バトルスピリッツ激震の勇者   作:ブラスト

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ブラストでございます!長らく更新遅れました!!
本日はGW最終日、皆様はどうお過ごしでございましょうか?

暇を持て余してる方に対して、ぜひこの作品が少しでも皆様の暇潰しにでもなれば幸いです。明日からはまた学校や仕事。

作者は「もっと休ませてくれー」と悲鳴を上げながら明日の仕事や学校を行う訳です←

余談はさておき、今回もぜひ楽しんで見てください!



特別編PART2『曲者対決!? 翼神王vs魔皇』

「バルトアンデルスでアタックする」

 

「ルナアークの効果発揮、リザーブのコア2個をトラッシュに置いてバルトアンデルスのBPを2000に下げます!」

 

ルナアークの効果によってバルトアンデルスは脱力したように項垂れ、その力は減少してしまう。

 

「アタックはルナアークでブロックします!」

 

「例え負けても、チャンスはまだある」

 

BP差が逆転し、ルナアークはバルトアンデルスへと向かうが、例えバトルで負けてもバルトアンデルスは破壊されても相手の手札を破棄し、それがスピリットカードなら回復状態で復活する事が出来る。

 

「手は既にありますよ! フラッシュタイミングで、メロディアスハープ!!」

 

「!」

 

・【メロディアスハープ】/3(1)黄色、マジック。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット1体は効果すべてを失い、新たに得ることもない。そのスピリットは効果の記述を持たないスピリットとして扱う。

 

バトルでは、脱力したバルトアンデルスに自分の羽を刃の様に飛ばし、体に幾つもの羽根が突き刺さり破壊されてしまい、マジックの効果により復活能力を完全に失ってるため、吐き時効果を発動する事が出来ない。

 

「……ここまで」

 

キースピリットを失い、ブロッカーもいない状況で既に一縷はお手上げだった。返しのターンで、光はルナアークで一縷の最後のライフを砕き決着となる。

 

『勝者は相崎光選手、健闘をたたえた二人に拍手を!』

 

バトルに勝利したのは光、一縷と握手を交わしながら勝負後和人達の元へと戻り、すぐさま次の試合ではリクトと深月の試合が始まっていた。

 

「行くよ、マグーでアタック!」

 

「ストライクジークヴルムでブロック!」

 

勝負は既に終盤を迎え、互いの指示に火炎放射と雷を放つ二体のスピリット。だが威力はマグーに分があるのか、ストライクジークヴルムの放つ雷を押し返すと、そのまま突っ込んでいき手に持った鎌でストライクジークヴルムを斬り裂き、破壊する。

 

「ぐっ!! ストライク!」

 

「まだまだ、二体目のマグーでアタック!」

 

「ライフで受ける……!!」

 

バリアをまるで神のごとく簡単に斬り裂きリクトの最後のライフを破壊し決着となる。

 

『勝者は崎間深月選手! 準々決勝進出おめでとう!!』

 

 

 

 

「リクトが負けるなんて」

 

「そうだよね。私も負けちゃったし」

 

リクトだけでなく、前の試合で川村もまた深月に対し敗北しており、残念そうに呟いた。一言で言えば、相手の手が予測できなかったというのが敗因だった。リクトも川村も色んな色を使う相手に対処しきれず困惑させられたと言った所だろう。

 

「まぁあいつのデッキはどんな相手にも対応できるようにしてあるからな、色んな手があるのは当然だ」

 

「色んな手があるのはにーちゃんもだぜ、俺それで負けたもん」

 

ひょっこり顔を出す拓郎、拓郎も好成績だったものの神田と当たり、大型スピリットを出して圧倒するのが彼の戦い方だったものの大型スピリットを出す合間の隙を速効で付かれ、敗北してしまった。

 

「まぁ防御札を手札に回せなかったのが、運の尽きだ。そういうこともある」

 

「対してにーちゃんはめちゃくちゃ手札回ってたから腹立つ!」

 

「けど運も実力の内って言うし、手札事故は別に言い訳にならないよね」

 

「うるせぇ、ハンナ!!」

 

「何さ、僕まだ勝ち残ってるもんね!」

 

「二人共喧嘩は駄目だよ!!」

 

またバチバチと睨み合うハンナの拓郎、それを慌てて止めに入る咲。互いに色々とありながらも、それでもすっかり打ち解けているのかと賑やかな雰囲気だった。

 

 

 

 

『さて次の試合は光選手vs深月選手のバトルです!!』

 

空気を変える様に次の試合が発表する司会である知恵の言葉、その声に光と深月はデッキを構え、その場から互いの相手を見る。

 

「光の番か、あの深月さんって人強そうだし、どんなバトルになるのか楽しみだぜ」

「どっちも勝ってほしいけど、勿論光姉ちゃんも応援してるからね!」

 

「はい。和人さん、ハンナ君。二人共ありがとうございます!」

 

 

「ねーちゃん頑張れよな!」

 

「まぁお前とも戦いたいし頑張れ」

 

応援する二人に軽く礼をしながら、前へと出る光。対して深月も応援する神田たちに「行ってくるね」と軽い様子で言葉を掛けながらステージへと歩き出し、前へと出る二人。

 

「深月さん、ぜひ御手柔らかにお願いしますね」

「こちらこそ、お互いにいい勝負を宜しくね」

「はい、勿論です」

 

