「じゃぁ俺のターン!ブライトライデントを転召!」
バトルフィールドではなく、普通の台座でバトルしている和人と咲。そしてそのバトルの様子を映し出しているモニターの画面では、コスト3のブライトライデントが消滅し、エクスキャリバスが現れる。
”グオオオオオオォォォォォ────ッ!”
「召喚時の効果!BP合計6000分になるよう好きなだけ破壊」
「!?、ってことは」
「ガブノハシBP1000、ビートビートルBP1000、グラントベンケイBP4000、つまりお前の場のスピリット全てを破壊!」
三対のスピリットが炎に包まれ、消滅してしまう。
「!」
「エクスキャリバスでアタック!」
「ら、ライフで受ける」
残り一個のライフをリザーブに下げ、ライフが0となる。
「よっしゃぁ~ッ!俺の勝ちだ!!」
「はぁ~、負けちゃった。そのカード、エクスキャリバスを手に入れてから随分強くなったよね」
「まぁな!あのおじさんに言われた通り、このカードに出会ってから一気に全てが変わったんだよね」
「まぁ最近の戦い方を見る限り、守り重視から攻め重視の戦略に変わったよね」
「あぁ、こいつと一緒にもっともっと強くなっていく!」
そんな事を言いながら、台座から立ち上がり何かを決心したように他の人たちを見る。
「誰か、俺と一勝負しない?」
『じゃぁ俺とやろうぜ!』
『いや、俺とやろう!』
さっきのバトルを見て、戦ってみたいと思ったのか数名のカードバトラー達は和人に勝負を挑む。
「よーし!かかってこい!」
デッキを持ち、対戦者とバトルを開始する。
*
「すっかり上達したようだね。和人君」
バトスピショップの店長である村井知恵。彼女は和人達の様子を見て微笑ましい物を感じていた。
”ウィーンッ”
「あっ、いらっしゃい」
自動ドアの開く音がし、そこにはデッキケースを腰につけ、歳は和人達と変わらない少年が居た。
「すいません。第11弾のカードをくれますか?」
「はい。第11弾ね」
パッケージに太陽神龍が派手に飾られている第11弾のパックを渡すと、少年はそのパックを開き、中のカードを取り出す。そしてカードを確認していき、その内の一枚がXレアである宝瓶神機|(ほうべいしんき)アクア・エリシオンのカードだった。
「おめでとう!Xレア。当たってよかったね」
「ありがとうございます。このカード特に手に入れたかったカードなんです」
「そうなんだ」
「えぇ、あいつとの再戦のために」
「?」
そんな中、カードバトラー達が何かでにぎやかになっている事に気づく。
「何かあるんですか?」
「まぁあるカードバトラーが大活躍ってとこかな」
「面白そうですね」
そう言うと少年はその場に近づいていく。
*
「暴双龍ディラノスLv.2でアタック!」
「キジトリアLv.2でブロック!」
互いのBPは5000。本来なら、二体とも相討ちだが、ここでディラノスの効果が発動する。
・暴双龍ディラノスLv.1、2、3の効果。
【覚醒】を持つ自分のスピリット全てにBP+1000。
・暴双龍ディラノスLv.2、3『お互いのアタックステップ時』
地龍を持つ自分のスピリット全てに【覚醒】を与える。
「よってバトルはディラノスの勝ち!」
「ぐっ!」
ディラノスの口から放たれる炎によってキジトリアは消滅。
「ロクケラトプスでアタック!これで決まりだ!」
相手のライフが0となり、和人の勝利となる。
『すげー、さすがは運命の一枚を持ったバトラーだぜ』
『もう5連勝以上してんじゃない?』
観戦者達の声、それを聞くと少年はぜひ自分も戦ってみたいと思う。
「さぁ次は誰だ?」
「じゃぁ、次俺とやらないか?」
「おっし!じゃぁ早速やろう────!」
振り返りお互い、顔を確認すると、何かに気付いたようで……。
「「あぁーーーーーッ!」」
互い互いを指さしながら、お互い驚いた表情を見せる。
『?』
何の事なのか全く分からない様子の観戦者達。そこへ観戦者達を押しのけ、咲が来る。
「和人何騒いでんの?って……リクト君!?」
咲がリクトという少年。彼の名は来道リクトと言い、咲や和人達とは昔の幼馴染なのだ。
「随分懐かしい、ほんと久々だな」
「俺も、久々に会えてうれしいぜ」
「それよりしばらく見ない間に随分強くなったようだな」
「あぁ!俺は運命の一枚って奴に出会ってな!」
「運命の一枚?」
「あぁ、俺の運命の一枚!剣龍皇エクスキャリバスだ!」
きらきらと輝くエクスキャリバスを持ち、リクトに見せる。
「運命の一枚か、それって自分が何かを感じた一枚って事か?」
「あぁ!その通り!!」
「それなら、俺にも運命の一枚と呼べるカードはある」
「!?」
「まっ、その一枚はバトルで見せる。それより、バトル始めないか?」
「あぁ!」
「どうせなら、バトルフィールドでしないか?」
リクトの提案に和人は力強く頷き、二人はフィールドに立つ。
「「ゲートオープン!開放!!」
二人は光に包まれ、リアルバトルフィールドへと移動する。