バトルスピリッツ激震の勇者   作:ブラスト

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どうも皆様、ブラストです!今回は第19話を公開したいと思います。そして今回は前回登場した『死神デュアルベルガス』その能力の全貌を明らかに!

早速見ていただければ幸いです。



第19話『未知のカード、死神来襲』

「ここだ」

 

ピタリ、と足を止めた二人の周りに広がる光景は人も寄り付かない様な無人の廃墟。そんな場所で一際目立つは中央にポツン、と置かれたバトルフィールドのための転送台。このような瓦礫だらけの場所に置かれたそれには、当然疑問と違和感しかわかない。

 

「ここは?」

 

「俺の溜まり場所さ、時々バトルの練習とかによく利用してる。言わば個人用の練習台だ」

 

「……」

 

「さて、早速だがこいつの初陣見せてやらないとな」

 

「そのカード、お前は一体どこで?」

 

「さぁな、カード自体はスポンサーのお陰とでも言っとくかな?」

 

「スポンサーだと?一体どうゆう────」

 

懐から取り出す一枚のカード、それをリクトに付きだし言葉を抑制させる。

 

「力の逆位置、どういう意味か分かるか?優柔不断。迷いは心を乱す、疑問を持てば力は手に入らない。力が欲しけりゃお前は何一つ疑問を持つな」

 

「……」

 

「ほれ、対戦相手の方も来たみたいだしな」

 

示した先には帽子を被った一人の少年。こんな殺風景とした場所に一人来ると言う事は恐らく練習相手にダイキが招いたカードバトラーの一人だろう。

 

「あいつは?」

 

「俺が招いた客さ、名前は木屋仁(キヤ ジン)。前の全国大会出場者で実力的には申し分ないと思ってな、俺の練習相手に招いたのさ」

 

「……」

 

口元を緩めながら言うと、木屋と呼ぶ人物に歩み口を開く。

 

「よぉ、来てくれて礼を言うぜ?仁さんよォ」

 

「ふん、こんな場所でカードバトルか、まぁいいけどな。それより約束の方は覚えているだろうな?」

 

「おぉ、互いにデッキを賭けて勝負、だろ?約束は守るさ」

 

「!」

 

会話から察するに二人が行おうとしているのは間違いなく互いのデッキを掛けての掛けバトル。負ければカードバトラーとして大きな代償を払う事になる。しかしダイキの表情には不安など微塵も無く、むしろ余裕の笑みが浮かんでいた。まるで勝利を確信してるかのように──。

 

「リクト、テメェはよーく見学してなぁ。テメェのおかげで手に入れたこいつの力をな!」

 

「……お前、一体何を考えて?」

 

「さぁな、俺もテメェと同じ力を手に入れる事しか考えてねぇよ!」

 

その言葉を最後に、仁とダイキは「ゲートオープン!解放!」と言い放ち、その言葉後リクトの前から消え、二人の舞台はバトルフィールドへと移っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「にしてもお前も馬鹿だよな?知ってるぜ、そこのリクトって奴に負けて全国大会の出場を逃したんだろう?そんな負け犬が俺に勝てるかどうかだなんて、誰でも分かると思うんだがな?」

 

「それぐらいにしといたらいいじゃねぇか?負けた時により惨めになるだけだぜ?」

 

「ふん、大口だけは一人前だな」

 

「そりゃどうも、先行はあんたに譲るぜ?」

 

「けっ、目に物見せてやる。スタートステップ!」

 

先行は仁からのスタートで始まり、緊迫した空気がフィールドに流れる中、手札の5枚、リザーブのコア4個を見ながら、自分のターンを進めていく。

 

────第1ターン、仁side。

 

[Reserve]コア4個

[Hand]手札4枚→5枚。

[Field]なし。

 

「メインステップ!ストロゥパペットとシキツルをそれぞれLv.1で召喚」

 

二つのアメジストが出現と同時に砕け、出現するのは藁人形の様なスピリット、ストロゥパペットともはや骨と化したツルの様なスピリット、シキツル。

 

「シキツルの召喚時効果で俺は1枚ドロー。これでターンエンドだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第2ターン、ダイキside。

