__あなたたちのことが大好きだということに
ゆっくり見ていってね!
「…!あっちになにかあるわ!」
霊夢に言われてその先を見てみれば、そこには2人の人影…よく見てみれば1人は
「諏訪子様!目を覚ましてください!」
「東風谷っ!?」
「っ!霧雨くん!みなさん!」
東風谷はこちらに気づくと、かけてくる
「どうしたんだ?一体…諏訪子の名前が聞こえたが」
「っ諏訪子様が!闇に侵されてしまって!」
東風谷は心配そうに後ろにいるであろう諏訪子に目を向ける
「…あんた、助けたいの?」
と、ふと霊夢が口を開く
それをキョトンとして聞いていた東風谷も、すぐさま真剣な顔になり、深く、力強く頷く
「…なら、私たちは見てるから頑張りなさい」
「っ…」
「できるでしょ?…さ!行ってらっしゃい!早苗!」
霊夢は満面の笑みで東風谷を押す
「っ…わかりました!」
魔理沙は霊夢の隣にいく
「お前も優しいとこあんじゃん」
「博麗の巫女は優しいわよ」
「…霊夢が優しいって言ったんだがな」
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視点→早苗
私は霊夢さんに背中を押されて諏訪子様の前へ出る
諏訪子様は真っ黒な瞳をこちらに向け、ニヤリと笑う
「…!」
「早苗!遊ぼうじゃないか!」
「諏訪子様!待っていてください!…私が今助けますから!秘術『グレイソーマタージ』!」
私は一番自分の中で弱いスペルカードを唱える
敵う、とは思っていないし、弱らせるっていうのも違う
__油断させるために唱えたのだ
「?…その程度?なら、私に捻り潰されな!開宴『二拝二拍一拝』!」
「っ!」
諏訪子様のスペルカードの弾幕は濃く、避けるのも精一杯だが、当たれば負けと考えれば…こんなもの!
「諏訪子様!」
「楽しい…楽しいね!早苗!」
「これのどこが…楽しいんですか!開海『モーゼの奇跡』!!」
「蛙狩『蛙は口ゆえ蛇に呑まるる』!」
スペルカードのぶつかり合い…言えば私と諏訪子様とのぶつかり合い
「お願い…諏訪子様!」
私はスペルカードに合わせてお祓い棒をふるい、弾幕を放つ
それはたくさんの弾幕に紛れあまり見えないが、いくつか当たったようにも思える
「っ!?」
「諏訪子様!」
「…」
諏訪子様は突然撃つのをやめ、手のひらをうつ
すると諏訪子様の後ろから大きななにかが飛び出してくる
「…祟符『ミシャグジさま』」
「っ!?ミシャグジさま!?これがっ…!」
大きな蛇か…それが私に襲いかかってくる
必死に避けようとするが当たってしまい、お祓い棒も薙ぎ払われる
「っ!お祓い棒が!」
「早苗…どうして諦めないの?」
「…諏訪子様」
諏訪子様はこちらを苦虫でも踏み潰したかのような苦い顔で見てくる
「…私は諏訪子様のことが」
「っ言うな!」
手をかざし、そこから結界を張る
それは諏訪子様の弾幕を飲み込む
「私は諏訪子様と神奈子様のことが…とても大切で大切で…」
「っ!?っ言うな…言うなぁぉぁぁぁ!」
たくさんの弾幕が飛んでくる
結界がミシミシと音を立ててひび割れを作り始める
「っ!…私、この世界が…あなたたちが!」
スペルカードを構える
「大好きなんですよ!大奇跡『八坂の神風』!」
あたりに風を生み出し、それにたくさんの弾幕を乗せる
それは結界と諏訪子様の弾幕ごと勢いをあげ、諏訪子様に近づいていく
だが、諏訪子様の様子がおかしい
さっきから俯いているままで…なにを?
「…諏訪子、様?」
「ねぇ…それも嘘なんでしょ?」
「っ!?そんなわけ!」
「わかってる…わかってるんだから!全部!」
諏訪子様はこれまで以上の弾幕を放つ
それは私に狙いを定めているため、すべて私に当たる
「っ!?きゃぁ!?」
私はその勢いにおされ、下に落ちていく
__あぁ…諏訪子様、ごめんなさい
私じゃあなたを…守れない
「東風谷!」
「っ!?」
と、私に来るはずだった衝撃は来ない
それに代わって、霧雨くんの声と匂い
見てみれば、霧雨くんが私を支えていた
「霧雨くん…」
「大丈夫か?東風谷…」
「大丈夫、です…」
今思えばこれお姫様抱っこ…うっ…魔理沙さんからの視線が痛いです…
「お前は確か…」
「奇跡を操る程度の能力!…らしいわ」
霊夢さんが私の代わりに答える
それを聞いた霧雨くんはこくり、と頷き
「なら…奇跡を使え」
「え?…奇跡を?」
「そうだ!…大丈夫だ。お前の能力だろ?」
霧雨くんは魔理沙さんと同じような笑顔を見せる
さすが兄妹…似ている
「奇跡を…」
それで諏訪子様を助けられる…!
私は勢いよく立ち上がる
「私…やってみます!」
「その息だぞ!東風谷!」
「そうですね…あと…」
「?」
霧雨くんの耳元に口を寄せる
「魔理沙さんが嫉妬してますよ?…後で優しくしてあげてくださいね」
「…まったく…わかってるよ」
「では…東風谷早苗!参ります!」
私は足に力をこめ、地面を蹴った
「…まだやる気?」
「やりますよ?…私が諏訪子様…あなたを救います!」
私がお祓い棒を振るうと、そこからは光が現れ、一枚のスペルカードが現れる
「?…なんでしょう…このスペルカード…」
それは見たこともないスペルカードで…
でも…奇跡の力が満ち溢れている感じはする
「なら…これを使います!」
「…私には、効かないよ?」
「効きます…それが私の奇跡です!奇跡『光が奇跡を見るとき』!」
私はスペルカードを構え唱える
それは大弾幕などを生み出し、諏訪子様に当たるすれすれで消えていく
「っ!?あ、あぁぁ…」
「す、諏訪子様!?」
「さ、早苗…?」
私は撃つのをやめ、必死に諏訪子様を支えにかかる
諏訪子様の瞳はいつもの色を取り戻していた
「…ごめんね、早苗…」
「っ!…諏訪子様…大丈夫ですよ。それが私のしたいことなんですから…」
私は下にいるはずの霧雨くんたちに先へ行くように、と促す
すると霊夢さんが手でぐーを作ってきて先に進んでいく
私はそれを見た後諏訪子様を抱えて神社に向かって飛んで行った…
うっしゃ!
やっとできた…