似たような状況で、どっちもまだライフが半分ちょっとある状況でアリスが攻撃してきて、破壊されたら不味いと思って反射的に効果を使っちゃったら、アリスにクリアウィングの効果でチェーンかけられて不発になっただけじゃなく、攻撃力を5000まで上げられて一気に削られて負けたのだ。これで学習してなかったらただのバカよ。
「あら、アリスが似たような事やってたのね。まぁあの子ならやりそうなことね。結局このターンじゃ倒しきれないけど、取りあえずモンスターは残させない。『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』で、『ライトロード・サモナー ルミナス』を攻撃!! 疾風のごときその速さで、邪なものたちを全て切り刻め!! 『旋風のヘルダイブ・スラッシャー』!!」
クリアウィングがその翼を広げながら空中に舞い上がり、そのままきりもみ回転して突風を起こしながらルミナスに突撃。ルミナスは受け止めることもできず吹き飛ばされて消滅した。
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
ATK 2500
ライトロード・サモナー ルミナス
DEF 1000
「これでターンエンドよ。」
パチュリー・ノーレッジ
LP 3000
デッキ枚数 25枚
手札 1枚
場
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン(ORU無し,攻撃力+1300)
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
Pゾーン
星読みの魔術師(スケール1)
時読みの魔術師(スケール8)
伏せ 無し
「…私の、ターン。」
くっ、やっぱり強い。前回タメ張れるとか私言ったけど、正直、今のままだと勝てる未来が見えない。
――負けるの? 私。このまま、何も出来ずに?
嫌だ…。負けたくない。でも、駄目だ。手が震えてる。こんなんじゃ、ドローなんて――
『泣きたいときは笑え――』
えっ、今の――
『精一杯、大笑いするんだ。笑ってるうちに、本当に楽しくなってくる。それが、次のエネルギーになってくる。』
「……、フッ。」
そうだったわね。縮こまって、怖がって何もしなかったら、何も変わらない。何もできない。振り子と同じ。動かない振り子にはエネルギーも何もない。何もしないで後悔するなんて、私らしくない!
私は、目の前にいるパチュリーや小悪魔の目を気にせず、大声で笑い始めた。
「フフフフフ、アハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
「れ、霊夢?」
「ど、どうしたんですか? 気でも狂ったんですか?」
「アハハハハハ!! ハァ、いや、大丈夫よ。もうすっきりした。さぁ、続けましょう!」
――ありがとう、遊矢。アンタのおかげで、目が覚めたわ。さぁ、
「お楽しみは、これからよ!! 私のターン!!」
そう改めて宣言して、デッキトップに手を置く。大丈夫。今なら何となく、引ける気がする。あのカードが。どのみち、あれが引けなきゃ私の負けは確定する。このドローに全てをかける!
そう思った私は目を閉じ、勢いよくカードをドローした。これが運命の、ラストドローよ!!
「ドロォォォォォォ!!!!」
カードをドローし、徐々に目を開けて引いたカードを見る。
っ!? 違う、このカードじゃ、いや、このカードなら、さっき引いたカードと合わせれば、ワンチャンいけるわ。
「『ソーラー・エクスチェンジ』を発動!! 手札のライトロードモンスター、ライコウを墓地に送り、デッキからカードを二枚ドローする!! その後、デッキからカードを二枚落とす!!」
「ここにきてドローカード?! でも、この状況で手札を丸ごと交換するなんて、ほぼ賭けじゃない?!」
「私でもそう思ってるわよ。でも、やらないで後悔はしたくないし、それに、何か引ける気がするのよ。この状況を逆転できるカードが!」
「…、フフフフフ。相変わらず面白いわね、あなたや魔理沙は。やってると何か、こっちまで楽しくなってくるわ。いいじゃない。なら見せてみなさい、その逆転って言うのをね!!」
パチュリーは、笑いながらそう言ってきた。上等じゃない。だったら見せてやるわよ!
