「どうしてこうなったのでしょうか…」
さとりがうなだれる、その理由を知るために、少し時間を戻さなければならない。
「コホン、私はこのサウザンドアイズの幹部、白夜叉と言う、今日はどんな用かな?」
店員に案内をされ、白夜叉の私室に招かれる、その後白夜叉の自己紹介を聞き箱庭の詳しい説明をされ、各々質問をする、その時の白夜叉の『私は最強の主催者』と言うセリフに問題児三人が食いつき。
「つまり貴方のゲームをクリアできれば、私達のコミュニティは東側最強のコミュニティということになるのかしら?」
「無論、そうなるのう」
「そりゃ景気のいい話だ、探す手間が省けた」
抜け目なく喧嘩を売った、白夜叉も売られた喧嘩を買い。
「だが一つ聞いておかんとな、おんしらが望むのは挑戦か?もしくは決闘か?」
刹那全員の視界に劇的な変化が起きる、先ほどまで和風な畳の部屋だったところが白い雪原と凍る湖畔、そして水平に太陽が廻る世界だった。
「「「……なっ……!?」」」
「これは…」
「へぇ」
「すごいすごい!雪だー!」
「お空、寒いからって核は使わないでよ」
「わかってるよお燐」
十六夜達は息を飲み、地霊殿の面々は特に驚くこともなかった。
「今一度問おう、私は白き夜の魔王、太陽と白夜の星霊・白夜叉、おんしらが望むのは試練への挑戦か?それとも対等な決闘か?」
十六夜達は自分に勝ち目がないことを悟り、諦めたように。
「参った、降参だ、白夜叉」
「ふむ?それでは決闘ではなく試練を受けるということで良いかの?」
「ああ、今回は黙って試されてやるよ、魔王様」
試されてやるとは、随分可愛らしい意地の貼り方があるものだ、と白夜叉は腹を抱えて笑い、一頻り笑った後、他の面々にも問う。
「くく……して、他の童達も同じか?」
「ええ……私も、試されてあげてもいいわ」
「右に同じ」
「私も構いません」
「あたいも」
「私も、本物には勝てないよ」
「俺は決闘で」
「私も〜!」
苦虫を潰したような表情で飛鳥と耀は返事をし、さとり達は特に何も気にせず答える。
「ほう、おんしらは決闘を望むか」
鏡也とこいしが決闘を望んだことに白夜叉は随分嬉しそうにこちらを見る、その時黒ウサギが何か言おうとしてたが十六夜達に取り押さえられていた。
「なら先に試練を終わらせようかの」
試練と言うのはグリフォンの背にまたがり湖畔を一周する、といったもの、結果は耀がすんなりクリア。
「それでは始めようかの」
「ああ、こっちは二人だが、どうする?」
「二人掛かりで構わんよ、楽しませてくれよ?」
「鏡也お兄ちゃん、スペカは何枚まで?」
「三枚までにしとけ、多分それで足りる」
話を終え、鏡也とこいしが白夜叉の前に立ちはだかる、それを見て白夜叉は契約書類を書き上げる、それを見たさとりは溜息を吐き。
「どうしてこうなったのでしょうか…」