バトルスピリッツ激震の勇者   作:ブラスト

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皆さま、お久しぶりです。ブラストです!ようやく最新話書き上げました!!お待たせして申し訳ありません。中々思うように進まず投稿が遅れて遅れて、なるべく早めに更新頑張るつもりではいます!

まだ作品内でのカード種類が剣刃編のカードまでなので、新しいカードを書きたいという欲望と戦いながら執筆してます(笑)まぁもうこの時期にアルティメットを絡めるとややこしくなるのでできませんが(泣)でも小説内では最新弾のカードに頼らずとも迫力あるバトルを提供するというスタンスで執筆させてもらってます(←悪魔でスタンス)

今回もぜひストーリーとバトル、またはどちらかだけでも楽しんでくれると幸いです。ストーリーでは、未知の世界に来た和人達、バトルではあのスピリット対決にご注目ください


第33話『覇王激突』

 

 

 

 

「まったく、ここはどこなんだか」

 

和人達と同じく荒れ果てた荒野でただ放浪する川村が姿があり、途方に暮れながらもただ歩き続ける彼女、しばらく歩き続けると、どこか街のようなものが見え始め、情報収集にとすぐその場に駆け寄って行く。

 

「ここなら、何か掴めるかな」

 

『おい、そこのお前!』

 

背後から掛けられる声に振り替えると、そこには茶髪とゴーグルが特徴的な一人の少年の姿があった。

 

「?」

 

「見ない顔だな、お前どこから来た!」

 

「どこからって、そう言われても答えられないだけど」

 

「ハァ? 何言ってやがる!」

 

「ともかく聞いて! 私自身もここがどこだかわからないの! だからこそ情報収集をしたいの!」

 

「怪しすぎる。それに余所者を入れられる訳ねぇだろ! ともかくさっさとどこか消えろ!」

 

「なっ!? アンタだって私から言わせれば誰かも分からない余所者だし、そんな奴に指図される言われはないからね!」

 

男の態度に苛立ったようにいつものように毒舌で言い返し、口論になってしまう二人。だが、言い合いになる中、ふと川村のデッキケースが視界に入る。

 

「! お前もカードバトラーだったのか!」

 

「お前も、って事はアンタも?」

 

「あぁ」

 

互いにカードバトラーだと知り、それならと思い立ったようにデッキを突き出し男に対し、構えて見せる川村。

 

「このままじゃ埒が明かない! カードバトラー同士なら、これで話しつける方が無駄手間が省けていいんじゃない?」

 

「……! 俺にバトルに挑むか!」

 

「えぇ。どっかの誰かさんみたいな分からず屋にはバトルで決着付けた方が早いと思ってね」

 

「いいさ、但し挑むからには覚悟はできてんだろうな?」

 

互いに睨み合い、男もデッキを取り出すと「ゲートオープン界放ッ!」、と掛け声とともに二人はバトルフィールドへと消えていく。

 

 

 

   

***

 

 

 

一方、和人達は馬車に乗りモルク達の住む街に向かっていた。道中、モルクやアルトと色々話してみるも、なかなか話が噛み合わず今のところ情報は何もなかった。

 

「へぇ、ハンナ、バトスピ持ってるのか!」

 

「まぁね、僕の自慢のドラゴンさ」

 

馬車の後ろではカードを見せて楽しそうに語り合ってるハンナとアルト。

 

「俺もスピリットは好きだぞ。俺もいつかバトルしたいぞ」

 

「バトルしたことないの?」

 

「逆にあるのか?」

 

「僕はあるよ。それに咲姉ちゃんや和人兄ちゃんも」

 

「!!」

 

ハンナの言葉に顔色を変えるモルク。少し険しい表情になりながらも心配そうに和人達を見つめる。

 

「君たち悪いことは言わない。お節介なのかもしれないがあまり無暗にバトルをしてはいけないよ」

 

「えっ、どうしてですか!?」

 

「知らないのかい? バトルの衝撃が強すぎるんだよ。なにせバトルフィールドはスピリット真の力を開放するからね」

 

「それってどういう?」

 

「スピリットはただのカードじゃないって事さ。昔実際に存在したスピリットの魂が宿すカード。それはバトルフィールドで解き放たれるのさ」

 

「スピリットが、昔存在した!?」

 

モルクの言葉を信じ難いのか、自分たちのデッキのカードを見ながら黙り込んでしまう3人。実際カードのスピリットが実際に存在していたという話はすぐに信じれる方が不可能だ。

 

「うん?」

 

そんな中、モルクが何かを見つけたのか突然馬車を止め、どこへ向かい不思議に思い和人達もモルクの後ろについていくと、そこには倒れているアキラの姿があった。

 

「コイツ、アキラだよな!? どうして!」

 

「君達の知り合いかね?」

 

モルクの言葉に和人達はゆっくりと頷き、そこへアルトとハンナも追いつき、モルクの後ろから顔を出す二人、そして倒れているアキラの姿に、誰よりも動揺を隠せていなかったのはハンナだった。

 

「に、兄ちゃん!? ど、どうして!! 兄ちゃん!!」

 

「アルトの兄貴だったのか!」

 

「様子を見る限り、気を失ってるだけみたいだ。ただ見た所バトルによる疲労が原因だろう」

 

「バトルが原因!?」

 

あのフードの男によるバトルフィールドによって倒れた経験は和人達にもある。だが和人達以上にそのバトルでの経験があり、衝撃にも慣れている筈のアキラが倒れているという事は、ここでのバトルの衝撃は恐らくそれ以上なのだろう。

