バトルスピリッツ激震の勇者   作:ブラスト

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皆様どうもです。ブラストです。今回は第36話! ようやく書き上げることができました!最終回に向けて実はあと数話の今作品! 今回も前回以上のバトルを書かせていただきました。


今回活躍するのはあのスピリット! ぜひ今回も楽しく読んでくださったら幸いです!!


第36話『光と闇の神』

 

 

 

 

ゴッドキャリバスのカードを手に入れた矢先、それを奪わんとバトルを挑むデュラン。デッキを構え、余裕を見せるように静かに口元を緩ませる。

 

「カードはすでにこの子達の物だ。今更現れてどういうつもりだ? デュラン」

「久しぶりにあったのに、随分なご挨拶ですね。モルクさん?」

 

モルク達とも面識がある彼女、睨むようなモルク達の視線に一切物怖じる気配はなく、静かに笑いながら言葉を続けていく。

 

「つもりも何も言ったじゃないですか、ゴッドキャリバスのカードを引き取りに来たと?」

「ふざけるな、ゴッドキャリバスはこの子を自分の主と認めた。それを今更お前が横槍を入れる事は許さん!」

「許さない? あなたこそお忘れですか? この世界はバトルが全て。勝てば全てを手に入れ、負ければ全てを失う事がルール。私より強くなければそれを止めることはできませんよ?」

「!」

 

デュランの言葉に警戒するモルク達、その様子にアキラは体を起き上がらせて、彼女を強く睨み付け、アキラの姿を見るなりデュランはまた静かに口元を緩ませる。

 

「デュラン、テメェ……!」

「おや、また会えるなんてね。私に負けて倒れたあなたがよく無事でいられたものです」

「「!!」」

 

デュランの言葉にアキラは否定しないことから恐らく真実だろう。アキラを倒すほどの実力者に、より警戒心が強くなる。

 

「今度は俺が勝つ!!」

「何度やっても無駄ですよ、それに私が用があるのは和人さんだけです。まぁと言っても、あなたも和人さんも限界のようですがね?」

「「!!」」

 

既にこの世界で2度もバトルしている二人、デュランの言葉通りアキラも和人もこれ以上戦える状態ではない。消耗し切っていることを見破られ、それならと、自分達がやると言いたげにデッキを構える咲や川村。

 

「へぇあなたたちが相手ですか? 相手になればいいんですけどね」

「挑発するのもいいけどね、軽く見てると後悔するよ?」

「言いますね、まぁ全てはバトル次第という事で」

「上等! 咲、ここは私がやらせてもらうよ!」

 

彼女の言葉に頷いて身を引き、川村とデュランのバトルが始まろうとする中、「待って!」と強く叫び、バトルを呼び止めたのはハンナだった。

 

「ハンナ君!?」

「川村姉ちゃん待って、そのバトル僕にやらしてほしい」

「どうして?」

「僕だって戦える。それにアキラ兄ちゃんが負けた相手なら、弟として敵を討たなきゃならないしね!」

 

「へぇ~、弟さんですか。けどならやはり勝負の結果は見えてますね、敵討ちなんて言っても、アキラさんが勝てなかった相手に君が勝てるとは思えないのですが?」

 

ハンナを見下すようなデュランの言葉、咲達もハンナを心配する様に不安を隠せていないが、ハンナはそれに対し「大丈夫だよ」と笑いながら答える。

 

「僕もカードバトラーなんだ。いつまでも和人兄ちゃんや咲姉ちゃんたちに迷惑かけてられないしね」

 

それだけ言うと、懐からデッキを取り出すとアキラの元へ駆け寄り、アキラのデッキを取る。

 

「ハンナお前何を?」

「兄ちゃん、悪いけど何枚かカードを借りるよ、ずっと考えて作ってた。僕のできる最強のデッキ。その為には兄ちゃんの力もいるんだ。だから借りるよ!」

「本気なのか?」

「勿論! 僕を信じて!!」

 

真剣なハンナの目に、引き留める言葉が出ず、ハンナの決意に押されたのか、「なら頑張れ!」、と自分のカードをハンナに託しその背中を後押しした。

 

「ようやく決まりましたか?」

「勿論。お姉さんみたいな綺麗な人とバトルできるのはいつもなら嬉しいけど、今回は悪いけど容赦できそうにないよ!」

「まぁ容赦なしなのはお互い様にですかね、まぁいいです。始めましょう」

「うん!」

「「ゲートオープン! 界放ッ!!」」

 

二人のコールと共に、舞台はバトルフィールドへと移される。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

────第1ターン、ハンナside。

 

[Reserve]4個。

[Hand]4枚→5枚。

 

「僕のターン、ライトブレイドラをLv.1、ダークディノニクソーをLv.2で召喚!」

 

光のスピリットであるライトブレイドラと闇のスピリットであるダークディニクソーをそれぞれ呼び出すと、そのターンを終えた。

 

 

 

 

────第2ターン、デュランside。

 

[Reserve]4個。

[Hand]4枚→5枚。

 

「メインステップ、バーストセット。さらにノーザンベアードをLv.2で召喚。これでターンエンドです」

 

 

 

 

────第3ターン、ハンナside。

 

[Reserve]1個→2個。

[Hand]3枚→4枚。

[Field]ライトブレイドラLv.1(1)BP1000、ダークディノニクソーLv.2(2)BP4000。

 

「メインステップ! ブロンソードザウルスを召喚! 召喚時効果発揮、相手ネクサスを破壊し、ダークディノニクソーを緑のスピリットとして扱う事でブロンソードの【連鎖】の効果! ボイドからコア1つをリザーブに置く!」

「ダークディノニクソーと言い、ブロンソードザウルス。どうやら光と闇を組み合わせてデッキという所でしょうかね?」

「まぁね、お姉さんには僕と兄ちゃん! 二人で勝つんだから!!」

 

