所は変わり"六本傷"の旗を掲げるカフェテラス、注文をとるために奥から猫耳の少女が出てくる。
「いらっしゃいませー、御注文は?」
「えーと、紅茶を二つと緑茶を一つ、あと軽食にこれとこれを」
「ハンバーガーにカレーライス、あとカルボナーラにアイスコーヒーをブラックで」
「そういえばお昼もまだでしたね、私はサンドイッチと紅茶を」
『猫マンマを!』
「(あたいはショートケーキを)お空は?(チョコケーキで)お願いします」
「はいはーい、ティーセットが4つにバーガーセット、カレーライスにカルボナーラ、ショートケーキとチョコケーキ、猫マンマをですね」
注文を繰り返し、猫族等の話をする、そして注文したものが届き各々が食事と談笑を始めると、まずは自身の大まかな力の話になる。
「春日部さんは動物とコミュニケーションが取れるのね、羨ましいわ」
「ううん、それより久遠さんやさとりさんの力も気になる」
「私はただ心を読めるだけですよ」
「飛鳥でいいわ、私の力は……まあ、酷いものよ、だって」
「おんやぁ?誰かと思えば東区画最底辺コミュニティ"名無しの権兵衛"のリーダー、ジン君じゃないですかぁ、今日はお守役の黒ウサギは一緒じゃないんですか?」
品のない上品ぶった声がジンを呼ぶ、振り返ると二メートルは超える巨体をピチピチのタキシードが包む変な男がいた。
「鏡也、この人」
「ああ、とっとと終わらせよう、こいつの心は不味い」
お燐とお空は寝てしまい、現在話を聞いているのはジン、飛鳥、耀、鏡也、さとり、そしてタキシードの名前はガルドというらしく、ちょうどガルドがジンのコミュニティの説明をするところらしい。
虎男説明中
「……そう、事情はわかったわ、それでガルドさんはどうして私たちにそんな話を丁寧にしてくれるのかしら?」
飛鳥は含みのある声で問う、ガルドもそれを察して笑う。
「単刀直入に言います、もしよろしければ黒ウサギ共々私のコミュニティに来ませんか?」
「な、何を!」
ジンが怒りのあまり机を叩こうとする、だがそれは止められた、鏡也とさとりの手によって。
「残念ですがお断りします」
「悪りぃが悪事が筒抜けなんでね、とりあえずどうする?ここで大人しく捕まっとくか?」
ガルドがぐっ、と息を詰まらせる、それに飛鳥が気になりさとりに声をかける。
「ど、どういうことかしら?説明してくれる?古明地さん」
「さとりで構いませんよ、それでは」
少女説明中
「と、いう感じですが?」
さとりが説明を終えると、飛鳥や耀はガルドを軽蔑の目で蔑み、ガルドは静かに怒りを覚え。
「この…この小娘ガァァァァア!!」
雄叫びと共に体を変化させる、タキシードは弾け飛び、体毛は変色し黒と黄色のストライプ模様が浮かぶ。
「ハッ!ここでお前らを黙らせれば俺のやったことは無罪放免!悪るいが死んでもらうぞ!」
ガルドがさとりに向かい腕を振るう、そのスピードに耀は反応が遅れるが、腕が届くことはなかった、ガルドの腕には鎖が巻きつかれ、鎖の先端が杭の様なものになり時面に突き刺さる。
「想起《チェーンデストラクション》すぐ手を出すとか、嫌われるぜ?」
ふっ、と声の方を向くと鏡也が謎の紙を持って立っている。
「ありがとう、それではあとはお任せします、飛鳥さん、耀さん」
するとずずい、と二人がガルドの眼前に立ち。
「それでは、ねぇガルドさん?私達とギフトゲームをしましょう、貴方のコミュニティ存続と、我々ノーネームの誇りと魂を賭けて」