「えぇ!! 見事引けたら喝采よろしく!!」
私も、テンションがさっきのでだいぶハイになってるためか、魔理沙みたいな事を言っていた。今の「見事引けたら喝采よろしく!!」も、最後に「だZE☆」が付いていない以外は全く一緒のセリフで、アイツが決勝で私と戦ったときに言っていた言葉である。あの時確かに逆転のカードを引かれてライフを危険域まで減らされたっけ。懐かしいわね。でも、私が引くのは中途半端な逆転のカードじゃなくて、勝ちまでもぎ取っていく、完璧な逆転のカード。それを確実に引いて見せる!!
「ドローーー!!!!」
――チラッ。引いたカード2枚を見る。そして、その中にちゃんと、逆転のカードがあることが確認できた。よし、これでいける!!
「引けたわ、パチュリー!! アンタを倒せる、逆転のカードがね!!」
「あら、倒せるまで言い切ったわね。でもまぁ、あなたのデッキの中で、そんな状況作り出せるカードなんて――、ッ!?」
「お察しの通りよ! 私の墓地にライトロードモンスターが4種類以上いる時、このモンスターを特殊召喚出来る!! 正義を執行せし、光の頂点に君臨するものよ!! 今こそその姿を現し、悪しきものを等しく、全て裁け!! 降臨せよ、『裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)』!!」
裁きの龍
☆8
光属性,ドラゴン族/効果
ATK 3000
『キュオオオオォォォォォォン!!!!!』
裁きの龍が、フィールドに現れると同時に天に向かって咆哮した。光輝く私の相棒が、気高いその声を、まるで宇宙(そら)にまで響かせているようにも聞こえた。それはまるで、勝利への狼煙のようにも感じられた。
『(『裁きの龍』、いけるわね?)』
『(はい、共に参りましょう!)』
『(えぇ、このデュエル、勝つわよ! 絶対)!!』
『(はい!!)』
私は『裁きの龍』と、改めて勝つという想いを込め直し、パチュリーと向き合った。彼女も、何か思うところがあるのか、少し感慨深げに『裁きの龍』を見上げていた。
「『裁きの龍』…。」
「やっぱり、いつ見ても綺麗ですね、この龍は。」
「えぇ。全く、結局また最後にその龍と戦わなきゃいけないのね。【魔導】デッキを使ってた頃から、そいつとは何回相対したかしら。」
「えっ、この龍とそんな因縁があったんですか?」
「まぁね。たぶん、こあに渡したデッキの中で、戦ってないのは『ハイロン』とかだけじゃないかしら?」
「そ、そうなんですか。」
『(そうね。全く、あの子には何回勝ちを邪魔されたかしら。)』
「うわぁぁ?! ジュノン、いきなり出てこないで下さいよ。吃驚するじゃないですか。」
『(あら、最初からいたわよ。こあが気付かなかっただけでしょ。)』
「うぅ~、そうですけど。」
「外野うるさいわよ! ちょっと黙ってて!!」
「は、はい!!」
『(は~い。)』
ハァ、全くKYな会話して。でもまぁ、今の会話でぼんやりと思いだしたけど、そう言えばパチュリーとデュエルした時、ほとんどの場合のフィニッシャーが『裁きの龍』だった気がする。何か、運命めいたものを感じるわね。
「ふぅ、さて、今回もまた因縁の敵にやられるって訳ね。」
「あら、忘れてないかしら。私の場の『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』は、フィールド上のレベル5以上のモンスター効果が発動した時、その効果を無効にして破壊する効果を持っているのよ。『裁きの龍』のレベルは8。十分に発動可能なレベルだわ!! 今回は私の勝ちよ!」
「いいえ、パチュリー。勝つのは私よ!! その前に、まずは魔法カード、『死者蘇生』を発動!! 再び光を纏いて、飛翔せよ!! 『閃珖竜スターダスト』!!」
