ではでは…ゆっくり見ていってね!
「大丈夫?魔理沙…」
「大丈夫だぜ!勝ったから問題なっ__いっ!」
「はあ…ま、ほんと勝てたからいいけど…無理しないでよ?」
「わかってるのぜ…」
「私だって勝ってみせるから、待ってなさい」
「待ってるぜ?」
「霊夢ー」
光に声を呼ばれて魔理沙と共にそちらの方向を見る。すると光は一枚の紙切れを投げてくる
「?これは…Cブロック出場者?」
「そうだ。1人シードがいるそうで8人しか記載されてないらしい」
「?シード、ねぇ…」
紙をもう一度見てみれば、そこには私の名前。で、後をあげていくと咲夜にミスティア、幽香に藍にわかさぎ姫ににとり、てゐだ。幽香が少し怖いかもしれない。あとの候補者は…シードか。その他は大丈夫そうだ
「シードってどういう奴なのかしら…」
「そこまでは言ってなかったな」
「そう…じゃあ行ってくるわね」
「ぜってぇ勝てよ!霊夢!」
一つ頷いて見せる。そして前を向き会場に向かい歩く
「ではCブロックの開始です!最初は博麗霊夢VS十六夜咲夜!スタァトー!」
「まさかあんたとは…」
「私も驚きですわ」
目の前にはナイフを構えた咲夜。最後の最後までスペルカードはとっておくらしい。私はお祓い棒を突き出す
「さあ!覚悟しなさい、咲夜!」
「お嬢様達のためにも…さあ!始めましょう!」
その言葉を合図にか、咲夜はナイフを投げてくる。彼女の得意な時止めもちょくちょくはさんできている
「はぁ!」
それをお祓い棒でなぎ払いながら弾幕を撃つ。途中体制が崩れるがすぐに立て直し、相手に隙を与えさせないように大弾幕を撃つ
「っ…さすがは霊夢…やるわね!」
「咲夜こそ!あの時とは比べものにならないくらい強くなっているわ!」
あの時…つまり紅霧異変のことである。あの時は隙だらけだったが、今ではその隙さえ見当たらない
「でもこんなことしてたらきりがないわね!」
「そう…ならスペルカードを使ったら?」
「そうさせてもらうわ!」
咲夜はそう言うと後ろへ下がり、スペルカードを構える
「さあ…ナイフの海に溺れて堕ちなさい!幻符『殺人ドール』!」
たくさんのナイフや弾幕が私めがけて襲ってくるが、そんなものは所詮ナイフや弾幕で、陰陽玉をぶつければすぐに消えてくれる
「っ」
「私はそんなもんじゃ倒れないわよ?咲夜」
「そうみたいね…私にはもうスペルカードはないわ」
咲夜はお手上げのポーズをとる。だけど、紅魔のメイド長がこんなところで終わるはず__ない
「でも、まだこちらにはナイフがあるわ!」
「そう…ならかかって来なさい!そうじゃなきゃ面白くない!」
「えぇ!」
咲夜は再びナイフを構え、こちらに向かって斬りつけてくる。それを間一髪で避けるが、服が切れる
「っ!」
「なかなかね。さすがは博麗の巫女…」
「巫女だからじゃないわよ?」
「?」
「大事な大事な約束のため!」
私はお祓い棒で咲夜のナイフを弾き飛ばし、後ろへさがる。そしてさっとスペルカードを構える
「そいつのために用意したスペルカード…あなたで小手調させてもらうわ!」
持っているスペルカードを上へ投げる。そこからはまばゆいほどの光が溢れてきている
「何をっ」
「いくわよ…霊符『リスペクト霊力魔法』!」
これは私の新しいスペルカードだ。魔理沙が作ったというので柄ではないが私も作らせてもらった。それは魔法のようなもので、魔方陣と似たようなもの、名付ければ霊方陣というものを複数並べてそこから弾幕を放つものである
「っ!?」
それは時々咲夜だけを狙ったりと忙しいものだが、確実に相手の体力を削る。これはスペルカード本体から弾幕が出ているから、上に投げないと相手にうまく当たらない。そしてそれをお祓い棒で操らなければならないため、隙はありありだが、それを攻撃する隙は与えない
「っ」
「終わりよ!咲夜!」
弾幕の勢いは増し、そのまま悔しそうな咲夜を飲み込んだ…
「勝者!博麗霊夢!」
私はその声を聞きながら落ちてきたスペルカードを取る。満足気にそれを見てから、倒れている咲夜の元へ行く
「大丈夫?」
「え、えぇ…」
「ごめんなさいね。咲夜」
「いいえ…あなたの強さには敵わないわ」
お互い握手をして離れる。そしてもう一つの会場のほうへ目線を向ける
「…さてと、幽香。あんたの力と私の力…どっちが強いのかしら?」
その声は風の中に消えた
「さて!第2回戦の始まりでございますが、人里の皆様、楽しんでいますでしょうか?」
あたりから歓声が聞こえる
「そうですか!それは良かったです!さて、それをおいての重要な注意なのですが、次の試合が心配なもので…結界の強化をしますので、もしものときの衝撃はご自分でお護りください…では!」
やはり幽香とだからか、怖いのか?いや、戦うほうを考えてほしい。私が一番怖い
「続いては博麗霊夢VS風見幽香!」
「…幽香、遂にどっちが強いか決めるときがきたようね」
「私は決めたくはないわね…」
「あらそう?ならこの勝負は私の__」
「それはゆずれないわよ?」
幽香はさしていた傘を閉じ、代わりに私に向ける
「…なら、正々堂々勝負よ!」
「では!スタァトー!」
その言葉を合図に私は勢いよく飛び上がる。そして弾幕を放つ
「…甘いわね」
幽香は一言そう言うと、何もないところから花を生やし私の弾幕を相殺する
「っ!」
「あなたはその程度?」
「いいえ!少なくとも…普通の人間よりは数倍強いわよ!」
お祓い棒から陰陽玉を出し幽香に向かって放つ。それを何度か繰り返しながら大弾幕を放つ
だが…それは幽香の傘で弾かれる
「っ!どうしたらいいの!?」
考えろ、考えるのよ私!
