春は家に引きこもる
春休みだからいいよな!
なんていかない今日この頃
「よし 始めるか」
1ーC 教室
あの事件の後クラスの発表前の混雑にぶつかりながらもなんとか四人は新しい教室にたどり着いたと楽自身はいいたいところだった
というのも自分の親友でこれから同じクラスの一人が謎の女子からの不意打ちをくらい高校入学というめでたい日に怪我をおっていた 今はその親友舞子集の手当てにあたろうとしていた
「いてて...もっと優しく拭いてくれ」
「傷を直すのにはやはり清潔さが肝心だからな...後はバンソーコ貼って終わりだから」
湿ったガーゼで拭き取った後あらかじめ用意していたバンソーコーをはる
「そういえば楽さま 楽さまは応急手当の時消毒薬は使わないのですか?」
「消毒薬はたしかに菌を殺せるが傷を良くする細胞までその効果が及んでしまい結果的には傷の治りを妨げる一因になってしまう だから最近は湿潤療法という傷をつねに湿らせておくという方法が効果的とされているんだ」
「まぁ 楽さまは医療にも精通されているのですね」
「それに加えて料理の時と同様に手際がいい やはり組員の怪我の治療を一手に担っているからか...」
楽の知識と手際に二人は感心するしかない
「たまたま知っていただけだよ 集、バンソーコはちゃんと取り替えておけよ」
(ふぅ...こんな時席に指定がなくてよかったが...初日がこんなんじゃ幸先はあまり良くなさそうだ...)
集の手当てが終わり軽く注意を促した後応急セットをかたす
一段落して席につきクラスを見渡すと教室内では顔見知りや馬があうものと談笑しているものが多数を占めていた 人間は共通の話題がなければ気まずくなり黙ってしまうものだ
しかし都合のいいことに彼らにはほとんどのクラスメイトに通じるある話題があった それは...
「なあ聞いたか? 例の壁越え女?」
「そりゃあもう この高校で知らない奴っていんのかな?」
「あれ 一人被害者いるらしいよ 顔にドスッって」
「実はその裏で王子様の噂もあるらしいよ 女子生徒をお姫様だっこで救ったとか」
「なにそれ~ ちょー会ってみて~」
といったようにまさしく自分たちが中心となった事件が噂として出回っていた...それが学校中に広まっているとなると少しばかり居づらさを感じる
「すまない頭 俺がやったことは余計だった上にこんな悪影響を生んでしまったらしい...」
ここまで噂が広まった理由として五井の注意はかなり効果があっただろう そのことを気に病み五井は楽に頭を下げる
「いや 二次災害がなかったことは不幸中の幸い 決して余計だったことはないと思うぞ」
「そうですよ! それに私と楽さまの麗しき愛の一ページが刻まれたことにはかわりありませんから!!」
決まりの悪い顔で謝る五井に笑みをうかべた二人が弁護に入る
「おっ...おう やっぱ凄まじいな二人とも...」
「それより五井は気絶した舞子を運んでくれたんだ お前がいなかったらけっこう手間取ってたよ」
「あぁ そう言ってもらえると助かるよ頭」
楽の説得力のある弁護に五井の表情も和らぎ楽たちのグループもしばしの平穏が訪れた
同時刻
「ハァ ハァ しょくいんしつ~ しょくいんしつ~」
日がさす廊下を走り抜ける金髪の女子の顔には焦りながらも笑みが見える
彼女も楽たちと同じ新しい環境に心踊らせる新入生の一人だった
しかし彼女の場合...そこに影のようについてくる不安なんて微塵もなかった よほど自分に自信があるのかそれとももともとポジティブな性格なのか...