閃珖竜スターダスト
☆8
光属性,ドラゴン族/シンクロ/効果
ATK 2500
『グオオオオォォォォ!!!』
「くっ、スターダストですって?! でもそいつの効果も、クリアウィングの前では無意味よ!!」
「それはどうかしらね。『裁きの龍』のモンスター効果発動!! ライフを1000ポイント払う事で、このカード以外の全てのカードを破壊する!! 『裁きの龍』よ、その聖なる光で、全てを消し去れ!!『聖なる裁き(ザ・ホーリー・ジャッジ)』!!」
「血迷ったの?! 『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』のモンスター効果発動!! フィールド上のレベル5以上のモンスターの効果が発動した時、それを無効にして破壊する!! 『ダイクロイックミラー』!!」
「血迷ってなんかいないわ!! 私は、墓地の『ブレイクスルー・スキル』の効果発動!! 墓地からこのカードを除外し、『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』の効果を無効にする!!」
「『ブレイクスルー・スキル』?! ウソ、あなた前のターンでウィップ・バイパーに――、ハッ、まさか、さっきのエンドフェイズに?!」
「ご名答!! 正直、あの時は羽根帚落ちちゃったから、かなり焦ってたんだけど、まさかここで使う事になるなんてね。」
「そ、そんな…。」
パチュリーの目から、闘志が薄れていくのが感じられた。そりゃそうでしょ。勝てると思ってたのに、それが見事逆転されたんだから。
「ないなら効果処理と行きたいところだけど、私はその前に、『閃珖竜スターダスト』の効果を発動!!自身を対象として、1度だけ破壊から護るわ!!『波動音壁(ソニック・バリア)』!!」
スターダストが翼を大きく広げ、それで自身を覆い隠すようにした。すると、スターダストの周りに透明な障壁が発生し、スターダストを護るように取り囲んだ。
「このまま効果処理に入るわ!! まず、チェーン4は解決済み。続いてチェーン3も解決し、チェーン2のクリアウィングの効果は、『ブレイクスルー・スキル』の効果によって無効になっている。そして最後、元々チェーン1で発動しようとしていた『裁きの龍』の効果が発動!! 今度こそ全てを消し去れ、『聖なる裁き』!!」
『裁きの龍』がもう一度吠え、自身の周りから光を解き放って、フィールド上の全てのカードを吹き飛ばした。そして、光が消えた時には、パチュリーの場から、3体の竜は消えていた。
パチュリーは、悔しそうな顔を一瞬していたが、その後すぐにほほ笑んだ。
「フフ、見事よ。まさか本当に逆転されるなんてね。」
「言ったでしょ。引ける気がするって。」
「そうだったわね。さぁ、最後よ、決めに来なさい!」
パチュリーが力強く微笑む。私も、その笑顔に応えた。
「ええ!! いくわよ!! 私は、二体のドラゴンでダイレクトアタック!! 『疾風雷光双撃(シューティング・サンダー・ツイン・バースト)』!!」
私の場の二体のドラゴンが天高く飛翔し、二体の攻撃が同時に放たれた。そして、その二つが螺旋のごとく交わって、パチュリーに降り注いだ。
パチュリー・ノーレッジ
LP 3000-(2500+3000)=-2500
「うっ、アアアァァァァァァ!!!!!」
パチュリーは二体の攻撃を受け、盛大に吹き飛んだ。
winner 博麗霊夢
◇≡
「パチュリー、大丈夫?!」
「む、むきゅ~。だ、大丈夫よ。」
デュエルが終わり、私は、最後盛大に吹き飛んだパチュリーの傍まで近づいた。小悪魔はもうすでに近くに来ており、彼女に肩をかしていた。
「しかし、見事に逆転されたわね。しかもまた因縁のあの子に。」