『それでは互いにコールお願いします! ゲートオープン!』

「「開放ッ!!」」

 

互いのコールと共に光に包まれる二人。そして舞台をバトルフィールドへと移す。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

────第1ターン、深月side。

 

[Hand]4枚→5枚。

[Reserve]4個。

 

「じゃあ私からね。ネクサス、英雄皇の神剣配置」

 

・【英雄皇の神剣】/4(2)赤、ネクサス

Lv.1(0)、Lv.2(2)。

Lv.1、Lv.2

自分のバーストをセットした時、自分はデッキから一枚ドローする。

Lv.2『自分のアタックステップ』

系統:「覇皇」を持つ自分の合体していないスピリット全てをBP+3000する。自分のバーストをセットしている間、さらに系統:「覇皇」を持つ自分の合体していないスピリット全てをBP+5000。

 

「そしてバーストセット。ネクサスの効果で一枚ドロー、これでターンエンド」

 

 

 

 

────第2ターン、光side。

 

[Hand]4枚→5枚。

[Reserve]4個→5個。

 

「行きますよ、天使スピエルを二体それぞれLv.1で召喚します」

 

「おっ、可愛いスピリットだね」

 

「続けますよ、こちらもネクサス、光射す丘をLv.2で配置します」

 

・【光射す丘】/3(2)黄色、ネクサス。

Lv.1(0)、Lv.2(1)。

Lv.1、Lv.2『自分のアタックステップ』

系統:「天霊」を持つ自分のスピリットがアタックによって相手のライフを減らした時、自分はデッキから一枚ドローする。

Lv.2

【強化】を持つ自分のスピリットが相手によって破壊された時、このネクサスを疲労させる事で、そのスピリット一体を疲労状態でフィールドに残す。

 

「最後にバーストセット。そしてアタックステップ、天使スピエル一体でアタックします」

 

「いきなりだね、ライフで受けるよ!」

 

手に持つ杖をバリアに叩きつけ、そのライフを破壊する。

 

深月side。

【Life】5→4。

 

「ライフ減少でバースト! 絶甲氷盾、ボイドからコアを一個自分のライフに置くよ」

【Life】4→5。

 

「ネクサスの効果で一枚ドロー、私はこれでターンエンドします」

ブロッカーは残すべきと考えてるのか特に深追いもせずにターンエンドと宣言。

 

 

 

 

「ねーちゃん。いきなり絶甲氷盾使っちまったぜ? いいのか?」

モニターからバトルの行方を見守る中で。拓郎は崎間の先程のマジックの使用はプレイミスとでも言いたい様に困惑している表情を見せているが、すぐさま神田は「問題ない」と即答。

 

「確かに絶甲氷盾は防御札として使うのが最善だが、バースト効果は単純にライフ増やすことだけでも効果的だ。序盤の内にライフを増やして相手の攻撃を誘えば、その分早く戦略が広くなるし、相手も無理にコアを増やす事は分かってるからプレッシャーにもなる」

冷静に状況を分析して見せる神田に和人達も納得する様に頷いて見せている。

 

「まぁまだ序盤だが、勝負が進めばもっともっと激しくなるぞ?」

 

 

 

 

────第2ターン、深月side。

 

[Hand]4枚→5枚。

[Reserve]5個→6個。

[Field]英雄皇の神剣Lv.1(0)。

 

「バーストセット、ネクサスの効果で一枚ドロー。さらにワンケンゴー、カグヅチドラグーンをぞれぞれLv.1で召喚!」

 

・【ワンケンゴー】/3(2)赤、スピリット。

Lv.1(1)BP2000、Lv.2(3)BP4000、Lv.3(5)BP6000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3

自分のバーストをセットしている間、このスピリットをLv.3として扱う。

Lv.2、Lv.3【激突】『このスピリットのアタック時』

相手は可能ならば必ずブロックする。

 

・【カグヅチドラグーン】/4(2)赤、スピリット。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(3)BP6000。

Lv.1、Lv.2『このスピリットのアタック時』

自分はデッキから一枚ドローする。

Lv.2【激突】『このスピリットのアタック時』

相手は可能ならば必ずブロックする。

 

「並べてきましたね」

 

「さて行くよ! アタックステップ、なんだけど、黄色のスピリットにアタックするのはどーも気が引けちゃうんだよなー」

 

「バトルは常に真剣勝負。遠慮は無用ですよ?」

 

「そう? なら遠慮なく行くよ、ワンケンゴーでアタック! 【激突】で強制ブロックしてもらうよ!」

 

「天使スピエルでブロックします」

 

ワンケンゴーに向かっていくスピエル。手に持つ杖をワンケンゴーに振うが、頭部の刀で軽く受け止めて弾き返すと、そのまま刀でスピエルを斬り裂き破壊する。

 

「光射す丘の効果で、【強化】を持つ天使スピエルは疲労状態で残ります」

 

「まだまだ行くよ-、カグヅチドラグーンでアタック! アタック時効果で一枚ドロー」

 

「アタックはライフで受けますよ!」

 

ブロックはできない状況下では当然の選択。展開されるライフ、それをカグヅチドラグーンの炎によって破壊され、ライフが砕ける。

 

光side

【Life】5→4。

 

「ライフ減少でバースト発動です!」

 

「!」

 

