機動六課事件簿~特異点破壊指令~(仮定)   作:ロスラップキ

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 更新が遅れたのは、いろいろあったといいますか、なかったといいますか、いろいろです。

 今回は、ACT0完結です。
 見にくいです。最後はほとんど会話です。

 ああ、駄文乙。


act0-2

 

 

(この少年は一体・・・)

 自らの攻撃をかわされた長い黒髪の男は、若干驚きながら心中でそうつぶやく。

 しかし、黒髪の男は自らの攻撃をかわされたことではなく、自らの行動を読まれたことのほうが驚きが強かった。

 

 

 

「あの、Nさん?大丈夫っすか?さっきから怖い顔ですけど・・・」

「ん?ああ、大丈夫だ。すまない」

 そう言うと、黒髪の男―もとい、Nは再び茜色の剣を構える。それに気付いたなのはとフェイトも、戦闘態勢をつくる。

 

 

 

「なのは、フォーメンション2で行こう。長期戦は避けないと」

「そうだね。―レイジングハート、カートリッジロード」

「バルディッシュ」

 2人のデバイスが、それぞれリボルバーを回しカートリッジをロードする。そして、なのはは再び魔力小球30こを作り出し、その半分を放つ。

 それぞれ弾道はバラバラだが、狙っているのはNだった。

 Nは、それを避けようとはせず1つ1つ斬り落としていく。そして、最後の一発が斬り落とされる瞬間、フェイトが背後から斬りかかる。しかし、それは橙髪の巨剣に制される。そして、Nが追撃をかけるが、フェイトはバルディッシュで御する。

 

 

 

「くっ、なのは!」

「了解!」

 待ってましたと言わんばかりに、なのはが残りの魔力小球を打ち出す。

 背後からの砲撃に、Nはさっと宙へ跳び体勢を整えようとする。が、そこにはフェイトが待ち構えていた。

 

 

 

「何っ!」

「はぁぁぁぁぁ!!」

 フェイトは、Nへこんしんのの斬撃を叩き込む。

 Nが地面に落ち、砂煙が舞う。

 

 

 

「やった!?」

「・・・いや、浅かった。きっとまだ来る」

「Nさん!」

 砂煙が去り、そこには腕に傷を負ったNが立っていた。傷口からは、真紅の血がたらたらと腕を滴っていた。

 

 

 

「・・・なるほど。ゆりかごを落としただけはある」

 滴る血を眺めながら言うN。床には、滴った血が溜まっている。そこへ、自らの茜色の剣をさっと落とす。

 すると、剣は飲み込まれるように血の中へ消えていった。

 そして、再びなのは達に目を向ける。

 

 

 

「・・・だが、まだ甘いな」

 そう言うと、Nは手のひらほどの小さな剣をとりだす。

 そして、それを機動させる。

 

 

 

機動(アウェイク)

 すると、Nの手には青いデバイスが握られていた。大きさは自身よりも少々小さめで、他のデバイスとたいして差はないが、1つ明らかに異なっている点がある。

 

 

 

「リボルバーが2つ。話にあった試験機だね」

「うん。アームドデバイスとはいえ、相当な力なんだよね」

「ツインカートリッジシステム、試作5号機。やっかいなものを盗ってくれたね」

 なのはとフェイトは、表面こそ落ち着いてはいたが、内心はややあせり始めていた。

 Nたちとまともにやりあって勝てるかどうかは正直分からないからだ。

 

 

 

「さて、では第二幕・・・いや、幕引きと行こうか」

 5号機をかまえ、カートリッジを4発ロードする。

 

 

 

「安心しろ。私には魔法は使えん。だが、身体の強化くらいならできる。このようにな――」

 言い終えると同時にNはレイジングハートをつかんでいた。

「なっ、速い!」

「なのは、避けて!」

 フェイトはバルディシュを振り、Nを離そうとする。それを5号機で受け止め、2人を一気になぎ払う。

 

 

 

「くっ、強い」

「まったくだね、そろそろ本気を出したいかも」

 2人は、かなりあせっていた。限定解除をしていない状態では、Nにはかなわないとはっきりわかったことは、かなり痛かった。

 しかし、弱音を吐くことはできなかった。もしここで弱音を吐けば、鏡哉を心配させかねない。それを避けるため、さっきから気を使っているのだった。

 

