問題児たちと妖怪の血を受け継ぐ者が異世界から来るそうですよ?   作:篠咲リクヤ

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第四幕 サウザンドアイズ

 ──箱庭噴水広場──

 

 「な、なんであの短時間に“フォレスガロ”のリーダーと接触してしかもギフトゲームすることになったのですか?しかもゲームの日取りは明日!?それも敵のテリトリー内で戦うなんて!一体どうゆうつもりですか!」

 「「後先考えずにケンカを売った。反省しています」」

 「黙らっしゃい‼」パシッ パシッ

 

 黒ウサギは持っていたハリセンで飛鳥と耀をひっぱたく。

 

 「何を言ってるんだ。あの野郎を潰すチャンスを手に入れたんだ。反省する必要なんかねえよ」

 「反省してください‼」パシッ

 「それもそうね。」

 「うん」

 「納得しないでください‼」

 

 鯉音はケンカを売ったことに全く反省していないため黒ウサギに怒られてる。

 

 「いいじゃねえか。見境なくケンカを売ったわけじゃないんだから許してやれよ」

 「い、十六夜さんは面白ければいいと思っているかもしれませんけど、このゲームで得られるのは自己満足だけなんですよ?」

 

 黒ウサギの手にある“契約書類(ギアスロール)”には、主催者は全ての罪を認め、法の下で裁きを受けコミュニティを解散する。と書かれている。

 

 「まあ、確かに自己満足だけだな」

 「それだけじゃない。俺たちは同じコミュニティに入るがまだ互いの力量を知らない。今回のゲームでそれを知ることができる。これが俺がゲームに参加する一つでもある。だから、ケンカを売った」

 

 鯉音がギフトゲームに対する目的を知った黒ウサギは頭を抱えていたが諦めたように頷いた。

 

 「はぁ~・・・。わかりました。鯉音さん意見にも一理ありますし“フォレスガロ”程度なら十六夜さん一人で楽勝でしょう」

 「何を言ってんだよ。俺は参加しないぞ」

 「は?」

 

 黒ウサギは十六夜の思いもよらない一言に疑問を浮かべた。

 

 「は?じゃねえよ。このケンカはこいつらが売って奴が買ったケンカだ。俺が手を出すのは不粋ってもんだ」

 「わかってるじゃない」

 「いいんですか?鯉音さん!!」

 「かまわえよ。こいつがいなくても勝てるからな」

 「・・・・ああもう、好きにしてください」

 

 もう言い返す気力をなくした黒ウサギは諦めて納得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 「で、これからどうすんだ」

 

 鯉音たちの話し合いが終わったのを見越して十六夜が口を開いた。

 

 「ギフトゲームが明日なら、“サウザンドアイズ”にギフト鑑定をお願いをしに行きます。ですのでジン坊っちゃんは先にお帰りください。」

 「わかった。気をつけて行ってきてね黒ウサギ」

 「ジン坊っちゃんもお気をつけて」

 

 ジンたちと別れた鯉音たちはサウザンドアイズに向かっている道中桃色の花が散る。

 

 「桜の木・・・ではないよね。花弁が違うし、真夏に咲いてるわけがないもの」

 「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合いの入った桜が残っててもおかしくないだろ」

 「・・・・?今は秋だったと思うけど」

 「何を言っている。春なんだから桜が咲いて当たり前だろ」

 「「「「ん?」」」」

 「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのデス。時間軸以外にも歴史や文化など違う箇所があるはずですよ」

 「へえ?パラレルワールドってやつか?」

 「近いですね。正しくは立体交差並行世界論というものなのですけども・・・・・」

 「へえ」

 

 そんな話をしていると黒ウサギたちの前に蒼い生地に二人の女神が向かい合う旗印を掲げる商店を見つける。

 

 「皆さんあれが“サウザンドアイズ”の──」

 「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギィィィィィ!」

 「きゃあーーーーー!」

 

 黒ウサギは突如現れた着物を着た少女に勢いよく抱きつかれ水路まで吹き飛んだ。

 

 「し、白夜叉様!?どうして貴女がこんな下層に!?」 

 「そろそろ黒ウサギが来る予感がしておったからに決まっておるだろに!フフ、フホホフホホ!やっぱり黒ウサギは触り心地が違うのう!ほれ、ここが良いかここが良いか!」

 「し、白夜叉様!ちょ、ちょっと離れてください!」

 

 着物を着た少女を引き剥がし店に向かって投げつける。

 

 「てい」

 「ゴハッ!お、おんし、飛んできた美少女を足で受け止めるとは何様だ!」

 「十六夜様だぜ。以後よろしく和装ロリ」

 「うう・・・・・まさか私まで濡れる事になるなんて」

 「因果応報・・・かな」

 (また面倒くさい奴が現れたな・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───サウザンドアイズ店内───

 

 「さてと、私は“サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。四桁門、三三四五外門に本拠を構えておる。そこの黒ウサギとは少々縁があってな。ちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

 「はいはい、お世話になっております本当に」

 「外門って何?」

 「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者達が住んでいるのです。ちなみに私達のいるコミュニティは一番外側にある七桁の外門ですね」

 「そして、私がいる四桁以上が上層と呼ばれる階層だ。その水樹のを持っていた白蛇の神格も私が与えたものだぞ」

 「へえ・・・。じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 「当然だ。私は東側の“階層支配者”だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶものがいない、最強の主催者なのだからの」

 (・・・最強か・・・) 

 

 白夜叉の一言に鯉音、十六夜、飛鳥、耀が立ち上がる。

 

 「・・・ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」

 「無論、そうなるのう」

 「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」

 「最強の階層支配者、いいね・・・是非お相手願いたいものだ」

 

 四人の闘争心あふれる視線に白夜叉は笑いだす。

 

 「え?ちょ、ちょっと皆さん!?」

 「よいよい黒ウサギ。私も遊び相手に常に飢えている。」

 「ノリがいいわね。そういうの好きよ」

 「ふふ、そうか。───しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

 「なんだ?」

 

 白夜叉は着物の裾からカードを取りだし、

 

 「おんしらが望むのは“挑戦”か─────もしくは“決闘”か?」

 

 次の瞬間彼らの視界は一瞬で景色を変えた。

 

 「・・・・なっ・・・・!?」

 

 そこには白い雪原と凍る湖畔────そして、水平に太陽が廻る世界だった。

 

 「今一度問う。私は“白き夜の魔王”───太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」

 

 (おもしれえ‼)

 

  

 

 




  
 申し訳ありませんサウザンドアイズの店員さんを出そうと思いましたがアニメを参考して書くと出て来ないんですよ。なので今回ははずさせていただきました。
 本当に申し訳ありません




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