デュランに対して言った「僕達が勝つ」と言った意味は恐らくそういう事だろう。アキラのカードを組み合わせて作ったデッキ、それを使う以上ハンナは勝つことしか考えてはいない。

 

「意気込んでいる所を申し訳ありませんが、ブロンソードの召喚時効果発揮後でバースト貰いますよ?」

「!」

「相手の召喚時効果発揮後でバースト、双翼乱舞! 効果によりデッキから2枚ドローさせてもらいます」

「僕も負けてられないよ! ディノニクソーをLv.1にしてマジック! チャージドロー!」

 

・【チャージドロー】5(3)赤、マジック。

『メイン効果』デッキから2枚ドローする。その後、デッキの上から2枚オープンし、その中の【強化】を持つスピリット/ブレイヴ全てを手札に加え、残ったカードは好きな順番でデッキの上に戻す。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット一体のBPを+3000する。

 

「2枚ドローして、さらに二枚オープン!」

 

オープンしたカードは「ブロンズヴルム」と「輝龍シャイニングドラゴン」のカード。

 

「2枚とも【強化】を持つカード! よってこの2枚を手札に加えるよ!」

「2枚とも【強化】を持つカードを引き当てるなんてお見事ですね」

「褒められて光栄だよ、けど悪いけどこのバトルに関しては本気でやらしてもらうよ?」

 

何時もの様な態度ではなく、その表情は真剣だった。だがハンナのその態度にデュランは少しも自分のペースを崩してはいない。

 

「本気の方がいいでしょうね。でないと、敵討ちどころかお兄さんの恥の上塗りになりますよ」

「分かってるよ。僕はこれでターンエンド」

 

 

 

 

────第4ターン、デュランside。

 

[Reserve]4個→5個。

[Hand]5枚→6枚。

[Field]ノーザンベアードLv.1(1)BP3000。

 

「もう一度バーストセット。さらにマジック、リカバードコアを使います」

 

・【リカバードコア】6(3)白、マジック。

『メイン効果』ボイドからコア1個ずつを自分のライフと、白のスピリット1体に置く。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット1体のBPを+3000。

 

「効果に従い、私のライフを6に回復。さらにノーザンベアードにもコアを追加してLv.2にアップ」

「序盤でライフが6!」

「まぁ手札を増やされた分、こっちは守りを固めないとですから。私はこれでターンエンドです」

 

 

 

 

────第5ターン、ハンナside。

 

[Reserve]3個→4個。

[Hand]6枚→7枚。

[Field]ライトブレイドラLv.1(1)BP1000、ダークディノニクソーLv.1(1)BP2000、ブロンソードザウルスLv.1(1)BP3000。

 

「行くよ! 黄昏の暗黒銀河を配置。さらにプテラスラッシャーを召喚!」

 

不足コスト確保のため消滅するブロンソードだが、入れ違いになるようにはるか遠くから、鳴き声を上げながらプテラスラッシャーが飛んで来る。

 

「アタックステップ! 黄昏の暗黒銀河の効果で地竜を持つスピリット全てをBP+3000!」

「いつでもどうぞ」

「それじゃぁ遠慮なく! プテラスラッシャーでアタック! アタック時効果でさらに自身にBP+3000! 【連鎖】発揮でボイドからコア1個をこのスピリットに追加!」

「アタックはノーザンベアードでブロックします。ブロック時コア1個を自身に追加」

 

[Battle]プテラスラッシャーLv.1(2)BP9000vsノーザンベアードLv.2(3)BP5000。

 

プテラスラッシャーは勢いよくかっ飛び、ノーザンベアードに向かっていき、ノーザンベアードは受け止めようと、二足で立ち上がって構えるが、プテラスラッシャーはそのまま迫って行き、刃のような翼でノーザンベアードを切り裂き、吹っ飛ばされて破壊される。

 

「相手による自分のスピリット破壊でバースト、幻影氷結晶」

「!」

 

・【幻影氷結晶】2(1)白、マジック。

【バースト:相手による自分のスピリット破壊後】

このバースト発動時に破壊されたスピリットカードを手札に戻す。その後コストを支払う事で、フラッシュ効果を発揮する。

『フラッシュ効果』相手のスピリット1体を指定する。このターンの間、ブロックされなかったそのスピリットのアタックでは、自分のライフは減らない。

「効果により、破壊されたノーザンベアードを手札に、更にコストを支払ってフラッシュ効果。対処はライトブレイドラ。よってこのターン、ライトブレイドラのアタックでは私のライフは減りません」

「だったらダークディノニクソーでアタックだ!」

「ライフで受けますよ」

 

ダークディノニクソーは飛び上がり渾身の力で突進し、デュランのライフを削る。

 

[Life]6→5。

 

「ターンエンド」

 

 

 

 

────第6ターン、デュランside。

 

[Reserve]9個→10個。

[Hand]5枚→6枚。

[Field]なし。

 

「バーストセットして、戻したノーザンベアードと新たなノーザンベアードを召喚。さらに続けて砲凰竜フェニックキャノンをノーザンベアードに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!」

 

フェニックキャノンをパーツがノーザンベアードに装着され、背にフェニックキャノンのパーツである砲台が搭載される。

 

「フェニックキャノンの召喚時効果、プテラスラッシャーと黄昏の暗黒銀河を破壊します」

「ッ!!」

 

砲台から放たれる二つの火弾、一つはプテラスラッシャーに、もう一つはネクサスにそれぞれ着弾すると炎がスピリットとネクサスを焼き尽くし、それぞれ消滅してしまう。

 

「行きますよ、合体していないノーザンベアードで先にアタックさせます」

「……アタックはライトブレイドラでブロック!