ライフ減少をトリガーに発動するバースト。直後、フィールドに照らし出されるライト、まるでこれから現れる何かを演出するようだった。

 

「勝利の旋律を響き奏でてください! グリムの天使シンデレラを召喚します」

 

・【グリムの天使シンデレラ】/5(2)黄色、スピリット。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(2)BP5000、Lv.3(5)BP7000。

【バースト:自分のライフ減少後】

系統:「天霊」を持つ自分のスピリットがいるとき、このスピリットカードを召喚する。

Lv.2、Lv.3『自分のアタックステップ』

相手のライフが減った時、自分のトラッシュにあるマジックカード1枚を手札に戻す。

Lv.3『このスピリットのアタック時』

自分のバースト1つを破棄する事で、このバトルの間、このスピリットはブロックされない。

 

「むぅー、中々食えない」

 

「そりゃ、私も全力ですから」

 

にこやかに笑う光だが、その笑顔の裏に油断ならないものを感じ取っていた。

 

 

 

 

「今の状況、ねーちゃんが押してるんだよな?」

「いや、どちらかと言うと少し崎間が劣勢気味だな」

ここまでの攻防の中で、拓郎の質問に神田は冷静に答えた。

 

「ワンケンゴーやカグヅチドラグーン見たいに相手を積極的に破壊していくのがあいつのスタイルだが、対戦相手の光射す丘の効果でスピリットを残す事が出来る。単純な火力じゃとても攻めきれないぞ」

 

「光、前に俺と戦った時よりもデッキ内容変わってるな」

 

「あれからデッキ改良を重ねてたみたいだからね。デッキも光自身もレベルアップしてるよ」

 

光と対戦した覚えのある和人だが、彼の言う通り彼女のデッキは以前よりもかなり変わっている様子で、その経緯を川村が口添えする。黄色はBP低いスピリットが多く、単純な力比べでは他の色と劣る。だがそれを補ってあまる程、ネクサスやマジック等のサポートが数多くある。彼女の今のデッキはそれを存分に生かしたデッキのようで癖のある黄色に対し、どう対応するのか冷静に二人のバトルの行方を見守っていく。

 

 

 

 

────第4ターン、光side。

 

[Hand]2枚→3枚。

[Reserve]2個→3個。

[Field]天使スピエルLv.1(1)、天使スピエルLv.1(1)、グリムの天使シンデレラLv.1(1)、光射す丘Lv.2(1)。

 

「バーストをセット。さらにマジック、マジック・オブ・オズを使用します」

 

・【マジック・オブ・オズ】3(1)黄色、マジック。

『メイン効果』

自分の手札を全て破棄する事で、自分はデッキから3枚ドロー。

『フラッシュ効果』

このターンの間、スピリット一体をBP+3000する。

 

「手札にあるエンジェリックプレッシャーを破棄して、三枚ドローします」

 

「黄色デッキなのに、折角のマジックを破棄していいの?」

 

「御心配には及びませんよ、続けます。グリムの天使シンデレラをLv.2にアップ、アタックステップ行きますよ!」

 

「!」

 

「グリムの天使シンデレラでアタック!」

 

「ライフで受けるよ」

 

彼女の宣言にシンデレラはギターを演奏を始めたかと思うと、彼女の奏でる音が具現化した様に飛び出し、それはバリアへと放たれ、深月のライフを破壊する。

 

深月side。

【Life】5→4。

 

「ネクサスの効果で一枚ドロー。さらにグリムの天使シンデレラの効果でトラッシュにあるマジックカード、「エンジェリックプレッシャー」を手札に戻します」

 

「なるほどね、捨てたカードを回収。つまり実質デメリットなしって訳ね」

「はい、勿論全て戦略ですから。さらに天使スピエルでアタックしますよ」

「それもライフで受けたげる!」

今度は天使スピエルの一撃がバリアを砕き、ライフをさらに破壊する。

 

深月side。

【Life】4→3。

 

「またネクサスの効果で一枚ドロー。さらにシンデレラの効果で「マジック・オブ・オズ」を手札に戻します」

 

「キッツイなー、けどやられてばっかりじゃないよ? ライフ減少でバースト発動。魅惑の覇王クレオパトラスをバースト召喚するよ!」

 

・【魅惑の覇王クレオパトラス】/7(3)黄色、スピリット

Lv.1(1)BP5000、Lv.2(3)BP7000、Lv.3(5)BP11000。

【バースト:自分のライフ減少後】

自分のライフが3以下の時、このスピリットを召喚する。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットの召喚時』

自分のトラッシュにあるマジックカード一枚を手札に戻す。

Lv.2、Lv.3【魔光芒】『このスピリットのアタック時』

自分がマジックカードを使用した時、その効果発揮後、同じ効果をもう一度、コストを支払わずに発揮できる。自分がバトルで使用したマジックカードは全て手札に戻る。

 

「深月さんも黄色ですか!?」

「主体は赤だけどね。サポートとして他の色も何枚か入れてるんだよねー。続けるよ、クレオパトラスの召喚時効果、トラッシュにある「絶甲氷盾」を手札に戻すよ」

「……私はこれでターンエンドです」

 

 

 

 

────第5ターン、深月side。

 

[Hand]5枚→6枚。

[Reserve]5個→6個。

[Field]魅惑の覇王クレオパトラスLv.1(1)、ワンケンゴーLv.1(1)、カグヅチドラグーンLv.1(1)、英雄皇の神剣Lv.1(0)。

 

