バトルスピリッツ激震の勇者   作:ブラスト

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第9話『風の覇王vs魔帝龍騎』

 

『みんな!まずは予選突破おめでとう!』

 

勝ち上がったカードバトラー達を祝うギャラクシー。予選通過者は総勢は24名。カードバトラー全員予選突破だけあって、実力者と言うのは見るだけで分かる。

 

『勝ち上がった三名だけが世界大会へ進出!だれが勝ち残るのか、楽しみでたまらない!そして早速一回戦のカードをシャッフルだ!』

 

和人達はモニターを見て、自分達が戦う相手を見る。

 

『本戦からはバトルフィールドでのバトル!みんなぜひ頑張ってくれ!!それでは、セクシー?』

 

「「「NO!ギャラクシーッ!!」」

 

全員声を揃えていい、にぎやかな声が会場中に響く。そして本戦が始まるまでの間、少し休憩と言った様子でベンチに座る和人と咲。

 

「いよいよ本戦か」」

 

「そうだね。にしてもよかったよ」

 

「ん?」

 

咲の言葉を聞いて、和人は不思議に思う。

 

「だって、初戦でいきなり和人やリクト君、それに勝ち抜け候補の川村君とは当たりたくないじゃん?」

 

「俺は別に誰でもいいぜ?最高のバトルが出来るならな」

 

「はは、相変わらずだね」

 

「じゃぁ、俺は最終デッキ調整に入るから、お前もしといた方がいいぜ?」

 

それだけ言ったあと、和人はその場を立ち去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、私も頑張らないと」

 

『hey、ちょっといいかな?』

 

移動しようとした矢先、突然声を掛けられ、振り向いた先には少し派手な服装の男が……。

 

「あの~何か?」

 

「俺の名は樋田英《ヒダエイ》、君の対戦相手だよ」

 

「あぁ、宜しくお願いします」

 

「こちらこそ、それよりさっきの、確か和人だっけ?彼と付き合ってるの?」

 

「!?」

 

その言葉を聞いた途端、咲の顔は赤くなる。

 

「ななな何言ってるんですか!そんな訳ないじゃないですか!」

 

「はは、それは良かった」

 

笑いながら言い、そして英は……。

 

「もしさ、次の試合で俺が勝ったら、付き合ってくれないかな?」

 

「……はい?」

 

英の発言は咲にとって、とても理解しがたいものだった。

 

「あの、何言って?」

 

「だって君かわいいしね、いわゆる一目惚れって奴♪まぁ、嫌なら嫌でいいよ。勝つのは俺だし」

 

少し挑発的な英の言葉に咲は少し”カチーン”ときた様子で……。

 

「勝つのは私です!絶対に負けませんから」

 

「じゃぁ、俺の条件飲んでくれる?」

 

「構いません。勝つのは私ですから!」

 

「OK、じゃぁ試合、楽しみにしてるよ♪」

 

笑いながら言うと、英はその場から立ち去る。

 

「(あんな挑発で引っ掛かるなんて楽勝♪、まっ、それはそれで可愛いけどな)」

 

そんな事を言いながら、英は笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ~~、あんな事、言わなきゃよかった」

 

咲の方ではあんな挑発に乗ってしまう自分の性格と発言を恨みながら、暗い様子だった。

 

「どうしたんだよ、咲?暗い顔しやがって」

 

デッキ調整を終え、戻ってきた和人は咲の様子を見ながら言う。

 

「実は……」

 

咲は和人に全ての事情を離す。

 

「ふ~~ん、そんな事がね」

 

「『ふ~~ん』って、他人事みたいに言わないでよ」

 

「だって他人事じゃん?」

 

「少しぐらい相談に乗ってくれたっていいじゃない!」

 

「別に勝てばいいだけの話だろ?」

 

「そんな簡単に言わないでよ。私、まだ実力は不十分なんだよ」

 

「んな訳ないだろ、お前だって予選通過者の一人何だぜ?」

 

「…………」

 

「それにドルクスって言う相棒も手に入れてんだろ?咲なら必ず勝てるさ」

 

「……何でだろう、和人に言われると自信が出てくるよ」

 

悩むのがばからしくなってきた咲は笑いながら言う。

 

「ありがとね、お陰で何か自信が湧いてきた」

 

「!」

 

咲の笑みを見て、和人の頬は少し赤く染まる。

 

