4兄妹が産まれて3ヶ月が経った。4匹は変わらず元気に、のびのびと育っていった。
両親からだけではなく群れの仲間からも愛され続けながら、健やかに成長していった。
小絹「信義兄ちゃん、白菊姉ちゃん、また孝義兄ちゃんが私のご飯をとったー!」
今日も末の妹小絹と次男坊の孝義が物の取り合いで喧嘩をしていた。
食べ盛りの4兄妹には自分の分だけでは満足しにくくなっていたのである。
孝義「へっへー!いただき!」
小絹の分を盗み食いしようとした瞬間、孝義は信義と白菊に咬みつかれていた。
信義「こら、信義。皆で分け合って食べなきゃだめだろう。皆の分なんだから。」
白菊「そうよ信義兄さん。またお父さんに怒られてしまうんだから。」
孝義「ちぇー……兄貴と白菊かぁ。勝てっこないな。」
大人しく小絹の分を返す孝義。それでも小絹は怒りを抑えきれず孝義を咬み続けた。
小絹「このぉーっよくも取ったな孝義兄ちゃん!」
孝義「痛っ!お前はほんと咬む力はすごいよなぁ……悪かったって!いたいいたい!」
白菊「ははは……小絹もほどほどにしておきな。小絹の牙は本当に強いのだから。」
小絹と孝義をまとめるのはいつもこ信義と白菊であった。
信義は孝義に懐かれ、白菊は小絹に慕われていた。4匹が揃って仲は保たれていた。
菊「あなた……この平和が続いて、無事に4匹が育つといいわね。」
両親は隣り合って群れの平和と、4兄妹の成長をかかさず 見守っていた。
菊がしんみりと呟くと、克義はさらに菊の傍に寄りかかる。
克義「続くさ、この皆が居る限り。」
空を見上げ穏やかな陽光と風にあたり、克義はまどろみ始めていた。
しかし、一瞬風が強くなったことを感じ、克義は瞬時に目が覚め立ち上がった。
何かが迫るような威圧的なその風は、克義の胸を貫き彼の様子を一変させた。
突然の胸騒ぎに克義は尋常ではない空気を感じ始めたのである。
克義「何かが、来る。」
不安を呟くと、克義は傍にいる菊と群れの仲間達に大声で呼びかけた。
克義「皆、集まれ……!早く、早く……!」
4兄妹も菊も、仲間も克義の様子に急ぎ集まる。突然の集合に誰もが顔を合わせて驚いていた。
俊之「リーダー……どうしたんですか、緊急事でも?」
克義「ああ……何かが来る、とんでもない奴らが……!」
どんなに時間が経っても克義の心境は穏やかではない。そればかりか確実に不安は増した。
その迫るような不安は群れの仲間にも、4兄妹にも伝わっていった。
誰もが知らず知らずの内に毛を逆立ち始めさせていた。
作者の静蓮です。この度は二話目を書き直しました。
キャラクターの設定が次から次へと出てしまいます……