「もう一度バーストセット。ネクサス効果で一枚ドローするよ」

「(また絶甲氷盾? それとも……!)」

「さぁ行くよ、クレオパトラスをLv.2にアップして、クレオパトラスでアタックするよ」

 

深月の指示に、クレオパトラスは即座に光へと向かっていく。

 

「さらにここでフラッシュ使うよ! サジッタフレイム!!」

「!」

「効果発揮により、まずはそのネクサスを破壊するよ!」

 

背後にある光り輝く丘に、火の矢が放たれ、矢に灯った炎はネクサスに燃え広がり、消滅する。

 

「さらに【魔光芒】の効果発揮、同じ効果をもう一度使用する。私はサジッタフレイムをもう一度使用し、BP5000以下のグリムの天使シンデレラを破壊するよ!」

 

先程ネクサスに放たれた矢が今度はシンデレラへと降り注ぎ、無数の矢を浴び、シンデレラは倒れてしまい、シンデレラの破壊に動揺を見せながらも冷静に状況を見つめ直し、クレオパトラスの攻撃に対し、光はライフで受けると宣言しクレオパトラスは魔法陣を描くと、そこから光るレーザーが放たれ、光のライフを破壊する。

 

光side。

【Life】4→3。

 

「さらに続けるよ、ワンケンゴーでアタック! 【激突】!」

 

「天使スピエルでブロックします。そしてフラッシュタイミングでエンジェリックプレッシャーを使用します!」

 

・【エンジェリックプレッシャー】3(2)黄色、マジック

『フラッシュ効果』

このターンの間、相手のスピリット1体をBP-3000する。

 

「二体の天使スピエルを2チャージ追加でワンケンゴーのBPを-5000します」

 

バトルでは一気にスピエルを斬り裂こうと頭部の刀を掲げて駆けていくワンケンゴーだったが、エンジェリックプレッシャーによって放たれる光に当てられ、大幅にその力を下げられ、先程までかけて射た足は鈍くなり、元気が無くなった様に項垂れてしまい、迎え撃とうとするスピエルに対し頭部の剣を振うが、その剣はか弱いスピエルが振う杖に簡単に止められ、力はほぼ互角。互いに懸命に力を込めるが、拮抗した力に両者弾かれ、二体共消滅。

 

「まだ続きますよ! 相手による自分のスピリット破壊でバースト発動!」

 

トリガーが引かれ、発動したバーストカードを手に取ると、そのカードは光のキースピリットでもある「光の覇王ルナアークカグヤ」。

 

「バースト効果でボイドからコア一個を自分のライフに置く。さらにトラッシュに黄色のカードが三枚ある時このスピリットを召喚できる。私のトラッシュには、光射す丘、グリムの天使シンデレラ、天使スピエルの三枚。よって召喚条件は満たしてます」

 

光side

【Life】3→4。

 

「ちょっと迂闊だったかな」

 

「行きますよ、月光に照らされし乙女よ! 輝く光をフィールドにもたらせ! 光の覇王ルナアークカグヤをバースト召喚!」

 

高らかに召喚コールを宣言すると、フィールドを全体を照らす程眩い光が空から差し込み、「光の覇王」の名の通り、眩い輝きを放ちながらルナアークカグヤがフィールドへと舞い降りる。

 

・【光の覇王ルナアークカグヤ】/7(3)黄色、スピリット

Lv.1(1)BP4000、Lv.2(3)BP6000、Lv.3(5)BP10000。

【バースト:相手による自分のスピリット破壊後】

自分のトラッシュに黄のカードが3枚以上ある時、ボイドからコア1個を自分のライフかリザーブに置く。この効果発揮後、このスピリットカードを召喚する。

Lv.1、Lv.2、Lv.3:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

自分のリザーブのコア2個を自分のトラッシュに置く事で、このバトルの間、相手のスピリット1体のLv.1/Lv.2/Lv.3/Lv.4BPを2000として扱う。

 

「これ以上は攻められないね。私はこれでターンエンド」

 

 

 

────第6ターン、光side。

 

[Hand]6枚→7枚。

[Reserve]4個→5個

[Field]光の覇王ルナアークカグヤLv.2(3)、天使スピエルLv.1(1)。

 

「続けますよ、天使プリマをLv.2、天使スナイプルをLv.1で召喚します」

 

・【天使プリマ】/4(2)黄色、スピリット

Lv.1(1)BP3000、Lv.1(2)BP4000、Lv.3(3)BP6000

Lv.1、Lv.2、Lv.3:フラッシュ『このスピリットのアタック時』

自分の手札1枚を破棄する事で、このターンの間、相手のスピリット1体をBP-1000する。

Lv.2、Lv.3『お互いのアタックステップ』

相手のスピリットがBP0になったとき、BP0になったスピリット全てを破壊する。

 

・【天使スナイプル】/4(3)黄色、スピリット。

Lv.1(1)BP3000、Lv.2(2)BP5000、Lv.3(3)BP6000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3

お互いのデッキは破棄されない。

Lv.1、Lv.2、Lv.3【強化】

自分の「BP-効果」を-1000する。

 

「随分可愛いスピリット達を並べて来たね」

 

