鯖の味噌煮はそんな好きじゃない(仮題) 作:Snowbird
ー…
ーー……
ーーー………
ー意識が、浮かび上がっていく
それと同時に周りの音が聞こえる
「ん?ハル起きたのか?」
「おはよう、千冬姉」
「ああ、おはようハル」
そう言って姉は微笑んでくれた
おはようございます、織斑十春です。ちなみに読み方は『とばる』です。双子の弟と違って姉譲りの鋭い目付きの六歳児です。
トラックに轢かれて死んだと思ったら何故か次に目を覚ました時には赤ん坊になってました。
え?ウソ?マジ?どゆこと?
と、軽く混乱してましたが、次第に落ち着きを取り戻しまずは情報収集をすることから始めました。
そして情報収集する内にわかった事が自分の名前と苗字、それと家族構成でした
まず俺は双子として産まれたこと
弟の名前は一夏であること
苗字が織斑であること、両親と姉が一人いること
両親の名前は分かんなかったが、姉が千冬という名前であること
俺はここまで来てピンと来た
『これって転生じゃね?』
と
前世で二次創作しか読んだ事がないが、インフィニットストラトスの世界に転生してしまったんだと
その瞬間、狂喜乱舞したね。なぜなら、俺は空を飛べるかもしれないんだ。しかも自分の翼で空を飛べるかもしれないんだ。前世にそれを渇望していた自分からしたらこんな嬉しい事はない
傍目から見たら赤ん坊が泣いてるようにしか見えなかったろうけど俺はそれだけ嬉しかったんだ
でも、一つだけ悲しいことがあった。それは俺達姉弟が捨てられた、って事
俺と一夏が四歳になった誕生日の後に忽然と姿を消した。家と多少ばかりのお金を残して
別に直接親に言われた訳ではないが、泣いて俺達を抱きしめる姉を見て理解してしまった。一夏だけはどうしたの?という顔で俺と千冬姉を見ていたが
「ん~、おはようハル兄、千冬姉」
そんな事を考えていると一夏が起きてきた。俺達と違って人懐っこい顔をしているがまだ眠いのかフラフラしている
「おはよう、一夏。朝ごはん用意しておくから顔を洗ってこい」
「はぁ~い」
一夏は拙い足取りで洗面所へと向かっていく
「ハル、私も何か手伝った方が」
「いや、そんな難しい物は作らないから座っててよ」
「…そうか、なら座って待ってよう」
そう言って千冬姉リビングへと向かっていく
そしてから洗面所からドタドタと走る音が近づいてくる
「ハル兄、おはよう!!俺もなんか手伝うよ!!」
一夏だ。さっきまでとは違い本来の人懐っこい笑みはこちらの気分を明るくしてくれる。そんな一夏にこちらも笑みを浮かべながら、さて何してもらおうか?
「おはよう一夏。じゃあ、そうだな…お皿でも出してもらおうかな」
「おう、任せとけ!!」
今日はトーストで良いかな?
別に親が居なくたって関係ない。俺達姉弟はその分堅い絆で結ばれているから
世界でたった三人だけの姉弟なんだから
「おかずはハムエッグと、コンソメスープ。後は適当に、っと。一夏ぁ、これ持っていってくれ!!」
「はぁーい!!」
これから何があっても
「やはり、ハルの料理はいつ見ても美味そうだな」
千冬姉がいて
「ただのトーストじゃないか。大体千冬姉も料理は出来るようになった方がいいぞ?」
「そうだ、そうだ!!」
「うぅ、一夏まで………善処しよう」
一夏がいてくれれば
「あはははっ、それじゃ」
「「「いただきます!!」」」
俺は凄い幸せなんだから