fate/type moon   作:裂紅夜

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9 不幸な少年と不幸な少女【前篇】

「では、君はアイリと行動してくれわかったね?」

 

切嗣にそう命じられた。

 

基本的には護衛のことらしい。

 

アイリスフィールの運転で移動する。

 

「君はどこの英霊なの?」

 

アイリスフィールが問う。

 

「すまんな、今は答えられない直にこたえる。」

 

士郎はそう答えるしかなかった。

 

言えるはずがない。

 

『あなたの義理の息子』だなんて。

 

しかしイリヤの姿が見当たらない。

 

アインツベルン城にいるのか・・・。

 

そんなことを思案していると。

 

「いる・・・。」

 

アイリスフィールが口を開いた。

 

そういわれてみればサーヴァントの魔力を感じる。

 

「向かってくれ。」

 

アイリスフィールに頼む。

 

「・・・わかったわ。」

 

進行方向を変え、魔力源へ進出する。

 

到着するとめぼしい人物はいない。

 

しかし濃厚な魔力源は感じる。

 

「どこだ・・・?」

 

すると目の前に修道服を着たような少女が佇んでいる。

 

とりあえず避難をさせなくては。

 

「君!大丈夫かい?ここは危険だから移動しよう」

 

士郎が手を差出し促す。

 

「ごめんね────凶れ・・・。」

 

腕がねじられるように感じた瞬間後ろに跳んだ。

 

「くっ!!」

 

幸いねじ切られるほどのダメージはなかった。

 

こいつはサーヴァントだったのか・・・。

 

───干将・莫耶!!

 

武器を投影する。

 

「あなたアーチャーじゃないの?」

 

後ろでアイリスフィールが言う。

 

俺も初めてアーチャーにあったときはそう思ったさ。

 

地を蹴り。少女に向かい飛ぶ。

 

「させない・・・。」

 

彼女が手を伸ばした先の建物が倒壊する。

 

「何かを飛ばしているのか?」

 

それならと倉庫内部に侵入する。

 

少女もそれを追う。

 

コンテナがいともたやすく粉砕される。

 

やはりこっちは認知できないみたいだな。

 

これなら・・・。いけるか・・・?

 

コンテナの上に飛び乗る。

 

         

 「――――I am the bone of my sword.」

 

 「―――“偽・螺旋剣”」

 

少女の左腕を打ち抜く。

 

「凶れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!!」

 

彼女は呻きながら叫んだ。

 

「あっしまっ!?」

 

右腕がねじ切られる。

 

そして建物全体が崩れ落ちる。

 

二人とも埋もれたようだ。

 

力を振り絞り地上へ出る。

 

「やつはどこに!?」

 

姿を見渡す。

 

────凶れ

 

後ろから響く声。

 

「くっ!!」

 

回避する。

 

そのころ切嗣ともう一人舞弥は上から様子をうかがっていた。

 

「切嗣、マスターを見つけました。」

 

舞弥からトランシーバで報告が入る。

 

スコープからのぞき込む。

 

ケイネス・アーチボルト・エルメロイ。

 

かなりの実力を持つ魔術師だ。

 

アーチャーもかなり苦戦している。

 

奴のサーヴァントは物質を曲げることができるのか?

 

そんな伝承を持つものは聞いたことがない。

 

─────凶れぇぇぇぇぇぇぇえええ!!!!!

 

少女は大きな声を上げると

 

アーチャーは血を吹きだして倒れた。

 

助けなくては・・。負ける。

 

奴のマスターに標準を合わせ、発砲した。

 

─────Fervor,mei Sanguis

 

光沢のある液体が出現しケイネスを取り囲み守った。

 

「アーチャーのマスター!」

 

ケイネスは叫ぶ。

 

「貴様と正々堂々と尋常に勝負したい!私は冬木ホテルの最上階にいる!よろしいな?」

 

大けがを負ったアーチャーを置いていったようだ。

 

奴はスライムのようなものにサーヴァントを乗せて消えた。

 

アーチャーがやられなかったのは幸いだ。

 

正々堂々なんて僕からしたら夢物語のようなものだ。

 

アーチャーを回収し対策を立てなくては。




これは二部構成にしたいと思います。

次回投稿を楽しみにしててください。

コメントいつもありがとうございます。
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