禁断の“眠り姫”   作:プリンセス メア

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永い時の果て

100年の眠りに就いた王女様。

 

彼女の時が止まると同時に城の時も止まった。

 

 

動く者もない城内。

 

しかし、外の世界では時は変わらず流れている。

 

王女様が恋文を送った、フィリップ・フォン・ソラナが庶民のリリアナと結婚しても

 

王様も王妃様も亡くなり、ソラナ伯が王位を継承しても、王女様は眠り続けていました。

 

 

そして、フィリップが王位を継承しても王女様は眠り続けていました。

 

 

……………………………………………………………

 

 

100年後、ある男が王女の眠る城を訪れた。

 

 

「ここが“荒野の古城”か…………。」

 

その男は、フィリップ・フォン・ソラナと瓜二つの青年。

 

「本来は立ち入りを禁じられているが、まあ父上もここまでは見ないだろう…………。」

 

青年は、城の中へ侵入した。

 

 

「盗賊の隠れ家と聞いていたが、全く違うじゃないか。

というか、こいつら生きてるのか?」

 

 

 

城の中には、眠る使用人たち。

 

 

奥へ進んでいく男。

 

 

と、ある部屋にたどり着きます。

 

 

「この女…………、生きてるのか?」

 

すやすやと眠る王女。

 

 

その男は、王女に近づく。

キスをする…………………………………………のではなく、愛の果実を摘むことにした。

 

 

 

そして、その男は思い切り楽しんだのちに、一度城を離れた。

 

 

 

 

数ヶ月後、王女は身ごもり、眠ったまま出産した。

 

 

 

 

 

「あの女と摘んだ愛の果実、たまらなかったな…………。」

 

あの男は、再び城を訪れた。

 

 

 

すると、赤子が乳を吸っている光景が目に入った。

 

「子供が産まれたのに、女はなぜ起きないのか…………?」

 

 

じっと見つめていると、衝動にかられる。

 

 

 

 

 

 

そっと唇を近づける。

 

 

 

 

唇と唇が重なる。

 

 

 

 

魔法を解く鍵が鍵穴にぴたりとはまり、城中にかけられていた魔法が消えていく。

 

 

 

「な……なんだ……?」

 

「ん…………、あ…………!

 

フィリップ……フォン・ソラナ様……?」

 

「なぜ父上の名を……?」

 

「戯言を仰らないで……、フィリップ様……。」

 

「私の名は、ジャン・フォン・ソラナ・イル・ウェルス。

 

フィリップ王の第二王子にして、王位第一継承者だ。

 

お前の名は……?」

 

(わたくし)は、オーロラ・イル・ウェルス・リエルカ。

 

ルイ王の第一王女です。」

 

「ルイ王……?

私の父上の二代前の国王だ。」

 

「そんなはずはありません。

お父様の跡を(わたくし)が継ぐはずです!」

 

「いや、オーロラという王女は…………。」

 

 

かつてジャンの父親、フィリップ王がこう言っていた。

 

 

『……私は、本当ならオーロラ姫と結婚するはずであった……』

 

 

 

「!?

あなたが100年も眠ったままだったオーロラ姫!?」

 

「どういうことですか?

今日は、ルイ王42年、共通暦1430年、2月21日ですよ!」

 

「やはり……、その日はオーロラ姫、あなたが消えたと伝えられる年です。

 

今は、フィリップ王26年、共通暦1530年の2月22日です。」

 

「そんな……。」

 

「…………そうだ、オーロラ姫。

 

私の城に来てください。

そして、私と結婚してください。

 

私の子供を産んでしまったし、

なにより私の父上が喜びます。」

 

「……わかりました。

あなたは、(わたくし)の愛したフィリップ様と瓜二つですもの!」

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