どうしたら幽香に勝てる?まずはあいつを守ってる傘をなんとかしなきゃ…壊す?ううん、幽香の傘はそんな軟弱じゃないはず…なら、どうする?破る…そうよ!あの傘の部分を破ればいいのよ!
それに至った私は手に力を集中させる
「炎…博麗の怒りをくらいなさい!」
私は手に溜めていた力を幽香のほうへ放つ。それは鬼火というもので、炎と同じようなものである
それは狙い通り幽香の傘の部分を燃やしてくれる。そこからはびっくりした幽香の顔が見える。その顔に向かい、大弾幕を放つ
「どう!?」
「…少し油断したわ…。まさか燃やすなんて…」
「ふふふ。私は他と違って考えるのよ」
「なら、このスペルカードをくらってもそんな態度でいられるかしら!幻想『花鳥風月、嘯風弄月』!!」
これは幽香が得意な花のスペルカードである
見るぶんにはすごく綺麗なんだけど受けるぶんにはとても辛いです
案の定客席からは感嘆の声が聞こえてくる
(まあ、これが目的だからしょうがないか)
「余所見してる暇があるのかしら!」
「ないわよ!だからすぐに叩きのめしてあげる!」
「やれるものならやってみなさい!」
「今すぐにね!霊符『リスペクト霊力魔法』!!」
私は幽香の挑発にわざと乗っかってやり、スペルカードを唱える。だが、さっき見せたものの数倍も上をいうものをお見舞いしてやる。これはあとが大変だわ
「っ!?」
「私の勝ちよ」
お祓い棒を振るう
「…今回は、やられてあげるわ」
「どうだか?」
「…負けよ」
幽香は、弾幕の中に消えた
「勝者!博麗霊夢!」
「勝った…良かったぁ…」
私はそれまでの疲れからか、地面に倒れこむ。だが、まだ次がある。そう思いながら私が起き上がると目の前には…
「あら?藍…?すごいボロボロじゃない!」
「いえ…シードの方と戦わせていただいたのですが…」
「その様子からするとボコボコにされたと…」
「そうです…」
私は頭を回転させる
「つまり?私すぐにそいつと戦わないといけないと」
「はい。そうなりますね。頑張ってください」
「…頑張るわよ。言われなくても」
藍と会釈を交わし、私は指定されたところへ行く。そこは会場の手前だった
「えー!決勝戦ですね!博麗霊夢VSシード枠の方!」
「なによ、名前言ってくれないの?」
私は不満を言いながら会場に足を踏み入れる。そして目の前を見る。そこには…
「あら?見たことない人ね。あなた名前は?」
「お初にお目にかかる…俺は春夜…花筐 春夜(はながた しゅんや)だ」
「春夜…覚えておくわね」
「そりゃどーも」
「あんたがシード枠にいる理由がわかったわ」
「?」
さっきから感じているこの感じ…これは光と同じような妖力。でも、また違う代物だ
「では!博麗霊夢VS花筐春夜!スタァトー!」
「私からいかせてもらうわよ!」
「頼む!」
私はお祓い棒を振るい、弾幕を作る。そしてそれを突き出せば弾幕は全て春夜のもとへいく
「っ!」
「こいつ…何!?」
春夜は私が放った弾幕を軽々しく避けている。外来人がいきなりできるはずないわ
「…あんた、本当に下界の人間?」
「下界…地球のことか?あぁ、そうだ。但し俺は不思議な力をもって生まれたようで…」
「ふーん?でも、使いこなせて…ないようね!」
「気にしてること、言うなよ!」
お互いぎ放ったひときわ大きい弾幕は真ん中で大きな爆発をおこす
「っ…なかなか、だな」
「もちろんよ。こんなところでやられてたまりますか」
「なら…スペルカードなるものを使わせてもらう!」
「スペルカード…見せてもらうわよ!」
春夜は目をつむり素早い動きでスペルカードを構える
「春符『春風の運んでくるもの』!」
それは暖かい風に弾幕を乗せ、ある程度の弾幕の波を作るものだった。それは幽々子に負けず劣らずの美しさ。思わず心を奪われそうになるが、すぐに自我を取り戻し弾幕に集中する
「とりあえずあんたに勝てば優勝だから、倒させてもらうわよ!」
「残念!俺にも譲れないんでね!」
弾幕は勢いを増す。でも、相手はまだ私がスペルカードを使っていないことに気づいていない。余裕してられるのも…今の内!
