fate/type moon   作:裂紅夜

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3 師と弟子

〜ロンドン〜

 

「くそっ…あいつはなんで認めてくれないんだ!」

 

黒髪の少年、ウェイバー・ベルベットは憤慨している。

 

教師である。ケイネス・アーチボルト・エルメロイに自分の論文を公に馬鹿にされたからだ。

 

ここでは、魔術師は代をたどる度に魔術師としての『格』は上がると教わる。

 

まだ魔術師の家系になってから浅いウェイバーの家ではこうなるのも当然のことであった。

 

「あいつを見返す方法はないのか…くそっ」

 

気に食わない教師を見返したい。その気持ちはものすごく強いものだった。

 

そして、ある日のこと。

 

ウェイバーはケイネス・アーチボルト・エルメロイが聖杯戦争に出ることをしる。

 

「聖杯戦争…?聞いたことない」

 

彼は基本的には優秀な人物だ。

 

聖杯戦争を調べあげどのようなものというものを即座に理解した。

 

 

────魔術師同士の殺し合い。

 

 

それが彼が持った印象だ。

 

七人の英霊をサーヴァントとして呼び寄せ。

 

殺し合う。

 

背後の一人になったものは、聖杯から願いを叶えてもらう。というものだった。

 

そして彼は決意をした。

 

 

─────見返してやる。

 

 

後日

 

ケイネスに小間使いにされ、ある荷物を受け取りに行ったとき。その宛先を、みた。北欧の方から届いたみたいだ。

 

まさかと思い。

 

誰かに見られぬよう。開封する。

 

そこには一本の『紅い槍の先』のようなものが入っていた。

 

「紅い槍…?伝説ではゲイ・ボルグはそのような色をしているってみたな。ということは、これはケルトの大英雄クーフーリンを呼ぶもの!?」

 

彼は興奮し、それを懐に入れた。

 

そして、そのまま。決めた。

 

これを使ってあいつを見返す…!

 

〜ロンドン〜

 

ケイネスは狼狽していた。

 

自分が聖杯戦争に使おうとした聖遺物がとどかないのだ。

 

そして、自分の生徒がひとり失踪していることに気がつく。

 

ウェイバー・ベルベット

 

届く予定の日に消えた。

 

ということはあの生徒が犯人ということか…。

 

対人最強と呼ばれる武器ゲイ・ボルグを用いようとしたのだが。盗まれてしまったものはしょうがない。

 

そのとき、通告が入る。

 

届け物が来たと。

 

遅れていただけかと思い中を開封する。

 

中には手紙と謎の金属片が入っていた。

 

手紙には

 

『聖杯望ムナラバ狂化サセロ。コノ聖遺物ナラ良ィサーヴァントヲ呼ベル』

 

宛名はない。怪しいものではあるが…ほかにはあてはない。

 

狂化…つまりバーサーカークラス召喚…。

 

三騎士ではないことには残念だが。

 

やむを得ない。やるしかない。

 

ケイネスは部屋を出た。

 

〜冬木〜

 

「さて、このかけらを!」

 

ウェイバーは冬木での拠点を手に入れ。

 

英霊召喚の儀に入る。

 

詠唱をし、光にあたりが包まれる。

 

かのケルトの大英雄がどのような姿をしているか。とても楽しみだった。

 

 

光が失せ、中から人影が現れる。

 

「よし!成功だ!クーフーリ…ン?」

 

ウェイバーは驚いた。中から女性が出てきたのだ。しかも、それが、クーフーリンではないことはウェイバーにはすぐわかった。

 

「槍をもっていない!?あれはゲイ・ボルグだ!なぜクーフーリンがでてこない!?」

 

「貴方が私のマスターですね。私の名前はバゼット・フラガ・マクレミッツ。クラスはランサーです。」

 

彼女は妖艶に微笑みながら。少年に言った。

 

フラガ…?聞いたことある名前だ…。

 

たしか、魔術師として、名家の家系だ。

 

まさか、その子孫の中から呼ばれたということか…。

 

ウェイバーは、自分の目標を果たせるか。不安になり、そして、小さなため息を吐いた。

 

それをみて、彼女は言った。

 

「マスター、私は最大の力でマスターを聖杯へ導きます。これから宜しくお願いします。」

 

安心させようとしたのだろうか。まぁそれはいい。今回の目標は聖杯を取ることではない。

 

 

────ケイネス・アーチボルト・エルメロイ、あいつを見返す!

 

 

 

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