 

「ともかく彼も街に連れて、そこで安静にさせよう。大丈夫、街までもうすぐそこだ」

 

再び馬車に戻り街に向けて進み、モルクの言う通り数分もしないうちに街が見え始め、ようやく街に辿り着く。

 

「和人、あれ!!」

 

「!?」

 

街に着くなりまた何かを見つけたのか、咲が何かを示すように指差し、その方角にはゴーグルをつけた男と、その前で倒れている川村の姿があった。

 

「川村!」「「愛実さん(お姉ちゃん)!?」」

 

咄嗟にその場に駆け寄る和人達。モルクとアルトもそれを見ると急いでその場に駆けつける。

 

 

 

「デッキ破壊厄介だったが、速攻でライフを削りに来た方が勝負を決められたかもな」

 

「ぐっ!!」

 

「川村!!」

 

「!」

 

川村のもとへ駆け寄り、倒れている川村を支える。様子から見て恐らくバトルの後だろう。何とか意識を保っているが、バトルによる疲労が大きいのか息も荒れ満身創痍だった。

 

「何だ、お前も此奴の仲間か?」

 

「アーク! 何をしている!!」

 

「!」

 

アークと呼ぶ男に一喝するモルク。だが少しも悪びれた様子はなく、素っ気ない態度で「別に」と言葉を続けていく。

 

「バトルを挑まれたからバトルしただけだ」

 

「この子やお前のような子供が無暗にバトルすればどうなるのか、お前だってわかってるだろ!」

 

「俺を子供扱いするな、それに俺の戦い方は知ってるだろ? それほど深刻じゃない!」

 

「だが万が一でも何かあったらどうする!! お前の父親も……!」

 

「その話はするな!!」

 

モルクの言い掛けた言葉を怒声で遮り、そのままモルクの後ろにいる和人達に目をやり、「それよりあいつらは誰だ?」と苛立った様子のまま尋ねる。

 

「荒野を彷徨って、行く宛もないみたいだから私が連れてきた」

 

「勝手なことを! 逆に聞くがそいつらが万が一アイツの手の奴らならテメェは一体どうするつもりだ!!」

 

「まだお前と変わらない子供じゃないか。何をそこまで警戒する必要がある? 気持ちは分かるがアイツはもういない、アイツはお前の父親のお陰で異界、嫌、異世界に追放となった!」

 

「「!」」

 

モルクの言葉の中に出た異世界という言葉、それを聞いた瞬間和人達の中で何かが繋がったような気がした。自分たちにとっては全く訳の分からない未知の場所。そしてモルクは逆に自分達の住んでいる場所を知らない。だとすれば恐らく、和人達にとってこの世界こそが異界であり、逆に和人達の世界がモルクでいうところの異界ではないだろうかという結論に辿り着いた。

 

「モルクさん! 俺達多分、その異界から来たのかもしれません!!」

 

「えっ!?」

「何!」

 

「そうなんです。私達、片目に傷のある白髪の男にこの世界に連れてこられたんです」

 

「片目の傷に白髪の男、まさか……!!」

 

咲の言葉に思い当たる節があるのか何かを考え込むモルクだが、咲の言葉に強く反応して見せたのはアークと呼ばれた少年だった。

 

「お前等!! やっぱりアイツと関わりがあったんだな!!」

 

「えっ!?」

 

「惚けるなッ!! やっぱり睨んだ通りだ! お前らは絶対ここで叩き潰さなきゃならねぇ!!」

 

「どういう意味だよ、それ!!」

 

あのフードの男の話をした途端にモルクとアークの様子が変わり、アークは明らかに自分たちに対して憎悪の感情をぶつけていた。

 

「ふむ。あの男の関わりがあるとは、確かにそれは俺も怪しいと思う」

 

「アルト余計な事を言うな! それにアークも彼等の話をよく聞くんだ!!」

 

「聞く必要はねぇッ!! この場で叩き潰す。それ以外の選択肢はねぇよ!」

 

「ッ! やるしかないのか!!」

 

アークの様子に和人もデッキを構える。いまいち状況を読み込めていないものの、それでも挑まれた勝負に引く訳にはいかない。それに川村の敵を討ちたい思いもあり、相手に挑戦に真っ向から受けて立つつもりでいた。

 

「いいぜ、やってやる!!」

 

「フッ、俺が勝ったら全員さっさと出て行ってもらうぜ!」

 

「あぁ、その代わり俺が勝ったら川村に謝ってもらう!」

 

「二人とも止せ!」

 

「「ゲートオープン、界放!!」」

 

モルクの制止を聞かず、互いにコールすると、お互いバトルフィールドへと転送されその場から姿を消す。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

────第1ターン、アークside。

 

[Reserve]4個。

[Hand]4枚→5枚。

 

「メインステップ、ダンデラビットを召喚。召喚時効果発揮でコア1個を俺のリザーブに置く」

 

「緑デッキか!」

 

「さらにバーストセット! 今はこれでターンエンドだ」

 

 

 

 

────第2ターン、和人side。

 

[Reserve]4個→5個。

[Hand]4枚→5枚。

 

「メインステップ、こっちもバーストセット。そしてライトブレイドラ、続けてツインブレードドラゴンを召喚、不足コスト確保。ごめん、ライトブレイドラ!」

 

不足コスト確保のため、ライトブレイドラは維持コストを失い鳴き声を上げながら消滅し、入れ違いに二刀の剣を携えたツインブレードが現れる。

 

