エピソード1 アインツベルン陣営
~アインツベルン城~
「この聖遺物なら確実にあの英霊が呼び出せるはずだ」
金色に輝く『鞘』をもち、この男衛宮切嗣はにやりと口角を上げる
「これならあなたの夢も・・」
その横で切嗣の妻、アイリス・フォン・アインツベルンが微笑む。
『世界の恒久的平和』
世界の誰もは考える夢であろう。
しかし、現在この世の中それは夢物語に過ぎない。
「さぁ、そろそろ召喚を・・」
切嗣は魔方陣を描き、詠唱を始める。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
「―――――Anfang」
「――――――告げる」
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」
「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
魔方陣を中心にまばゆい光に満たされる。
そして大きな物音が響く。
「痛った・・ここは・・?・・・桜は!?たすかっt・・じいさん・?」
二人は驚愕した。
自分たちが使った聖遺物はかのアーサー王を確実に呼ぶものだったはず。
その聖遺物は一人の少年を呼んだ。
そしてその少年は自分のことを「じいさん」とよんだ。
この少年がアーサー王であることを願い、切嗣は問うた。
「君は・・アーサー王か?」
少年は答えた。
「セイバーのことか・・その質問の意味はNOだ。一つ聞いていいか?」
「もちろんだ」
「あなたのなまえは衛宮切嗣か?」
「あぁ、そうだ」
セイバーのことか?というのはどう言う意味だ…?そして、僕のもともと名前を知っているのか?あるいはサーヴァント召喚されるときにそう伝えられたのか。まぁそれはいい。
「君の名前は?」
僕は少年に聞いた。
「・・・シロウだ、・・そう呼んでくれ」
一拍おいて少年は答えた。
「クラスは何で何ができるかを教えてくれ」
「俺のクラスはアーチャー。なにができるか・・か。何か一つ伝説の武器を言ってみてくれ。」
「ならその鞘の中身カリバーンだ」
「わかった。少々魔力を喰うがかまわないか?」
「承知した」
少年は目をつぶり詠唱を始めた。
「───トレース・オン」
光が束になり、形を作っていく。
それはやがて剣の形になる。
「これでいいか・・?」
投影・・か
しかもかなり高度の・・これは使えるかもしれない。
そう思い僕は部屋をでた。
戦術を考えるためだ。絶対にだ。僕は聖杯を勝ち取る。
そして、手に入れるんだ。
────世界の恒久的平和を!