「でも油断は禁物ですよ? アタックステップ行きます。まずは天使プリマでアタック、アタック時効果発揮で手札からマジックオブオズを破棄、そしてスピエルとスイナプルの【強化】発揮、合計BP3000をカグヅチドラグーンからマイナスさせてもらいますよ」

 

プリマの持つ蕾の様な杖から黄色の波動がオーラの様にカグヅチドラグーンに浴びさせられ、さらに同じような波動も放ち、BPが減少していき力が抜け、地面に凭れこんでしまう。

 

「天使プリマの効果で、BP0になったカグヅチドラグーンは破壊します」

 

「さすがにやられっぱなしには行かないよ! フラッシュタイミングでサジッタフレイム! 不足コスト確保でクレオパトラスをLv.1にダウン!」

 

破壊系マジックは攻めには追撃の一手にもなり、守りにはカウンターにもなる。攻めに使ったサジッタフレイムを戻し。今度は守りとして使い回せるのも光芒、魔光芒特有の強みだ。

 

「効果で天使プリマ、天使スピエルを破壊するよ」

 

降り注ぐ火の矢に避け切れずプリマとスピエルは消滅する。

 

「魔光芒の効果でサジッタフレイムを戻したのは分かってたはずだよね?」

 

「……はい。けど魔光芒の効果で戻せるのはあくまでクレオパトラスのアタック時だけ。私のターンでは、サジッタフレイムを回収できませんよ?」

 

「なるほど防御札を消費させる訳ね」

 

「当然です。でもとりあえず私はこれでこのターンはエンドです」

 

 

 

 

────第7ターン、深月side。

 

[Hand]5枚→6枚。

[Reserve]8個→9個

[Field]魅惑の覇王クレオパトラスLv.1(1)、英雄皇の神剣Lv.1(0)。

 

 

「じゃぁそろそろ私もキースピリットいっちゃおうかな! 焔竜魔皇マ・グーを召喚!」

 

・【焔竜魔皇マ・グー】/7(3)赤、スピリット

Lv.1(1)BP5000、Lv.2(3)BP8000、Lv.3(5)BP10000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『自分のアタックステップ』

ステップ開始時、自分のトラッシュにあるコアを、好きなだけこのスピリットに置く事が出来る。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『自分のアタックステップ』

系統:「竜人」/「古龍」を持つ自分のスピリット全てをBP+3000する。

Lv.2、Lv.3

系統:「古龍」を持つ自分のスピリット全てに赤のシンボル1つを追加する。

 

キースピリットのカードをフィールドへと置いた瞬間、火山の噴火の様な轟音と共に地面から噴き上げる火柱。高温の火柱からゆっくりと現れるのは、鎌を担ぎ、黒炎のような体表。まさに魔皇と呼ぶに相応しいマグーの姿。

 

「早速アタックステップ行くよ、マグーの効果でトラッシュのコア全てをマグーに移動させるよ」

 

大型スピリットは、ただ召喚するだけ大量のコアを必要とする。マグーもそれは同じ。だが、その効果でコアを回収できるスピリットならば、召喚を躊躇う必要は全くない。

 

「さぁ早速アタック、なんだけどー……ここは動けそうにないかなー」

 

ルナアークカグヤの前では、下手なアタックでは返り討ちに会うのは目に見えてる。軽く苦笑いしながら彼女はターンエンド宣言。

 

 

 

 

────第8ターン、光side。

 

[Hand]4枚→5枚。

[Reserve]5個→6個。

[Field]光の覇王ルナアークカグヤLv.2(3)、天使スナイプルLv.1(1)。

 

「私のターン、キューピット召喚」

 

・【天使キューピット】/2(2)黄色、スピリット。

Lv.1(1)BP2000、Lv.2(2)BP3000、Lv.3(3)Lv.4000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3【強化】

自分の「BP-効果」を-1000する。

 

「さらにもう一体、煌き羽ばたく翼を広げて降臨せよ、翼神王グリフィオールをLv.2で召喚!!」

 

ルナアークカグヤの時と同様また空が光輝いたかと思うと、眩い光を放ちながら降り立つのは裏Xレアと呼ばれる内の一体、グリフィオールが姿を現す。

 

・【翼神王グリフィ・オール】/8(3)黄色、スピリット。

Lv.1(1)BP4000、Lv.2(2)BP6000、Lv.3(5)BP10000。

Lv.1、Lv.2、Lv.3『このスピリットの召喚時』

自分のトラッシュにある黄のマジックカードすべてを手札に戻す。

Lv.2、Lv.3『このスピリットのアタック時』

自分のマジックカードすべてを、フラッシュタイミングでコストを支払わずに使用できる。

 

「不足コスト確保でルナアークカグヤをLv.1に、そしてグリフィオールの召喚時効果発揮で、トラッシュにある黄のマジックカード全てを回収します!」

 

トラッシュにあるのはエンジェリックプレッシャーとプリマの効果で破棄したマジックオブオズの二枚。そしてそのままアタックステップへと移ると、迷う事なくグリフィオールをアタックさせる。

 

「やっぱりアタックさせてきたかー……」

 

BPはブロッカーに残しているマグーが有利だがグリフィオールのLv.2効果が厄介だった。彼光の手札にキープされているマジックはグリフィオールの効果でコアを支払う必要はない。安易にブロックすればフラッシュタイミングでマジックの連続使用で返り討ちに会うのは必須。だがおどけて見せながらも、彼女の内心は至って落ち着いている。