「アタックステップだ! ツインブレードドラゴンでアタック! アタック時効果発揮、1枚ドロー後、バーストセット中のアタックでダンデラビットを破壊だ!」

 

「ライフで受けてやるぜ」

 

開始早々仕掛けると、ツインブレードは片方の剣でダンデラビットを切り裂き、破壊するともう片方の剣を展開されたライフに振い、破壊する。

 

アークside。

[Life]5→4。

 

「っぐぅ!!」

 

川村の言っていた通り、やはりバトルでの衝撃が大きいのか苦しそうに耐える姿に一瞬和人自身も動揺を隠せてなかった。

 

「お、おい! 大丈夫なのかよ!」

 

「五月蠅い。人の心配なんかしてんじゃねぇよ、するなら自分の心配でもしてろ!」

 

「どういう意味だよ!」

 

「こういう意味だ! ライフ減少時でバースト発動。救世神撃覇!」

 

「赤のバースト!? 緑デッキじゃないのか?」

 

「ったり前だ! 俺のデッキがそんな単純かよ、バースト効果により、BP6000になるまで相手スピリットを破壊。対象は当然、ツインブレード!」

 

開かれたバーストカード。マジックにより放たれる炎がツインブレードに直撃。爆発四散し、破壊される。

 

「ぐっ! ターンエンド」

 

 

 

 

────第3ターン、アークside。

 

[Reserve]6個→7個。

[Hand]3枚→4枚。

[Field]なし。

 

「俺のターン、ゴクラクチョーを召喚。召喚時効果発揮で、ボイドからコア1個をリザーブに置く。そしてもう一度、ダンデラビットを召喚。召喚時効果発揮、ボイドからコア1個をリザーブに置き、さらにこのスピリット以外の「星魂」を持つスピリットがいればさらにコア1個をそのスピリットの上に置く。よってゴクラクチョーをLv.2だ」

 

「緑のコアブースト、厄介だぜ」

 

「それも戦略だ、増やしたコアでダンデラビットもLv.2にして、ターンエンドだ」

 

「アタックしないのか!」

 

「まだ必要ない。ターンエンドだ」

 

 

 

 

────第4ターン、和人side。

 

[Reserve]5個→6個。

[Hand]3枚→4枚。

[Field]なし。

 

「メインステップ、ハンゾウシノビドラゴンをLv.2で召喚、これでターンエンド」

 

相手からのアタックがない以上使えるコアも限られてる以上攻め手は足りていなかった。やむを得ずそのままターンエンド宣言。

 

 

 

 

────第5ターン、アークside。

 

[Reserve]5個→6個。

[Hand]2枚→3枚。

[Field]ゴクラクチョーLv.2(2)BP5000、ダンデラビットLv.2(3)BP3000。

 

「行くぞ、ワンケンゴーを召喚してマジック、双翼乱舞。効果により、デッキから2枚ドローする。不足コストはダンデラビットから確保。レベルダウン」

 

赤と緑。手札とコアを十分に増やし、二つの色の長所を的確に生かしたデッキ。そのプレイ捌きに隙はなく、押され気味の状況が続く。

 

「(この感じ……まるでアキラの時みたいだ)」

 

「行くぞ、バーストセット。さらにアタックステップ。ワンケンゴーでアタック。バーストセット中は常に最高レベルとして扱われ、【激突】の効果を発揮させる!」

 

「ハンゾウシノビドラゴンでブロック!」

 

互いの指示に駆けだすワンケンゴーと構えるハンゾウシノビドラゴン。身に備えたクナイと背中に担いだ大きな手裏剣をワンケンゴーに向かって勢いよく投げつける。対するワンケンゴーはクナイを頭部の刀で簡単に弾き、そのまま駆けだして手裏剣を大きく飛び越えると、そのままハンゾウシノビドラゴンとの距離を詰め、着地の瞬間に頭部の剣を振り下ろしハンゾウシノビドラゴンを切り裂き破壊する。

 

「まだだ、相手によるスピリットの破壊後でバースト発動! 五輪転生炎! このバースト発動時に破壊されたハンゾウシノビドラゴンを再召喚するぜ!」

 

出現する炎の輪、そこから姿を現すのは先程破壊されたハンゾウシノビドラゴン。輪を潜り、何事もなかったかのように再びフィールドに降り立つ。

 

「さすがに、唯ではやられないな。ターンエンド」

 

 

 

 

────第6ターン、和人side。

 

[Reserve]4個→5個。

[Hand]3枚→4枚

[Field]ハンゾウシノビドラゴンLv.2(2)BP4000。

 

「メインステップ、ブロンズヴルムを召喚。さらに砲竜バルガンナー召喚! ハンゾウシノビドラゴンと合体(ブレイヴ)!」

 

ブロンズヴルムともう一体、砲台を携えた一体の龍バルガンナー。現れるや否や自らの形状を変化させると、ハンゾウシノビドラゴンの背に取り付き、バルガンナーのパーツである砲台を纏う。

 

「アタックステップ! 合体(ブレイヴ)スピリットでアタック! 合体アタック時効果で一枚ドローしBP4000以下を一体、【1強化】追加でBP5000以下のゴクラクチョーを破壊する!」

 

勢いよく放つ砲弾がゴクラクチョーへと直撃し、砲弾を受けて破壊され、間髪入れずに二つの砲門から再び砲弾を放っていく。

 

「相手によるスピリット破壊でバーストだ、双光気弾!」

 

「!?」

 

「効果により、デッキから2枚ドロー。さらにコストを支払って、フラッシュ効果。折角のブレイヴだが、破壊させてもらうぜ!」

 