 

[Reserve]コア4個→5個。

[Hand]手札4枚→5枚。

[Field]なし。

 

「俺のターン、バーストをセットしてキャメロットポーン、続いてヤンオーガを召喚」

 

同じくダイキもスピリットを呼び出し、アメジストとエメラルドが連続して出現と共に砕け散ると、二体のスピリットが出現する。

 

「ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第3ターン、仁side。

 

[Reserve]コア2個→3個。

[Hand]手札4枚→5枚。

[Field]シキツルLv.1(1)、ストロゥパペットLv.1(1)

 

「メインステップ!バーストセット!さらにストロゥパペットをLv.3にアップ!」

 

「……」

 

「アタックステップ!ストロゥパペットでアタック!」

 

「ヤンオーガでブロック」

 

フィールドでぶつかり合うヤンオーガとストロゥパペット。何度もぶつかり合い、片を付けようと手に持つ小槌をヤンオーガに、ヤンオーガはストロゥパペットに蹴りを叩き込もうとするが、小槌と蹴りが互いの相手に決まり、二体共々消滅してしまう。

 

「ヤンオーガ破壊時効果で、俺のボイドにコアを一つ置くぜ」

 

「はっ!こっちはストロゥパペットの破壊でバースト発動!」

 

ヤンオーガの破壊はただでは終わらない、ボイドからコアを一つ齎しコアブーストを行うが、それに対し仁の方ではストロゥパペットの破壊によりトリガーが引かれ、発動したバーストカード、呪の覇王が仁の手に収まる。

 

「自分のスピリットが破壊された時、相手のスピリットのコア一つをトラッシュに送る。よってキャメロットポーンだ!」

 

バースト効果発揮と共に、キャメロットポーンの複眼から光が消え失せると同時に消滅。だが味方のスピリットが破壊されたのに対してもダイキは顔色一つ変えてはいない。

 

「そして呪の覇王のバースト効果はこれだけじゃねぇ、この効果発揮時に紫のスピリットが破壊されていれば一枚ドロー可能。破壊されたストロゥパペットは紫だから条件クリア、さらにこのカードはバースト効果発揮後手札に戻る」

 

「なるほど、ドロー強化って訳か」

 

「まだまだ行くぜ、シキツルでアタック」

 

「ライフで受ける」

 

翼を羽ばたかせ、ダイキの目の前まで迫ると一気に急降下。出現したバリアに激突。ライフを砕き、衝撃に後退させられる。

 

[Life]5→4。

 

「ふん、俺のライフ減少時でバースト発動。ラウンドテーブルナイツ!」

 

「!」

 

「バースト効果発揮、トラッシュにあるコスト5以下のスピリットカードを召喚。よってヤンオーガを再召喚だ」

 

・【ラウンドテーブルナイツ】/5(2)紫。

『バースト効果:自分のライフ減少時』

自分のトラッシュにあるコスト5以下のスピリットカード1枚を召喚する。その後コストを支払う事でフラッシュ効果を使用する。

『フラッシュ効果』カード名に「闇騎士」と入ったスピリット一体につき、相手スピリットのコア一個を相手のリザーブに置く。

 

バースト効果発揮と共に突如としてフィールドに突き刺さる一本の剣、その剣が砕けると共に先程破壊された筈のヤンオーガが再びフィールドに舞い戻る。

 

「ちっ、ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第4ターン、ダイキside。

 

[Reserve]コア6個→7個

[Hand]手札2枚→3枚。

[Field]ヤンオーガLv.1(1)。

 

「メインステップ。バーストセットしてヤンオーガをLv.3に、さらにマジック、ライフチャージを使用」

 

「!」

 

「効果によりヤンオーガを破壊だ」

 

・【ライフチャージ】/4(2)緑。

『フラッシュ効果』コスト3以上のスピリットカードを破壊する事で、ボイドからコア3個を自分のリザーブに置く。

 

「これによりコア3個をリザーブに、ヤンオーガLv.3破壊時でもう3個、計6個を俺のリザーブに置く」

 

「ヤンオーガとライフチャージを使っての大量コアブーストか」

 

