「よっこらしょ。この書類はここでいいかな。」
俺の名前は鹿山名無。ここ何年間か提督をやっている。
って、これはプロローグで言ったか。
今では敵を制圧し、平和条約を結ぶ事にした。
これで俺の仕事は終わりかと思いきや、
上官に艦娘の面倒を見てやれ。と言われた。
とは言えど、制圧したのはこちらの海域だけで、
他の海域はまだ分からない...
それにしてもここまで来れたのも俺の指揮のおかげか?
...すいませんなんでもないです...
コンコン
扉をノックする音が聞こえた。
扉の奥からは少し落ち着いた声が聞こえてきた。
「古鷹です。」
「入れ。」
がチャリとドアノブをゆっくり回して入ってきた女の子は、
重巡洋艦古鷹。茶髪のセミロングが良く似合う娘だ。
「どうした?」
「提督、今日は私と一緒にお食事しませんか?」
「別に構わないが...」
戦果の報告ではなく食事のお誘い。
当然だろう、我らの敵、深海棲艦は我ら鎮守府と条約を
結んだのだから。戦いは無いだろう。
「本当ですか!良かったです!断られたらどうしようかと思いました!」
「全く、断るわけ無いじゃないか、ちょうどお昼だし、
間宮さんのところでも行こうか。」
「それじゃあ早く行きましょう!」
「あ、折角だから加古も呼んできたらどうだ?」
「そう思ったんですけど...部屋で寝てて...」
「そうだったのか、なら仕方が無いな。」
加古達と食事をするのはまた今度にしようかな。
まあ、焦らなくてもいいか。
「さあ、行こうか」
そうして俺は部屋を出た。
甘味処「間宮」、やはりこの感じの店は和風だなー
「間宮さーん」
「いらっしゃーい...あら提督、そして古鷹さんも。
お食事ですか?ゆっくりしていってくださいね。」
「いつもすみませんね、間宮さん。」
彼女は間宮さん。
大きなリボンを付けていて、エプロンをとても着こなしている。
給糧艦なんだが、平和条約を結んだ以上。
出番がないからこうして、甘味処「間宮」を
営んでいる。ここでいつも作る料理は絶品だ。
俺が保証しよう。
「いえいえ、私はしがない給糧艦ですから。」
そう話しながら俺たちは席へ向かう。
「ご注文が決まりましたら呼んで下さいね。」
そういって間宮さんは去ってしまった。
「提督は何にするんですか?」
そう古鷹が、尋ねてくる。
「うーん...あんみつもいいんだがなぁ...羊羹も捨て難い...
古鷹はどうするんだ?」
「うーん...提督と同じですかね。」
古鷹も同じ感じか。
「それじゃあ、提督、こうしましょう。あんみつと羊羹を
一つずつ頼んで、2人で半分ずつ食べましょう。」
「なるほど、それなら2人で食べたい物を食べれるな。」
そこまで考えられるなんて、さすが古鷹だ。
「すみませーん間宮さーん!」
「はい、お呼びでしょうか。」
「えーと、あんみつと、羊羹を一つずつ下さい。」
「分かりました。ちょっと待ってて下さいね。」
間宮さんはスリッパをパタパタと鳴らしながら
店の奥まで行ってしまった。
今日は幸い空いていて、待ち時間もそこまでないだろう。
「あの...提督。」
「ん?どうした?古鷹。」
古鷹がいきなり呼びかけてきた。
「提督...大丈夫だったんですか?書類が一杯あったように見えましたけど...」
「あぁ、大丈夫だよ。実は一昨日から徹夜続きでね。
ちょっと休憩が欲しかったんだ。」
平和条約を深海棲艦と結んだとしても、
彼女らは艦娘である事は変わりない。
艦娘としての誇りを忘れさせない為、
時々演習をさせている。
上の人はやらなくていいと言っていたが、
俺は無理を言って上の人に許可を得た。
「あまり体調を崩さないようにしてくださいよ?」
「大丈夫大丈夫!俺、風邪はひかないタイプなんだ!」
「そういう問題じゃありませんから!」
そういって話しているうちにあんみつと羊羹が
来たようだ。
「お待たせしました、ではごゆっくり。」
「さ、分けるか。」
間宮さんの所のあんみつはかなりでかい。
分けるのも一苦労だろう。
「じゃあ、俺があんみつを分けるから、
古鷹は羊羹を半分に切ってくれ。」
古鷹にそう指示をだす。
「分かりました!」
それにしてもあんみつって半分に分けるの難しいな...
「終わりました!」
「おお、速いな。」
「当然です!これが重巡洋艦の力なんです!」
そういって胸を張ってドヤ顔をする古鷹。
可愛い。
「よし、こちらも終わったぞ。」
そして、それぞれの皿に分けたあんみつと、羊羹を乗っけた。
「それじゃあ...」
「「いただきます!」」
「やっぱり間宮さんのあんみつと羊羹はおいひーですね!」
「こらこら、口に食べ物を入れたまま喋らない。」
「すいません...」
とは言うものの、間宮さんの料理は本当に美味しい。
古鷹も輝いてる様に見える。
って、これキラキラ状態じゃねぇか。
そうして20分ほどかけて食べ終わった頃、
古鷹が話し掛けてきた。
「提督...今日は私の我が儘に付き合ってくれてありがとうございます。」
「大丈夫だ。気にするな。俺も古鷹と一緒に食事できて楽しかったよ
ありがとう。」
「お礼と言ってはなんですが、何かお手伝いさせていただけないでしょうか!」
お手伝いかぁ...うーん...あっそうだ。
「それじゃあ、書類について手伝ってもらおっかなー」
「それ位お安い御用ですよ!重巡洋艦の力、見せてあげます!」
「はっはっは、それは頼もしいな。」
そういいながらお勘定をすまし、二人は店を出た。
「さあ、提督!早く司令室に戻りましょう!」
「わかったって。そう焦るな。」
まだ昼だからか空はとても青い。
「さあ、仕事しますかねーっ」
やっと1話目の投稿です!
実際、1話目の後にプロローグを書いたんですよねー...
まぁ、それはいいとして。
2話目からはおいおい書いていきます。
すいませんm(*- -*)m
頑張ってまいります!