東方幻想記録   作:最善策

27 / 76
…ゆっくり見ていってね!?←


第26話 博麗 麗奈

「知っているのか?」

「なんとなく、だけどな」

「どういうものなの?」

「確か…」

 

魔理沙は考え込んでこう口を開ける

 

「…あ。えっと、妖怪が大きな勢力を持ち、人間が圧倒的不利な状況になった時代だ。で…そこでブンブンいわせてたって言ってたなー。懐かしい」

「魅魔…?魅魔って言った!?」

「ど、どうした?麗奈…」

「魅魔…随分と懐かしいわね!今はどうしてるの?」

「…今は」

 

魔理沙はふと視線を地面に落とすとすぐに戻しいつもの笑顔でこう言う

 

「今は、わからないんだぜ!」

「そう…なら、いいわ。未来の魅魔、か〜…会ってみたかったな〜」

「昔、知り合いだったの?」

「私とあいつはよく対峙したもんよ?私が勝ったりあいつが勝ったり…ね?」

「魅魔様が負ける…考えたこともないな」

「あはは!…確かにあいつは強かった」

 

麗奈は持っていた箒を置き、ニコニコしながらこちらを見て話し始めた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「魅魔!」

「なんだい?博麗…」

「なんか、妖怪の調子がいつもと違う…。今日はちょっと大人しいわね」

「そんな日もあるもんさ…はぁ。私が人肌脱ごうとしようかな?」

「ほんと!?お願い!」

「調子がいいねぇ…じゃ、ちょっくら行ってくるとするか」

「行ってらっしゃーい!」

 

ー15分後ー

 

「よっと…」

「あ!どうだった?」

「…深刻な問題だよ。これは…人間のあんたが手を出すようなもんじゃない」

「…?私は由緒正しい博麗の名を受け継いだ者よ…私とあなたで手を組みましょう!」

 

私は手を魅魔の方に差し出し、ニコリと笑う

 

「さあ!」

「…しょうがない奴だな…。いいよ、今回だけさ」

 

差し出した手を握り返してくれる魅魔の目は怪しい光が灯っている。それは妖怪のそれだが、私はそれを信じよう…これが魅魔、妖怪狂の妖怪よ

 

「とりあえず…どこから攻める?」

「ここ…思案の森がいいと思う。ここには妖怪たちがたむろしているからね」

「そうなんだ…じゃあここから、こう…」

 

私は地図を広げ指を指す。そこは魔力が漂っている思案の森。そこから何メートルかずれたところに博麗神社はあるから裏から回っていく…

 

「よし…で、あとは…」

「妖怪を妖怪狂から出さないことがまずは原則さ。…考えてあるんだろう?」

「まあね…今、使うべきなの?」

「そうさ。…妖怪たちは一揆を企てようとしている。あそこの城を狙うつもりだろうね」

「城…それってあそこの…安土城のこと?」

 

その城の名前は思い出せたものの、誰が城主だったか…

 

「…あの城を襲わせないためにも、だ」

「そう、よね…じゃあ…」

 

私はタンスから紙を出し墨でさらさら…と書く。そしてそれを式神に持たせ城に向けて行かせる。そして待ってくれてた魅魔の方を向き…

 

「…手伝って、魅魔」

「…もちろん」

 

私はいつものお祓い棒とは違う地味にながい棒を取り出す。遠い昔…私のご先祖様が力を尽くして作ったものだ

 

「…魅魔。今から『博麗大結界』を張るわ。外の世界とここ…妖怪狂を引き離す!」

「博麗、大結界…」

「すべての妖怪たちが妖怪狂に来るように…あちらはこちらの世界では下界と呼ぶのよ。霧の湖周辺の妖精があそこへ出かける前に!」

「…わかったよ。私はあんたに魔力を注入すればいいんだな?」

「えぇ…よろしく!魅魔!」

 

私は棒…聖霊棒と呼びましょうか。それを構える

 

「…『妖精が住まう湖を…妖怪が住まう森を…人が住まう里を…魔法使いが住まう隙間を…巫女が住まう神社を!全てを結界の中に隠せ!…博麗大結界』!」

 

私が掲げた聖霊棒からは大きな博麗紋が生み出され、妖怪狂中を包み込む。だんだんと『下界』が見えなくなり、次第には青空だけが広がるようになってしまった。見えていた里や城は見えず、もうない

 

「…麗奈」

「魅魔…」

「あたしは片付けにいくよ。あんたは?」

「私は…この結界に穴がないか見てくるわ」

「そうか…またここでな」

「えぇ。またここで…」

 

私はやってしまった。妖怪狂の自由をなくしてしまった。これは…異変がおきるかも…

 

「…行かなくちゃ…私ができる最大の罪滅ぼしよ…」

 

私は聖霊棒を仕舞い、いつものお祓い棒を取り出す

 

「…人、か」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…という感じで博麗大結界ができて」

「そういう話だったのか!?これ…」

「まったくわからなかったぜ…」

「でも、いつ幻想郷になったのかしら…?」

「それが今の妖怪狂なのね」

 

麗奈は何もないところを見つめニコリと微笑む

 

「魅魔様、どこに、いるんだよ…」

「そうねー…会ってみたいわ」

 

「誰があたしに会いたいって?」

 

突如後ろで声が…見てみれば、足がない霊?みたいなのが浮いていた

 

「あ、あ…」

 

魔理沙が口をあんぐり開け、その霊を見つめる

 

「まぁ…」

 

麗奈がニヤニヤしながら霊を見つめる。この流れからするともしかして…

 

「あんたが…魅魔っていうやつか?」

「…初めまして、だねぇ。そうさ、私が魅魔…」

 

 

 

 

「悪霊さ」




思案の森→後の魔法の森
妖精が住まう湖→霧の湖
妖怪が住まう森→思案の森
人が住まう里→人間の里
魔法使いが住まう隙間→魔界
巫女が住まう神社→博麗神社

…的な?w
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。