「う~ん……こいつも入れとくか」
控室で自分のデッキを見ながら、色々とデッキを改造していく和人。
『イェーイ!和人!!二回戦、決めてきたよ!!』
そんな中突然ドアが開き、上機嫌の咲が……。
「へぇ~、やったじゃん!」
「うん、次は和人の番だね」
「あぁ。エクスキャリバスとカタストロフで何としても決めてやるぜ!」
「頑張ってね、私応援してるから」
「おぉ!まぁ見てな!!」
自信満々な様子で和人は、構築の終わったデッキを見ながらそう言った。
『まもなく次の試合が開始されます。出場選手は試合場へと移動してください』
アナウンスが響き、和人はすぐさま試合場へと急ぐ。その頃、アナウンスを聞いて試合場へと動くもう一名……。
*
「そろそろ行かないと」
「お嬢様、大会用デッキをお持ちいたしました」
「爺や、ふざけないでください。私のデッキでは勝てないとでも?」
「いえ、そんなつもりは……」
「だったら余計な口出しはしないでください。現にこのデッキで1回戦も勝ち抜きました。それに……このデッキで、負けるつもりはないです」
それだけ言うと、執事を下がらせ、光はデッキを持ちながら試合場へと急ぐ。
『さぁ二回戦も後半に突入!次の試合は相崎光選手vs若槻和人選手!果たしてこの勝負に勝つのはどちらか!?目が離せないぜ!』
「二回戦、宜しくお願いしますね?」
「あぁ!いい試合しようぜ!!」
お互い台座に上がりながら言う光と和人。
『さぁ二人とも!ぜひ熱いバトルを期待しているぞ!それではみんな!ゲートオープン!』
「「開放!!」」
様々な観戦者が注目する中、その言葉と共に二人はリアルバトルフィールドへと移動する。
「試合は手加減なしの真剣勝負、お互い悔いのないよう頑張りましょう」
「あぁ!俺だって一切手加減はしねぇ!全力でバトルしてやる!」
光にいい、先行である和人は第1ターンを迎える。
「スタートステップ!ドローステップで、メインステップ!レイニードルをレベル3で召喚!ターンエンド!」
コスト1のレイニドールに3コアを置いて場に置くと、雷雲からレイニードルが出現する。
「ターンエンド!」
*
────第2ターン。
「行きますよ、スタートステップ」
続く光のターン、コアステップとドローステップを行い手札コア共に5に。
「メインステップ!ダークピオン、ニジノコを召喚!」
二つのパールが砕け散るとそこから小さなスピリットであるニジノコとダークピオンが出現する。そして光は手札の一枚に手を掛ける。
「そしてバーストをセット!」
「!、バースト!」
「行きますよ、アタックステップ!ダークピオンでアタック!」
「ライフで受ける!」
ダークピオンは宙を舞いながら、黄色い波動を和人に飛ばし、波動が展開されるバリアーに直撃すると痛みが和人を襲う。
「うあっ!!」
ライフが砕け、残りは4つ。
「ターンエンド」
*
────第3ターン。
メインステップまでの準備を進め、手札は5枚、コアは6つ。
「行くぜ俺のターン!レイニドールをLv.1にして、ディノニクソーを召喚!さらに太陽石の神殿を配置!」
二つの赤いルビーが砕け、光が召喚したニジノコやダークピオンと同じ大きさのディノニクソーが出現し、その後和人の後ろに神殿のような物が配置される。
「アタックステップ!レイニードル、行ってやれぇ!!」
レイニドールは鳴き声を上げながら、光に向かって突っ込んでいく。
「ライフで受けます」
レイニドールの突進が光のライフを砕く。
「ぐっ!!」
「へっ!どうだ!」
「まだまだです。ライフ減少時でバースト発動!!烈光閃刃!」
「赤のマジック!」
「これによりBP3000以下、つまりフィールドの全スピリットを破壊します」
「げっ!?」
辺り全体を真空の刃のような者が襲い、それにより光の場のニジノコ、ダークピオン、和人の場のディノニクソーとレイニドールが破壊される。
「自分のスピリットまで破壊かよ?」
「それは意味あってのプレイングです」
「どういう?」
「直ぐに分かりますよ。ターンエンドですか?」
「……あぁ」
*
────第4ターン。