「ハハハ、パチュリー様にもそういう相手がいらっしゃったんですね。」
「あら、こあにもいるのかしら?」
「そ、それは秘密です。」
「あら、それはフェアじゃないわよ。教えなさいよ。」
「そうよ、私だって、それ、知り、た――」
あ、あれ、身体中の、力が――
「っ、霊夢!?」
「霊夢さん!?」
急に身体の支えを失った私は、そのまま地面に倒れこんだ。あれ、何で――
――あぁ、そっか。私、今日色々あって、疲れてたんだ。さっきまではデュエル中って言い聞かせて、無理やり持ちこたえてたし、さっきの私のターンも、もうほとんどテンションだけでやってたから、そのツケが回ってきたのね。
――あっ、ヤバい。これ以上、意識保ってられない。パチュリー達が何か言ってるけど、もう、何言ってるのか分かんない。
――ごめん。私、先に、寝させて――
◇≡
「うっ、ん~…。」
――あれ、朝? 私、いったい――
「あら、気が付いたようね。」
「気分は、どうですか?」
「…パチュリー、それに小悪魔も。そっか、私、あのまま寝ちゃったのね。」
徐々にここまでの記憶が戻ってくるのが分かる。私はパチュリーとデュエルをした後、その日の疲れのせいで倒れてしまったのだ。自分的にはそんなにたまったなかったと思ってたんだけど、考えてみれば、昨日は朝から紫とデュエルして、昼には沢渡とアクションデュエル、そして夜にはパチュリーとデュエルしてって、これで疲れない方がおかしいわね。ご飯食べただけで何とか出来るもんじゃないって。
「ホントですよ。急に倒れたりするから、吃驚しちゃいましたよ。」
「悪かったわね。ん、待てよ。じゃあここは――」
「その通り。あなたの家の寝室よ。」
「そう。運んでくれたのね。ありがとう。」
「いえいえ。」
「こあったら、あなたが倒れてから2、3分はずっとオロオロしてたのよ。全く、これじゃ私が倒れた時どうするの?」
「いえ、パチュリー様は倒れられることの方が多いので見慣れてるんですけど、霊夢さんが倒れたところって、私見たことがなくて、って、あっ。」
こあはパチュリーに対してとんでもない爆弾発言をしてしまったことに、今更気付いたようだ。まぁでも気付いた所で遅いけどね。だってパチュリーの眼、明らか笑ってないもん。それ以外の顔のパーツは笑ってるけど、目だけはどー見ても笑ってない。これ明らかに起こってるわね。従者としてダメでしょ今のは。私でもわかるわよ。
「なぁる程。つまりこあは私をそう言う目で見てるってことね。」
「す、すみません!! どうか新魔法とかの実験台だけは勘弁して下さい!!」
「ん~、どうしようかしら?」
「あのさぁ、寝起きの人間がいること、忘れてない、アンタ達?」
このままこの喧嘩を続けてもらうわけにはいかないので、取りあえず仲裁。まぁ7、8割がたうるさいから迷惑って感情がこもってるけど。
「あぁ、ごめんなさい。」
「す、すみません(霊夢さん、助かりました!)。」
「(良いってことよ。気にしないで。)ところでパチュリー、今思い出したんだけど、昨日私に渡したいものがあるって言ってたわよね。何なの?」
「あぁ、そのこと。ちょっと待って、今取り出すから。」
そう言ってパチュリーは、私の寝室に持ち込んでいた荷物の中から、小さなケースをとりだしてきた。そして、それを私に渡してきたのだった。
「これは?」
「昨日の夜にも言ったと思うけど、私がカードの研究をしている時に偶然見つかったものよ。私じゃあんまり使わないし、あなたが使うのが良いかなって思っただけ。」
「パチュリー。ありがとう、大切に使わせてもらうわ。」
私は、パチュリーに素直に礼を言った。パチュリーはそれに、「いいのよ。」と言って笑った。
「あっ、そうそう。」