「しまったッ!」

 

 

マジックより放たれる二つの火球。一つは合体スピリットの放つ砲弾を相殺し、もう一つは合体スピリットへと直接向かい、火球が直撃し巻き起こる爆風。何とか爆風の中から姿を現すハンゾウシノビドラゴンだったが合体していたバルガンナーのパーツは砕け破壊されている。

 

「ッ! けど、まだハンゾウシノビドラゴンの攻撃事態は残ってる!」

 

「それはライフで受ける」

 

先程はなった砲弾の一つまだ生き、そのままアークへと向かうと展開されたライフを破壊する。

 

「ぐぅっ……!」

 

アークside。

[Life]4→3。

 

「まだだっ! ブロンズヴルムもアタック!!」

 

「そのアタックはダンデラビットでブロックする!」

 

互いに突っ込む二体のスピリット、素早くダンデラビットがブロンズヴルムに体当たりを仕掛けるも片手で受け止める。そしてダンデラビットを掴んだまま飛び上がると、地面へと投げつけ、地面に叩き付けられたダンデラビットは破壊される。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 

────第7ターン、アークside。

 

[Reserve]11個→12個。

[Hand]4枚→5枚。

[Field]ワンケンゴーLv.1(1)BP3000。

 

「ワンケンゴーをもう一体、さらにカグヅチドラグーンをLv.2で召喚。そしてマジック、三札之術! デッキから2枚ドロー後、3枚目をオープン。赤のカードなら手札に加える」

 

2枚引いた後、3枚目に開かれたカードは飛雷振之計。スピリットでは無い為、手札には加えられない。

 

「なら今度は双翼乱舞。効果により、2枚ドロー……!」

 

「(あの様子、何が来たんだ?)」

 

「フッ、俺はバーストセット。そしてターンエンド」

 

「またアタックしないのか!?」

 

「言ったろ、俺には無駄なアタックは必要ない」

 

「どういう意味だよ、それ!」

 

「すぐに分かる。ともかくターンエンドだ」

 

相手が一体何を狙っているのかは全く読めない。だがそれでも警戒を解いてはならない事だけは本能的に理解していた。

 

 

 

 

────第8ターン、和人side。

 

[Reserve]4個→5個。

[Hand]3枚→4枚。

[Field]ブロンズヴルムLv.1(1)BP3000、ハンゾウシノビドラゴンLv.2(2)BP4000。

 

「メインステップ、バーストセット。さらにゴエモンシーフドラゴンをLv.3で召喚! 不足コスト確保でハンゾウシノビドラゴンをLv.1にダウンさせる!」

 

ドンッ!、と大きな足跡を鳴らしながら和人の背後より姿を現すゴエモンシーフドラゴン、そのままフィールドに飛び降りると、斧を翳しながら大きく唸りを上げる。

 

「アタックステップッ! ゴエモンシーフドラゴンでアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

ゴエモンシーフドラゴンの斧がライフに炸裂し、そのまま叩っ切り、ライフを破壊する。

 

アークside。

[Life]3→2。

 

「これであと二つ!!」

 

「いい気になるな、ここから逆襲だ! ライフ減少時でバースト発動!!」

 

「!」

 

ライフ減少と共に伏せたバーストが弾け飛び、そのバーストカードを構える。

 

「バーストカードは天剣の覇王ジークスサノフリード!!」

 

「ジーク!?」

 

「バースト効果は俺のライフが3以下の時、俺の赤のスピリットの一体につき、相手のBP6000以下のスピリットを破壊する! 俺の場の赤のスピリットは3体。よって3体まで破壊可能だ!」

 

ゴエモンシーフドラゴンはBP7000の為、破壊はされないが、ブロンズヴルムとハンゾウシノビドラゴンの足元に突如火柱が吹き上がり、焼き尽くされ二体は破壊される。

 

「さらにこの効果発揮後召喚する。ジークの名を持つ黒き龍、天剣を操り最凶として君臨せよ! 天剣の覇王ジークスサノフリード召喚!!」

 

天より降り注ぐ無数の剣。それは円を描くようにフィールドに突き刺さると、黒雲より舞い降りる黒き龍の姿、ジークスサノフリード。

 

「これが俺のキースピリットだ」

 

「……た、ターンエンド」

 

 

 

 

────第9ターン、アークside。

 

[Reserve]8個→9個。

[Hand]4枚→5枚。

[Field]ワンケンゴーLv.1(1)BP3000、ワンケンゴーLv.1(1)BP3000、カグヅチドラグーンLv.2(3)BP6000、天剣の覇王ジークスサノフリードLv.1(1)BP6000。

 

「このターンで終わらせてやるぜ!」

 

「何っ!?」

 

「行くぞ、ジークスサノフリードをLv.3にアップ。さらにバーストセット、この瞬間、ジークスサノフリードに赤のシンボルが一つ加算される!」

 

「ダブルシンボル!」

 

「まだまだだッ! ネクサス、神焔の高天々原を配置! そして手札から刃狼ベオウルフをジークスサノフリードに合体(ブレイヴ)させる!」 

 

フィールドを駆けながら現れるのは甲冑を纏い両手に刃を持つ狼、ベオウルフ。大きく吠えながらバルガンナーの時と同様も伊豆からの形状を変化させ、ブレイヴパーツである二刀の刃に変化すると、その刃を握り、緑の甲冑を身に纏い合体スピリットとなる。

 

「アタックステップ! ステップ開始時、ネクサスの効果を発動!」

 

「!」

 

