永遠に祈りを捧げる無限の転生者が完全隔離世界から来るそうですよ?   作:ロスト

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久し振り?の更新です


第7話

「短刀直入に言います。もしよろしければ黒ウサギ共々、私のコミュニティに来ませんか?」

 

「何を言うんですか、ガルド・ガスパー!?」

 

「どうでしょうか?返事はすぐにとは言いません。コミュニティに属さずともあなたたちには箱庭で三十日間の自由が約束されています。一度、自分たちを呼び出したコミュニティと私たちフォレス・ガロのコミュニティを視察し、十分に検討してからーーーー」

 

「結構よ。だってジン君のコミュニティで私は間に合っているもの」

 

久遠がそう言い放つ。ガルドは理解が追い付かずに固まり、ジンも唖然としている。

 

「春日部さんは今の話をどう思う?」

 

「別に・・・・・・どっちでも。私はこの世界に友達を作りに来ただけだから」

 

「あら、じゃあ私が友達一号に立候補してもいいかしら?私たちって正反対だけど、意外に仲良くやっていけそうな気がするの」

 

「・・・・・・うん。飛鳥は私の知る女の子とちょっと違うから大丈夫かも」

 

「龍夜君は?」

 

「・・・別にどうでもええわ」

 

「じゃあ決まりね」

 

実際どっちに所属しようが同じだ。

ガルドのコミュニティーに入れば中から切り崩して終わり。

ジンのコミュニティーに入れば物語(シナリオ)道理に進める。

ただ、それだけのこと。

 

「し、失礼ですが理由を教えてもらっても?」

 

 

 

「なっ・・・」

 

「話はそれだけか?

もう、興味失せたから帰っていいよ」

 

俺はそう言いガルドに向かって手を払う。

完全に額に青筋が浮かんでいるが、それでもなお紳士な対応をしようとするガルド。

見てて醜いとしか言いようがない。ワロエル

 

「お・・・お言葉ですが」

 

「【黙りなさい】」

 

ガチン!とガルドの口が勢いよく閉じる。

何が起きたのか分からないガルドが慌てている。

 

「ーーーー!?ーーーーー!?」

 

「私の話はまだ終わっていないわ。

あなたからはまだまだ聞き出さなければいけないことがあるのだもの。

【あなたはそこに座って、私の質問に答えなさい】」

 

今度は勢いよく席に座るガルド。

 

さてはて、こりゃ~長くなりそうだね~。

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

さて、話の内容を簡潔に説明すると

 

まずガルドがここら一帯のコミュニティを吸収することができた理由は、

相手のコミュニティの女子供を拐ってギフトゲームを承けざるを得ない状況に追い込んでいた。そうやってどんどん勢力を増やしていったとのこと。

で、人質となっている女子供はすでに殺したとのこと。

まぁ、ゲス共の良くある手口って奴ですかね~。

ま、興味なんて無いけど。

 

「素晴らしいわ。ここまで絵に描いたような外道とはそうそう出会えなくてよ。さすがは人外魔境の箱庭の世界といったところかしら・・・・・・ねえジン君?」

 

「彼のような悪党は箱庭でもそうそういません」

 

「そう?それはそれで残念。

・・・ところで、今の発言で箱庭の法がこの外道を裁くことはできるのかしら?」

 

「厳しいです。吸収したコミュニティから人質をとったり、身内の仲間を殺すのはもちろん違法ですが・・・裁かれるまでに彼が箱庭の外に逃げ出してしまえば、それまでです」

 

「そう。なら仕方がないわ」

 

久遠がパチンと指を鳴らす。それがギフトの効果を無くす合図だったのだろう。ガルドは拘束が解け、それまでの恐怖は怒りへと変わった。

 

「こ、この小娘がァァァァ!!!」

 

ガルドの体が大きく変貌を遂げる。

体毛は変色して黒と黄色のストライプ模様が浮かび上がる。

虎の獣人種(ワービースト)だね~。

・・・うん物語(シナリオ)道理だ。

 

「縛れ【忘却の鎖(Chain of the oblivion)】」

 

地から鎖が現れガルドを縛る

 

「!?」

 

「さて、じゃあガルド。もうお前は逃げられないわけだが……そこで一つお前に提案だ」

 

「俺達とギフトゲーム(ゲーム)をしようぜ。お前の【フォレス・ガロ】の存続と【ノーネーム】の誇りと魂を賭けてさ・・・」

 

「く、くそが」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・・・・な、何であの短時間で【フォレス・ガロ】のリーダーと接触して」「喧嘩を売るような状況になっているのですか!?」「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「私たちに準備をする時間もお金もありませんよ!!」「・・・って、聞いているのですか!!御三方!!」

 

「「ムシャクシャしてやった。今は反省してます」」

 

「別に良いやろ面白そうやったし」

 

「と言うか、何で龍夜さんは此処にいるんですか!?」

 