 

 

「さて、そろそろ終わりとするか。IR(イル)手伝ってくれるか?」

「もちろんっす!」

 巨剣と5号機を構え、なのはとフェイトをみる。

 

 

 

「さあ、幕引きだ!」

「死ねっ!」

「くっ」

 なのはが目をつぶった瞬間、金属がこすれる音がした。

 恐る恐る目を開けてみると、そこには黒い服を着た男が立っていた。

 黒服の男は、Nを弾き飛ばすとカートリッジを2発ロードする。

 

 

 

御堂琴線逆手斬り(みどうきんせんさかしゅぎり)

 さっと握った剣状のデバイスを逆手に持ち替え、光刃を帯びさせる。そして、一閃。閃光の如く一本の剣線が走った。

 その剣線は、NとIRを抜けていった。

 

「っ!」

「ぐあぁ!」

 その場に倒れるNとIR。

 

「ざっとこんなんか」

 デバイスを待機状態にして、黒服の男はなのはとフェイトに近づく。

 

 

「セツナ、ちょっと遅いんじゃないの?危うくやられちゃうとこだったよ」

「ヒーローは、遅れてくるもんだからな。しょうがないだろ」

「まったく。はやてに言っちゃうよ?」

「あー、それは勘弁。殺される」

 セツナは、俯きながら笑って言う。そして、周りの人たちに目を向ける。そこで、唯一たっている鏡哉を見つけた。

 

 

 

「手伝ってくれるかー?」

 手を振りながらセツナは言った。

 

 

 

□□□

 

 

 

 鏡哉は、客たちを運びながらずっ思っていた。あの「セツナ」という人物は何者なのかと。

 自分よりも圧倒的に強そうななのは達がかなわなかった敵を一瞬で倒す姿は、何よりもかっこよかった。

 そして、あることを決めていた。

 「自分もこの人のようになりたい」

 それは、憧れというものだった。

 

 

 

「さて、これで全員運んだか。じゃあ、あとはお前とそっちの子だけか」

「そうだね。ありがとう、手伝ってくれて」

 なのはにいわれ、照れくさそうに鏡哉は「いえ」と返事をした。

 

 

「悪いな、怖ー思いさせちまって。もっと早く来りゃよかったな」

「ほんとだよ。ね?なのは」

「うん」

 三人で盛り上がっているなか、鏡哉が呼びかける。

 

 

 

「あの、セツナさん」

 鏡哉に呼ばれて、はっとして、三人は静かになる。

「あー、悪ぃ。どうした?」

「その、俺、セツナさんみたいになりたいです!俺、魔道士なります!」

 突然の告白に一瞬戸惑ったセツナだったが、ふっと笑い、ポケットからカードを出し、鏡哉に手渡す。

 

 

 

「あの、これは?」

「ん?俺の部屋のカードキー。ミッドにあるから、遊びに来いよ。暇だったらな。じゃあ、俺はこいつらの始末があるからな。じゃあな」

 そう言って、二人を連れてセツナは行ってしまった。

 

 

 

「じゃあ、私達もそろそろ行くね。気をつけて帰るんだよ」

「は、はい。さよなら」

「うん。じゃあ、行こうか、なのは」

 セツナに続いてなのはとフェイトも行ってしまった。

 

 

「さて、どうするかな」

 

 

 

□□□

 

 

 

 一日が経ち、時間は朝になった。あいた穴から、日光が少女を照らしつける。

「・・・うーん・・・」

 少女は目を覚ましあたりを見回す。しかし、そこには誰も居なかった。

「あれは・・夢、だったのかなぁ」

 そう言って、起き上がろうとしたとき、手が何か暖かいものに触れた。

「!?」

 驚いて飛びのくと、それは壁に寄りかかって寝ていた鏡哉の手だった。

(え?これって、私を助けてくれた子?じ、じゃあれはやっぱり夢じゃないんだ)