 

[Battle]ノーザンベアードLv.1(1)BP3000vsライトブレイドラLv.1(1)BP1000。

 

駆け寄るライトブレイドラをノーザンベアードは片手で弾き飛ばし、弾き飛ばされたライトブレイドラは消滅させられる。

 

「ターンエンドです」

 

 

 

 

────第7ターン、ハンナside。

 

[Reserve]7個→8個。

[Hand]5枚→6枚。

[Field]ダークディノニクソーLv.1(1)BP2000

 

「ブロンズヴルムを召喚、さらに行くよ! 輝きを秘めた竜! 輝竜シャイニングドラゴンを召喚!!」

 

明るい空に太陽を思わせるほど強い光、その光から姿を現す竜────シャイニングドラゴン。円を描くように飛行しながら地上に降り立ち、力強く吠える。

 

「召喚時効果発揮! 手札にあるブレイヴカード1枚をノーコスト召喚! よって手札から輝きの聖剣シャイニングソードをシャイニングドラゴンに直接合体(ダイレクトブレイヴ)!」

 

シャイニングドラゴンの咆哮に共鳴するように手札の1枚が赤く輝き、そのカードを翳し、フィールドに降り落ちるシャイニングソード、それを片手で掴み取ると、剣を翳して咆哮を響かせ、ソードブレイヴスピリットとなる。

 

「……ソードブレイヴスピリット、中々厄介なものを召喚してくれますね」

「言ったでしょ、本気だって! シャイニングソードの召喚時効果! BP3000以下の相手スピリット全てを破壊! よってノーザンベアードを破壊するよ!」

 

シャイニングソードの効果によってノーザンベアードは焼き尽くされ、破壊後にシャイニングソードの効果によりデッキから1枚ドローする。

 

「召喚時効果発揮後バースト、双翼乱舞。また2枚ドローさせてもらいます!」

「いいよ、けどまだ僕のターンだ! アタックステップ! ソードブレイヴスピリットでアタック!」

「こちらの合体(ブレイヴ)スピリットでブロックします。ノーザンベアードのブロック時効果でコア1個を追加」

 

[Battle]輝竜シャイニングドラゴン×輝きの聖剣シャイニングソードLv.1(1)BP10000vsノーザンベアードLv.2×砲凰竜フェニックキャノンLv.2(2)BP8000。

 

迫るシャイニングドラゴンに、砲台を向け照準を合わせると粒子砲を放つ。だがそれに一切退く事無く、シャイニングソードを勢い良く振り下し、粒子砲ごとノーザンベアードを切り裂き、切り裂かれたノーザンベアードは爆発を起こし、フェニックキャノンは間一髪離脱し、難を逃れる。

 

「ダークディノニクソーでアタック!」

「ライフで受けます」

 

再びダークディノニクソーの突進がバリアに直撃し、ライフが破壊される。

 

「っ!」

 

デュランside。

[Life]5→4。

 

「これでターンエンド!」

 

 

 

 

────第8ターン、デュランside。

 

[Reserve]11個→12個。

[Hand]4枚→5枚。

[Field]砲凰竜フェニックキャノンLv.1(1)BP3000。

 

「メインステップ。バーストセット。ブレイドラを召喚。そしてネクサス光輝く大銀河を配置」

 

ライトブレイドラに似たスピリット、ブレイドラが現れ、さらにデュランの後方に出現するネクサス、光輝く大銀河。

 

「さらにマジック、ライフチャージを使用します。効果により砲凰竜フェニックキャノンを破壊しボイドからコア3個をリザーブに置きます」

「コアを増やして何を?」

「さぁね、さらに続けますよ? マジック、フォースドロー。効果で手札が4枚になるようにドローします。続けてマジック、ブレイヴドロー」

 

・【ブレイヴドロー】5(3)赤。

『メイン効果』デッキから2枚ドローする。その後、デッキの上から3枚オープンし、その中のブレイヴカード1枚を手札に加える。残ったカードは好きな順番でデッキの上に戻す。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット一体のBPを+3000する。

 

2枚引いた後、オープンしたカードは「輝竜シャインブレイザー」、「光輝く大銀河」、「ブレイドラ」の3枚。よってブレイヴであるシャインブレイザーが手札に加えられる。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 

────第9ターン、ハンナside。

 

[Reserve]6個→7個。

[Hand]4枚→5枚。

[Field]輝竜シャイニングドラゴン×輝きの聖剣シャイニングソードLv.1(1)BP10000、ブロンズヴルムLv.1(1)BP3000、ダークディノニクソーLv.1(1)BP2000。

 

「兄ちゃんのキースピリット、使わせてもらうよ!」

「ほぉ、このターンで引いたみたいですね」

「勿論。行くよ! 敵を噛み裂き、噛み砕け!! 闇龍ダークティラノザウラーを召喚!」

 

地響きと共にフィールドに起きる地割れ、そのまま地面を突き破ってダークティラノザウラーが姿を現し、大きく吠える。

 

「ダークティラノザウラー、このバトル負けれないんだ! だから兄ちゃんに代わって僕に力を貸して!!」

 

ダークティラノザウラーはハンナの声に振り返り、何を想うのか一瞬静止したかと思うと、頷くように首を傾け、そしてまるで返事をするかのようにもう一度大きく吠えて見せ、その姿を嬉しそうしながら、「ありがとう」と呟いた

 

「続けるよ、手札から暗黒の魔剣ダークブレードを闇龍ダークティラノザウラーと合体!」

 

今度は闇のソードブレイヴがダークティラノザウラーに渡され、尻尾でダークブレードを持ち上げ、ハンナのフィールドに立つ2体のソードブレイヴスピリットは互いに共鳴するように咆哮をフィールド中に響き渡らせる。

 