「「「え?」」」

 

「何のことや?」

 

「とぼけないで下さい、ついさっきまで用事があるとか言ってたじゃないですか!?」

 

「気のせいだろ」ハァー

 

【起動】記憶恩恵(メモリーギフト)

 

【記憶改変】黒ウサギは俺がトリトニスの大滝にいたという記憶に変更

 

【結果】失敗

 

【内容変更】違和感を削除

 

【結果】成功

 

 

「・・・そうでございますね」ジトー

 

「こほん、えー今から皆様はギフト鑑定をしてもらいに行きますので、

黒ウサギと一緒に【サウザンドアイズ】に向かいます。

なので、ジン坊っちゃんは先にお帰りくださいませ」

 

「・・・【サウザンドアイズ】ってのはコミュニティの名前か」

 

「はい。詳しくは【サウザンドアイズ】に向かいながらお話ししましょう」

 

そう言って歩き出した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

【サウザンドアイズ】に向かっている最中、久遠が道の途中にある街路樹を見て呟いた。

 

「……桜の木……ではないわよね。花弁の形が違うし、真夏になっても咲き続けているはずないもの」

 

「いや、まだ初夏になったばっかだぞ。気合いの入った桜が残っていてもおかしくはないだろう」

 

「・・・・・・?・・・今は秋だったと思うけど」

 

「・・・」

 

黒ウサギがクスクスと笑いながら説明をする。

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのです。もといた時間軸以外にも歴史や文化、生態系など異なった箇所がいくつかあるはずですよ?」

 

「へぇ?【パラレルワールド】ってやつか?」

 

「いえ、正しくは【立体交差世界論】ですね。詳しく話すと一日以上掛かってしまいますから、またの機会に」

 

しばらくして

 

「あ!あれがそうなんじゃないかしら?」

 

久遠がある場所を指差して声をあげる。

 

「Yes!あれがコミュニティ【サウザンドアイズ】の支店でございます」

 

和風の建物だな。青い生地に二人の女神が記されている旗が見える。

おそらくあれが【サウザンドアイズ】の旗印なのだろう。

その下でのれんを下ろそうとしている女性店員の姿があった。それを見た黒ウサギが走り出す。

 

「待っ」

 

「待ったなしです、お客様。うちは時間外営業はしておりません」

 

きっぱりと断られた。何をしているんだか。

 

「なんて商売っ気のない店なのかしら」

 

「ま、全くですっ!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。あなた方は今後一切、出入りを禁止します。出禁です、出禁」

 

「出禁!?これだけで出禁とかお客様をなめすぎでございますよ!?」ギァーギァー

 

「なるほど……【箱庭の貴族】であるウサギを無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前を宜しいでしょうか?」

 

「え、えぇと……それは…」オロオロ

 

口ごもって視線を逸らす黒ウサギ。

さっきまでの威勢はどこにいったのやら

 

「俺たちは【ノーネーム】っていうコミュニティなんだが?」

 

すかさず十六夜が前に出る。

 

「……ほほう。では、何処の【ノーネーム】様でしょうか?宜しければ、旗印を確認させていただいても?」

 

「お前さん性格悪いの~」

 

「どう言っていただいても構いません。業務ですから」キッパシ

 

これは無理だな。一切入れるつもりはないらしい。

 

「面倒くせーから帰るか」

 

「諦めんの早ぇよ」

 

「こういう頭固いやつと話すとこっちまで頭が固くなりそうだつーの」

 

そう言って帰ろうとしているとき。

 

「いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉう!久しぶりだなぁぁぁぁぁ黒ウサギぃぃぃぃぃぃぃ!」

 

「え、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?_____」

 

ドボーン!と店と反対にある水路へと飛んでいく黒ウサギ。何か変な物体(アホ)が店から飛び出してきてたな。

 

「……おい、この店にはドッキリサービスでもあるのか?それなら俺も別バージョンで……」

 

真剣な顔で頼み込む十六夜をきっぱりと断ち切る女性店員。

 

「し、白夜叉様っ!?どうしてあなたがこんな下層にいらっしゃるのですか!?」

 

「そろそろ黒ウサギがくるような予感があったからに決まっておるだろうに!それにしてもやっぱり黒ウサギは触り心地がちがうのぉ~!ほれ、ここがええか?ここなのか?」

 

「・・・」ハァー

 

白夜叉の相変わらずの変態性に龍夜(王牙)は呆れてため息を吐く。

ここで黒ウサギがこっちに向かって変態(白夜叉)を投げてくる。

 

「ほい、龍夜パス」

 

白夜叉(変態)をこっちに投げてくんなよ」

 

俺はそう言い白夜叉(変態)を抱える(ちなみにお姫様抱っこ)

 

「ゴバァ!?な、貴様!飛んできた美少女を足で蹴るとは、いったい何様じゃ!?」

 