「べ、別に!俺は当たり前の事言っただけだし!!それよりさっさとバトル行くぜ!」

 

「う、うん……でも何でそんなに赤くなってんの?」

 

「別に赤くなってねぇよ!」

 

そんなやり取りをしながら二人はその場を後にし、試合の方では続々と勝者と敗者が決まっていく。

 

「機動要塞キャッスルゴレム召喚!」

 

予選通過者の一人、川村劉は手札からキャッスルゴレムを召喚すると、地面に皹が入り、地面を突き破りながら、雷鳴と共にキャッスルゴレムが出現する。

 

「召喚時効果発動。自分のネクサス一枚に5枚。場にあるネクサスは3枚、よって15枚破棄」

 

”グオオオオオオォォォォォ────ッ!”

 

キャッスルゴレムは唸りを上げ、手に持っている槍を両手で握りしめ、勢い良く地面に叩きつけ、そこから青い波動が噴き出し、波動は衝撃波となってプレイヤーを襲い、青い波動は残る相手デッキ全てを吹き飛ばし、デッキアウトにさせる。

 

「ターンエンド」

 

「嘘、初戦敗退かよ!!?」

 

一回戦突破したものの、川村は少しつまらなさそうにため息をつく。デッキアウトで勝負を決め、戻ってきた川村に観客達は歓声を上げる。そして続く試合でも、リクトはストライク、和人はエクスキャリバスで勝負を決め、一回戦突破し、そして一回戦最後の試合。

 

「咲頑張れよ!」

 

「うん」

 

応援してくれている和人に笑みを浮かべながら言い、対戦者と共に台座に。

 

『さぁ一回戦最後の試合!両者ぜひ熱い試合を見せてくれ!』

 

「へぇ~、リタイアしなかったんだ」

 

「当たり前です。絶対に勝ちますから!」

 

「ふ~ん、でもまぁ、いい試合を楽しみにしてるよ」

 

『それでは行くぞ!ゲートオープン!』

 

「「開放!!」」

 

その言葉と共に二人はバトルフィールドに。

 

 

 

 

 

 

 

 

────第1ターン。

 

「俺から先行、スタートステップ!ドローステップ!」

 

5枚に増えた手札を見ながら、英はメインステップへ。

 

「リザドエッジを二体召喚!どちらもLv.2」

 

手札からリザドエッジ二体を呼び出し、どちらにもコア2個を置いた後、赤いルビーが砕け、二体のリザドエッジが出現する。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第2ターン。

 

咲はスタートステップ後、コア、ドローステップを行いコア、手札共に5つとなる。

 

「メインステップ!賢者の木の実を配置!」

 

エメラルドが出現と共に砕け散り、咲の後ろに木のようなネクサス、賢者の樹の実が配置される。

 

「そしてバーストセット!ターンエンド」

 

その後、咲は手札からバーストをセットし、ターンエンド。

 

 

 

 

 

 

 

 

────第3ターン。

 

「へぇ~、バーストね。なら俺もやろうかな?」

 

「?」

 

「スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

 

英のコアは5つに、手札は4枚に増える。

 

「メインステップ!バーストセット」

 

「!」

 

英が設置したバーストに警戒する和人。

 

「さらに二体のリザドエッジをレベルダウンさせ、カグヅチドラグーン召喚!」

 

一回り大きいルビーが砕け、鳴き声を上げながら出現するカグヅチドラグーン。

 

「アタックステップ!行け、カグヅチドラグーン」

 

英の攻撃宣言と共にカグヅチドラグーンは翼を羽ばたかせながら咲へと向かっていき、そしてカグヅチドラグーンの眼は赤く光らせると、英のデッキから一枚カードが浮かぶ。

 

「こいつのアタックで、俺は1ドロー。そしてメインアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

カグヅチドラグーンは切り裂くように翼を叩きつけ、展開されたバリアを直撃するとライフが砕かれ、痛みと衝撃が咲を襲う。

 

「うッ!」

 

衝撃と共にライフが砕け、残るライフは4。

 

「はは、悪いね♪君がリタイアしてくれたら、痛い思いさせないで済むんだけど?」

 

「いつまでもその余裕が続きますか?」

 

「?」

 

「ネクサスの効果、ライフが減った時ボイドからコアを一つリザーブに」

 

賢者の樹の実から木の実ではなく、コアが落ち、そしてリザーブに1コア増える。

 

「さらにライフ減少時でバースト発動!グラントベンケイ!」

 

