日が暮れ、黒ウサギ達と近くの噴水広場で合流する、そこで明日ガルドとのギフトゲームをするといった報告をしたり、それに関して黒ウサギに説教を受けた、それに関して十六夜とこいしは出場はしない、とのことだった。
「とりあえず今日のところはコミュニティに帰る?」
「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰りください、ギフトゲームが明日ならサウザンドアイズに皆さんのギフト鑑定をお願いしないと」
八人全員が首を傾げ聞き直す。
「サウザンドアイズ?コミュニティの名前か?」
「(サウザンドアイズは特殊な瞳のギフトを持つ者たちの群体コミュニティ、箱庭の東西南北、上層下層全てに精通する超巨大商業コミュニティで近くに支店がある)そうです」
さとりがまんま黒ウサギのセリフを奪う。
「さとりさん……ま、まぁ、そういうことです」
「ギフトの鑑定と言うのは?」
「(今度こそ、勿論ギフトの秘めた力や機嫌などを鑑定することです、自分の力を正しい形で把握していた方が引き出せる力はより大きくなります)だそうですよ」
またもさとりにセリフと取られ黒ウサギがショボンとする、その間十六夜ら三人はクスクスと笑い、鏡也は大爆笑、お燐とお空は未だ耀に捕まったままだ。
「そ、それではよろしいですか?行きますよ!よし!言えた!」
それに拒否する声は上がらず全員がサウザンドアイズに向かう、道中十六夜、飛鳥、耀の三人は興味深そうに街並みを眺めている。
「これ…桜の木?ではないわよね?花弁の形が違うし…真夏に咲き続けているはずがないわ」
「いや、まだ初夏になったばかりだぞ、気合の入った桜が残っていてもおかしくないだろ」
「………?今は秋だったと思うけど」
「桜なんかいつでも咲いてるだろ」
「それは幽々子さんの所だけですよ」
ん?と噛み合わない三人は顔を見合わせる、鏡也とさとりは別に興味も無さそうに黒ウサギの後ろをつく、すると黒ウサギがこちらを振り向き。
「皆さんはそれぞれ違う箇所から召喚されているのですよ、元いた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など違う箇所は幾つかあるはずです」
「へぇ、パラレルワールドってやつか?」
「いんやちがう、正しくは立体交差平行世界論だな、これについては長くなるから今度、ほらついたみたいだぞ」
商店の旗には青い生地に違いが向かい合う二人の女神像が記されている、あれがサウザンドアイズの旗なのだろう。
「でもあれ、看板降ろそうとしてますけど、大丈夫なんですか?」
「無意識に看板降ろさせないようにする?」
「やめなさいこいし、無闇に能力を使おうとしないの」
はーい、とこいしが返事をした瞬間、お燐とこいしの間を黒ウサギの様なものと謎の白い物体が飛び去り、街道の向かいの浅い水路まで吹き飛んだ。
「とりあえず…中入れてくんね?」
「……ご案内します」
その頃鏡也は店員の愚痴を聞きながら中に入れてもらっていた。