 

 

「仕方ないね、ライフで受けるよ!」

 

グリフィオールの爪がバリアを引き裂き、ライフを砕く。

 

深月side。

【Life】3→2。

 

「ライフ減少時でバースト発動させるよ、烈光閃刃!」

 

「!」

 

「バースト効果でBP3000以下のスピリット全てを破壊。さらにマグーからコストを確保して、カグヅチドラグーンを手札に戻すよ!」

 

辺り全体に広がる真空の刃がキューピットとスナイプルに直撃し二体を破壊し、絶甲氷盾と読んでいた彼女にとって破壊系のバーストによるカウンターは予想外だったのか、少しだけ表情を曇らせながらも、冷静にターンエンド宣言。

 

 

 

 

────第9ターン、深月side。

 

[Hand]6枚→7枚。

[Reserve]7個→8個。

[Field]焔竜魔王マ・グーLv.2(3)、魅惑の覇王クレオパトラスLv.1(1)。

 

「そろそろ反撃行こうかな? まずはバーストセット。さらに戻したカグヅチドラグーンを召喚して、クレオパトラスをLv.3にアップして、アタックステップ!」

 

フィールドを固めていき、準備を終えた様にしてアタックステップへと移る。

 

「マグーの効果発揮で、トラッシュのコア全てをマグーに移動。これで自動的にLv.3にアップ。まずは魅惑の覇王クレオパトラスに先陣を御願するよー!」

 

深月の言葉に頷いて見せると、クレオパトラスはフィールド舞いながら光へと向かっていく。

 

「攻撃は光の覇王ルナアークカグヤでブロックしますよ」

 

互いの指示に二人の覇王はフィールドを舞っていく。クレオパトラスはハープを弾いて奏で始めるとシンデレラの時と同様、音が具現化した様に、それはルナアークカグヤへと向かっていき、対して自身の羽を羽ばたかせ光輝く風を巻き起こし、相殺する。

 

「BPはクレオパトラスの方が上だよ?」

 

「それはどうでしょうか? さっきの烈光閃刃で倒されはしましたけど、お陰で私のリザーブにはルナアークカグヤの効果を使うためのコアが揃ってるんですよ?」

 

「!」

 

「ルナアークカグヤの効果、リザーブのコア2個をトラッシュに置いて、クレオパトラスのBPを2000に変更させます!」

 

ルナアークカグヤがクレオパトラスを自らの光で照らし出したかと思うと、クレオパトラスは光に力を削ぎ落されたように肩を落とし、力の抜けたクレオパトラスに対し、翼を羽ばたかせ、再度強風を起こすとクレオパトラスは後ろに後退させられていく。

 

「これでBPはルナアークカグヤの方が上。魅惑の覇王、倒させてもらいますよ!」

 

「簡単には負けないよ? フラッシュタイミングで五輪転成炎を使うよ!」

 

「!」

 

「不足コストはクレオパトラスから確保。系統:「覇王」を指定してBP+4000。魔光芒の効果発揮でさらにもうBP+4000!!」

 

「しまったッ!」

 

マジックの使用コスト確保でクレオパトラスのレベルを下げてしまうも、ルナアークカグヤの効果でレベルに関係なくBP2000は共通なのだから関係はない。

 

炎の円が二重になってクレオパトラスに集うと、減少した力を補う程の力をクレオパトラス与え、ルナアークカグヤが起こす風を簡単に弾くと、ハープを奏で始めると、光のレーザの様な物が飛び出し、まるで糸の様にルナアークカグヤを縛り付け、徐々に強くなる拘束に抵抗する力も失く、ルナアークカグヤは消滅してしまう。

 

「くッ!」

 

「続けていくよ、カグヅチドラグーンでアタックッ! アタック時効果で1枚ドロー。さらにマグー効果で「古龍」を持つカグヅチドラグーンはダブルシンボルだよ!!」

 

「フラッシュタイミングで、サンダーウォールを使いますよ!!」

 

「!」

 

・【サンダーウォール】/3(2)黄色、マジック

『フラッシュ効果』

このバトルが終了した時、自分のライフが2個以下ならアタックステップを終了する。

 

「カグヅチドラグーンのアタックはライフで受けますよ!」

 

マグーに力を底上げさせられたように威力の増した炎をバリアへとぶつけ、二つ尾のライフを破壊するが、カグヅチドラグーンのバトルが終了したと同時に、突如雷雲が出現したかともうと、まるで行く手を阻むかのように深月達のスピリット達の前に落雷が降り落ちる。

 

光side。

【Life】4→2。

 

「あちゃー、防御札持ってたか。このターンで決められると思ってたのにな。仕方ないから、ここはターンエンド」

 

 

 

 

「ルナアークカグヤの効果をまさか【魔光芒】で切り抜けるなんて、凄ぇぜッ!」

「まぁ黄色使いと言う訳じゃないが、フラッシュの切り返しも中々あいつは侮れないからな」

光と戦った際、和人もルナアークカグヤの効果に苦戦した経験を持つが、それを【魔光芒】で切り抜けて見せる深月のプレイに対し素直な感想だった。それに対し、神田は苦笑いしながら付け加えていたが、横で聞いていた拓郎は「それはにーちゃんもだけどな」と呟き、それに一縷も頷いている。