「何、どうしたの?」
「昨日八雲紫が来てね、あなたの私物を持ってきて1階のリビングに置いていってくれたらしいから、後で確認しておいて、だって。」
「そう。分かったわ。」
そう言って私も、ベットから出た。床に敷く布団もいいけど、ベットもこれはこれでいいわね。ふかふかだし。
「さて、それじゃあ私達はそろそろ帰るわ。」
「あら、帰るの? 朝ごはんくらいは作るけど。」
「八雲紫が、あなたが起き次第帰って来いってね。」
「ふぅん。でも帰るってどうやって?」
「このカードよ。」
そう言ってパチュリーは、1枚のカードを見せてきた。
「ん、『次元の狭間』?」
「えぇ。このカードに彼女の力の一部が宿っているみたいでね。それで行き来できるって訳。」
「便利なもんね。1枚複製してくれない?」
「このカードは複製するなって言われてるから、いくらあなたでも駄目。」
「まぁ、そうよね。それじゃ、また。」
「えぇ、また。」
そう言ってパチュリーは先程のカードを扉にかざした。すると、扉の場所にスキマが出来上がり、その中に入っていった。小悪魔は入る直前こちらに向き直り、こう言ってきた。
「今度会う時は、和食のレシピ、教えて下さいね。」
「えぇ。その時はそっちも洋食のレシピ、教えてね。」
「はい。ではまた。」
そうして小悪魔も入っていき、スキマが消えて、元の扉に戻っていた。
「さて、朝ごはん食べますか。」
そう思い、私は寝室から出た。起きた時に窓から外の景色が見えたから、何となく思ったけど、やっぱりここ二階ね。階段探さないと。
そう思って視線を右から左に巡らすと、左手にまっすぐな階段があった。案外簡単に見つかったわね。
階段を下りてリビングに入り、簡単な朝ごはんを作って食べた。昨日は3人だけだったとはいえ、誰かと一緒に食べるかそうじゃないかじゃ、誰かと一緒の方がおいしく感じるわね。一人だと何か分かんないけど、味気ないわね。まぁ朝はだいたい一人だけど。
「そう言えば、パチュリーにもらった物開けてないわね。」
ご飯を食べ終え、食器の片付けをしていてふと思った。これが終わったら、開けてみましょうか。
皿を洗い終え、寝室に戻ってさっきパチュリーにもらった物を開けてみた。その中にはカードが入っており、全部で8枚あった。それは、かつて私が紫を止めるために使った『征竜』のカード達と、それらが小さくなった、いわゆる「子征竜」と呼べるドラゴン達のカードだった。なるほど、パチュリーが私なら使いこなせるって言った意味が分かったわ。
私はそれらのカードを持ってリビングに戻り、紫が置いていってくれた私の私物の中から一つのカードケースをとりだした。紫との戦いを終えて消えてしまった、私の『征竜』のカード達だったが、それ以外のカードは全部手元に残っており、またそれ以外にも、『征竜』達を使ってまたデッキを組む事になった時のために、使えるカードを一纏めにしておいたのだ。その一纏めにしてあるカードが、このカードケースの中に入っている。早速デッキを組み変えなきゃ。
◇≡
「ふぅ、やっと出来たぁ。」
あれからかれこれ1、2時間後、ようやくデッキが完成した。
まぁ、これはまだ完成品じゃないから、一回回してみないとわからな――
――ピンポーン――
ん、今の音は、確か「インターホン」だっけ? にとりの家についてたやつよね。と思っていると、近くの壁にあった機械の画面に、外の様子が映っていた。どうやら私の家の前の様子が映っているようで、見た事ない男がたっていた。
髪は咲夜達と同じ銀髪で、背は結構高め。赤色の眼鏡とマフラーを付けており、青色の服と、ジーパンだっけ? を着ている。そして、左手には赤色のデュエルディスク。決闘者であることはまず間違いないわね。でも誰かしら。見たことないんだけど。