「ダークブレードの召喚時効果! 相手ネクサスを破壊して1枚ドロー!」

 

ダークブレードから放たれる黒い炎がネクサスを焼き尽くし、そして1枚ドローする。

 

「アタックステップ! ダークティラノザウラーでアタック! アタック時効果でブレイドラを破壊!」

 

背の刃が分離し、その内の一つをブレイドラに向けて打ち出し、刃がブレイドラに突き刺さり、破壊される。

 

「これでブロッカーはない! 決めさせてもらうよ!!」

「ライフで受けます」

 

ダークブレードを引き摺りながらデュランへと歩み寄り、すぐ目の前まで迫ると展開されるバリアに対し、零距離でバリアを押し潰すかのように巨大な火球弾を撃ち込むと、そのまま大爆発が起こり、ダークティラノザウラーは尻尾のダークブレードで爆風を裂きながらバリアへと振り下し、完全にバリアを粉々に破壊する。

 

デュランside

[Life]4→2。

 

「ッ!! 中々強力ですね、けどそれまで。ライフ減少時でバースト! 絶甲氷盾!」

「!」

「ボイドからコア一つをライフに、さらにコストを支払って生憎ですがアタックステップを終了させます」

「ぐっ! ターンエンド」

 

猛吹雪が行く手を阻み、悔やむように拳を握りしめながらもターンエンドをするしかなかった。

 

 

 

 

────第10ターン、デュランside。

 

[Reserve]18個→19個。

[Hand]6枚→7枚。

[Field]なし。

 

「さて、そろそろ反撃させてもらいますよ? ネクサス、光輝く大銀河をLv.2で再配置、そして今度は光輝く大銀河の効果を発揮させます」

「!」

 

・【光輝く大銀河】4(2)赤、ネクサス。

Lv.1(0)、Lv.2(2)

Lv.1、Lv.2『自分のメインステップ』

自分の手札にある系統:「光導」を持つスピリット全てをコスト5にする。

Lv.2:フラッシュ『お互いのアタックステップ』

自分の手札にある「神星」/「光導」を持つスピリットカード1枚を破棄することで、このバトルの間、自分のスピリット1体をBP+6000し、赤のシンボル1つを追加する。この効果はターンに1回しか使えない。

 

「行きますよ? 太陽から神に生まれ変わりし龍! 射手座の名のもとに一発必中の矢で敵を射止めろ! 光龍騎神サジットアポロドラゴンをLv.3で召喚ッ!」

 

デュランの背後から駆け上がり姿を現す龍、サジットアポロドラゴン。力強く吠え、龍の背後に射手座を現す星が紋章のように浮かび上がる。

 

「サジットアポロドラゴン……!!」

「私もまだこの程度の戦略じゃないですよ? 手札からさらに輝竜シャインブレイザーをサジットアポロドラゴンに合体させる!」

「!」

 

手札より空を描きながら飛来するシャインブレイザー、フェニックキャノンの時と同様にシャインブレイザーもまたその身をブレイヴパーツとして変形させると、シャインブレイザーのパーツは翼の様にサジットアポロドラゴンへと装着される。

 

「合体スピリット完成! このスピリットを前にアキラさんは呆気なく私に負けました、そしてどうやら兄弟そろって同じ結果になりそうですね?」

「ッ! まだ僕は負けた訳じゃないよ!」

「でもすぐに決まる結果です! アタックステップ! 合体スピリットでアタック! アタック時効果発揮! サジットアポロドラゴンは自分と合体しているブレイヴ一つにつき、BP10000以下の相手スピリットを破壊! 対象はダークティラノザウラー!」

 

サジットアポロドラゴンは弓矢を構えて、ダークティラノザウラへと狙いを定めると夜に炎が灯り、そのままダークティラノザウラーに向けて矢を射ると、ダークティラノザウラーの胸のコアを正確に射貫き、ダークティラノザウラーは断末魔を上げながら破壊される。

 

「ダークティラノザウラーッ!!」

「スピリットの心配をしてる場合じゃないですよ? さらにシャインブレイザーの効果、合体アタック時にBP8000以上のスピリットを破壊したとき、相手のライフ1つをリザーブに置く!」

「ッ!!」

 

爆風に包まれる中、サジットアポロドラゴンはもまた爆風に包まれ、視界を覆われるが、まるでそれを気にしていないかのように静かに弓矢を構えて射ると、爆風の中でも外す事無く、爆風を突っ切り、ハンナへと正確に放たれた矢は展開されたバリアに突き刺さり、破壊される。

 

「ぐあっ!!」

 

ハンナside。

[Life]5→4。

 

「サジットアポロドラゴンの効果でさらに輝龍シャイニングドラゴンに指定アタック!」

「ぐっ! シャイニングドラゴンでブロック!」

 

[Battle]光龍輝神サジットアポロドラゴン×輝竜シャインブレイザーLv3(5)BP18000vs輝龍シャイニングドラゴン×輝きの聖剣シャイニングソードLv.1(1)BP10000

 

「まだです、フラッシュタイミングでバーニングサンを使用!」

 

・【バーニングサン】3(2)赤、マジック。

『フラッシュ効果』自分の手札にあるブレイヴカード1枚を、カード名に「アポロ」と入っている自分のスピリット1体に直接合体するようにコストを支払わずに召喚し、そのスピリットを回復させる。

 

「効果により手札のトレスベルーガをサジットアポロドラゴンにさらに合体!」

 

マジックの効果によってフィールドに出現するトレスベルーガ、そのまま光を纏い高速で宙を駆け、サジットアポロドラゴンとそのまま一気に合体すると辺り一面に視界を覆う程の光に照らされ、ようやく視界が晴れるとそこに映るは黄金の鎧に身を包み、神の名の如く神々しいサジットアポロドラゴンの姿があった。

 