バーストが発動し、裏向きにされていたグラントベンケイがオープンする。

 

「!」

 

「効果で手札を一枚破棄!」

 

「しゃぁねぇ、こいつにするよ」

 

効果に従い英は自分の手札から、「フレイムサイクロン」を破棄し、その後ベンケイは手札に。

 

「ターンエンド、中々やるね」

 

「こんなもんじゃないですよ、勝つ気でいますから」

 

「やってるな」

 

「リクト!?」

 

咲の試合を見ていた和人の前に、リクトの姿が……。

 

「よぉ、そっちは勝ち上がったのか?」

 

「当然!こいつがいれば大丈夫さ!」

 

和人はエクスキャリバスのカードを翳しながら言う。

 

「精々お前と戦うの楽しみにしてる」

 

「俺もだ!」

 

「それより、咲の方も気になるな」

 

「そうだな」

 

そんな事を言いながら二人は咲の試合に集中する。

 

 

 

 

 

 

 

 

────第4ターン。

 

咲はスタートステップ後、コア、ドローステップを行い、コアは8個、手札は4枚となる。そして続くメインステップ……。

 

「ディオマンティス並びに、ブラックマッハジー召喚!さらにマジック、スピードスターを使用!」

 

二つのエメラルドが出現と同時に砕け、そこには虫のような姿をしたディオマンティスとブラックマッハジーの二体が出現する。

 

・スピードスター効果説明。

このターン、自分のスピリットが相手のライフを減らした時、コア二個をリザーブに置く。

 

「コアブースト、だな?」

 

「ディオマンティスをLv.2にしてアタックステップ!ブラックマッハジーでアタック!」

 

「ライフで受けるよ」

 

ブラックマッハジーは一気に英へと突っ込み、そのまま展開されたバリアに突進すると、ライフを砕き、ライフを砕いたと同時に、咲のリザーブにコア2個が置かれる。

 

「痛ってぇ、結構やってくれるな」

 

ライフが減り、その痛みと衝撃で後ろに後退させられる英。

残りライフ5→4。

 

「これでターンエンド」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第5ターン。

 

「スタートステップ!コアステップ、ドローステップ!」

 

コアは7個、手札は3枚。

 

「メインステップ!マジック、双翼乱舞使用!デッキから二枚ドロー」

 

二枚のカードをデッキに加え、笑みを浮かべる。

 

「カグヅチドラグーンをレベル2にアップ!」

 

コアが二個追加され、レベルアップと共にカグヅチドラグーンは鳴き声を上げる。

 

「アタックステップ!カグヅチドラグーンでアタック!一枚ドロー+【激突】、ディオマンティスに強制ブロックさせるよ」

 

「フラッシュタイミング!ムシャメガを召喚!!」

 

「!、【神速】か」

 

・【神速】効果説明。

このスピリットは手札からフラッシュのタイミングで召喚できる。このときスピリットに置くコアとコストは、すべてリザーブから支払われなくてはならない。

 

「だからこそ、さっきスピードスターを使った訳ね?」

 

「はい、さらにムシャメガの召喚時効果でディオマンティスのBPを+1000します」

 

ムシャメガの出現とともにディオマンティスは力強く両腕の鎌を振り上げる。

 

「その召喚時効果でバースト発動!双翼乱舞!」

 

「!」

 

「デッキから二枚ドロー、そしてカグヅチドラグーンのアタックは続く!」

 

「ディオマンティスでブロック!」

 

ムシャメガの効果でBPが6000に増え、カグヅチドラグーンのBPと並ぶ。そしてカグヅチドラグーンの翼とディオマンティスの鎌が互いに切り結び、”ガキィン”という音と共に二体は消滅。

 

「仕方ないな、ターンエンド」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第6ターン。

 

咲のターンとなり、メインステップまでの準備を進め、コアは11個、手札は二枚に。

 

「メインステップ!マジック!ハンドリバースを使用」

 

「!」

 

「この効果で相手の手札と同じ枚数になるだけドロー!」

 

「あのマジック、確か」

 

モニターでその様子を見ていたリクトは、前にリクトとのバトル時、川村もこのマジックを使用していた事を思い出す。

 

「咲もドルクスだけじゃなく、デッキ全てが強化されてるな」

 

「ふん、まぁそれだけあいつも実力者ってことだな」

 