まぁ、放っておいても仕方ないし、昨日修造さんに来てくれって頼まれた時間まで、まだ余裕もある。それに、決闘者なら好都合だわ。このデッキの試運転にちょうど良いし。
そう思って私は、先程完成させたデッキに、デュエルディスクを持って外に出た。
太陽はもうすっかり上がって、南東からこの街を照らしていた。外に出るのにちょうど良いくらいの気温にもなっていて、暖かかった。
男は、外に出た私に気が付くと会釈してきた。私も、それに合わせて軽く会釈して、話しかけた。
「おはようございます。あの、どちら様ですか?」
くっ、やっぱり敬語話しにくい。でもまぁ、見た目的に多分年上よね。一応この世界に常識的に、目上の人に対しては敬語使えって感じみたいだし。取りあえず相手から許可が出るまでこのままで話さないと。
「ご丁寧にどうも。だが、話しにくいのであれば、無理に敬語で話さなくてもいいが。」
あら、あっさりため口の許可が出たわね。じゃあ遠慮なく。
「あらそう。で、もう一回聞くけど、アンタは誰?」
「私か。わたしは、赤馬零児というものだ。名前ぐらいは、知っているだろう。」
「赤馬…、あぁ、『レオ・コーポレーション』の社長の。」
社長って言うからもうちょっと年いってるもんだと思ってたんだけど、意外ね。まだ私達より2、3歳しか変わらないじゃない。人は見掛けによらないのね。
にしても、赤馬零児か。昨日紫が今日来るとかいってたけど、こんなに早く来るなんてね。デッキとデュエルディスク持ってて正解だったわ。
まぁ、取りあえず確認しといたほうが良いわね。
「で、そんな大企業の社長さんが、私に何の用?」
「…、確認しておきたいが、君が博麗霊夢で間違いないか?」
「そうだけど。」
「昨日、君は我が社の管理しているデュエル場で、LDSの沢渡シンゴとデュエルをしていたね。」
「それが何? 勝手に侵入してたヤツだったらもう一人いたけど。それとも、私が出したモンスター達に興味があるのかしら。」
「その発言、すでに私が来ることも想定済みか。なら話は早い。博麗霊夢、君に今すぐ、『レオ・コーポレーション』の本社まで来てほしい。」
んー、私が知ってるって暗に言った途端、急に勧誘モードになったわね。まぁ、行く気なんてさらさらないけど。一応聞くだけ聞いてみるか。
「嫌って言ったら?」
「それに関しても、大方推測は経ってるのではないか?」
「まぁね。じゃあこうしましょ。私とデュエルして、そっちが勝ったら大人しく付いていくわ。でも私が勝ったら、今日のところは諦めて。明日だったらいってあげるから。」
「フッ、いいだろう。」
「決まりね。じゃあ、近くに公園があるし、行きましょう。」
そう言って私は、赤馬を連れて公園に移動した。
どうも、お疲れ様です。いかがだったでしょうか。
いやぁ、実はこれ書くの二度目なんですよね。投稿しようとしたら、ノーパソのあん畜生が勝手に再起動とかほざきだしたせいで、一回消えちゃったんですよね。本編自体は大丈夫だったんですけど。
さて、今回の話、何か予定とちょっと変わっちゃったなぁ。最初『裁きの龍』と『ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』をぶつけあう予定だったのになぁ。あと、霊夢がパチュリーにダベリオンとクリアウィングの事聞く予定だったのになぁ。う~ん、どこで変わっちゃったんだろう。まぁ結果的にそれらが変わった事でgdgdはちょっと減った気がしますし、これで良いでしょ、たぶん。皆さんはどう思います?
まぁ、後者に関しては、今現在執筆中のこの作品の派生作品、「遊戯王デュエルモンスターズGX -蓬莱ニートと大図書館と、時々ガッチャ-」にて、公開予定!! 乞うご期待!!