「自分で言うか普通?」

 

俺は二度目のため息を吐きながら言う

 

「十六夜様だぜ。以後宜しくな、和装ロリ」

 

ヤハハと全く悪びれもせずに笑う十六夜。隣から久遠が変態に話し掛ける。

 

「えぇと……貴女はこのお店のオーナー?」

 

「うむ、いかにも。ワシがこの支店のオーナーであり、【サウザンドアイズ】の幹部でもある【白夜叉】じゃ。仕事の依頼ならおんしの年齢のわりに発育の良い、ワンタッチ生揉みで良いぞ!」

 

「え、遠慮しておくわ」

 

「さて……おんしら、用があってワシを訪ねたのじゃろう?話なら中で聞く。

おんし、とりあえず降ろしてくれんかの?」

 

「あいよ」

 

俺は白夜叉を降ろす

 

白夜叉がそう言ったことに女性店員が驚いた顔で白夜叉に問い詰める。

 

「よ、宜しいのですか……?彼らは名も旗も持たない【ノーネーム】ですよ。我らが【サウザンドアイズ】の規定では……」

 

「構わん。【ノーネーム】と知りながらも名を尋ねる性悪店員に対する侘びだ。身元はワシが保証するし、万が一ボスに睨まれてもワシが責任をとる。いいから入れてやれ」

 

「・・・分かりました」

 

女性店員は渋々納得しないしながらも俺らを通す(睨みながら・・・だが)

やはり上司の言うことは従わないといけないからな~、いやー大変だね~(棒)。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、改めて自己紹介をしておこうかの。私は四桁の外門、三三四五階門に本拠を構えておるコミュニティ、【サウザンドアイズ】の幹部、白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があっての、コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸している、器の大きな美少女だと思ってくれ」

 

「ハイハイ、お世話になっております本当に」

 

ずぶ濡れになった黒ウサギは投げやりな感じに言う。

 

「……外門って何?」

 

春日部が首を傾げて質問する。

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。外壁から数えて七桁の外門、六桁の外門、と内側に行くほど数字は若くなり同時に強力な力を持ちます。箱庭で四桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が割拠する完全な人外魔境ですよ」

 

そう、黒ウサギは箱庭の外門マップを彼らに見せる

 

「……超巨大タマネギ?」

 

「……いえ、バームクーヘンじゃないかしら?」

 

「そうだな。どちらかと言えばバームクーヘンだ」

 

「何故にそう例えるかな~」ハァー

 

俺は呆れて三度目のため息を吐く

 

「ふふふ、上手いこと例えよる。そうじゃな、この七桁外門はバームクーヘンで言うと一番外側の薄皮の部分じゃな。さらに詳しく説明するなら、東西南北4つの地区の区切りの東側にあたり、外門のすぐ外【世界の果て】と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに属していないものの強力なギフトを持った者たちが棲んでおる。_____その水樹の持ち主などな……」

 

黒ウサギが大事そうに抱えている水樹を指差しながらそう言う。

 

「……して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったんじゃ?知恵くらべか?それとも勇気を試したのか?」

 

「いえいえ。この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめして来たのですよ」

 

その言葉に目を丸くする白夜叉。

 

「なんと!ではその童は神格持ちの神童か!?」

 

「いえ、黒ウサギはそう思えません。神格なら一目見ればわかるはずですし」

 

「む、それもそうか。しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、お互いの種族によほど崩れたパワーバランスがある時だけのはず。種族でいうなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」

 

蛇と人ってそんなに近いのか。ハジメテシッタナー

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も前の話だがの」

 

「……へえ?じゃあオマエはあのヘビより強いのか?」

 

「ふふん、当然だ。私は東側の【階層支配者】だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強のホストなのだからの」

 

白夜叉が胸を張って答えると、十六夜たち問題児の三人が立ち上がった。

 

「つまり、貴女を倒せば私たちのコミュニティが東側で最強のコミュニティ……と言うことになるのかしら?」

 

「無論、そうなるのう……」

 

「そりゃ景気のいい話だ……探す手間が省けたぜ……」

 

十六夜たちの目に闘争心が宿ると、白夜叉は愉快そうに笑った。

 

「抜け目のない童達だ。依頼しに来ておきながら、私にギフトゲームで挑むと?」

 

「え、ちょっ、御三方様!?」

 

「よいよ黒ウサギ。私も遊び相手には飢えておるのだ」

 

くくく、と笑う白夜叉。そんだけ強けりゃ誰も挑まないだろうしな。

 

「して、おんしはどうする?」

 

「面倒いからパスで(嘘だけどな…)」

 

「そうか、つれないの~」

 

白夜叉がニヤリと笑いながら袖に手を入れる。そして一枚のカードを取り出した。

 

「まぁ良い、おんしらが望むのは【試練】か?______それとも【決闘】か?」




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