モニターを見ながらリクトは言う。咲の方では、手札に残っているグラントベンケイを破棄した後、英と同じ枚数になるだけ、つまり手札1から8枚へと一気に増強となる。

 

「さらにディオマンティスをレベル2で召喚!さらにバーストを破棄してバーストをセット!」

 

グラントベンケイを破棄し、咲は新たなバーストカードをセット。

 

「!」

 

「さらに二コア追加でブラックマッハジーをレベル2に、アタックステップ!ブラックマッハジーでアタック!」

 

「ライフで受ける!」

 

ブラックマッハジーは再び英へと突っ込み、ライフを砕く。

 

「がぁっ!」

 

「続けてディオマンティスでアタック!」

 

「くそっ、これもライフで受けるよ」

 

続けてディオマンティスが突っ込み、展開されたバリアをディオマンティスの振り下ろした鎌で切り裂き、またライフを砕く。

 

「ぐわっ!!さすがに、二体のアタックは効くぜ……」

 

ライフ4→2。

 

「ターンエンド」

 

 

 

 

 

 

 

 

────第7ターン。

 

「へへ、結構やるけど、このターンで終わらせてもらうぜ」

 

英はスタートステップ、コアステップ、ドローステップを行い、コアは10個、手札は9枚に。

 

「そろそろ、俺の彼女になる覚悟、しといたら?」

 

「それってどういう?」

 

「こういう事、メインステップ!雷と共に来たりし魔王、全てを壊す破壊者となれ!魔帝龍騎ダーククリムゾン、レベル2で召喚!!」

 

「!」

 

より大きいルビーが出現し、それが砕け散ると共に空は黒雲となり、その雲から光が差し込み、そこからダーククリムゾンが舞い降り、咆哮を上げる。

 

「召喚時効果、デッキから7枚オープンし、その中に系統龍帝、龍騎を持つカード全てをノーコストで召喚」

 

オープンされた7枚の中の一枚に魔龍帝ジークフリードのカードが……!

 

「!?」

 

「ビンゴ♪ダーククリムゾン、お前の力で黒き龍を眠りから目覚めさせ、この場に出現させろ!」

 

”ギャオオオオオオォォォォォ────ッ!”

 

ダーククリムゾンの叫びによって空にある黒雲は雷雲へと変わり、雷雲とダーククリムゾンの咆哮が共鳴したかと思うと、地面が揺れ、いつの間にかそこに魔龍帝ジークフリードの姿が……。

 

「不足コストはリザドエッジ一体から確保」

 

ジークフリードの維持コストをリザドエッジから確保したため、二体の内の一体は破壊。

 

「二体の龍を、一気に……」

 

「こいつが俺の最強カード!」

 

英はダーククリムゾンの姿を見て、笑みを浮かべながら言う。

 

「さて、手札はこんなにあるけど、もう使用することはないな。だってこれで終いだし!アタックステップ!」

 

「!」

 

「ダーククリムゾン、行きなッ!」

 

ダーククリムゾンはアタック宣言と共に眼を赤く輝かせる。

 

「アタック時効果発動、龍帝を持つスピリット1体につき、BP5000以下のスピリット一体を破壊する。今俺の場には魔龍帝と魔帝龍騎、よってムシャメガとディオマンティスを指定だ」

 

ジークフリードとダーククリムゾンは咆哮を上げ、二体の龍は火球をムシャメガとディオマンティスに飛ばし、直撃した二体は爆発を起こしながら破壊される。

 

「そしてメインアタック、一気に決めるぜ!」

 

ダーククリムゾンは空高く飛び上がりながら、手にしている槍のような物を咲に向かって勢い良く投げつけ、その槍はまるで雷を纏っているかのように”バチバチッ”と電流が走り、それは咲へと襲いかかる。

 

「決めるのはこっちだよ」

 

「えっ?」

 

「相手によるスピリット破壊で、バースト発動!」

 

「!」

 

バーストが発動し、裏向けにされていたカードがオープンされ、そのカードは……!