光はメインステップまでの準備を進め、コアは7、手札は3枚となる。
「メインステップ!再びバーストセット、そしてマジック、ダブルドローを使用!」
「また赤のマジック」
「えぇ、黄色単色だとは思わないでくださいね」
ダブルドローの効果で二枚のカードを引き、そしてその二枚に手を掛ける。
「クダギツネを二体召喚。アタックステップ!クダギツネ行ってください!」
「ライフで受ける!!」
二体の内、一体のクダギツネはピョンピョンと跳ねながら和人へと向かい、そしてクダギツネのパンチが展開されたバリアに決まり、”バチバチッ”という音と共にライフが砕ける。
「がぁっ!!」
ライフ4→3。
*
────第5ターン。
「スタートステップ!コアステップ!」
コア7個→8個。
「そしてドローステップ!」
手札3枚→4枚。
「行くぜ、行くぜ!メインステップ!ディメトロドロン、ダークゴラドン召喚!」
ネクサスがあるため、コスト2でディメトロドロン、そして赤のシンボルが二つ揃った状態のため、ダークゴラドンをノーコストで召喚し、二体は出現と同時に鳴き声を上げる。
「こっから行くぜ!」
「(来ますかッ!)」
和人が手に掛けているカードを見て警戒する光。
「炎纏いし龍の皇!剣龍皇エクスキャリバスを召喚!!!」
【転召】の効果でディメトロドロンが炎に包まれ、その炎に一つの影が浮かび上がり、次の瞬間、エクスキャリバスは炎を振り払いながらその姿を現す。
「不足コストはダークゴラドンから確保!」
ダークゴラドンを破壊し、そのダークゴラドンの代わりに、エクスキャリバスが地面に降り立つ。
「来たぜ来たぜ!今日も頼むぜ、エクスキャリバス!」
”グオオオオオオォォォォォ────ッ!”
「出ましたね。和人さんのキースピリット」
「あぁ!エクスキャリバスの召喚時効果発動で、BP合計6000になるまで相手スピリットを好きなだけ破壊!よって二体のクダギツネを指定!」
エクスキャリバスは目を輝かせ、火炎放射を放つと、二体のクダギツネは消滅する。
「ふっ、相手による自分のスピリット破壊でバースト発動!!」
「!?」
クダギツネが破壊された事がトリガーを引き、光の伏せていたバーストカードがオープンされる。そのオープンされたカードはルナアークカグヤ。
「!」
「バースト発動時、ボイドからライフ又はリザーブにコアを一つ置く、私はライフに指定します。そして自分のトラッシュに黄のスピリットカードが3枚以上あれば、このスピリットを召喚できます」
ボイドからライフにコアが置かれ、ライフが4から5に回復した後、光はルナアークカグヤのカードを手に持ち、そして叫ぶ。
「月光に照らされし乙女よ!輝く光をフィールドにもたらせ!光の覇王ルナアークカグヤ、召喚!」
決め台詞と共に、ルナアークカグヤにコア一個が置かれ、フィールドに月が出現し、その月から光の覇王、ルナアークカグヤが舞い降りる。
「こいつが、キースピリット」
「えぇ、これが私のキ―カードです。さてまだそっちのターンですけど、臆しました?」
”ニコッ”と笑みを浮かべながら言う光に”カチーン”と来る和人。
「誰が!臆すか!それにそっちのルナアークはXレアって言ってもBPは4000。エクスキャリバスで突き進んでやるぜ!!アタックステップ!エクスキャリバス、行っけぇーーーーッ!」
*
「和人!駄目!!」
「あの馬鹿!」
モニターから試合を見ていた咲とリクトは和人の無謀ともいえる特攻に思わず叫んでしまう。
「掛りましたね?エクスキャリバスはルナアークでブロック。そしてフラッシュタイミング」
「!?」
「ルナアークLv.1、2、3の効果。リザーブのコア2個をトラッシュに送れば、相手スピリットをBP2000として扱う」
「げぇっ!?」
空に飛び立つエクスキャリバスだが、次の瞬間BPは6000から2000と大幅にダウンし、まるで疲労したかのように、地面に降り立ち、ヘロヘロの様子。そんなエクスキャリバスにルナアークカグヤは小刻みに分かれた黄の羽根のようなを飛ばし、エクスキャリバスの体を切り裂くと、破壊される。