「まぁ必要な戦略だからな、続けるぜ?骨孩児を召喚」

 

出現したアメジストが砕けると共に現れるわ、骸と化して鎧を着た兵士のようなスピリット。その出現と共に紫のオーラを纏い、相手のシキツル同様召喚時効果を発動する。

 

「召喚時効果で自分の手札が3枚になるようドロー、そしてボアトリクターを召喚。アタックステップ、骨孩児、行きな!」

 

「ライフで受ける!」

 

先程のお返しと言わんばかりの攻撃合図、その合図と同時に駆けだし、手に持つ槍を展開されるバリアに叩きつけ、ライフを砕く。

 

「ッ!」

 

[Life]5→4。

 

「続け、ボアトリクター!」

 

「こいつもライフだ!」

 

骨孩児に続いてボアトリクターも仁に向かい、展開されるバリアに喰らいつき、ライフを砕く。

 

「うぐっ!」

 

[Life]4→3。

 

「さすがに二連続はきつかったかい?」

 

「ふん、たかがライフを2減らしたぐらいで少しいい気になり過ぎるなよ!」

 

「そうかよ。まっ、俺はターンエンドだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第5ターン、仁side。

 

[Reserve]コア6個→7個。

[Hand]手札6枚→7枚。

[Field]シキツルLv.1(1)。

 

「俺のターン、再びバーストセットして、骨鹿を召喚!さらにシュテンドーガ召喚!」

 

再び現れるアメジスト、そのアメジストの内側から一閃。それが砕け散ると共に禍々しい紫色の風を纏いながらシュテンドーガが姿を現す。

 

「召喚時効果発揮でトラッシュにある系統:「魔影」を持つスピリットを召喚できる、よってストロゥパペットをトラッシュから再召喚!」

 

手に持つ剣を地面に突き刺し、亡霊を呼び起こすかの如く咆哮を上げると、再びフィールドにストロゥパペットが舞い戻る。

 

「スピリット合計3体召喚、俺のライフを削り切るつもりか?」

 

「その通りだ。行くぞ!シュテンドーガでアタック!」

 

「ライフで受けるぜ?」

 

飛び上がると同時に両手に持った剣を展開されるバリアに叩きつけ、押しつぶすように力を込めるとバリアを粉々に砕き、ライフ減少の衝撃がダイキを襲う。

 

「……!」

 

だが痛みによる悲鳴は上げず、むしろ何事も無いかのように、今だ彼の顔には笑みが浮かんでいた。

 

「もう一回、ライフ減少時でバースト発動!」

 

発動された二度目のバーストカード、冥皇封滅呪がダイキの手に収まり、そのバースト発動と同時にシュテンドーガの周りを幾つ物札が取り囲む。

 

・【冥皇封滅呪】/4(2)紫。

『バースト効果:ライフ減少時』

疲労状態のコスト5以下の相手スピリットを一体破壊し、その後コストを支払いフラッシュの効果を使用する。

『フラッシュ効果』自分のスピリットを一体破壊する事で、相手は相手のスピリット一体を破壊する。

 

「バースト効果により、シュテンドーガを破壊。さらにコスト支払ってお互いにスピリットを破壊。俺はボアトリクターを指定するぜ」

 

「ちぃっ……シキツルを破壊だ」

 

取り囲まれた札は刃物の様にシュテンドーガの身体を切り刻んで破壊し、さらにボアトリクターが相手の場のシキツルに喰らい付いたとかと思うと、次の瞬間には二体共々その場から消滅する。

 

「ボアトリクターの破壊時効果で俺はデッキから2枚ドロー、コアも手札も俺にとっては自由自在なんだよ」

 

「いい気になるなと言ったろ!相手による自分のスピリット破壊でバースト発動!呪の覇王カオティックセイメイ!これによりお前の骨孩児から全てのコアを外して破壊。さらに俺は紫スピリットの破壊で一枚ドロー、さらに呪の覇王を手札に戻して、骨鹿でアタックだ!」

 

「ライフで受けるぜ?」

 

「続けストロゥパペット!」

 

