「お前!いい加減に…」
「いやー、悪いなー、うちのもんがやらかしたみたいで」
鏡也がルイオスの話を遮る。
「こればっかりはどうしようもないんでねー、もし良けりゃ謝罪だけで済ましてくんねーかな?」
「な!?ふざけるな!僕を馬鹿にしておいて謝罪だけで、だと?」
「ならどうするってんだ?色男」
十六夜がいつもとは違くとても真面目な表情でルイオスに聞く。
「決闘だ、ここまで馬鹿にされて引き下がるわけにもいかない、それにお前達はノーネームだろ?受けざるを得ないよなぁ?」
「ならせめてサウザンドアイズの仲介でやってくれ、こっちも準備があるからよ」
「僕は心が広いからね、それぐらいはいいよ、ただし君達にはチップとして君達が匿ってる吸血鬼に、白夜叉から聞いたところそっちには月のウサギがいるんだろ?それに加えて謝罪を要求する」
それを聞いて十六夜と鏡也の二人が心の中でかかった、と思う、そしてルイオスに対しさとりと飛鳥が返す。
「ならもし私達が勝った場合は、正式にレティシアを頂くわ」
「それと、準備期間はどれほど?」
「そうだな、三日だ、三日後にペルセウスの本拠地で開始する、精々謝罪の練習でもしておくんだな!」
そう言い残すとルイオスは勢いよく戸を開き出て行った。
「おんしら、よくもまあそのような作戦を思いつくな…」
「カカッ、こんなん序ノ口だ、あいつには地獄を見てもらわんと気が済まねーし」
「よし、それじゃあ黒ウサギ達を連れて帰るか、春日部も待ってるだろ、じゃあな、白夜叉」
四人が白夜叉に挨拶を済ませ、各々が帰ろうとすると。
「そうじゃ、鏡也、おんしは残れ、渡すものがある」
「あ?あいよ、十六夜、黒ウサギに言っといてくれ」
「わーったよ」
「なら私も残ります、飛鳥さん、こいしがどこかに行かないように、お願いします」
「わかったわ」
そう言いさとりと鏡也を残し全員が帰って行った。
「さてと、少し待っておれ」
白夜叉が奥に入っていく、十分ほど待っていると白夜叉が奥から刀のようなものを持って出てきた。
「これじゃ」
「あれ?これって…俺のだよな?」
「はい、でもこちらに来る前に無くなったとか…」
出てきた刀は鏡也の持ち物らしく、頭の上に疑問符が浮かんでいる。
「つい昨日紫と言う女性がこれを置いて行ってな、神泉鏡也という男に渡せと言っておったわ」
紫という単語に二人が反応し、すぐさま落胆する。
「またあいつか…」
「八雲紫…」
「呼んだ?」
さとりと鏡也の後ろから声がする、それを聞いて二人はさらに落胆し、白夜叉は笑っていた。
「はぁい、この刀、ついこの間拾ってね、貴方のだとわかったから地霊殿に行ったらペットの子達しかないんだもの、その子達に聞いたら箱庭に行ったって言われてね?大変だったのよ〜…」
「はいはい、ドーモアリガトーゴザイマシタ」
「むぅ、言い方は気になるけど、渡すものは渡したし、それじゃねー」
すると紫はスキマに消えていった。
「おんしらの知り合いだったか」
「知り合いと言いますか…」
「半分腐れ縁だよ、んじゃ、こいつも受け取ったし、もういいか?」
「ああ、もう良いよ」
白夜叉が扇子を広げ体制を楽にするのを確認すると、二人ともスキマで消えていった。
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