ゆっくり見ていってね!?
第18話 無縁塚の花
「申し訳ございません!」
『…お前は殺処分にする』
「なっ!?…もう一度だけチャンスをください!今度は必ず…!」
『…信用しておいてやる。とっとと失せろ』
「はっ」
『見ておれ…幻想郷!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…?今日は魔理沙は?」
「いや、他に用事があるらしい」
「大丈夫なのー?あの子まだ怪我治ってないくせに…」
「そう言いたかったけどもういなかった」
「あの子ったら…」
ここは博麗神社。そこに俺は何しに来たのかというと…
「やっときたわね?じゃあ修行を始めましょう」
「はい。紫さん」
能力を使いこなすための修行だ。あれだけで疲れるようならこれからやっていけないと感じたからな
「よろしくお願いします!」
ーーーー魔理沙sideーーーー
「うーん…ないなー…」
私は今、霊夢たちに行くのを禁止された無縁塚に来ている。大丈夫なのか…という声も上がると思うが大丈夫だろう。そしてそこで花を探している。いつかの図鑑で見た普通では咲かない花だ
「…なんか、体が重くなってくるな…。ここの影響か?」
だとしたら早くしないとな。怪我治ってないし、なにより心配はかけさせたくない。と、足元に何かが落ちてくる
「?これは…花びら?でもどこから…」
あたりを見回してみるが、どこにも見当たらない。と、また視線を元の場所に戻した時、目の前には一輪の花。これこそまさしく私が探していた花だ
「…やっぱり、綺麗…」
意識まで持っていかれそうな美しさに私は棒立ちになる。だが、はっ、となり、急いでそれを根から抜く
少し頭がぐらっとしたが大丈夫だろう。私は急いで無縁塚から出た
「ふぃ〜危ないんだぜ。あのままだったら本当に意識まで持っていかれそうだったんだぜ」
私は手元に持っている花に視線を向ける。それはあの本____パチュリーから借りた本の内容で読んだものより綺麗で…幻想的だった
「…でも、うちはこんなの飾るところないし…霊夢にプレゼントとでも言うか?…よし!行こう!」
私は箒を博麗神社に向けた。スピードを出していくとすぐに博麗神社が見えてきた。そこでは兄さんと紫が修行をしており、縁側でお茶を飲んでいる霊夢。霊夢はこちらに気づくと手を振ってくれた
「よ!霊夢!」
「こんにちは、魔理沙」
「霊夢!こんなの見つけたんだが…私はこんなの柄じゃないからな。やるぜ」
「まぁ!綺麗な花…!どこで見つけたの?これ…」
「ちょ、ちょっと歩いてたらな!」
「…本当は?」
「これだけは言えないぜ?無縁塚に行ったなんて…」
「…」
あれ?…もしかして今…言っちゃった?
「魔理沙…。行くなって、言ったはずよね?この花からは妖気もなにも感じないけど…それは根から抜かれているからよ。でもあんたは咲いているところを見た…。これがどんな影響を及ぼすかもわからないのに何やってんの!?」
「霊夢?私はなにもっ…!?」
「…魔理沙?やっぱりなんかあるんじゃないの!?」
「…なにも…!」
「どうした?そんな大きな声で…って魔理沙?」
「つ…!ぐ、あぁ…!」
「魔理沙!大丈夫!?しっかりなさい!」
「どうしたんだ!?魔理沙!」
「…っ紫!紫ぃ!」
「なにかしら…って、その花は?」
「魔理沙が無縁塚から摘んできたの!それよりも!」
霊夢は私を抱えようと手に手をかける…とそこで紫が制しの声をかける
「触れてはダメよ!人間が触れてはダメ!」
「どうしてっ!?魔理沙がっ…!」
「…この花は『人命花』…。人の命を蝕む花よ…」
「っ!?じゃあ魔理沙はどうなるんだ!?」
「…死ぬか、生きるか…わからない…」
「…あっ。魔理沙、落ち着いた?…今の、聞いてた?」
もちろん聞いてたさ。だから…これは私の…
「あ、はは…しょうがないよなー…なあ、紫」
「なに?」
「助かる方法とか、ないんだよな?」
「ないわけではないけど…今の幻想郷じゃあ…」
「嘘でしょ…!?」
「魔理沙…!」
「…期間とか、わかるか?」
「えぇ。さっきのような発作はもう起きないわ。そしてあと…7日よ」
「そっか…これも自業自得かな〜。ごめんな?霊夢、兄さん…紫」
霊夢と兄さんは不安な表情でこちらを見てくる
「…さーて!パチュリーとアリスに本…返さないとな〜」
死にたく、ないかなぁ…
…わかる人にはわかるはず!
…もろ影響されてますよね、許して←