フィールドを駆け、自慢の角を展開されるバリアに叩きつけるとライフを砕き、間髪いれずにストロゥパペットが手に持つ小槌をぶん投げると、展開されたバリアを壊し、またもライフを削る。

 

[Life]4→2。

 

「……こんなものか?」

 

「強がりを、俺はターンエンドだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第6ターン、ダイキside。

 

[Reserve]コア14個→15個。

[Hand]手札4枚→5枚。

[Field]なし。

 

「コアや手札が自由自在でも、フィールドががら空きでは意味がないんじゃないか?」

 

「ふっ、ほざいてろ!テメェは負けた時のいい訳でも考えてな!」

 

余裕の様子で笑みを零し、メインステップを行っていく。

 

「俺のターン、まずはバーストセット。そして不死鳥フォグニクスをLv.3で召喚!」

 

出現したアメジストが砕けると共に空が紫に染まり、紫に染まった空を引き裂いて現れるわ、禍々しい紫の炎を纏う一体の鳥、フォグニクス。その出現と共に大きく鳴き、異様な翼を広げる。

 

「召喚時効果でこのスピリットのLvと同じ枚数、よって3枚ドロー。さらにこいつをLv.1にして、闇騎士ランスロットを召喚!」

 

フィールドに出現する紫の渦、影の様に黒く染まった渦から出現するのは、円卓の騎士最強と謳われる騎士、ランスロット。

 

「召喚時効果発揮で、テメェの骨鹿を破壊だ」

 

ランスロットが掲げる剣が輝くと共に、骨鹿の周りを紫の風が集いそれに抗う術なく消滅してしまう。

 

「アタックステップ!フォグニクス、ランスロット、やれ!!」

 

「ライフで受ける!」

 

迫るフォグニクスとランスロット、展開されるバリアにフォグニクスが叩きつけた翼とランスロットが繰り出す刃が同時にフィールドに突き刺さるとライフが砕かれ、後ろに付き飛ばされる。

 

「うぐっ!」

 

[Life]3→1。

 

「大丈夫かぁ?俺はターンエンドだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第7ターン、仁side。

 

[Reserve]コア9個→10個。

[Hand]手札6枚→7枚。

[Field]ストロゥパペットLv.1(1)。

 

「今度こそ終わらせてやる!ストロゥパペット、骨鹿、キャメロットポーンを連続召喚!」

 

「ひゅ~、一気に三体連続召喚。一気に数で叩こうってか?」

 

「あぁ、お前の様な奴が俺に敵う訳がないのを教えてやる!不老不死の覇王よ、呪の恐怖を敵に知らしめろ!呪の覇王カオティックセイメイをLv.3で召喚。不足コストはストロゥパペット一体から確保、よって破壊」

 

突如としてフィールドに降り注がれし4つの流星、それが中央で激突すると同時に爆発を起こし、その爆風を振り払うとそこには亡霊の様に集う紫の鬼火に囲まれている呪の覇王の姿があり、鬼火を振り払うと異様なその姿を露わにする。

 

「こいつがテメェのキースピリットか」

 

「お前如きに使うとは思わなかったよ、だがまぁいい!こいつで終いだ!呪の覇王!やれッ!!」

 

「ライフで受けるぜ?」

 

宙に浮いた星の式神から繰り出す紫の波動をバリアに浴びせ、叩き壊してライフを残り1にまで追い詰めるが、この状況に対しても今だ、彼の笑みは消え失せてはおらず、むしろ勝ち誇ったように笑い声が零れている。

 

「……ふふふ、ひゃははははは!!もう何しても遅ぇよ!」

 

「どういう意味だ?」

 

「ハッ!こういう意味だ、ライフ減少時でバースト発動!絶甲氷盾!」

 

「!?」

 

今までの紫から一転。発動したバーストカードは白のカードである絶甲氷盾、そのバースト効果と共にフィールドを覆う猛吹雪、凍てつく吹雪が氷の壁を作り出し、仁のスピリット達の行く手を阻む。

 

「ボイドからコアを一個、さらにコストを支払ってお前のアタックステップ強制終了!」

 

「ぐっ……ターンエンド」

 

