ではゆっくり見ていってください!
紫「見つけたのね」
光「紫さん…」
未だ霊夢達を追いかけようとしない俺に紫さんが声をかけてくる。俺は記録を見つめながら紫さんの名前を呼ぶ。
紫「…1000年前、私は隙間からずっと見ていたわ。この世界の滅びゆく美しい姿を」
光「っ!?でもここには阻止されたって…」
紫「それは下界崩壊を阻止したの。幻想郷の滅びを阻止したとは書かれていないわ。いい?光。この史上最悪の異変は1000年後にもう1度繰り返される。今も繰り返されようとしている!」
紫さんは真剣な顔で顔を伏せる俺を見つめてくる。俺に何をしろって言うんだ。もしかしたら俺が__壊すかもしれないんだぞ!
頬に一筋何かが伝う。その時聞こえてきたのは魔理沙の声。
魔理沙「あれ…?紫?」
光「っ!」
魔理沙「兄さん…?どうしたのぜ…?」
今はその声が1番聞きたくなかったのかもしれない。俺は記録を手に持ったままそこから飛び上がる。屋敷の上まで来たところで魔理沙の声。
魔理沙「兄さん!?どこにっ…」
光「魔理沙には関係ない!…あ…」
声を張り上げてそう言ってしまう。やってしまった。なんて思った時には遅くて…当の魔理沙は大きな瞳をもっと大きく開き俺を凝視している。
そりゃ当然だろう。魔理沙にこんな俺は見せたことないんだから。誰にでもやってくる反抗期。そんな反抗期でも妹の前では絶対に不機嫌な態度や嫌だなんて言わなかった。それほど俺にとって魔理沙に嫌われる…それが嫌なのだ。
…しかし遂にやってしまった。それも魔理沙にぶつけてしまった。
俺は記録をギュッと握りしめ唇を噛み締め行く宛も見つからぬまま飛んで行った…
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霊夢「…魔理沙?どうしたのよ」
私がそこに帰ってくると魔理沙はビックリしたような顔で空中を見つめている。そこには何もいない。
その先を見てみれば紫の姿もある。
魔理沙「…霊夢。私よくわかんないぜ…」
霊夢「私が1番わからないわよ!…そいえば光は?着いてこなかったじゃない」
魔理沙「兄さん…と、飛んで行っちゃったぜ…」
霊夢「はあ?…喧嘩でもした?」
いやまああの兄妹が喧嘩なんて__
魔理沙「かもしれない!!!」
霊夢「はぁぁぁぁ!?!?!?」
今年一番の声が出たかもしれない。
あの兄妹が喧嘩!?想像できないわ…魔理沙が何しても光は寛大になんとかして…はぁ!?やっぱ考えらんないわ…。
紫「私のせいかもしれないわね」
霊夢「あぁ…そういえばなんで紫がここにいるの?」
紫「ちょっと、ね…それよりも霊夢。博麗大結界の強化はいつするのかしら?」
霊夢「…なんだ、聞いてたのね。当日よ。紫はそれまでに力が弱まっているところを見つけ出しておいて。力は借りるわよ」
紫「わかったわ。じゃあ十五夜にね」
紫はそう言って怪しげな笑みを浮かべた後隙間に消えていく。
私はそれを見届けた後魔理沙を見る。さっきまでのビックリした顔は無くなっており今度は神妙な顔をしている。
霊夢「やっぱ魔理沙は百面相できそうだわ。とりあえず神社に行きましょ」
魔理沙「…ああ」
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ずずっとお茶をすする音。
それが静寂を邪魔する。いや、逆に邪魔してくれないと飲んでる意味ないんだけど。
春夜「…2人ともどうしたんだ?」
突然聞こえた春夜の声にビクッと肩を震わす。
博麗の巫女が何たる失態…!私は平然を装って春夜に返事する。
霊夢「私はいつも通りよ!…おかしいのは魔理沙よ!」
魔理沙「へ!?わ、私!?」
魔理沙は私の言葉にビックリしたように返す。
いやどう考えてもそうでしょ。
春夜「ふーん…で、十五夜の宴会の準備いつすんの?」
霊夢「あ…そ、その件なんだけど無縁塚に全員集めることにしたの。まあ神社で縁日とかやるべきなんだろうけど人里は人里で盛り上がってるみたいだし…」
春夜「ふーん?まあいいけど…で、そこの魔理沙さんのお兄さんはどうしたんでしょうかね?」
春夜は私の言葉に答えると今度は魔理沙を見る。
魔理沙はびくっと肩を動かす。地雷踏んでるのかしらあれは。
魔理沙「わかんないんだぜ…」
春夜「どういうことだ?」
霊夢「喧嘩したかもしれない、だって」
春夜「なんだと…あの仲睦まじ過ぎる兄妹が!?」
霊夢「そうね。私も驚きだわ」
私はお茶をすすりながら冷静に答える。
脳内はハチャメチャだ。何があったのかとか光はどことかてかなんでこいつらが?とか…とりあえず口には出さないでおく。
春夜「…なんかあったのか?」
魔理沙「わかんない…けど兄さん、手に1000年前の記録持ってた」
春夜「記録?何の話だよ?」
霊夢「ああ…どっかの誰かさんは寝坊したから知らないのね。境内掃除1週間だわ」
春夜「ぐっ…わ、わかったよ…で?その話詳しく」
霊夢「しょうがないわねえ…」
私は大きなため息をつき春夜に説明するために口を開いた…
なかなか面白くなってきた!←