「ダブル、ブレイヴスピリット!?」

 

通常スピリットは一体のブレイヴとしか合体はできない。だがサジットアポロドラゴンは例外に含まれ、二体のブレイヴと合体することのできるスピリット。

 

バトルではサジットアポロドラゴンはフィールドを駆けながら吠え、手に持った弓の形状を剣に変化させると、剣の刀身以上に巨大な質量の炎を纏わせ、炎の大剣と化した武器をシャイニングドラゴンに振り下し、それをシャイニングソードで受け止めるもあまりに巨大な力の差に押し切られ、そのまま受け止めきれずに切り裂かれ破壊される。

 

「シャイニングドラゴンまで……!」

「さっきも言いましたよ? スピリットを心配してる場合じゃないって、シャインブレイザーの効果でまたライフ一つを削らせてもらいます!」

「ッ!!」

 

再び剣を矢に変形させて矢を放ち、ライフを破壊する。

 

ハンナside

[Life]4→3。

 

「仕上げです。回復したダブルブレイヴスピリットでアタック!! アタック時効果でBP10000以下のスピリット、ブロンズヴルムとダークディノニクソーの2体を破壊!」

 

再び二本の矢を構え直して射ると、自分より遥かに小さいブロンズヴルムやダークディノニクソーに対しても、全く狙いを外す事無く正確に射止め、破壊される2体。

 

「さらにトレスベルーガの効果発揮、自分のデッキの上から6枚破棄してBPを+6000、さらに破棄した中に「光導」を持つスピリットカードがあれば回復!」

 

破棄されたカードは「ブレイドラ」、「絶甲氷盾」、「スターリードロー」、「獅龍皇子レオグルス」、「双翼乱舞」、「獅機龍神ストライクヴルムレオ」の6枚。

 

「ストライクヴルムレオは「光導」を持つスピリットカード、よって回復して、メインのアタック、トリプルシンボルです!!」

「ッ!!」

 

ハンナの場にもうブロッカーはなく、攻撃を止める術はない。残りライフを目掛けて、矢を剣に変形させ、止めを刺すかのようにハンナに向けて炎の大剣を振り下す。

 

「やはり兄弟そろって同じ結果でしたね」

「まだだよ!! 僕だって、和人兄ちゃん達のバトルをずっと見てきた! 最後の最後まで絶対に諦めない姿をね! だから僕も最後まで諦めない!! フラッシュタイミングでマジック! デルタバリア!」

 

・【デルタバリア】4(2)白、マジック。

『フラッシュ効果』このターンの間、相手スピリット/マジックの効果と、コスト4以上の相手のスピリットのアタックでは、自分のライフは減らない。

 

二体のブレイヴと合体しているサジットアポロドラゴンのコストは合計18。マジックの効果により、ハンナの前に三角形のシールドが重なるように展開され、サジットアポロドラゴンは構う事無く炎の大剣を振り下し、バリアを破壊する

 

ハンナside。

[Life]3→1。

 

衝撃にハンナのライフが削られるも、ライフはまだ1つ失われる事無く光り続け、ライフを削り切りなかったことを悔しがる様にサジットアポロドラゴンは苛立ち気味に唸りを上げる。

 

「しぶといですね。でも次はないですよ? これでターンエンド」

 

 

 

 

────第11ターン、ハンナside。

 

[Reserve]12個→13個。

[Hand]3枚→4枚。

[Field]輝きの聖剣シャイニングソードLv.1(1)BP5000、暗黒の魔剣ダークブレードLv.1(1)BP5000。

 

「メインステップ! マジック、チャージドロー! 効果により2枚ドロー! そして2枚オープン!」

 

オープンされたカードは「ラッシュドロー」と「龍輝神シャイニングドラゴンオーバーレイ」の2枚。

 

「シャイニングドラゴンオーバーレイを手札に加えて、行くよ!」

 

手札に加えたカードを即座に構え、そして叫ぶ。

 

「全てを照らす金色の炎を操れ! 光と闇を超越し、神の名を超えろ!! 龍輝神シャイニングドラゴンオーバーレイを召喚ッ!!」

 

高らかに宣言すると、フィールドから噴き上げる巨大な火柱。炎はハンナの言葉通り、全てを照らす程輝きながら燃え続け、そしてその炎を振り払い、七色に光輝く龍、シャイニングドラゴンオーバーレイが姿を現す。

 

「シャイニングドラゴンオーバーレイ、まさかそんな切り札を持ってるなんてね!」

「昔兄ちゃんが僕にくれたカードさ、ずっと使わず仕舞いだったけど、でもずっと使うことを夢見てたよ!」

 

ハンナにとってはシャイニングドラゴンオーバーレイはアキラとの絆の証だった。雄々しく吠えるその姿にハンナは魅入っていた。

 

「まだ続けるよ! マジック、ソードレイド!」

 

・【ソードレイド】5(3)赤、マジック。

『メイン効果』自分のデッキの上から3枚オープンする。その中の【抜刀】を持つスピリットカード/系統:「剣刃」を持つブレイヴカード全てを手札に加え、それ以外は破棄する。【抜刀】を持つ自分のスピリット1体につき、このマジックの効果でオープンする枚数を+1枚する。

『フラッシュ効果』このターンの間、スピリット1体のBPを+3000。

  

「効果により、3枚オープン!」

「何をするつもりですか?」

 

マジックの効果によりオープンする3枚のカード、「ラッシュドロー」、「太陽剣カーディナルサン」、「炎月剣スカーレットムーン」の3枚。

 

「よし! 「剣刃」を持つカーディナルサンとスカーレットムーンを手札に加え、残りは破棄! これで全て揃ったよ!!」

「今更ブレイヴを加えた所でリザーブとフィールドに残るコアはたった4つ。それでどうするつもりですか?」

「なら言わせてもらうよ、バトルは最後まで何が起こるかわからないってね!」

 