「エクスキャリバス!!」
「ルナアークカグヤの能力、まさか知らなかったんですか?」
「ぐぅっ……ターンエンド」
安易な挑発に乗らなければエクスキャリバスが破壊されずに済んだ。その事が和人にとって悔やまれる。
「(ごめんな、エクスキャリバス……でも絶対、このバトルは勝つ!)」
落ち込んでいる様子だが、直ぐに真剣な顔つきに戻る。
*
「エクスキャリバスが破壊されて苦しい展開だな」
リクトはモニターを見ながら、考え込む。
「キースピリットを失って、完全に相手のペース」
「にしても、あの光ってプレイヤー、相当強いな」
「えっ?」
「考えても見ろ、普通、黄色のスピリットは大体BPが低めなんだ。だからさっきあいつの使った烈光閃刃は自分のスピリットも全滅させてしまいかねない。だが、あいつはわざと自分のトラッシュに黄色のスピリットを集め、本来なら短所である両者に効果を及ぼすマジックを長所に変えたんだ」
「随分すごい洞察力だね?」
「まぁそれだけ奴が実力者と言う事だ」
『その通りでございます!お嬢様は天才的プレイヤーですから』
「「うわぁ!!」」
突然二人の前に現れた執事の男に思わずびっくりする。
「アンタ誰だよ?」
「申し遅れました。私、相崎光お嬢様の執事をさせてもらってる、セバスと申します」
リクトに名刺を渡しながら、二人は「はぁ」と返事するしかできなかった。
「あの、そのお嬢さんってそんなに強いの?」
「はい、まぁ見ていてください」
咲に言うと、三人は引き続きモニターに視界を向ける。
*
────第6ターン。
「スタートステップ!」
光のターン。続くコア、ドローステップ後、コアは8個、手札は2枚。
「メインステップ!ピヨンを二体召喚!さらにルナアークカグヤに4コア追加でLv.3に!アタックステップ!!」
「!?」
黄色のパールが砕け、出現する二体のピヨン。和人のライフは3。そして相手スピリットも3体、光のフルアタックでこのターンを決められてしまいかねない。
「行きますよ!アタックステップ!ルナアークカグヤ、行ってください!!」
「ライフで受ける!」
ルナアークカグヤの放った光の波動が直撃し、ライフが砕ける。
「がはぁっ!!」
残りライフ3→2。
「ピヨン、行ってください」
「ライフ!!」
今度はピヨンの突進が直撃し、またライフが砕かれる。
「ぐぅっ!」
ライフ残り1。
「終わりです!二体目のピヨン!行ってください!!」
「「!?」」
モニターを見ている咲達は動揺を隠せない。この攻撃で決まってしまうのか?
「やらせるか!フラッシュタイミングでフレイムダンス!!BP4000以下のピヨンを破壊だぜ!」
駆けだすピヨンの足元に炎が立ちこめ、その炎によりピヨンは破壊される。
「くっ、ターンエンド」
「ふ~、あぶねぇ、あぶねぇ。ネクサスでコスト軽減できてよかったぜ」
モニターを見ていた咲やリクト達は「ふぅ~」と安心した様子で一息を突き、和人も同じく一息つきながら、次のターンを迎える。
*
────第7ターン。
スタートステップ後、コアステップを終え、コアは11個。そして続くドローステップを行うのだが……。
「ふん、手札が一枚になった処で勝てる気ですか?」
「絶対に勝つ!勝たなきゃエクスキャリバスに申し訳ないからな!」
「まぁ何が来るか、こっちも楽しみですよ」
「俺もだ、ドローステップ!」
手札0から、一枚となりそしてそのカードを見る。
「何かいいカードが来ましたか?」
「へっ!行くぜ!!レオグルスを召喚!」
「!」
「こいつの効果は、BP4000以下の相手スピリット破壊し、その効果発揮後ドローできるカードだ!」
レオグルスは出現と同時に赤く輝く目でピヨンを睨み、睨まれたピヨンは慌てふためき、そのまま倒れ、消滅し、そのまま1ドロー。
「まだまだ行くぜ!ダブルドロー!」
引いた一枚はダブルドロー。迷わず和人はコスト2を支払って、そのカードを使い、その効果でデッキから2枚のカードをドローする。
「行くぜ!戦斧のアポロディノスを召喚!さらにバーストセットで、ターンエンド!」