「ステップ開始時、最初にアタックする「覇王」を持つスピリットは指定アタックができる!」

 

・【神焔の高天々原】4(2)赤、ネクサス。

Lv.1(0)、Lv.2(3)

Lv.1、Lv.2『自分のアタックステップ』

系統:「覇王」を持つ自分のスピリットが、ターンの最初にアタックするとき、相手スピリット1体を指定し、そのスピリットにアタックすることができる。

Lv.2

系統:「覇王」を持つ自分の赤のスピリットが相手によって破壊された時、自分のライフのコア1個をボイドに置く事で、そのスピリットを回復状態で残す。

 

「行くぞ、ジークスサノフリードでゴエモンシーフドラゴンに指定アタック! さらにアタック時効果だ! BPを10000加算し、合計BP28000!」

 

「ぐっ!!」

 

「そしてこれで最後だ! さらにフラッシュ! 爆覇炎刃剣!!」

 

「!!!」

 

「効果により、このターン! このスピリットがBPを比べ相手スピリットを破壊すれば、このスピリットのシンボル数だけ相手ライフを貫通する!」

 

マジックの使用により、ジークスサノフリードの持つ剣に炎が灯り、大きく咆哮を上げるとゴエモンシーフドラゴンへ迫っていき、背の天剣が一斉にゴエモンシーフドラゴンへ襲い掛かっていく。直ぐに斧を構え、襲い掛かる幾つ物天剣を弾き返すが、ジークスサノフリードの操る剣はまるでそれぞれが意思を持っているかのように弾かれても弾かれても襲い続け、次第に押されてしまう。

 

「ベオウルフは合体アタック時、BPを比べて相手だけを破壊すればライフ2つを削る。さらに爆覇炎刃剣の効果でベオウルフの効果とは別に、このスピリットのシンボルの数だけさらにライフに貫通してダメージを与える!」

 

「合体スピリットのシンボルは二つ、つまり4つライフを削られるのかよ!」

 

「いや違う。ジークスサノフリードはバーストセット中により、赤のシンボルが一つ加算されている。つまり合体スピリットは3つだ!」

 

「な、なら合計……5つ!?」

 

「あぁそうだ。これでお前のライフ5つ全てを破壊する。一撃必殺。これが俺のバトルだ!」

 

恐らくこのコンボに川村も敗れたのだろう。ライフを一度に削るコンボさえあれば無理なアタックで相手に余計なコアを増やす必要もない。このバトル一つ成立するだけで勝ちが確定してしまうのだから。バトルでは天剣に恐れ気味のゴエモンシーフドラゴン。ジークスサノフリードは一気に炎を纏った刃で迫り、天剣はゴエモンシーフドラゴンを囲むように浮遊し、逃げ場を失ったゴエモンシーフドラゴンに刃を振り下し、咄嗟に防ぐも衝撃を受け止めきれず、フィールドの後方まで吹っ飛ばされてしまう。

 

「ッ!!」

 

「止めだッ! 決めろ、スサノフリード!!」

 

「まだだ! 俺だってこんなところで負けてられない!! フラッシュタイミング!」

 

「!」

 

「マジック! 双光気弾!」

 

「チィッ! そっちも持ってたか!」

 

「フラッシュ効果、ベオウルフを破壊するぜ!」

 

二つの火球がジークスサノフリードへと直撃し、ベオウルフのパーツである刃は砕けてしまうも、それに一切怯む事無く、ジークスサノフリードはより大きく吠えると自身の武器である天叢雲剣でゴエモンシーフドラゴンを両断、破壊する。

 

「ッ!」

 

「一撃では決められなかったが、それでもまだ爆覇炎神剣の効果は生きている。シンボルの数、つまりライフを2つ破壊だ!」

 

ジークスサノフリードはゴエモンシーフドラゴンを破壊してもなお止まることなく、地面に剣を突立てながら、和人に向けて剣を振るうと、斬撃波となて襲い掛かり、展開したライフに直撃し、二つのライフを破壊する。

 

「ぐあぁッ!!」

 

和人side。

[Life]5→3。

 

流石に衝撃がきついのか思わず後ろに弾き飛ばされる。

 

「チィッ、折角一撃で終わらせろうと思ったのに。さっきの攻撃受けてりゃ余計な苦痛を味わなくて済むのによ」

 

バトルの衝撃に耐えきれていない和人を見て苛立つようにした舌を打つが、逆にアークの様子に立ち上がりながら和人は笑って見せた。

 

「テメェ! 何が可笑しい!!」

 

「嫌、アンタって案外優しんだなって思ってさ」

 

「ハァ!? 急に何言ってやがる!」

 

「さっき一撃必殺が戦い方って言ってたけど、それって相手が受けるダメージを必要最低限に減らす為なんだと思ってさ」

 

「何言ってやがる! そんなんじゃねぇ!!」

 

「まっ、俺だってどんなバトルでもやるからには最後までやりきるぜ! そして絶対に勝つ!」

 

「……勝手にしろ」

 

「あぁ! 続けるぜ、俺のライフ減少時でバースト発動! 龍の覇王ジークヤマトフリード!!」

 

「!」

 

「バースト効果で、BP15000以下のスピリット破壊して、ライフ3以下なら召喚する!」

 

「アタックしたジークスサノフリードのBPはバトル終了まで、つまりお前のバーストの効果の発動後まで25000、指定対象外だ」

 

「だったら、ワンケンゴーを破壊だ!」

 

足元より噴き上がる炎がワンケンゴーを焼き尽くし、破壊する。

 

