fate/type moon   作:裂紅夜

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6 殺人鬼と悪魔

『36歳の男性でー』

 

「みったっせーみったっせーみたしてみたせー」

 

薄暗い部屋で足で何かを描く男

その明るさでさらに不気味さは増している…

 

「繰り返す都度に四度。

…あれ、五度?

えっとただ満たされる時を、破却する。

 

…だよなぁー」

 

『また他に関与者がいなかったことを目撃証言…』

 

合わないテレビの音声と男の声

 

「満たせ満たせ満たして満たしてみたせっと」

 

「はいっ、今度こそ五度ね、OK!」

 

『冬木市猟奇殺人事件の速報です』

 

「ん?」

 

『これまで起こった殺人現場全てに被害者の血で描かれた魔法陣と思われる謎の図柄が残されていたことが…』

 

「ちょっと羽目を外し過ぎちゃったかなー?」

 

ソファーに寄りかかる男

 

そのソファーから落ちていく物体

 

それは…

 

『本日は犯罪心理に詳しい…』ピッ

 

人の頭であった。

 

「悪魔って本当にいると思うかい?」

 

男は語りかけるように続ける…

 

「坊や?」

 

「」

 

縛られて口を出せない子供

 

その目は恐怖に支配されていた…

 

「新聞や雑誌だとさぁ、よく俺を悪魔呼ばわりするんだよね〜」

 

「でもそれってさぁ、本当に悪魔がいたら失礼だと思わない?」

 

 

「チーッス、雨竜龍之介はあくまであります!」

 

「…なんて名乗っていいものか?」

 

「そしたらこんなもの見つけちゃってさ」

 

男は古びた本を手に持って言う

 

「内の土蔵にあった古文書…みたいなやつなんだけどさ、どーもうちのご先祖様は悪魔を呼び出す研究をしてたみたいなんだよね…」

 

そういって、子供に近づく。

 

「君も気にならない?悪魔に殺されるってさどんな気分だろうね?」

 

と、その時龍之介の右手の甲が輝き、部屋全体に光が満ちる。

 

そこには人影が…

 

「あれ?まさかほんとに悪m…」

 

そこにいたのは一人の女性

 

「いや、メイドさん?

そういうのは俺、呼んでないよ?」

 

「いえいえ、只のお手伝いですよぅ。」

 

「んー、まっいいや。悪魔だったらさぁ、ほら、こいつ…食べない?」

 

龍之介は女性に話しかける。

 

その女性は龍之介の横を通り抜ける。

 

そして、子供を縛る縄を解く。

 

「だめですよー?こんなあぶないところにいちゃ。大丈夫?怪我はないかな?」

 

女性は子供に笑いかけながら語りかける。

 

「ちょっ…お前!」

 

龍之介は息を荒らげる。

 

女性はその様子を見て唇に指を当て黙らせる。

 

「ほら、出口はあっちだよ?」

 

そういって女性は子供に脱出を促す。

 

「ありがとう…おねぇちゃん…!」

 

子供はすこし元気がでて、走り始める。

 

やっと…たすかる…殺されないですんだ…

 

このとき子供はこう『思った』のであった。

 

しかしそれは裏切られる

 

そう。

 

動くはずのないものが

 

動くのを…

 

「あはっ…そんなにすぐ人を信じたらこれから大変ですよっ!まぁ…もうこれからはないですけどね?」

 

動いたのは動くはずのないもの『植木』であった…

 

そして笑いながら…龍之介の方に振り向く。

 

「恐怖というのは、鮮度があるんです。さんざん怖がらせたあとに殺したって面白くない…。希望が絶望に変わるときそれが最高の恐怖だとは、おもいませんか?」

 

その女性は手を鳴らし植木を何処かへ消した。

 

「……お前さ!最っ高にcoolだよ!」

 

龍之介はわれを失うほどの喜びを得た。

 

「OKだ!

俺はあんたについていく!!」

 

「クスッ…これからもっとすごいものを見せてあげますよ」

 

女性は微笑みながら龍之介に話す。

 

「そういえばあんたの名前聞いてないや。」

 

そうすると女性は思案し。こう言った。

 

 

「では、『琥珀』とでも名乗っておきます。」

 

「わかったよ!!もっとcoolなものをみせてくれよ!」

 

「あんたとならもっといいcoolなものを見れそうだ!」

 

「あはは…そんなに焦らなくても…みせてあげますから。」

 

二人は死体が転がった部屋を出ていった…

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