「ねぇ…この手紙、どう思う?」
彼女は手紙をヒラヒラと揺らしながらソファに腰を掛け、顔に本を置き寝てるよう体制の青年に問いかける。
「ただの手紙だろ?何の変哲も無い」
彼の返答を聞くと、彼女は溜息を吐きながら近くにいた猫耳の生えた少女に言う。
「お燐…お空とこいしを呼んできてくれる?多分大広間にいるはずだから…」
「わかりました、では」
お燐と呼ばれた少女はすぐさま猫の姿になり駆け出した、10分程すると、彼女を含めた三人がやってきた。
「うにゅ?さとり様ー、どうしたんですかー?」
「そうだよー、せっかく遊んでたのにー、どしたのー?」
彼女達の質問を受け、さとりと呼ばれた少女が返答する。
「この手紙を見てどう思う?宛名も宛先も、何一つ書いてないのよ」
そして手紙を机の上に置く、全員が頭を抱え悩む、すると鳥の羽のようなものを生やした少女が結論を出した。
「開けたらいいと思います!とりあえず!」
その提案にさとりと青年を除く三人が同意する。
「そだよー、開けちゃいなよー」
「そうですね、開けないことには何も分からないと…」
さとりは彼女らの話を聞き、青年に相談しようとした、その瞬間。
「えい!」
帽子をかぶったさとりにとてもよく似た少女、先ほどこいしと呼ばれた少女が既に、手紙を開封していた、そこには。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの"箱庭"に来られたし』
全員がその文を読み終わると、視界は既に空高い空中、挙句、落ちている
「ふざっけんな!?なんでいきなりゲームオーバーコースなんだよこれ!?」
と、言いながらも彼はふわり、と姿勢を直し空中に浮かぶ、それはさとりやこいし達も同じだった。
「はぁ…いきなり異世界旅行ですか…」
さとりは溜息を吐き。
「すごいすごいー!見たことないものがいっぱいあるー!」
こいしははしゃぎ。
「うわぁ…あたいもこれは予想外でしたよ…」
お燐は軽く後悔し。
「きゃぁぁぁぁあ!!落ちるぅぅぅ!!」
お空は自分が飛べることを忘れて、落下していた。
「そう言えば、私達の他にも三人、落ちて行きましたよね…?」
お燐が気づく、青年やさとりはわかっていたが、自分達のことが第一だったので、まずはスルーだった
「とりあえず…降りますか」
「ああ…降りるか」
「そうですね…」
「らんららんららーん♪」
地上に降り、お空を湖から上げる、そして全員が辺りを見渡し、再度ここが異世界だと理解した