十六夜達の奮闘、と言うよりは一方的な鬼ごっこによりペルセウスの兵士達は全員縄で縛られ、現在は白夜叉に彼等を引き渡すためにサウザンドアイズへ向かっている。
「はぁ…終わりましたね、それでは私は帰りますよ」
「おう、また今度な、次はなんか差し入れ用意しとくわ」
期待してます、と文が藍のようにスゥと消えた、その間に全員はサウザンドアイズへたどり着き。
「お待ちしておりました、中でオーナーとルイオス様がお待ちです」
「俺らが来るのは承知の上か、ヤハハ、行くぞ」
店内に入り、中庭を抜け、離れの家屋に全員が向かう。
「さてと、黒ウサギ、お前は待機、交渉は俺とさとり、十六夜と飛鳥でやる」
鏡也が言うとすぐさま黒ウサギが反論する。
「な、何故ですか!?」
それを十六夜が諭す
「お前のことだからな、例えばお前と交換、とか言われたら受けちまうだろうよ」
「んじゃこいし、黒ウサギの事よろしくな」
「はーい♪」
そして鏡也とさとり、十六夜と飛鳥、それに加えペルセウスの兵士達を連れ、中に入る、レティシアは気絶している為本拠で寝かせている。
「やっさーん、来たぞー」
「おお、来たか、まあ、座れ」
「な、なんでお前達が捕まってるんだ!?あの吸血鬼はどうした!?」
「やっぱりお前がこいつらを仕向けたんだな?」
中に入るなり残念イケメンのような青年が叫ぶ、彼が先ほど言われていたルイオスだろう、それに対し十六夜が問い詰めるとぐっと黙りこんだ。
「黙っていては何もわからないので…心を読ませていただきます」
「さとりさん、お願いね」
「では」
さとりがギフトカードから第三の目を取り出す、そして片目を閉じる。
「(なんでノーネーム如きがこいつ等を捕らえられるんだ…それに吸血鬼も居ないだと?……クソッ…こうなれば全てあいつらが勝手にやったことにすれば……え?)ですか…見た通りの方ですね」
ふふ、とさとりが笑顔を見せる、それに対しルイオスは焦りの混じった声で反論する。
「な、何を勝手なことを!僕の事を馬鹿にしているのか!?」
「(なぜ思った事が読まれているんだ!?いや、何かのトリックだ!)いえ、トリックではありませんよ、それに馬鹿にもしていませんし」
さとりがルイオスの注意を引きつけている間に十六夜と鏡也が話を進める。
「そろそろだな」
「ああ、んじゃ白夜叉、いいか?」
「うむ、構わんよ、出来れば奴を思う存分ボコってやれ」
これはここに来る前に決めていた作戦、黒ウサギがいたらできない作戦である、実は数時間前に彼等はこんな話をしていた。
「こいつらのリーダーと直接ゲームをしよう」
「そうだな、だがこっちはノーネームだぜ?」
鏡也と十六夜が小声で話す、それを飛鳥とさとりが聞いてしまう。
「何をしているのかしら?」
「また厄介ごとを起こそうとしてますね」
その為二人を加えた四人の作戦になった。
「こちらがノーネームと言うことを使ってゲームを仕掛ける」
「……ハッ…よく思いつくなそんなこと」
「私達にも教えてくれないかしら?」
「ああ、仕掛けは単純、さとり、お前が心を読んであっちのリーダーを怒らせる、それに白夜叉を使いサウザンドアイズ仲介のゲームにしてもらう、そうすれば多少の準備期間が用意できるし、なにより」
「「「なにより?」」」
「俺が楽しい」
「「「はぁ…」」」
そして先ほどの話に戻る。