「残念だったな?これがお前のラストターンだったのによ?」

 

「勝ち誇るのは速いぞ?俺にはまだスピリットがいる、貴様のターンを凌げば俺が!」

 

「ふん、弱者の哀れな希望か……いいぜ、俺が絶望のどん底に叩き落としてやるよ!その希望を壊してなァ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第8ターン、ダイキside。

 

[Reserve]コア14個→15個。

[Hand]手札5枚→6枚。

[Field]闇騎士ランスロットLv.1(1)、不死鳥フォグニクスLv.1(1)。

 

「バーストセット。そして茶番は終わりだ、リクトよく見とけよ?こいつが俺の求めた力ってやつだ!」

 

手に持つ一枚を表向きし、ダイキがこれから呼び出そうとするスピリットの名は死神デュアルベルガス。見た事も無い聞いた事も無いその未知のスピリットに仁も、モニターを見ているリクトもハッ、と息を呑む。

 

「混沌と絶望、二つの災悪司りし邪神よ、敵を破滅に導け、死神デュアルベルガスLv.3、今ここに来たれッ!」

 

突如として空を覆う黒雲、その黒雲を引き裂いて地面に突き刺さる一本の鎌。そして鎌をどす黒い瘴気が包み、次の瞬間黒い瘴気を振り払い手に握りしめた鎌を肩に担ぐ死神、デュアルベルガスがその姿を現す。

 

「な、何だ?このスピリットは」

 

「ヒャハハハッハハハハ!こいつが俺の手に入れた力よ、死神デュアルベルガス!敵を破滅に導く最強最悪の悪魔さ!」

 

未知のスピリットを前に動揺隠し切れていない。禍々しいそのスピリットを前にし、無意識のうちにたじろいでしまう。

 

「このスピリットは、一体!?」

 

「おいおい、ビビるのはまだ早いぞ?こいつが齎す絶望はこれからさ!アタックステップ、死神デュアルべルガスでアタック!」

 

「ぐっ!」

 

「死神デュアルベルガスLv.1、2、3の効果、系統『魔影』を持つスピリットは疲労状態のスピリットに指定アタック可能。よって呪の覇王を指定アタック。さらにLv.2、3の効果!このスピリットが疲労状態のスピリットにアタックした時、回復する」

 

「なっ!?自滅する気か?」

 

「いいや、フラッシュタイミングでダークリボンを使用。効果で死神デュアルベルガスをBP+3000だ」

 

「!?」

 

・【ダークリボン】/5(4)紫。

『メイン効果』このターン、最初に【不死】の効果で召喚されるスピリットカード一枚ををノ―コストで召喚する。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット一体をBP+3000。

 

Lv.3のデュアルベルガスのBPは10000、さらにダークリボンの効果で紫のオーラを纏うとBPを13000にまで上昇させ、呪の覇王のBPを上回るが、ダイキがBPを上げた瞬間、先程まであった仁の恐怖心は消え、それは笑い声へと変わる。

 

「あははははっはは!馬鹿かお前は!わざわざBPを上げてくれるとはな!調子に乗って【呪滅撃】の効果を忘れたか?」

 

『呪滅撃』、その効果は破壊された瞬間に発動し、相手のライフ1つをトラッシュに送って回復状態で蘇るカオティックセイメイのみが持つ特別な能力。それなのにデュアルベルガスのBPを上げてカオティックセイメイに指定アタックするという事はカオティックセイメイの破壊するという事になる。それは即ち、呪滅撃の発動にも繋がってしまい誰が見てもこのアタックはダイキのプレイミスと言う他ないが……。

 

バトルでは、式神から繰り出す紫の波動を鎌で一閃、そして一気に呪の覇王に迫ると鎌で引き裂くがそれは呪の覇王が生み出した幻影、死神デュアルベルガスの鎌は空を切っただけに過ぎず、本物は完全に死神の背後を取り、無防備な背後に紫の波動を叩き込もうとするが、次の瞬間呪の覇王にドッ、と衝撃が走る。呪の覇王がふと下を向いて確認した先には後ろを向いたまま繰り出された鎌に突き刺さる自分の身体が視界に入り、そのまま鎌を振り切ると呪の覇王の身体を完全に両断する。