しばらく走り続けていると彼女の目に職員室とかかれた札が入って来た
「ふぅ 着いたわ~ 学校っていっても家とほとんどかわりないかもしれないわね」
一般人が聞くととんでもない反応をするようなことを口走りながら彼女は職員室のドアをたたき入っていく
さすがに彼女でも職員室の前では緊張感がうかがえる
「失礼しまーす 桐崎でーす 一応転校生ってことなので職員室によっていけと言われて来たんですがー」
「おー 来たかー」
緊張した彼女を出迎えたのは眼鏡をかけた女性の教師だった
印象は爽やかを感じさせとても気苦労を感じさせ無さそうな感じだった
「私が担任のキョーコだ キョーコ先生って呼んでくれ」
「はい! 今日から1年間よろしくお願いします!」
「元気がよくてけっこうけっこう 日本語もペラペラだしなかなかいい青春を送れそうだな~ おまけにかわいいしかなりモテると思うぞ」
「え~ そうですか~♪」
二人はあっという間に打ち解け内容はすでに教師と生徒ではなく女同士のそれになっていた
「じゃあ準備ができたら教室へ案内するからしばらくそこの椅子に座って待っていてくれ」
「はい!」
すぐそこにある椅子に座り少し退屈な時間に入る
職員室ののドアについている小窓に目をやるとちょくちょく通りすぎる生徒が自分に好奇の目を向けている
先程の先生の言葉もあり自分に自信も出てきて彼女は窓越しから手を降ってみた
しかしその反応はすぐに目をそらしそそくさと去っているという予想外なものだった
(まぁ さすがに知らない人にいきなり手を降ったらビックリされちゃったのよね...)
と彼女はそう思うことにした
しかし彼女はまだしらなかった
自分の過ちが瞬く間に噂として広がり自分の特徴的な容姿がその噂の重要人物として特定されていることに...
「いやー しかしねぇ」
舞子集は浮かれていた
高校入学という日にはそれもふさわしいが彼の場合は浮かれていることは彼の親友たちからみればかなり不思議なものだった
「なあ集 お前本当に大丈夫なのか?」
「そうですね...あれほどの威力で顔の怪我だけですむのは少しあり得ないかと...」
「なんだよ! せっかくの女の子たちとの出会いの日にネガティブになる理由がどこにあるんだよ~」
彼特有のケロッとした態度はまるであの事件がちょっとした幸運みたいに思えるようなそれだった
「おいおい舞子...二人はあの金髪にやられたことを心配しているんだよ」
「あーあれ あれね....五井...お前はあの子のひざげりをくらうことを苦痛に思うのか...?」
「え? いや普通そうだろ?」
「あまーい!! あまいぞ五井!! 男子たるものあんなかわいい子のひざげりならいつでも歓迎できるのが普通だろッッ!?」
「舞子....お前はそれでいいのか?」
「清々しいドM発言ですわね....」
「まぁいつも通り絶好調ってことだろう」
このように彼はもう完全復活を遂げたといってもいいだろう...ただ
「あと舞子 今お前が向いているのは橘の方だ お前が今日の女子との出会いを心待ちにするにあたり眼鏡無しの視力不良を嘆くべきなんじゃないか...」
先程の事件により彼の眼鏡は飛ばされてぼんやりとしか見えないことをのぞけばだが...
クラス発表掲示板
混雑のなか二人の女子がおりその一人は熱心にある名前を探していた
「どーう? 愛しの彼とは同じクラスになれたの?」
「それはまだわかんないよ るりちゃんとは同じクラスだけど...」
「先に私の名前探してどうするッ!」
るりと呼ばれたた女子がその近くにいる親友に鋭いツッコミをいれる
そのツッコミにせかされその親友は思い人の名前を熱心に探した...すると
「いたッッ!! 1のC! いちっ! 一条君の名前があったよ!!」ガシッ
「よかったわね小咲 これに全力に感謝して過激にアタックするのよ いいわね?」
「うん! うん! うん!」ブンブンブン
「ちょっ...小咲...気持ち悪くなるからやめて...」
「あっ! ごめん...」
小咲と呼ばれた女子はあまりの喜びにるりの両肩をわしづかみ思いっきり揺さぶってしまいダウンさせてしまった
(でもこれで一条君と同じクラス...って高校に入ったらどんな話すればいいんだろ...そもそもどうやって話かけたら///////)
初日早々迷惑をかけてしまった親友に申し訳なさを示していても思考は思い人一条楽に支配されてしまっていたが
「あれがあのひざげり事件の壁か~ 新聞部の奴らホントのこと書いてんだろうな」
「それにしても気の毒よね 被害者の一年生」
「たしか...藍色がかった髪で髪どめしてた」
「いやそれって...」
「.........」
「小咲...今のって...」
彼女は聞いてしまった 一部間違った噂話を
そんな話を聞いた彼女は真っ赤な表情を思い人の安否の不安により青ざめた表情に変えていた...
さて次から楽さま本格的な高校生活が始まります
あとは...書くことねぇな
舞子の眼鏡は戻ってくるのでしょうか!?