 

「けど、まだ勝負は分かりませんよ? 今のターンはコアがなくて、カウンターのマジックを使えなかったけど、今度は違う。グリフィオールはLv.2の効果でマジックの使用コストは支払う必要はない。反撃はここからだよ」

 

「確かに、どちらにとっても次のターンが正念場だな」

 

だが川村は神田の言葉に対し、まだ勝負は読めないと言わんばかりの主張。その言葉通り、ルナアークを失ったと言えど、まだ深月が油断できる隙はない。それを肯定するように、神田は呟く。

 

 

 

 

────第10ターン、光side。

 

[Hand]4枚→5枚。

[Reserve]10個→11個。

[Field]翼神王グリフィオールLv.2(2)

 

「グリフィオールをLv.3にアップ。アタックステップ行きますよ」

 

「いつでもどうぞ!」

 

「遠慮なくグリフィオールでアタックッ!」

 

大きく翼を羽ばたかせながら爪を掲げながら飛び出していく。

 

「まずは一枚目、フラッシュタイミングでタフネスリカバリー!」

 

・【タフネスリカバリー】/3(2)緑、マジック。

『フラッシュ効果』

このターンの間、スピリット1体をBP+2000する。その後、そのスピリットのBPが10000以上の時、そのスピリットを回復させる。

 

「へぇー、そっちも他色のマジック入れてるんだ」

 

「はい。勿論私も黄色だけじゃありませんから。まだ続けますよ、さらにフラッシュタイミングでバーストブレイクを使用します!」

 

「今度は白か!」

 

「勿論何色でも、グリフィオールの効果でコストは支払いません。そしてマジックの効果で、深月さんのバーストを破棄しますよ!」

 

彼女の伏せてあるバーストは恐らくクレオパトラスの効果で戻した『絶甲氷盾』。そうだと確信しているからこそのバーストブレイクの使用。そしてマジックの効果で弾け飛び、表となったバーストカードは、彼女の予想通り『絶甲氷盾』のカード。

 

「まっずいなー」

 

「これでアタックステップを強制終了はさせられませんよ、そしてグリフィオールのメインアタック!」

 

「ライフで受けるよー!」

 

勢いよく飛び出すと展開されたライフを引き裂き、破壊する。

 

深月side。

【Life】2→1。

 

「もう一度、グリフィオールでアタックッ!」

 

「今度は防ぐしかないね。マグーでブロックするよ」

 

再び翼を羽ばたかせながら突っ込むグリフィオールに対し、流石に跡がなくブロック指示をマグーに出すと、待ってましたと言わんばかりに肩に担ぐ鎌を勢いよく振りかざしながら、突っ込むグリフィオールに対し鎌を勢いよく振り下ろし、対して爪を繰り出すと振り下ろされた鎌を受け止める。

 

「フラッシュタイミングでエンジェリックプレッシャー! 効果でマグーのBPを-3000しますよ」

 

マジックの効果で力が下がり、鎌を振り上げようとしたマグーは、急な力の減少に思わず鎌を持つ腕を下げてしまい、その隙を見逃す訳はなく、すぐさまグリフィオールは爪を突き出していき、慌てて鎌を持ち上げて防ぐ。

 

「深月さんの手札には確かさっき魔光芒の効果で『五輪転成炎』が残ってる筈ですよね?」

 

光の言う通り、深月の手には五輪転成が残っている。この状況で使用すればBP差を逆転する事は出来る。だが、光の手にもまだBPを上げるマジックは手にある。

 

「確かにBP上げてもまた上げ返されちゃ逆転できないね、けど-、私には別の手もあるんだよねー」

 

まだ余裕を保ってるかのように、にこやかに笑いながら、五輪転成炎とは別の手札に手を掛ける。

 

「フラッシュタイミングでサンダーブランチを使うよー、不足コスト確保でクレオパトラスをLv.1にダウンするよ!」

 

・【サンダーブランチ】/4(2)黄色、マジック。

『フラッシュ効果』

このターンの間、合体していない、または【転召】していないスピリット全てのLv.1/Lv.2/Lv.3BPを2000として扱う。

 

「なっ!? 五輪転成炎以外にもまだあったんですか!?」

 

予想外の一手、突如一つの落雷がグリフィオールに向けて落ちたかと思うと、直撃を受けたグリフィオールは地面に落ち、余程力を削ぎ落されたのか、翼を羽ばたかせれるほどの余力も無い。

 

「これで形成逆転したね」

 

「くっ!」

 

現時点のマグーのBPは7000、対するグリフィオールはサンダーブランチでBPを下げらられたものの、最初に使用したタフネスリカバリーの効果は継続しているためBP4000。

 

「(まだ私の手にはマジック・オブ・オズがある。使えばBPは同じになるけど、深月さんにも五輪転生炎が残ってる。使われたら今度はこっちが逆転される)」

 

どちらにせよ逆転されればグリフィオールの破壊は必須。ならば、と彼女は一枚の手札に手を掛ける。

 

「なら私はフラッシュタイミングで、マギアゲフリュスターを使用します」

 

「(別のマジック!?)」

 