「和人兄ちゃんの受け売りだけどね」と笑いながら言うと、そのままバトルに集中し直し、二つのソードブレイヴのカードを構える。

 

「輝きの聖剣シャイニングソードと、暗黒の魔剣ダークブレードを龍輝神シャイニングドラゴンオーバーレイに合体させる!!」

 

両手に炎を灯し、地面に突き刺さった二本のソードブレイヴを一気に引き抜き、二本のソードブレイヴを天に掲げながら強大な咆哮を響き渡らせる。

 

「ダブルソードブレイヴ!?」

「オーバーレイもまたブレイヴを二つまで合体できるスピリット! そのままアタックステップ! ダブルソードブレイヴスピリットでアタック!」

「ならこちらもダブルブレイヴスピリットでブロックします!」

 

[Battle]輝龍神シャイニングドラゴンオーバーレイ×輝きの聖剣シャイニングソード×暗黒の魔剣ダークブレードLv.3(4)vs光龍騎神サジットアポロドラゴン×輝竜シャインブレイザー×トレスベルーガLv.3(5)BP24000。

 

激突する二体の龍神、サジットアポロドラゴンは先手を打たんと、弓矢を構え、即座にオーバーレイに向けて複数の矢を一斉に射るが、それに対しダークブレードで自分の周りに半径を描くように地面を切り裂くと、ダークブレードの切っ先から黒炎が噴き上げ、まるで壁のように噴き上げる炎は弓矢を全て標的に届く前に焼き尽くしてしまう。

 

それならばとサジットアポロドラゴンは再び弓を剣に変形させ、再び炎を纏わせ、炎の大剣を振り下し、オーバーレイも二本の剣を交差させて真っ向から攻撃を受け止め、そのまま負けじと炎の大剣を押し返し、互いに力は拮抗し、全くの互角だった。

 

「BPは同じ、相打ち覚悟ですか?」

「まだまだっ!! フラッシュタイミングでネイチャーフォース! トラッシュのコア全てをオーバーレイに移動させる!」

 

トラッシュのコア全てがオーバーレイの上に置かれるもBPに変化はない。だからこそハンナの狙いはそれだけではない。

 

「フラッシュタイミングでマジック! マジックブーストを使うよ!」

「!」

 

・【マジックブースト】3(1)白、マジック。

『フラッシュ効果』自分の合体スピリット1体を回復させ、このターンの間そのスピリットをBP+2000する。

 

「ダブルソードブレイヴスピリットを回復! さらにBP+2000!」

「回復にBPアップですか、中々やりますがまだまだですよ?」

「!」

「フラッシュタイミングでネクサス、光輝く大銀河の効果発揮! 私は手札から「神星」の系統を持つ「太陽龍ジークアポロドラゴン」を破棄! 効果によりこのバトルの間、赤のシンボル一つとBP+6000を加算! よってダブルブレイヴスピリットのBPは30000!」

 

互いにマジックとネクサスの効果によりオーバーレイは白い光を、サジットアポロドラゴンは赤い光を纏ってより自分の力を高め、互いに鍔迫り合いながら、お互い得物に渾身の力を込める。

 

「ダブルソードブレイヴスピリットはBP26000、こちらはBP30000! これ以上どうにもできないですよね!」

 

勝ち誇ったように笑うデュラン。バトルでは互いに激突する二体、渾身の力をぶつけ合う二体だったが、拮抗する力に両者弾かれ、サジットアポロドラゴンは弾かれながらもそのまま天に向かって駆け上がっていき、剣を再び弓に戻し、弓を天に構えてそのまま真っ直ぐ射る。

 

放たれた矢はそのまま天へと消えていき、暫くして天に灯りが灯った様に幾つもの光が見えたかと思うと、それは無数の火矢となってオーバーレイに向けて降り注ぎ、雨の様に降り注ぐ火矢は天を焦がして覆う尽す程。そしてさらに追討ちをかけるように自身に帯びた電撃を一気に放出し、全方位に放たれる雷は無数の火矢と共にオーバーレイと降り注ぎ、無数の火矢と雷を前に逃げ場など微塵もあるわけがなかった。

 

「勝負あり! ですかね?」

「さっきも言ったよ、バトルは最後まで何が起こるかわからないってね!」

「まさか……! この状況でまだ何かするつもりですか!」

「勿論! フラッシュタイミングでソードディスティニーを使うよ!」

 

・【ソードディスティニー】5(3)赤、マジック。

『フラッシュ効果』バトルしている系統:「剣使」を持つ自分のスピリット1体の合体可能なブレイヴ数を一つ増やし、自分の手札にあるブレイヴカード1枚を、直接合体するように、コストを支払わずに召喚する。ただし『このブレイヴの召喚時』効果は発揮しない。この効果で召喚したブレイヴはフィールドに残せず、バトル終了時に破壊される。この効果はターンに1回しか使えない。

 

「これにより太陽剣カーディナルサンを召喚!」

「まさかトリプルブレイヴですか! しかしトリプルブレイヴしてもまだBPはこっちが!」

「分かってる! だからもう一つ! フラッシュタイミングでクヴェルドウールヴを使う!!」

 

・【クヴェルドウールヴ】4(白1 緑)白、マジック。

【バースト効果:相手による自分のスピリット破壊後】

自分のトラッシュにあるブレイヴカード1枚を手札に戻す。その後コストを支払う事で、このカードのフラッシュ効果を発揮する。

『フラッシュ効果』自分の手札にある赤/緑/白のブレイヴカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。

 

「僕がこの効果で召喚するのは炎月剣スカーレットムーン!!」

「またブレイヴ、まさかあなたの狙いは……! でもそんなことできる訳が!!」

 