「赤き剣を振るい全てを制す覇王! 勝鬨上げてフィールドに降り立て! 龍の覇王ジークヤマトフリードをLv.2で召喚ッ!」

 

突如立ち込める雷雲、それを引き裂いて姿を見せる龍の覇王。背後で鳴り響く雷鳴をバックに、剣を掲げ雷鳴と龍の覇王の雄叫びがフィールド中に轟く。

 

「ジークvsジークか。中々味な真似してくれるじゃねぇか!」

 

「こっちもだぜ! 天剣の覇王、相手にとって不足なしだ!」

 

互いに睨み合う二体の龍。同じジークと覇王の名を持つ両者、互いに睨み合い、互いを威圧するかのように大きく吠え、お互い覇王としての強さと風格を持ち、どちらも一歩も引いてはなく、一先ずアークは攻めきれないと見たのかこのターンを終える。

 

 

 

 

─────第10ターン、 和人side。

 

[Reserve]7個→8個。

[Hand]2枚→3枚。

[Field]龍の覇王ジークヤマトフリードLv.2(3)BP10000。

 

「メインステップ、焔竜の城塞都市を配置。さらに武装鳥スピニードハヤトをジークヤマトフリードに直接合体!」 

 

「見た所、バーストカードは引けなかったみたいだな」

 

「関係ない! このまま行くぜ! ステップ開始時スピニードハヤトの効果! 指定の色は赤、そしてジークヤマトフリードの効果でワンケンゴーに指定アタック!」

 

「ワンケンゴーでブロック!」

 

「スピニードハヤトの効果で回復! さらに破壊して今度はカグヅチドラグーンに指定アタック!」

 

ワンケンゴー、カグヅチドラグーンと連続で切り裂いき一気にスピリットを破壊していき、ネクサスの効果により2枚のカードを引く。

 

「これで決める! 合体スピリットでアタック!!」

 

「まだ終わらせねぇよっ! 相手によるアタック後でバースト! 飛雷振之計! バースト効果でジークスサノフリードを回復させる!」

 

「ぐっ! でも合体スピリットのBPは15000、ブロックしても相打ちだぜ?」

 

「だからもう一手! フラッシュタイミングでブレイヴチャージを使う! 不足コスト確保でジークスサノフリードをLv.2にダウンさせる」

 

「!?」

 

・【ブレイヴチャージ】5(3)緑、マジック。

『フラッシュ効果』自分のスピリット一体を指定する。このターンの間、指定したスピリットの『アタック時』効果を『ブロック時』に発揮する。

 

「対象はジークスサノフリードにしてブロックする! そしてこの瞬間、マジックの効果でアタック時効果をブロック時に発揮! BP+10000!」

 

「BPが一気に20000!?」

 

赤のスピリットにブロックされた為、合体スピリットは回復するもBP差は広まってしまう。バトルではジークスサノフリードは天剣を撃ち出し、ジークヤマトフリードもスピニードハヤトのパーツである無数の槍をジークスサノフリードに向けて投げつけ、天剣と相殺し、地面にバラバラと落ちる剣と槍。そのまま両者接近し、互いの武器である天叢雲剣と草薙の剣を振り下し、剣が打ち合う衝撃がフィールド中に響き渡る。

 

鍔迫り合い、互いに得物に渾身の力を込めて押し合う両者。お互いに一歩も引かない中、ジークスサノフリードは力強く吠え、より一段と力を籠めると、少しずつ押し始め、一気に決めんと、さらに力を籠め、次第に草薙の剣に皹が入ったかと思うと、そのまま得物ごとジークヤマトフリードを切り裂き、破壊され巻き起こる大爆発。爆風から間一髪スピニードハヤトが分離し生還するも、ジークスサノフリードは勝利を喜ぶように雄叫びを上げ、その強大な咆哮は爆風を一気に吹き晴らしてしまう程だった。

 

「……そんなっ! ジークヤマトフリード!!」

 

「これで終わりだな」

 

「……っ! これでターンエンド」

 

 

 

 

────第11ターン、アークside。

 

[Reserve]12個→13個。

[Hand]1枚→2枚

[Field]天剣の覇王ジークスサノフリードLv.2(3)BP10000。

 

「メインステップ。バーストセットしてジークスサノフリードをLv.3にアップ。さらにマジック、三札之術。効果で2枚ドロー後、3枚目をオープン! オープンしたのはカグヅチドラグーン、よって手札に加え、パイルドラコ、続けてタマムッシュをLv.2で召喚。召喚時効果でこのスピリットのLv分、ボイドからコアを追加! そしてタマムッシュをLv.1に戻し、さっき手札に加えたカグヅチドラグーンをLv.2で召喚!」

 

「一気に3体のスピリット!!」

 

「当たり前だ。このターンで決めるからな! アタックステップ! アタック時1枚ドロー、さらにカグヅチドラグーンで【激突】!」

 

「スピニードハヤトでブロック!!」

 

スピニードハヤトとカグヅチドラグーン、互いに突進し文字通りの激突。お互いに力を込め押し合っていくが、力に分があるのはカグヅチドラグーン、スピニードハヤトを弾き飛ばし、火炎放射を浴びせて破壊する。

 

「これで終わりだ、ジークスサノフリードでアタック!! バーストセット中でダブルシンボルだ!」

 

「……まだ終わりじゃない! フラッシュタイミングでマジック、救世神撃覇!」

 

「! さっきのネクサスの効果で引いたカードか!」

 

「効果により、1枚ドローして手札のバーストをセット! アタックはライフで受ける!」

 