 

「風の覇王ドルクス・ウシワカ!バースト効果でスピリットを二体疲労!さらにフィールド、リザーブ、トラッシュにコアが8個以上ある場合、このスピリットを召喚する!」

 

「!」

 

バースト発動で、カードから風が放たれ、その風は後ろに居るリザドエッジ、魔龍帝ジークフリードの周りに集まり、リザドエッジは地面にもたれ込み、魔龍帝は片膝をつき、疲労してしまう。

 

「くそっ!」

 

「行くよ、疾風となりし覇王よ、全てを吹き払う嵐となれ!緑の覇王《ヒーロー》Xレア、風の覇王ドルクス・ウシワカLv.3で召喚!!」

 

ダーククリムゾンが投げつけた槍は、突如フィールドに巻き起こった台風によって弾かれ、その台風の中にあるエメラルドは砕け散ると、風の覇王ドルクス・ウシワカが姿を現し、台風を振り払うと、翼を羽ばたかせながらゆっくりと地面に降り立つ。

 

「そしてダーククリムゾンの攻撃はドルクスがブロックします!」

 

ドルクスは鳴き声を上げながら、ダーククリムゾンへと向かい、ダーククリムゾンは迎え撃とうと何度も何度も火球弾を放っていく。しかしドルクスは光のような速さでそれを全て避けると、ダーククリムゾンの目の前まで迫り、足の爪で両翼を掴むと、そのまま地面へと急降下し、勢い良くダーククリムゾンを地面へと叩きつけ、力尽きたダーククリムゾンは大爆発を起こし、破壊される。

 

「う、嘘……」

 

あまりの衝撃で英の手札はパラパラと、手元から落ちていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

────第8ターン。

 

「じゃぁそろそろ決めますよ」

 

メインステップまでの準備を進め、コアは12、手札は7枚となる。

 

「もうスピリットは必要ないですね、アタックステップ!」

 

「うっ!!」

 

「ブラックマッハジーでアタック!」

 

「ら、ライフで受けるしか……ひぃっ!」

 

いつの間にかブラックマッハジーは直ぐ目の前まで迫り、ブラックマッハジーの突進でライフは砕かれる。

 

「ぐわぁっ!」

 

「これで最後です。ドルクス、幕引きをお願いします」

 

ドルクスは咲の方見て、返事をするかのように頷くと、翼を羽ばたかせながら英へと向かう。

 

「ら、ライフで!!」

 

ドルクスはフィールドで疲労しているリザドエッジと魔龍帝の頭上を通過しながら英へと迫り、残り一つとなったライフを翼で一気に砕く。

 

「負けたぁーーーーッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ、一回戦最後の試合、勝者は木野咲選手!熱いバトルを展開してくれた二人に盛大な拍手を!』

 

観客達は戻ってきた咲達に盛大な拍手と歓声を送る。

 

「嘘だ嘘だ!俺が初戦敗退だなんて!!ありえねぇーーーーッ!!」

 

よっぽど受け入れがたいのか、英は泣きながら逃げるようにその場を立ち去っていく。

 

「咲、やったな」

 

「和人、応援ありがと。何とか勝てたよ」

 

よっぽど疲れたのか、まるで疲労したスピリットのように座り込む咲を和人とリクトは慌てて支える。

 

「にしてもすごかったぜ、あの試合に逆転するなんてな」

 

「風の覇王、ぜひ俺のスピリットとのバトルが楽しみだ」

 

「あっ、リクト君も見てくれてたんだ。にしても、相手も強かったから負けるかと思っちゃった」

 

「何言ってんだよ、もっと自信持てよ。もうお前の実力は本物だよ」

 

「和人……ありがとう。でも戦うときは絶対に負けないからね」

 

「あぁ」

 

『さぁ続く二回戦!早速対戦カードをシャッフルだ!!』

 

「「!」」

 

ギャラクシーの言葉が響き、全員モニターを注目すると、二回戦最初の試合では和人とあの相崎光と言う女性の姿が……。

 

「!、二回戦の相手、あいつか」

 

「和人、知ってるの?」

 

「まぁな。でも咲の試合見てたら俺も負けてらんねぇ、二回戦俺は絶対勝ち進むぜ!」

 

「おっと、それは俺も同じだぜ?」

 

「私もね」

 

和人の言葉に、リクトも咲も笑いながら言う。

 

「二回戦、次の試合では絶対お前に会いたいぜ、カタストロフ!」

 

和人はデッキの中の一枚、激神皇カタストロフドラゴンのカードを見ながらそう言った。

 

「次の試合、対戦相手は和人さん、ですか」

 

和人達より少し離れた場所でモニターを確認する光。

 

「二回戦、楽しい試合を期待してますよ」

 

デッキの中の一枚、光の覇王のカードを持ちながら彼女は笑みを含めて、そう言った。

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