ハンナの狙いに薄々デュランの気づき始めていた。だがもしハンナのやろうとしていることが自分の予想通りなら、それはできないと直ぐに否定するように声を荒げた。

 

「僕の狙いはお姉さんの考えてる通り。そして勿論実現可能さ!」

「ソードディスティニーの効果はターンに1度しか使えない! オーバーレイの合体できるもう上限は一杯の筈だ!」

「だからこの時! スカーレットムーンの効果が発揮される!」

「!?」

「炎月剣スカーレットムーンは「太陽剣カーディナルサン」と合体している自分の合体スピリットに、合体条件とブレイヴ数を無視して1枚だけ追加で合体できる! よって今! オーバーレイは4つのブレイヴとの合体が可能となる!!」

 

天より宙を描きながら舞い上がる太陽剣カーディナルサン、炎月剣スカーレットムーン。そのままフィールドに舞い落ちる2本の剣。オーバーレイはカーディナルサンを咥え、スカーレットムーンを尻尾で持ち上げ、覚醒するように眼光を強く輝かせ極限まで自分の力を高め、あまりに強大な力に襲い来る雷や火矢をまるで通じていないように、剣の一振りで簡単に全て打ち消してしまう。

 

「ク、クアトロブレイヴ!!?」

「BPは33000! 貰ったよ!!」

 

サジットアポロドラゴンはオーバレイへと突っ込み、剣に纏わせた炎の出力を最大限にまで高め、これまでより一層巨大な炎の大剣を振り下し、オーバーレイもダークブレードとシャイニングソードに自身の炎を纏わせて、向かってくるサジットアポロドラゴンに迎え撃つように自身も突っ込み、二刀のソードブレイヴを振るい、大剣と二本のソードブレイヴがぶつかり、剣が打ち合う金属音がフィールド中に響く。互いに一歩も譲らないが力で上回ったのはオーバーレイ。より強く吠えながら力を込めて行き、少しずつサジットアポロドラゴンは後ろに押されてしまい、オーバーレイの力に剣に纏わせた炎は掻き消され、次第に剣に皹が入っていく。

 

オーバーレイは全ての力を込めて、手に持つシャイニングソードとダークブレードを振り切ると、サジットアポロドラゴンの剣を完全に打ち砕いて吹っ飛ばす。

 

得物を失いながらもなんとか体勢を立て直そうと踏み止まるサジットアポロドラゴンだったが、オーバレイは隙を与えまいと一気に迫ると、そのままシャイニングソードとダークブレードを振り下してサジットアポロドラゴンに一閃、さらにそのまま回転し、尻尾に携えたスカーレットムーンでサジットアポロドラゴンを切り裂き、さらにそのまま回転の勢いを乗せて咥えたカーディナルサンで最後の一撃。

 

4刀もの斬撃を受け、サジットアポロドラゴンは完全に力尽きて大爆発を起こし、あまりに強く吹き荒れる爆風にデュランは吹き飛ばされる。

 

「ぐあっ!! まさか、ここまでなんて!!」

「バトル終了時、カーディナルサンとスカーレットムーンは破壊。けど、まだソードブレイヴスピリットはアタックできる!」

「……どうやら私の負けみたいですね、完全に油断してましたよ」

「正直勝てる気がしなかったのは僕も一緒だよ。けど、和人兄ちゃんのバトルを思い出して最後まで諦めてられないって思えたんだ。だからこそ、僕もここまで強くなれた!」

「……認めましょう。そして同時にあなたとアキラさんを見縊っていたことにお詫びします。最後のライフいつでも差し出しましょう」

「なら行くよ! ダブルソードブレイヴスピリットでアタック! ライフを3つ破壊だ!!」

 

残った手札に反撃する術はなく、ハンナの攻撃を素直に受け入れると振り下ろす二本のソードブレイヴがデュランのライフを全て破壊し、バトルに決着を付ける。

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……僕、勝てたよ」

 

フラフラになりながらも自分の勝利に実感を抱くハンナ。嬉しさに微笑むが、まだ幼い彼にとってはバトルによる消耗が和人達以上に激しく倒れそうになるが、それを寸での所でアキラが支える。

 

「に、兄ちゃん。ありがと」

「あぁ。それよりデュランに勝たんだな」

 

自分が勝てなかった相手に勝った。そんな弟の功績を称えるようにハンナの頭に手を置きながら静かに笑う。

 

「前までずっとお前の事見下してたが、いつの間にかお前はもう俺よりも強くなってだな」

「へへっ、僕の事見直した?」

「あぁ。兄貴として自慢の弟だよ、お前は」

「ま、まぁ……ね。それほどでも、ある、かもね」

 

途切れ途切れの言葉を言い終えると、眠るように目を瞑り、すぐに心配そうに和人達も駆け寄るが、寝息を起てるハンナにすぐ安心するように一息つく。

 

「何だよ脅かしやがって」

「でもハンナ君も随分強くなってたね。こりゃもうカードバトラーとして油断はできないね?」

 

笑いながら語り合う和人達だったが、「やれやれ」と呆れたように悪態をつく声、振り向くと先程バトルした筈のデュランはまるで息を乱す事無く平然と立っていた。

 

「お前、何で……!」

「この空間でのバトルは衝撃が他と比べ抑えられている方でね、加えて私のバトル経験は皆さん以上です。負けても倒れる程じゃないですよ」

「っ! まだやる気なのかよ!!」

 

平然としたデュランの態度に、またバトルを挑まれるかもしれないと覚悟するが和人の言葉にデュランはすぐ「違います」と否定する。

 