展開されるライフへ天剣を撃ち出し、幾つ物剣が突き刺さっていき、ライフに亀裂を入れると、そのまま自らの剣でライフを深々と切り裂き、二つのライフを破壊する。

 

・和人side。

[Life]3→1。

 

「ッゥ!! けど、ライフ減少時バースト発動! 裂光閃刃!」

 

「チッ!」

 

「バースト効果でBP3000以下のスピリットを全て破壊!」

 

フィールド全域に放たれる真空の刃、ジークスサノフリードとカグヅチドラグーンは簡単にそれを弾き返すが、タマムッシュとパイルドラコの2体は防ぎきれずに破壊されてしまう。

 

「さらにコストを支払って、メインの効果! 赤のスピリットカード、またはブレイヴカードを手札に戻す!」

 

「さっき破壊された龍の覇王を再び戻す訳か!」

 

アークの言葉に、目を瞑り何かを考え込むように少しだけ間を置くが、すぐに決心したのか目を開けて、アークの言葉に「違う」と否定する。

 

「俺が戻すのはブレイヴのスピニードハヤト!」

 

「キースピリットを戻さないのか? まぁいいさ、ライフは残り1つ。次のターンで確実に決める、ターンエンド」

 

 

 

 

────第12ターン、和人side。

 

[Reserve]13個→14個。

[Field]焔竜の城塞都市Lv.1(0)。

 

コアステップを終えて、次のドローステップ。フィールドにスピリットはなく、絶体絶命の状況。だが、それでも彼の眼は一切諦めてはなく、次のドローステップで引いたカード、それを見いた瞬間、笑いながら「待ってたぜ」と呟く。

 

[Hand]3枚→4枚。

 

「ブロンズヴルムを召喚、さらにブロンズヴルムを【転召】!」

 

ブロンズヴルムの足元より吹き上げる火柱。だが、ブロンズヴルムは苦しむ様子はなく、まるで炎を受け入れるように動かず、そしてブロンズヴルムの姿が炎の中に消えたかと思うと、炎の中より龍の影が姿を見せる。

 

「炎纏いし龍の皇! 剣龍皇エクスキャリバスをLv.2で召喚!」

 

炎を振り払い、舞い散る火の粉で身を輝かせエクスキャリバスが姿を現し、大きく咆哮を上げる。そのエクスキャリバスの姿に対し、アークは驚いたように思わず声を上げる。

 

「何で、お前がそのスピリットを!!?」

 

「えっ!?」

 

「! い、嫌、何でもない。続けろ」

 

「?」

 

明らかにエクスキャリバスに対し何かを感じているのか、動揺を隠せていないアーク。それを疑問に思うも、まだバトルは続いている。お互い直ぐにバトルに集中し直す。

 

「召喚時効果、BP6000以下のスピリットを破壊! カグヅチドラグーンを破壊だ!」

 

カグヅチドラグーンに対し、火炎放射を放ち直撃を受けたカグヅチドラグーンは耐え切れずに爆発四散し、爆風による風圧に耐えながらも伏せてあるバーストカードに視線を置く。

 

「相手のスピリットの召喚時効果発揮後でバースト発動! 双翼乱舞。デッキから2枚ドローする!」

 

「関係ない! さらに手札からスピニードハヤトをエクスキャリバスと合体させる!」

 

再び現れるスピニードハヤト、エクスキャリバスと共に上空に飛び上がり一体となると、鎧をまとい、エクスキャリバスの銀色の翼は緑に光輝く。

 

「アタックステップ! スピニードハヤトの効果で赤を指定して、合体スピリットでアタック!!」

 

「ライフを狙いに来るか、だがさっき俺のバースト発動させたのが仇になったな! お陰でこいつを引けたぜ! フラッシュタイミングでマジック! ストームアタック! 効果でジークスサノフリードを回復させる!」

 

「だったらエクスキャリバスのLv.2に効果で、【激突】だ!!」

 

「端からそのつもりだ! ジークスサノフリードでブロック!」

 

緑の風を纏って回復するジークスサノフリード。炎を纏わせて突っ込むエクスキャリバスに真っ向から立ち塞がり、エクスキャリバスに対し、天叢雲剣を振り下し、エクスキャリバスも頭部の剣を振り下して互いに鍔迫り合い、衝撃にお互い後方に弾き飛ばされる。

 

「合体した所で所詮BP13000、ジークスサノフリードのBPは15000! 幾らスピニードハヤトの効果で回復しても、ジークスサノフリードを突破できなきゃお前の負けだ!」

 

足を引き摺って後退しながらも、天剣を撃ち出していき、東部の剣と手に持つ槍で犬を弾き返していくが、

 

「俺は絶対負けない! フラッシュタイミング! これがラスト一枚、ジェネレートファイアーを使うぜ!!」

 

「何ッ!!?」

 

・【ジェネレートファイアー】5(3)赤、マジック。

『メイン効果』BP3000以下の相手のスピリット全てを破壊する。この効果発揮後、自分の手札にあるスピリットカード一枚を、この効果で破壊したスピリット一体につき、1コストを支払ったものとして召喚できる。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット一体のBPを+3000する。

 

「合体したエクスキャリバスのBPを+3000、よってBP16000!!」

 

「ッ!?」

 

マジックの効果が力を齎し、身に纏った炎がより強く燃え盛ると、力強く周囲の天剣を弾き返していき、先ほどまでと違い天剣を砕きながらジークスサノフリードへと突っ込み、ジークスサノフリードも迎撃せんと剣を突き出し、互いの剣の切っ先がぶつかり合う。