「私も唱えさせてもらうわ!」
「っ!しまった!」
完璧後ろをとった!私はすぐにスペルカードを放り投げ唱える
「霊符『リスペクト霊力魔法』!はぁぁ!」
「っ!?」
私が放った弾幕は、春夜に直撃した。幽香のときよりも凄くなったんじゃないかしら
「やっぱり、勝てない、か…」
「んふふ。博麗の力よ!」
「くっそぅ…」
「勝者…博麗霊夢!」
あたりが一際でかい歓声に包まれる。私は辺りを見渡す。私たちを見ていた人里のみんなの顔はとても晴れ晴れとしたものだった。それを見ればこっちも嬉しくなってくる
「いたた…」
「あっ…大丈夫?」
「なんとか、だな」
「それはよかった。そうだ。私、魔理沙のところに行かなくちゃなんだけど医務室だからあんたも行く?」
「そりゃありがたい。場所なんて知らないからな」
「なら早く立って歩く!私は手伝わないから」
私は座り込んでいる春夜をほって歩き出す。後ろから春夜の声が聞こえたが、知らんぷりをする
さて…魔理沙は喜んでくれるだろうか?
ー視点・光ー
「魔理沙、光、入るわよ?」
「おうー」
「霊夢!どうだった!?」
「…バッチリよ!」
霊夢と魔理沙はお互いの勝利を手を取り合って喜び合う。と、ふとドアの外に気配を感じる
「?霊夢、誰か連れてきたか?」
「?あ、えぇ。私が最後苦戦?したやつよ」
「どーも」
「名前はなんていうんだぜ?れ
「おれは花筐春夜…下界の人間だ」
下界の人間…か。なら、時間は少なくとも俺と同じだな
「春夜か。俺は霧雨光だ」
「そして兄さんの妹の霧雨魔理沙だぜ!」
「光に魔理沙に霊夢…よろしく」
「よろしくね。春夜」
何か、春夜からは同じ感じがする…
力が疼くようなそんな感じだ。すごく懐かしい感じがする
「…お前と俺は、ここで初めて会ったんだよな?」
と、春夜が聞いてくる
「の、はずだ」
と、答える
「??…それはいいけど…早く座りなさい!私が特別にお茶を淹れてあげるわ!」
「やった!霊夢の茶!」
「〜♪」
だいぶ嬉しかったんだろうか。今日はゆっくり休まないとな…明日が最終決戦だ
「ね、春夜」
「なんだ?霊夢」
「あんた、住むところとか決まってんの?」
「いんや?全くだな。いきなり連れてこられてこの有様だからな…」
「なら博麗神社に来なさい。あんたのその未熟な能力…興味があるわ。但し働かざる者食うべからずってね」
「そりゃありがたい。俺にできることならなんでも」
「おー!時々っつーかほとんど毎日私達も神社に遊びに行くからその時はよろしく、だぜ!」
「弾幕ごっこは俺たちを練習台として使ってくれていい」
「…なんでお前らはそんなに」
「優しいのかって?」
俺と魔理沙と霊夢はお互い目を合わせて声をあげて笑う。それを見た春夜は焦っているようだったから言ってやった
「いやいや、悪いな」
「なにかおかしいことでも言ったか?俺…」
「違うぜ!ただ…」
「当たり前のことを聞かれて笑いがこみ上げてきただけよ」
「?どういう…」
「幻想郷は全てを受け入れる…そう、どんな奴でもな」
それが俺らが住む楽園…幻想郷だ
春夜は一瞬キョトンとした表情を浮かべたが、すぐにその顔を崩し笑う
「…そうか。なら、よかった」
いつか、春夜の過去を教えて欲しいとも思う。俺と同じような力を持つお前を知ってみたい。そのためにも…まずはこの戦いを終わらせて__宴会だな
今回も無駄に長かったですね
新キャラ!花筐春夜君です!
なんかね、他の人の小説見てたらさ、恋愛要素欲しいなって思ってしまって…主要メンバーに男って光しかいないから入れちゃった←
“今回は”その恋愛対象は霊夢でいいかな、と思います
意外なとこついて咲夜とかでもいいかなー…とは思うけどいちばんの接点を持つのは霊夢なんで…
たーだーし!次小説書くときは必ず魔理沙だ。これだけは譲れん!終わる気もしないけど←