 

「悪夢はここからだぜ、死神デュアルベルガスLv.2、3の効果、このスピリットが相手スピリットだけを破壊すれば、相手スピリットのコア1個、又は相手手札一枚をトラッシュに送る、よってお前の手札を貰う!」

 

呪の覇王を破壊したのち、紫のオーラを纏う鎌を振い、放たれた斬撃破がプレイヤーを襲い手札のカードをトラッシュに送られる。

 

「最初からそれが狙いか……だがお前は馬鹿だ!呪の覇王が破壊された瞬間!【呪滅撃】発動だ!お前のライフをトラッシュに送って、呪の覇王を復活!!」

 

ダイキの残るライフの内の一つに紫のオーラが集うと共にライフが粉々に砕け去り、ライフ消滅と同時に再び呪の覇王がフィールドにその禍々しき姿を現す。

 

「終わりだ!城島ダイキ!」

 

「ふふ、いい気分は味わえたか?」

 

「あぁ?」

 

「お前が見る希望、その希望、今から俺が絶望に変えてやるよ」

 

「何を言って?」

 

「今に分かる。まずはライフ減少時でバースト発動!」

 

「!?」

 

トリガーの引かれたバーストカード、妖華吸血爪がダイキの手に収まり、そのカードを持ち、勝ちを確信した様に笑みを零す。

 

・【妖華吸血爪】/5(2)紫。

『バースト効果:ライフ減少時』

自分はデッキから2枚ドローし、その後コストを支払う事でフラッシュの効果を使用する。

『フラッシュ効果』自分の手札を好きなだけ破棄し、破棄したカード1枚に付き相手スピリット1体のコア1個をトラッシュに送る。

 

「な、何ッ!?」

 

「バースト効果発揮で手札から二枚ドロー、さらにコストを支払って俺は手札6枚の内、4枚を破棄、よってテメェのカオティックセイメイのコアすべて外すぜ?」

 

「!!」

 

カオティックセイメイから全てのコアが取り除かれると共に、カオティックセイメイは地に堕ち、そのまま消滅してしまう。

 

「ば、馬鹿な!」

 

「お前の場をすべて消し去ってやるよ!デュアルベルガス、もう一度アタックしな!さらにフラッシュタイミングでストームアタック!不足コストはリザーブ、ランスロット、フォグニクス、デュアルベルガスから1個ずつ使用だ」

 

・【ストームアタック】4(2)緑。

『フラッシュ効果』相手スピリット一体を疲労させ、その後自分のスピリット一体を回復。

 

ランスロットとフォグニクスの消滅と同時に発生する突風。その突風はストロゥパペットの周りを集い、風に力を奪われたかのように脱力し、疲労してしまい、それとは対照的に死神デュアルベルガスはまるでストロゥパペットから奪った力を吸収したかのように回復する。

 

「キャ、キャメロットポーンでブロック!」

 

マジックの使用でLvが下がったと言えど、キャメロットポーン如きがデュアルベルガスに敵う訳がなく、言うまでも無くバトル結果は、振われた鎌に意図も容易くキャメロットポーンは破壊されてしまう。

 

「もう一度、Lv.2、3効果を使用。お前の手札をさらに一枚破棄、さらに回復してるから今度は疲労状態のストロゥパペットに指定アタックだ」

 

仁の手札からまた一枚トラッシュに送ると、今度の標的はストロゥパペットへと変わり疲労しているスピリットのアタックでまた回復すると共に、逃げ惑うストロゥパペットに惨酷なまでに斬り裂き、破壊する。

 

「破壊によりお前の最後の手札を破棄だ」

 

最後の手札がトラッシュに送られ、手札もスピリットもバーストでさえもないこの状況でもはや勝負の結果は付いているも同然。先程まであった仁の笑みは既に消え去り、今の彼には自分の場を破壊し尽くすデュアルベルガスによる恐怖心しかなかった。

 

「デュアルベルガス、やれ」

 

「う、うわああああああッ!!」

 