 

「逆転だぜ、エクスキャリバス決めろーーッ!!」

 

エクスキャリバスは止まる事無く突き進み、天叢雲剣は切っ先から砕けていき、完全に得物を破壊するとそのままジークスサノフリードを貫き、破壊されたジークスサノフリードは大爆発を起こす。

 

「最後だ! 合体スピリットでアタック!!」

 

「ライフで、受ける」

 

剣と槍を同時に叩き付け、ライフ二つを破壊して勝負に決着をつける。

 

 

 

 

***

 

 

 

「はぁ……想像以上に、ここでのバトルはキツイな」

 

「ったく、勝者の割には示しがつかないな」

 

この場所でのバトル、衝撃をある程度予測していたもののやはり思っていた以上の衝撃に満身創痍。対してアークは疲れは見えるものの和人より消耗はしておらず、恐らくこの場所でのバトル経験の差だろう。

 

「「和人!」」「和人兄ちゃん!」

 

バトルを終えるなり、心配する様に駆け寄る川村達。その姿に少しだけ気まずそうにしていると、後ろから肩を叩くモーク。

 

「!」

 

「私はあの子達が悪いようには見えない。お前とのバトルをただあの子は純粋に楽しんで見えた。実際にバトルしたお前の目からあの子はどう見えた?」

 

「……」

 

黙ったまま和人達の方に歩み寄り、アークに対し和人達は警戒したように構えるが、アークは黙り込んだまま静かに和人達に頭を下げて見せた。

 

「「!?」」

 

「悪かった。アイツの話を聞いて、お前らも仲間じゃないかと疑ってたんだ。それと川村って言ったな。お前にも突然バトルを挑んだりして、悪かったよ」

 

「私からアークの無礼も謝罪しよう。ただ彼は感情的になりやすい所もあるが、それでも人一倍誰かの事を考えてくれてるんだ。そこは分かってやってほしい」

 

3人共、アークの素直な謝罪に一瞬唖然としたが、それでもすぐ3人とも顔を見合わせながら苦笑する。

 

「もう気にしてない。誤解が解けて何よりだぜ」

 

「まっ、人を不審者扱いしてくれた事に対してはちょっと許せないかな」

 

「なっ! それは悪かったって」

 

少しだけムッとした態度で主張する川村、その言葉に戸惑うアークだったが、その表情を見てすぐに笑顔に間取り、「冗談ですよ」と続けていく。

 

「私も和人と同じです。謝ってくれたし、その事はもう水に流します。それに

モークさんの話を聞くと、どっかの誰かさんみたいな感じだから仕方ないかも」

 

「それって俺の事か!」

 

「さぁね」

 

「俺は最初からお前たちはいい奴だと思ってたぞ」

 

「君さりげなく僕達の事と疑ってなかったけ?」

 

アークの隣でどや顔で威張るアルトに呆れながら突っ込むハンナ。笑いながら打ち解ける彼等の姿にモルクも安心したように一息つくが、直ぐに顔色を変えて、「少しいいかね?」、と口を挟む。

 

「君達があの男の仲間とか私たちは疑わない。けど、どういう経緯があったのか、それを教えてほしい!」

 

「はい。唯俺達もその事で色々聞きたいことがあります」

 

漸く事の一端の手掛かりを掴むことができた彼等。だが、アークはバトルの中で和人が使ったエクスキャリバスの姿を思い出し、それが何か気になるのか考え込む。

 

「(エクスキャリバス……あいつなら、もしかすると……!)」

 

黙り込んだまま静かに東の方角に視線を向けるアーク。彼の視線の先の奥には何か祠のようなものが建てられており、その祠から龍の唸り声のような音が微かに風の吹く音に紛れて静かに響いた。

 




いかがでしたでしょうか!第33話。今回の話も少しでも皆様の暇つぶしでもなれたら大変うれしい限りです。バトルはジークスサノフリードvsジークヤマトフリードの激突!!ジークスサノフリードを初めてアニメで見た時から、この覇王対決をやりたかったので、小説内で達成できてほんと良かったです。アニメでは烈火伝が終わりダブルドライブへ!ダブルドライヴの2話目で久々のスサノフリードがアニメ登場してましたね。そして勿論ジークスサノフリードが活躍……していませんでしたね(泣)

バトルは今回、ジークヤマトフリードが負けましたが、その敵をエクスキャリバスが討つ!小説本編主人公初代キースピリットとして久々に仕事してくれたような気がします。

エクスキャリバス「えっ!?」


アニメの話に戻りまして第2話見ててアシガルラプター、そして武者レックスからの~~ジークスサノフリード!って何でやっ!って突っ込んでました。ダークティラノザウラーと予測してたので外れて残念(笑)まぁアニメ以上にこの小説で活躍させれてよかったです。デッキにも入れてるし割と好きなスピリットなので!えっ?破壊させてる?だってバトルだもの(真顔)まあ最近ようやく初の黄色主軸の黄白デッキが完成したので、暫くそれを使おうと←

割と勝率がよくて、今まで黄色は難しいイメージがあるのでつくりませんでしたがこんなことなら早く使えばよかったと思ってます。赤は念願のダブルエックス、ドラグマグナが手に入ったのでそのデッキも使いたい。スサノとの相性もいいので!

本編の話に戻りますが、また何やら新たな展開のフラグを残していきました。最終編に向けて次の話という事で次回は……!! まぁ読んでもらえたら(ステマ)次回もどうぞよろしくお願いします!
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