て言うか、こっちとISもやりながら書けるかな、俺。
まぁそれは、ひとまず置いておきましょう。
パチェさんのダベリオン達の口上は、魔理沙達とお揃いです。彼女達全員同じ口上を使っています。TFとかだと、言ってるキャラは違うけど、口上全く同じ、みたいな感じです(TF6の遊星みたいな感じ)。まぁ基本持ち主確定してるので、変えたりアレンジ加えることの方が難しいってことでしょう。
遊矢がお父さんから教わった事が、もう霊夢にしっかり浸透していますね。これこのままいったら、もしかしたら「ガッチャ!!」や「かっとびング」みたいにどんどん伝染していくかもしれませんね。
そしてついに後書き最後の締めの言葉がここで登場!! この時の霊夢はほぼテンションだけで動いているので、こういう事が言えたのかもしれませんね。因みに、実はパチェさんがこあをどうしようかと言ってるときに、あそこでのシーンを思い出して悶絶してます。無言なのはそのため。悶絶タイムが意外に短い霊夢さんでした。
ゆかりんのマジックアイテム、『次元の狭間』カード!!壁などの遮蔽物、もしくは床などが必要ですが、かざせばどこでもスキマが開ける。ヤバい、1枚欲しい。
さらに開始早々6話で、霊夢のデッキがチェーンジ!! ただ、今までのライロデッキも使っていくので、使うのは【征竜ライロ】だけじゃないです。
そして申し合わせたかのように颯爽と登場、赤馬社長!! 今日も赤い眼鏡とマフラーが決まっています!!
ここでも安定のデュエル脳!! 通したい主義主張はデュエルで語れ、それが決闘者だ!!
さて、これで今回は終了です。次回は勿論、「霊夢VS赤馬社長」です!!
果たして、勝負の行方やいかに!?
それでは、次回をお楽しみに!!
遊矢&霊夢「「お楽しみは、これからだ(これからよ)!!」」
※ここから先はオマケです。読みたい人だけ読んで下さい。
なお、地の文はなく、会話のみの台本形式です。場所は、途中まではヴワル魔法図書館のつもりです。登場人物のほとんどがキャラ崩壊起こしてます。OK?
それでは、どうぞ。
オマケ:帰った後のパチェさんとこあ
パチュリー(以下パチェ)「ふぅ、やっと帰ってこれたわ。」
小悪魔(以下こあ)「ただいま、ですね。」
パチェ「えぇ。さて、こあ。」
こあ「えっ、ど、どうしたんですか、パチュリー様。そ、そんな怖い顔して。」
パチェ「えっ、別に起こってないけど。それより、さっきの発言、忘れたわけじゃないわよね?(満面の笑み)」
こあ「ひぃ?! は、はい?!」
パチェ「そう、なラ、覚悟ハ出来テルワヨネ?!」
こあ「ちょ、ちょっとパチュリー様?! その手に持ってらっしゃるものは何ですか?! 明らか安全なものじゃないですよね?!」
パチェ(般若発動中)「大丈夫、チョット身体ヲ小サイ頃ニ戻シテ「うー☆」シカイワセナクシテ、咲夜ニ送リツケルダケダカラ、怖ガラナクテイイワヨ?」
こあ「いや、ちょっと待って下さい!? さっきから何で口調が深海棲艦みたいなことになってるんですか?! あと咲夜さんって言いました?! あの人ロリ好きなの分かってて行ってます?!」
パチェ(般若発動中)「ウン、何テ言ッタノ? ヨク聞コエナカッタナァ。アッ、モシカシテ妹様ノ方ガオ好ミ? 初メカラソウ言ッテクレレバ良イノニ。」
こあ「あぁぁぁ、ごめんなさい!! ごめんなさい!! もう二度とあんな事言わないので許して下さ――、アーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!」
――数時間後、フランドールの部屋――
咲夜「妹様、ご夕食の用意ができ、まし――」
フランドール(以下フラン)「あっ、咲夜。ご飯できたの? 今日はな――、ん? どうしたの、咲夜。さっきから小悪魔の方をずっと見て。」
咲夜「……。」
こあ(カリスマガード中)「う―☆、う―☆、う―☆う―☆」
咲夜「くはぁ!!」(鼻血放出)
フラン「えぇ、咲夜?! お、お姉様!! 咲夜が、咲夜があぁぁぁ!!」
――完――