「流石に連戦は私もキツいので、戦うつもりはもうないですよ。それに元々私の本来の要件もゴッドキャリバスの入手ではありませんしね」

「負け惜しみのつもり?」

「いえ、負けは素直に認めます。ですから今回は素直に退きますよ。ただ私の本来の要件はあの方よりの伝言を皆様に伝えることです」

「伝言?」

「えぇ、来道リクト、並びに相崎光。この両二名の身柄をこちらで預かってるとね」

「「!!?」」

 

デュランの言葉に当然和人達は驚きは隠せない。だが当然、それを直ぐには信じられず川村は前へと出ると「嘘だ!」と否定した。

 

「何を企んでるのか知らないけど、信憑性がない以上私たちがそれを信じられると思う?」

「疑うのは自由ですよ、私はただ伝言を頼まれ、それを伝えただけ。あとはどうするのかは皆様自身がお決めになってください。私の要件はそれだけですので」

「ちょっと待ってよ! そんな直ぐに決められる訳!」

「生憎ですが、私も忙しいので失礼させていただきます。もし皆様が二人を迎えに行くのであれば私の後を付いて来てくれればいいだけです、私はあの方のもとへ帰るだけですしね」

 

それだけ言い終えると、呼び止める彼女の言葉に耳を傾けることなくその場から立ち去っていき、遠くなっていくデュランの後ろ姿に決断を迫られ、焦る川村達だが、唯一和人だけは一切悩んだ様子はなかった。

 

「二人が捕まってるなら行くしかねぇだろ!」

「……待ってよ和人。幾ら何でも無茶じゃないの? 罠かもしれないし!」

「罠でも何でも行くだけだ。リクトも光も俺達の仲間だ! 見捨てられねぇだろ!」

「!」

 

真剣な和人の言葉、咲も川村も和人の返答は分かり切っていたのか、これ以上否定することはなく「そうだね」と和人の言葉に頷いた。

 

「和人待て」

「何だよ、アーク。お前も止めんのかよ」

「そうじゃないさ、俺らも付いていくってんだよ。お前らの面倒を途中で投げ出すわけにはいかねぇからな!」

「アーク!」

 

「そうだね。私達も最後まで君達に協力するよ!」

「そうだぞ、俺達がいるから大船に乗った気でいていいんだぞ」

 

「はは、モルクさんもアルトもありがとうございます! アキラはどうするんだ?」

「……全員行くなら俺も行くしかないだろ。それに俺も少しアイツの事が気になってるしな」

「アイツ?」

「何でもない。それより行くなら行くぞ?」

 

アキラの言葉に頷くと立ち去るデュランの後に和人達も付いていき、その場を後にした。

 

 

 

 

***

 

 

 

 

「っ!!」

 

舞台は変わり、どこから城のような場所。その内部の一室にある部屋で目を覚ますリクト。辺りを見回すと隣で気絶している光の姿と、自分達の目の前にある檻が映り、どうやら自分達が檻の中にとじ込まれていることを知り、一瞬状況が読み込めず冷静さを失うが、一端落ち着いて冷静に戻り、気を失って言う光を起こす。

 

「うっ……リクトさん。ここは?」

「どうやら檻の中らしい。寝覚めの状況としては最悪だ」

「!?」

 

どれぐらい気を失っていただろうか、この世界に来てからずっと気を失っていた二人。恐らくその間に誰かにこの牢屋に連れて来られたのだろう。状況が読み込めないながら檻を調べてみるが脱出できそうにはなく、打つ手はなくしばらく様子を見るしかない二人だったが、直ぐにその場に近づく足音が聞こえ始める。

 

「?」

 

足音は檻の外にある扉の前でピタリ、と止まるとそのままドアを開け現れる一人の男、まるで看守のような男の姿だが、体をふらつかせて消耗した様子の男に不思議に思う中、突然自分達の目の前で突っ伏す。

 

「「!?」」

『よォ、二人そろってこんなところで会えるとは奇遇だなァ』

 

聞き覚えのある声、そして声の主は突っ伏した男の後ろから姿を現す少年の姿に思わず息を呑む。

 

「何でお前がここにいる!!」

 

声を荒げながら少年に問うリクト、それもその筈だった。リクト達の目の前にいる少年は、紛れもなくダイキの姿だった。





いかがでしたでしょうか?今回のバトル!やはり今回一番力を入れたのはダブルブレイヴができるオーバレイとサジットアポロドラゴンのバトルですね。どちらも主人公のキースピリットとして活躍した2体。この小説で戦わせられて楽しかったです。ダブルブレイヴVSダブルブレイヴの戦いはアニメでは行われなかったので、今回小説で達成できて大変楽しかったです。


そして一番の目玉はクアトロブレイヴスピリット! 割と小説内でも実現できる展開まで考え付くのが大変でしたが、今回見事に書けて達成感が大きいです(笑)今回は禁止カードであるネイチャーフォースを使用しましたが、この小説内はまだアルティメット編以降のカードとソウルコアを導入してないので、どうか許してつかあさい!( ;∀;)←


クアトロブレイヴスピリットの話に戻りまして、ソードディスティニーが出た頃の当初は周りにソードディスティニーを使い回せると思ってる人が何人かいましたね。カード表記にもありますがターンに1度しか効果を使えないので、ソードディスティニーだけでクアトロ以上はできません。皆さまはソードディスティニーのお使いの際はお間違えの無いように(笑)

クアトロブレイヴスピリットは実現できるスピリット、ブレイヴ、手段が極端に限られる為、やはり実現がリアルでは難しいです。でも達成できたらとても楽しいはずなので、この小説と同じくクアトロブレイヴに挑戦してくれる方がいましたらうれしいです。それと今日は十二神皇編パックの発売日! 皆様が狙いのカードは何でしょうか? 私は地味に鮫魔神など狙ってます! 異魔神強し!!←


それでは次回も期待してくださるとうれしい限りです。感想ご指摘お待ちしております(小声
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