「(アポロディノス、これは狙ってますね)」
*
────第8ターン。
メインステップまでの準備後、コアは9個、手札は1枚となる。
「行きます!ルナアークカグヤをLv.2に、そしてマジック!ハンドタイフーン!」
「これって!?」
「このマジックはお互い全ての手札破棄後、4枚になるようデッキからドロー。勿論和人さんにとってもチャンスになりますけど、私も今は手札が欲しい状況なので、背に腹は代えられません」
和人と同様手札0の光は4枚ドローが可能、そして4枚に増えた手札を見ながら考え込む。勿論同じく和人も4枚になるようドローし、そのカードを見て考え込む。
「行きますよ!占いペンタンLv.1を召喚!召喚時効果で手札のマジックであるヴィクトリーファイアーをオープンして1ドロー!」
デッキからワンドローしその引いたカードを笑みを浮かべる光。しかしその占いペンタン効果で、和人もなぜか同じように笑みを浮かべる。
「相手の召喚時効果で俺のバースト発動!!」
「!?」
和人の伏せていたカードはオープンされ、そのカードはキンタローグベアーのカード。
「こいつのバースト効果でBP4000以下の相手スピリットを二体破壊!」
「しまっ!」
今BP4000以下のスピリットはピヨンと占いペンタン。よって二体は炎に包まれて破壊され、その後和人は1ドローし、キンタローグはバースト効果発動後トラッシュに送られる。
「まだまだですよ!ポムを召喚!ターンエンド」
光もまだまだ諦めず、舌打ちをしながらもブロッカーとしてポムを呼び出しターンを終える。
*
────第9ターン。
「行くぜ、スタートステップ!」
続くコア、ドローステップを行い、コアは12個、手札は6枚。
「メインステップ!レイニードルLv.3、砲竜バルガンナーを召喚!」
「(ブレイヴ!?)」
「さらに行くぜ!俺の新キースピリット!」
「まさか来ましたか……!」
和人の手に掛ける一枚を見て、真剣な顔つきになる光。
「大地を揺らせ!天に羽ばたけ!!激神皇カタストロフドラゴンを召喚!!」
アポロディノスの効果でコスト1となったカタストロフドラゴンを召喚。そしてカタストロフのカードを場に置くと、これまでと比べ物にならないサイズのルビーが出現し、そして砕けると、そこから何かが飛び出し、それは龍の形を形成し、カタストロフドラゴンの姿となる。
「すげー!すげー!!カタストロフドラゴン、俺、和人って言うんだ。よろしくな!!」
”ギャオオオオオオォォォォォ────ッ!”
カタストロフは和人に振り返り、まるで返事するかのように咆哮を上げる。Xレアだけあって、その咆哮はフィールド全体を揺らしているように感じられた。そしてカタストロフの召喚時効果が発動となり、古龍一体につき1ドロー。つまり古龍の系統を持つカタストロフがいるため、和人はデッキから1枚ドロー。
「(カタストロフドラゴン……でも例えそのカードでも、ルナアークを使えばBP2000に!)」
「まだまだ行くぜ!カタストロフにバルガンナーを合体|(ブレイヴ)!!」
「!」
バルガンナーは飛び上がると同時に、砲台のような形状となり、それはカタストロフの背中に装着され、BP9000の合体スピリットとなる。
「例え合体スピリットになった処で、ルナアークの効果は防げませんよ!」
「合体スピリットにしたのは、こいつを使うためさ!!」
「?」
「行くぜ、マジック!ライトニングバリスタ!!」
「そのマジックは!?」
「へっ、シンボルを二つ以上持つスピリットが場にいて初めて使えるマジックさ」
・ライトニングバリスタ効果説明。
BP7000以下の相手のスピリット1体を破壊する。この効果は自分のフィールドにシンボル2つ以上を持つスピリットがいないと使えない。
「勿論指定するのは!ルナアークカグヤ!!」
「!!?」
ライトニングバリスタの効果で、赤いオーラを纏った合体スピリットはルナアークに突っ込み、その突進をもろに喰らったルナアークは破壊される。
「行くぜアタックステップ!合体スピリット!!行っけぇーーッ!!」
”ギャオオオオオオォォォォォ────ッ!”
