ドラゴンボールIF   作:通りすがりの筋肉

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サイヤ人を、宇宙の悪魔から公正させようと立ち上がったバーダック

彼は革命軍を創り、ベジータ達に、戦いを挑んだ

果たして、彼は、サイヤ人を変える事が出来るのか⁉︎


ベジータ紛争

 

 

これは、宇宙の彼方、惑星ベジータで起こったサイヤ人史上最大の内乱

 

 

後に、宇宙の歴史の教科書に載る程の戦いが、今、始まろうとしていた

 

 

『バーダック、いよいよだな』

 

『正直、数はあちらの方が上だ

間違いなく、苦しい戦いになる・・・・』

 

『だろうな

でもよお、トーマ、俺はやっぱりサイヤ人だ

こんな時だってのに、楽しみで仕方がねぇ

早く、戦いてぇ』

 

『まったく・・・・

頼もしいと言うべきか、イかれてると言うべきか・・・・

だが、頼りにしてるぜ、バーダックよぉ』

 

 

バーダックは、高ぶる気を抑えるのに必死だった

ここ最近、まったく実戦をしていなかったバーダックは、ある種の欲求不満だった

命を奪う事に反対はしても、やはりサイヤ人の本能とも言うべき戦闘好きまでは消えなかった

 

 

『よしお前ら、行くぞっ‼︎‼︎

思う存分、暴れて来やがれ‼︎‼︎‼︎』

 

『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎』

 

 

戦いは、始まった

先手必勝

バーダック達は、ベジータ達のいる城に奇襲をかけた

ベジータ達は、待っていたと言わんばかりに、バーダック達を迎え撃った

 

 

『相手は所詮、腑抜けた下級戦士共だ‼︎

実力の差を思い知らせてやれ‼︎』

 

『戦いに、名門も糞も関係ねぇ‼︎

気合い入れろよお前ら‼︎』

 

 

両軍は、激しくぶつかった

革命軍は主戦力のバーダックのカバーに徹した

バーダックは凄まじいスピードで敵軍を蹴散らし、戦況はバーダック達に傾いた

その時、一人のサイヤ人が、バーダックに挑んできた

 

 

『よぉ、バーダック』

 

『てめぇか、クソレタス』

 

 

彼の名はターレス

バーダックと同じ下級戦士で、バーダックと瓜二つの顔を持つ男だ

違いと言えば、バーダックと違って顔に傷はなく、バーダックに比べて肌が黒いところだ

 

 

『あの戦闘狂 バーダックが、まさかこんな下らない理由でドンパチ起こすたぁ、俺も予想外だったぜ』

 

『てめぇみたいなイモ野郎にゃあ、俺の気持ちなんざわかんねぇよ』

 

 

この二人は、俗に言う『犬猿の仲』だ

顔も声も似ている互いが、どうしても気に入らなかった

 

『バーダック、俺はお前を、少しは骨のある奴だと思ってたんだが、どうやら俺の勘違いだったみたいだ』

 

『俺はお前の事を、だったのいけ好かねぇ野郎としか思ってなかったがな』

 

『そいつは・・・・』

 

 

ターレスが、バーダックに迫った

 

 

『お互い様だ‼︎』

 

『っ‼︎』

 

 

ターレスも、バーダックと同じく下級戦士の中では異端の戦闘力を持っていた

しかし、今のバーダックの敵ではなく、ターレスが放ったパンチをかわし、ボディーに膝を入れて、気絶させた

 

 

『がはっ⁉︎』

 

『悪いな、今の俺には、てめぇなんざ敵じゃねぇんだ』

 

 

ターレスを倒し、バーダック達は勢いに乗って、更に進軍した

そして、一気に距離を詰め、敵の大将であるベジータを狙った

敵の兵が、ベジータに近づけさせまいと抵抗したが、バーダックはかまわず突破した

そして、ベジータの眼前に迫った

 

 

『(勝った!)』

 

 

バーダックは、勝利を確信した

だがこの時、バーダックはいくつかミスをしていた

味方を自分のフォローに専念させた事

敵の兵を、まったく警戒しなかった事

そして、敵の大将、天才児 ベジータを、まだ子どもと侮った事だ

 

 

『これで終いだ‼︎』

 

『ふっ』

 

『っ⁉︎』

 

 

バーダックは、ベジータに攻撃する寸前で、動きを止めた

いや、止められた

よく見ると、自分の身体中に、気でできた糸が絡み付いていた

 

 

『こ、これは⁉︎』

 

『はっはー‼︎

警戒を怠ったな‼︎

俺が何の作戦も無しに戦争などすると思ったか‼︎』

 

 

これは喧嘩ではないのだ

いくら戦闘力が高くても、力押しだけで勝てるとは限らない

しかも、相手は天才児 ベジータなのだ

いくら戦闘力が高くても、せいぜい1万と数千

大人のサイヤ人が束になれば、勝てない程ではない

そんなベジータが、屈強なサイヤ人の戦士達を束ねられたのは、その統率力と戦術眼故だ

 

 

『くっ、くそぉ・・・・!

こんな技、誰が⁉︎』

 

 

よく見ると、糸を出していたのは、サイヤ人とは違う種族の者達だった

彼らはジャコ星人

戦闘力は低いが、強力な超能力が使える種族だ

一人ではバーダックを抑える事は出来ないだろうが、周りのジャコ星人は10人程いる

戦闘力が数百万はあろうバーダックを縛り付けるには、10人程いれば不可能ではなかった

ましてやこの糸は、縛り付けた者のエネルギーを吸い、更に強度を増す

そんな糸を10人から食らえば、流石のバーダックも身動きが取れなかった

 

『くっ、動けねぇ・・・・!』

 

『惨めだな!

貴様はそこで、味方がやられるのを見ていろ‼︎』

 

『や、やめろぉぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎』

 

 

ベジータ達は、残った兵を掃討した

そして、敗北を悟った大半の兵は投稿した

こうして、後に第一次ベジータ紛争と呼ばれるサイヤ人同士の戦いは、革命軍の敗北に終わった

 

 

『くっ・・・・

ち、ちくしょぉ・・・・

ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎』

 

 

 

バーダックの叫びが、空に響いたが、それは虚しく、爆音にかき消された

 

 

 





よぉ、ラディッツだ!

ちくしょ、親父達が負けて、親父もトーマ達も捕まっちまった!

公開処刑は明日だぞ、どうすんだよ親父⁉︎

こ、こうなったら俺が・・・・!

次回

ドラゴンボールIF

親子の絆

見ろよ!

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