東方幻想記録   作:最善策

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天命を分かつはその闇か

ゆっくり見ていってね!


第55話 兄妹の絆と友情

「っ!あれは!?」

 

霊夢が叫ぶ

俺たちはその声に習い、急停止する

 

「…暗闇?」

 

それは鬱蒼と茂り、太陽を隠すほどの魔法の森の暗さよりも暗く、先が見えない

 

「この中に…元凶が?」

「そう、みたいだな」

 

その暗闇からは妖力がひしひしと伝わってくる

明らかに危ない

と、隣にいる魔理沙がゆっくりとその暗闇に手を伸ばす

 

「?…魔理沙?」

「ちょっと?どうしたのよ?」

「…」

「魔理沙!」

 

霊夢が魔理沙の手を掴む

 

「あのね!なにがあるのかわかんないのよ!?やめっ__っ!?」

「霊夢!…おい、魔理沙?お前…」

 

霊夢の手が、払われた

霊夢はびっくりした様子で魔理沙を見つめる

その間もなお、暗闇に手を伸ばすものだから、今度は俺が手を掴む

さすがに払えないだろう…

 

「くっ!」

「…魔理沙、お前どうした?」

「…っ!」

「っ!?」

 

ものすごい勢いで俺の手も払われる

そして魔理沙は寂しそうな顔をこちらに向けてから、その暗闇に触れる

するとその暗闇は魔理沙を飲み込む

 

「魔理沙!?まっ__!」

 

霊夢が魔理沙を掴もうとするが、暗闇に手を入れられない

反撃もくらうらしい

 

「大丈夫か?霊夢!」

「大丈夫よ…それより魔理沙!」

 

暗闇の中、魔理沙はこっちを見ている

その目には涙も見えた

 

「…こうしないと、ダメなんだぜ…」

「っどうして!?」

「ダメだ!来るなよ!霊夢!」

 

霊夢の眉がピクッと動く

 

「は?魔理沙…あんた何様のつもり?」

「…霊夢」

「ねぇ、あなたは私のなんなのかしら?」

「っ!!」

 

霊夢は暗闇を殴る

だが、向こうまでは届かない

 

「私は、お前の…」

「「相棒」」

「…でしょ?」

「っ!」

 

魔理沙は箒の柄を強く握りしめる

俺はそれを見てからスペルカードを構える

 

「待ってろ…魔理沙。今助けてやる」

「っ兄さん!」

「…霊夢」

「わかってるわよ!行くわよ!光!」

 

「霊符『夢想封印 散』!」

「妖符『射抜かれし者』!」

「っ!!」

 

スペルカードを唱える

それは暗闇を照らし、引き裂いていく

引き裂かれた隙間からは魔理沙は突進しながら飛び込んでくる

 

「おわぁ!?」

「わっ!?」

 

…事故扱いされてもいいだろ、これ

突進する進行方向に俺がいたためそのまま激突

 

「わっ!ごめん兄さん!」

「あんたらなにやってんのよ…」

 

霊夢が頭に手を当て、ため息をつく

それでも、笑っている

 

「あはは…大丈夫か?魔理沙」

「あ、あぁ…大丈夫だぜ!」

 

魔理沙は苦笑いをしながら起き上がり、箒に跨る

俺も立ち上がり暗闇を見据える

そこからは1人の女性が出てきた

 

「お前は誰だ…?」

「…」

「答えろ!」

「私は暗闇の舞姫…洸夜…」

「洸夜…?」

 

洸夜と名乗ったそいつは扇子を閉じる

そして真っ黒な髪をなびかせ、その閉じた扇子を霊夢に向ける

 

「あなたを殺せば…幻想郷は我が手に!」

「っ幻想郷目当て!?…そうはさせないわよ!」

 

霊夢はそれに応えてかお祓い棒を洸夜に向ける

 

「…あと1つ…あと1つだったのに!…魂を…ちょうだい!」

 

霊夢に向けていた扇子を開き、霊夢とは逆方向…俺たちの方向に弾幕を撃ってくる

 

「っ!?魂を!?」

「くっ!魔理沙!光!」

 

霊夢が弾幕を洸夜に撃つ__が、すぐに消されている

 

「っ!?どうなってるの!?」

「魔理沙!一旦引くぞ!」

「ぐっ…!」

 

魔理沙に声をかけるが、こえが届いていないのか返事が返ってこない

 

「魔理沙!」

「っ兄さん!?」

「やっと聞こえたか!一旦引くぞ!」

「っわかったぜ!」

 

魔理沙は箒を急いで走らせるが、行く手を洸夜に阻まれる

そして弾幕を撃つ

 

「魔理沙!」

「っくっそ!」

 

俺は考えるより先に動いていた

加速し、魔理沙に弾幕が当てる前に弾き飛ばす

 

「っ!?兄さ__!!」

「ごめんな…」

 

刹那、意識は持って行かれた…

 

視点→魔理沙

 

目の前で兄さんは倒れる

 

「っっっ!」

「あらあら…うふふ…身代わりになったってことかしら?まあいいわ…」

「お前っ!」

 

洸夜は兄さんを担ぐと暗闇の中に入っていく

 

「っ魔理沙!」

「霊夢…?」

 

霊夢に手首を掴まれ、振り向く

 

「…信じなさい」

「…え?霊夢…?」

「光を、信じなさい…!」

「で、でもっ!」

「なら…あんたらは…それだけの関係なの?」

「っ!!」

「そうでしょ?光!!」

 

霊夢が手を離し、兄さんたちの方を見る

私も無意識に目を向けるとそこには…

ニヤリと笑う兄の顔

 

「っ!」

「おらぁ!」

「っ!?なにがっ!?」

「兄さん!」

 

こちらに飛んできた兄さんを受け止める

 

「危なかった…」

「兄、さん…」

「大丈夫だよ…さ、反撃の開始だ!」

 

兄さんは体制を立て直し、ハンドガンを構える

 

「っ…!」

「こんなとこで終われますか…私は、私は!」

 

洸夜はこちらに大量の弾幕を撃ってきているが、一個もかすりもしない

 

「…!」

「くそっ!くそっ!当たれ!当たれ!」

「そんなに感情的になって…当たるか!」

 

兄さんは洸夜の方に飛んでいく

一応私たちもついていく

 

「っ!」

「お前は…何がしたいんだ?」

「言うな…なにも言うなぁぁぁ!」

「っ!?」

「兄さん!」

 

これは本気でダメだ!

驚いている兄さんに洸夜は__脅威を突き立てた

 

「っっ!?」

 

赤い血__

 

「ひっ…!?」

 

真っ赤に染まった兄さんの服__

 

「…」

 

残酷な、洸夜の憎たらしい笑み__

 

「兄さん…?」

「がっ…あ…ぁ…」

 

私は倒れた兄さんに駆け寄る

 

「嘘…?」

「うふふ…あははははっ!やった…やってやったわ!」

 

洸夜はお腹を抱え、笑っている

あの憎たらしい笑みで…

 

「嫌…嫌…!」

「ま、魔理沙…?」

 

 

 

「嫌だ!死んじゃ…!嫌だぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

心臓が一際高鳴った気がした




大丈夫だよ…あたしに任せな!

やべぇ…
魔理沙泣かせてしもうた!光に殴られる…(ガタガタ)
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