「んじゃ、いってくるでな」
「後はおねがいしますね、霊夢さん」
「いってきまーす」
霊夢達がノーネームに強制参戦した次の日の早朝、霊夢達に見送られ、鏡也とさとり、こいしの三人で一時幻想郷に戻り、お燐とお空を連れてくるため、スキマで消えようとした瞬間。
「俺達も連れてけやゴルァ!!」
十六夜達、正確には黒ウサギとジンを除いた三人がスキマへ飛び込んできた。
「朝からしてた嫌な予感の原因はこれかよ…」
「私達を置いて行こうなんて思わないことね」
「同じく」
スキマでの移動に余り時間はかからないため、溜息を吐く頃には地霊殿の前に居た。
「さとり、こいしと一緒に二人を探してきてくれ」
「わかりました、鏡也は?」
あの馬鹿達を見張っておく、と手をヒラヒラ振りながら三人が向かった方向へ歩く、ただし思ったより距離があり、飛んでいくか、と考えていると。
「なんだい?私と遊んでくれるのかい?」
「ヤハハ!こりゃまた面白そうな奴がいるじゃねぇか!」
「何を楽しそうに…まったく妬ましいわね…」
「貴女は私と遊んでくださる?」
「ここは旧地獄跡地、まぁ、誰も拒みゃしないから、ゆっくりしていきなよ」
「うん、言われなくても楽しんでく」
鬼と十六夜、橋姫と飛鳥、土蜘蛛と耀、今にも一触即発で試合が始まろうとしていた。
「ったく、お前らは本当トラブルメーカーか?特許取得で売り出すぞ?」
丁度全員の真ん中の辺りに降り立つ、そして。
「やるなら人間対妖怪でやるのがセオリーだろ?」
鏡也が鬼、橋姫、土蜘蛛を後ろに控えさせ前に出る、それに習うように十六夜が飛鳥と耀を下がらせ前に出てくる。
「やってやろうじゃねえか、ルールは?」
「一人ずつ戦って先に一発もらったらゲームオーバー、勝ちの合計点で競う、それでいいな?」
こうしてゲームのルールが決まった、その時さとりとこいし、お燐とお空が鉢合わせ、さとりが終わったら説教、という顔をしていたのは鏡也にしかわからない。
第一回戦
「私は黒谷ヤマメ、まあ土蜘蛛さ」
ヤマメが自己紹介をして構える、それに対し。
「春日部耀、人間」
耀も構える。
「それでは……始め!」
鏡也の掛け声で二人が距離を詰める。
「そんなに距離を詰めたら罠にかかるよ?罠符《キャプチャーウェブ》」
ヤマメがスペカを使う、するとヤマメの手から蜘蛛の糸のようなものが現れ、耀を捕まえようとする、耀が距離を離そうとするが、すでに糸は耀の背中まで回っているため簡単に捕まった。
「強いね…降参」
妖怪軍、勝点一
第二回戦
「次は俺だぜ」
「なら私がやろうかね」
次は十六夜と鬼が並ぶ
「私の名前は星熊勇儀、ただの鬼さ」
「俺は逆廻十六夜、ただの人間だ」