さて、俺の修行もなかなかの物になってきたこの頃。また俺は山奥に来て居た。今日は一体誰が教えてくれるのかな。
『龍ちゃーん!今日は私が教えますよ!早く入って来て下さい!』
そんな、エレメリアンにしては高い声が俺の頭の中に響いたので精神世界に急いで入る。
『どうも、ユグドラシルギルディさん久しぶりですね。』
『もう!ユグドラシルギルディさんなんて、他人行儀な呼び方じゃなくてもっと気軽に先生でいいんですよ!』
もう分かったかもしれないがユグドラシルギルディさんはエレメリアンでは、とても珍しい女性型のエレメリアンなのだ。それに、身体の大きさも子供である俺より少し高いくらいで今まで見てきたエレメリアンの中では一番小さい。
『分かりました。じゃあ今から先生って呼ばせて貰いますね。』
そんな、たわい無い話をしていると突然
ブウゥゥゥゥゥン‼︎ブゥン‼︎ブゥン‼︎ブウゥゥゥゥゥン‼︎
凄まじいエンジン音と共に広い精神世界の遠くの方から、大量の人影が押し寄せてくる。
『せっ先生!なんですか⁉︎あれ⁉︎なんで俺の精神世界に暴走族がいるんですか⁉︎』
『あ〜、龍ちゃんはまだ会ったこと無かったわね、大丈夫よ皆見た目は怖いかもしれないけど本当は優しい子達だから。でも、私の新しい生徒である龍ちゃんを怖がらせるのは頂けないわね。』
そう言うと、先生はすうぅぅっと息を吸うような仕草を見せ
『こらーーーーーーーーーーーーーーっ‼︎』
そんな、エンジン音に勝るとも劣らない大音量の声で叫んだ。
『今日は、私の新しい生徒であって貴方達の後輩である子と会うって言ったでしょ!それなのに怖がらせちゃ駄目でしょ‼︎』
すると、バイクに乗った一団から一人のエレメリアンが出てきた。
『先生ェ!でもあたい達先生のことが心配で………すいません!』
『分かればいいのよ、先生物分かりの良い子は好きですよ。ほら、自己紹介しなさい。』
『分かりました先生。良いか坊主よーっく聞けよ。あたいらは先生の教え子で今最高にノッてるチーム”
『えと……紳道龍二です。よろしくお願いします、ラフレシアギルディさん。』
『おうおう、そんなに固くなくて良いんだぜ、もっと気軽に呼んでくれよ。』
『じゃあ、ラフレシアの姉御って呼びますね。これからよろしくお願いします!姉御!』
『おう!良い心意気だ!お前は良い男になるぜェ!早くデッカくなって良い
んっ?今ヒトの所になんか違和感があったような気がしたけど気のせいか?
『ときに龍坊聞きてェことがある。』
『なんですか?姉御。』
『お前、今まで色んな人に修行してもらったんだよな。』
『はい、そうですけど、どうしたんですか?息が荒いですよ姉御』
『じゃあ、リヴァイアギルディ君
何か、「と」の言い方が引っかかるな。
『はい、教えて貰いましたよそれがどうかしたんですか?』
『そうか!じゃあそのとき二人ともどんな感じだった?』
『えっと、ドラグギルディさんとリヴァイアギルディさんとクラーケギルディさんで俺を取り合って争ってました。』
『何⁉︎三人でだと⁉︎詳しく教えろォ龍坊ォ!』
ぷすん、とガス欠のような音を最後に、けたたましい騒音がピタリと止み、周りの人たちもバイクのエンジンを切り、固唾を飲んでおれの言葉に耳を傾けている。
『えっと、リヴァイアギルディさんとクラーケギルディさんが二人で……』
うおおおおおおおおおおお、と、エンジン音に成り代わって轟く大音声。
『ふ、二人でなにをしたんだ⁉︎』
何故か姉御は、目を血走らせて聞いてくる。不審に思いながらも、俺はあの時のことを思い出す。
『リヴァイアギルディさんとクラーケギルディさんが二体一でドラグギルディさんを攻めてた。』
『まさかのドラグギルディ君が受けだとおおおおおおおお⁉︎』
隣り合った者同士、ハイタッチをし始め、収拾がつかなくなっている。
『強気受けかよ……ハァハァ』
『それは、予想して無かったぜホホーイ!』
『やべぇ、鼻血がとまんねえ!』
そんな感じで俺は終始テンションの高いメンバーに質問攻めにあい結局修行はあまり出来なかった。
今日は成果、色々な質問をされたけど結局なんの話なのかわからなかった。
どうだったでしょうか。
今回は、修行をしてパワーアップした主人公でも分からないものでしたね(笑)
果たして本当に分かっていなかったのか、それとも、脳が本能的に身を守ったのかもしれませんね。
それと、書いて無かった様なので補足として主人公の力は神器ではありません。