・【マギアゲフリュスター】/6(4)黄色、マジック。

【バースト:自分のライフ減少時】

系統1つを指定する。指定した系統を持つ自分のスピリット全てを回復させる。その後コストを支払う事でこのカードのフラッシュ効果を使用する。

『フラッシュ効果』

このターンの間、バトル解決時、BPの代わりにLvを比べ、Lvの低いスピリットが破壊される。Lvが同じ時、お互いのスピリットが破壊される。

 

「BP勝負じゃなく、レベル勝負って訳ね」

 

バトルしているグリフィオールとマグーはどちらもLv.3。そうなればお互い相打ちにはなるが、一方的にグリフィオールが破壊ぐらいなら、最善の策だろう。

 

「(私の手にはまだもう一枚、サンダーウォールがある。マグーさえ倒されば私にもまだ逆転の可能性があります)」

 

彼女の残りライフは2。だがダブルシンボルで一撃でライフを0にされてはマジックを使う暇がない。だからこそ、このターンでマグーだけはどうしても倒す必要があった。バトルでは、力の落ちたグリフィオールに対し、マグーは鎌で斬りつけるが、グリフィオールは道連れにせんと、斬り裂かれながらも力を振り絞りマグーに組み付こうと飛び出していき、その狙いはマグーを巻き込んで自爆する事だった。

 

「……まだ、私の手は尽きていないよ?」

 

「えっ?」

 

「フラッシュタイミングで、私はクリスタルクラックを使用するよ!」

 

「そんな、ここで紫マジック!?」

 

・【クリスタルクラック】/5(3)紫、マジック。

『フラッシュ効果』

相手スピリット一体のコアを、1個だけになる様に相手のトラッシュに置く。

 

「不足コスト確保で、マグーをLv.2にして、さらにクレオパトラスとカグヅチドラグーンの2体を破壊。そしてマジックの効果でグリフィオールのコアを1個だけ残してすべてトラッシュに!」

 

「!!」

 

予想だにしていない紫マジック、マグーもレベルが下がってしまうも対するグリフィオールはLv.1にまで下がってしまい、先程光が使用したマギアゲフリュスターの効果はまだ継続して居る。

 

「これでレベル勝負でもマグーは負けないよ!!」

 

そう言った彼女の言葉と共に、マグーに組み付いたまま自爆しようとするグリフィオールだが、先程よりも力が抜け、マグーに簡単に引き剥がされてしまい、そのままマグーは火炎放射を放つとグリフィオールは焼き尽くされ、爆発四散する。

 

「あはは、どっかの神速使いの牽制に使おうと思って入れといた、とっておきのマジック。こんな形でも生かせて上々だよ!」

 

「……本当に、深月さんはお強いんですね」

 

「それは、光ちゃんもだよ?」

 

にこやかに笑う彼女に対し、光も吊られるように笑って見せる。

 

 

 

 

────第11ターン、深月side。

 

[Hand]5枚→6枚。

[Reserve]10個→11個。

[Field]焔竜魔皇マグーLv.2(3)、英雄皇の神剣Lv.1(0)。

 

「マグーをLv.3にして、そのままアタックステップ!」

 

手札に目をやる事も無く、自分キースピリットだけを見つめると、そのままアタック指示。

 

「ここまでですね。ライフで受けます」

 

「マグーはダブルシンボルだよ!」

 

大きく鎌を振り下ろす一閃が二つものライフを一気に斬り裂き、勝負に幕を下ろした。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

『勝負あり! 勝ったのは深月選手!!』

 

決着後、元の場所へと戻った二人に対し観客達の惜しみない歓声と拍手が送られ、試合後、照れ臭そうにしながらも互いに握手を交わす。

 

「本当にありがとうございました。またいつか戦ってくださいね」

 

「勿論。こちらこそいつでも相手してね」

 

 

 

 

「やっぱ凄いバトルだったぜ!!」

 

「確かにな。だからこそ勝ちたいんだけどな」

二人のバトルの様子に感激したように声を荒げる和人に隣に入る神田も頷きながら呟く。既に勝負は後半戦。誰が勝ちぬけるのかは依然分からない。だけどそれでも勝ち残ったバトラーは誰一人、優勝する事以外考えていない。




いかがでしたでしょうか?今回は光vs深月さんのバトルでした。この作品ってあまり、黄色デッキを使ったバトルを書いてないので、今回黄色らしいトリッキー?なバトルを書けて楽しかったです。結構濃いバトル内容だったかと思ってます。

彼女が使用したマギアゲフリュスター、エンジェルボイスと同じでBPが低めの黄色デッキにはピッタリですね。本当はカウンターにアルターミラージュを使おうかと思ってたのですが、アルターミラージュは悪魔でBP勝負による破壊耐性だったので断念しました。現環境はスピリット主体に戻りつつあるので、採用してみてはいかがでしょうか?それと今回、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、今までマジックとネクサスの効果説明記述だけでしたが、今回はスピリットの効果記述も載せる事にしました。分かりやすくなればなと思ってます。必要ない等のご意見多くございましたら慎重に検討いたします(-ω-;)←

さて特別編、次回で一応完結にさせようかと思ってます。一体最後は誰と誰のバトルなのか、ここまで来てあえてモブキャらにバトルさせるっていうのも←ダマレ

雑談が過ぎましたが、また次回も読んでくださるとうれしいです。それとこの後すぐ6:30からバトルスピリッツ烈火魂が始まりますので、見逃せないですよ←露骨な宣伝
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