 改めて、自分を助けてくれた鏡哉を見つめる。

「か、かっこいい・・・」

 つい本音が出てしまい、だれも居ないにも関わらず、かあーっと顔が紅潮する。

 落ち着いて、もう一度鏡哉を見る。すると、少女はあることに気付く。

 自分が枕にしていたのは、鏡哉の足だったのだ。

「ひ、膝枕・・・」

 再び、顔が紅潮する少女。

 その物音で、鏡哉が目を覚ました。

「んー。あ、おはよう」

「ひゃっ!?お、おはよう!」

 突然声をかけられ、驚きと恥ずかしさで声が裏返る。

(うぅ、変な声聞かれちゃった・・・)

 俯いて恥ずかしがっている少女の姿に、鏡哉は何か心を打たれた。

 

 

 

「えっと、まだ自己紹介してなかったよね?俺は橘鏡哉。よろしく」

「あ、うん。私は、如月優璃。助けてくれてありがとう」

 お互いに自己紹介すると、会話は途切れてしまった。

「・・・えーっと、鏡哉君はどこにすんでるの?」

 先に口を開いたのは、優璃の方だった。

「あー、ジアスってところ。分かる?」

「うーん、ちょっと・・・。私はミッドに住んでるの」

 ミッドという単語を聞いて、鏡哉ふとカードキーのことを思い出した。ジアスからは、若干時間がかかるミッドに頻繁に行くのは無理がある。そこで、鏡哉はふと思いつく。

 

 

 

 

「あのさ、家族ってどこに住んでる?」

「え?あ、えーっと、ミッドだけど、別居してるんだ」

 予想外の質問で、戸惑いつつ答える優璃。そして、その返答にぐっとガッツポーズをした鏡哉は、更に続ける。

「あのさ、お願いがあるんだけど」

「ん、何?助けてもらったし、できることなら何でもするよ」

「本当か?じゃあ言うぞ?」

「うん」

「家に一緒に住まわせてくれ」

「・・・はい?」

「だから、如月の家に住まわせてくれ」

 これまた予想外のお願いで、優璃はどう返したらいいものか分からなくなってしまった。

 

 

「・・・やっぱりだめだよな」

 という鏡哉の言葉ではっとして、言う。

「ち、ちょっと待って!」

 そう言って、考え始める。

(ど、どうしよう。確かに、鏡哉君かっこいいし、助けてもらったからなぁ。でも、男の子と同じ部屋で過ごしたことなんてないし・・・。うーん、でもなぁ・・・)

 

 

 

「もしもーし、如月?」

「は、はいっ!?何でしょう!?」

 しまった。また変な声が・・・。

 そんなことはさておき、鏡哉は答えを尋ねる。

「えーとさ、他には何かない?」

「無い」

 即答。な、何でそんなに私の家に住みたいの・・・?・・・もしかして、私のこと・・・。

 急に顔が熱くなった優璃は、俯きながら訊ねた。

 

 

「ど、どうしても?」

「どうしても」

「うぅ。・・・わかった。でも、鏡哉君の両親はいいの?」

「大丈夫だ、問題無い」

「じ、じゃあ行こうか」

「ああ、ありがとう、如月!」

 そう言って、鏡哉は優璃の手を握る。

 これで、セツナさんにまた会える。鏡哉は、そのことで頭がいっぱいだった。

 

 

「にゃっ!?べ、別にいいよ!そ、それと、如月じゃなくて優璃でいいよ!」

 ・・・もう、なんで鏡哉君は私から変な声ばかり出させるの・・・。さっきから力んでばかりじゃない。

 

 

「そうか?なら、俺も鏡哉でいいぞ」

「あ、うん。じゃあ、改めてよろしく、鏡哉」

「おう。よろしくな優璃」

 

 

 お互い、名前で呼び合うことをどこか恥ずかしがりながら、どこか喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 




 ACt0完結しました。

 優璃は自分の理想を詰め込んでみました。まさかの男女共同生活。次回からですね。
 あ、ご安心を。鏡哉君はそんなに下心はもっていませんから、R-18にはならないですよ^^

 そんなわけで、こんな駄文を読んで頂いてありがとうございました^^/

 次話、2人の生活と行く末を描いていこうとおもいます!

 はたして、更新はいつになるか(笑)
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