「アタック時でバルガンナーの合体時効果発動!BP4000以下のポムを破壊して、1枚ドロー!」
カタストロフは翼を羽ばたかせ、それにポムは吹っ飛ばされ、破壊される。
「ら、ライフで受けます!」
「行くぜ!合体スピリットはダブルシンボルだから、ライフを2つ削る!」
カタストロフの背中にある砲台の銃口が光に向けられ、そして砲弾が発射され、それは展開されるバリアを直撃し、ライフを二つ削る。
「うあっ!」
ライフ5→3。
「レオグルス、行けッ!!」
「ライフ!」
レオグルスは攻撃合図と共に駆け出し、そして飛び上がると同時に火炎放射を放ちライフを砕く。
「ッ!」
ライフ3→2。
「お前も行け!レイニードル!!」
「……(くっ、全員BP4000以上じゃ、ヴィクトリファイアーが使えない)ライフで受ける!」
レイニドールは光に突っ込み、展開されたバリアに竜巻を叩き込む。
「うあああっ!」
残りライフ1。
「アポロディノスでアタック!これで決まりだぁッ!!」
「ライフで!」
アポロディノスは駆け出し、そして飛び上がると共に手に持っている斧を振りかぶり、そしてバリアが展開されると共に、アポロディノスは斧を振り下ろし、残ったライフを砕く。
「うあああああッ!!!」
残りライフは0となり、勝負が決まる。
*
『二回戦!勝者は和人選手!!熱いバトルを展開してくれた二人に今一度拍手を!!』
リアルバトルフィールドから戻ってきた二人に観客達からは惜しみない拍手が送られる。
「お嬢様!!」
試合が終わると、執事であるセバスがすぐさま駆け寄る。
「負けちゃいました。最強のデッキを作った気でいたのに」
「お嬢様……」
心配そうな執事をよそに光は和人へと歩みよる。
「バトル楽しかったです。今回は負けちゃいましたけど、また今度バトルをお願いしますね」
「あぁ!お前みたいな強い奴、俺はいつでも戦いたいぜ」
「ありがとうございます。今度は負けませんからね」
にっこりほほ笑んで和人にいい、そんな光の顔を見て、自分でも知らないうちに頬が赤くなる。
「お、おぉ!またいつでもな」
和人の言葉に光は礼をし、その場を立ち去る。
「和人、戦う時が楽しみだな」
リクトはそんな事を言い、自分のデッキを強化するためにその場を立ち去る。
「和人、お疲れ様」
試合を終え、咲は和人に水の入ったペットボトルを渡しながら言う。
「おぉ、サンキュー。にしてもエクスキャリバスが倒された時は負けるかもと思った」
水を飲み、自分のデッキに視界を向けながら言う。
「はは、まぁでもカタストロフやブレイヴ、それにライトニングバリスタとか結構デッキ強化したんだね」
「まぁな。あと二回勝ち進めば、全国大会!絶対勝ちあがろうぜ」
「うん!」
『さぁ、三回戦の対戦カードをシャッフルだ!』
「「!?」」
ギャラクシーのカードを聞こえると共に、和人とたちはモニターに視界を向ける。そして、対戦相手が決まり、和人達は次の対戦相手を確認する。
「さぁて、対戦相手も決まったし、三回戦も頑張るか。なぁ、咲?」
「…………」
隣にいる咲を見て言うが、反応はない。
「どうしたんだよ?」
「私の次の対戦相手、見てみてよ」
「?」
言われるがまま、咲の対戦相手を確認するとそれは……。
「!……川村、劉」
和人がその名を呟く理由は、次の咲の対戦相手が紛れもなく、川村劉だったからだ。
*
「次の相手は、ドルクス使いか」
少し離れた場所でモニターを確認する川村は、静かにそう呟く。
「三回戦、勿論決めさせてもらうけどね」
そんな事を言いながら、川村は奥へと歩きだし、その場を立ち去って行った。