手に持つ鎌をまるでブーメランの様に投げると、それは真っ直ぐ的であるバリアに突き刺さり、バリアと共に最後のライフも砕け、勝負に決着が付く。

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そんな俺が……」

 

「だから言ったろ?大口は負けた時自分を惨めにするだけだとな」

 

見下すように仁を見ながら、さらに続けていく。

 

「さて約束の方だが、テメェみたいな負け犬のカードを貰うとこっちまで負け犬の仲間入りしちまいそうだ。負け犬は負け犬にお似合いのカードを持って、とっととこの場から消えろ」

 

「ひっ、ひぃぃいいいいいッ!」

 

最早何も言いかせないどころか、今の彼には、恐怖心しかなく足をがくがくと振るわせながらも立ち上がり、逃げるようにしてその場から走り去って行く。

 

「さぁてどうだったリクト?こいつの力は?」

 

「……あ、あぁ。確かにすごい」

 

ダイキの実力を目の当たりに、もはや圧倒されるのみだった。あの時全国大会でダイキと戦った時も、あのカードを使われていれば負けていたのは自分の方だったのかもしれない。

 

「お前も力が欲しいんだろう?欲しけりゃ求めろ、カードバトラーに取って力を欲しがるのは罪じゃない、むしろ必要とするべき物だ!」

 

「……」

 

ダイキから手渡された無名の一枚のカードを見ながら、ただただ黙り込むのみだったが、ふと口を開き……。

 

「どうすれば、こいつは応えてくれる?」

 

「こいつがそうだったように、そのカードも強者同士のバトルで初めて目覚めてくれる。そして手にしたカードバトラーに力を与える。それがそのカードだ」

 

死神デュアルベルガスのカードを片手に言う彼の言葉にリクトは頷いて見せる。

 

「……」

 

「他に聞きたい事はあるか?」

 

「疑問を持てば力は手に入らない、だったよな?」

 

「!」

 

「だったら疑う事はない、力を手に入れるなら俺は何でもするまでさ!」

 

心に誓う決意を新たに、彼は歩きだしその場を後にし、彼と入れ違いになる様にダイキの前に現れる一人の人物。

 

「来道リクトにあのカードを渡したようだな」

 

「アンタか、あぁちゃんと渡したぜ?」

 

「それでいい。それよりどうだ?死神デュアルベルガスの試して?」

 

「最高。今になってようやくアンタに感謝してるぜ?」

 

「目覚めたのはお前の実力あってこそだ。まぁ俺にとっては、お前の持つ死神デュアルベルガスと同じ力を持つカードを目覚めさせてくれれば問題はない」

 

「リクトの持つ白、それに赤、青、緑、黄色、計5枚のカードを目覚めさせる、だろ?」

 

「その通りだ」

 

「目覚めるかどうかは使用者次第さ」

 

「そうだな、では行こうか」

 

「あぁ。スポンサーさんよォ」

 

その人物共にダイキ達もまたその場を立ち去って行った。これから為す事を果たす為に彼等の目的は今なお動いている。

 




いかがでしたでしょうか?第19話!ダイキの使った未知のカード「死神デュアルベルガス」の初陣の話でもあります。

では早速「死神デュアルベルガス」の効果を紹介したいと思います。

・死神ディアル・ベルガス/7(3)紫/魔影・幻魔。
Lv.1[1]BP5000、Lv.2[3]BP7000、Lv.3[4]BP10000。
Lv.1、2、3『自分のアタックステップ時』
系統:『魔影』を持つ自分のスピリット全ては疲労状態のスピリットを指定してアタックできる。
Lv.2、3『このスピリットのアタック時』
このスピリットが疲労状態のスピリットにアタックした時、回復する。
Lv.2、3『このスピリットのアタック時』
このスピリットがBPを比べ、相手のスピリットだけを破壊した時相手スピリットのコアを一個をトラッシュに送る、又は相手の手札一枚を破棄する。


以上が死神の効果であります。オリカだけに少々チートすぎないか心配ではありますが、幻のカードのあいつに比べたらだいぶマシな、筈(ォィ


次回も見てくいただければ幸いです。
今後も宜しくです。

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