超次元ゲイムネプテューヌmk2BURST   作:レオ

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更新が遅くなり申し訳ありません。
いろいろ都合が重なってしまって更新が遅くなりました。
これからは更新ペースが戻ると思いますので、これからもよろしくお願いします。
では、本編です。


第十一話 素材集めその1 冒険作家とペタンコヒーロー登場

ケイとの取引が終わり教会から出たとたん、アイエフの額に幾つもの血管が浮かび上がった。どうやら、ケイとの取引の内容と態度が気に入らなかったらしい。

 

「やっぱり腹の立つ奴だったわね。まあ、最後に一矢報いてやったけど」

 

「あいちゃん、カッコよかったですー」

と、愚痴を言うアイエフをほめるコンパ。

すると、ネプギアが話の話題を変えてきた。

 

「探すのは宝玉と血晶ですよね。アイエフさん、心当たりってありますか?」

 

「あったら苦労しないわよ。どこかのモンスターが落とすって噂は聞いたことがあるけど…」と、ため息をついていると

 

「じゃあ、手当たり次第モンスターを倒しまわってみるですか?」

突然、コンパがとんでもないことを言い出した。

さすがに冗談だろうと思っていたが、アイエフがそれに答える。

 

「気が遠くなりそうな話だけど…それしか手がないかしらね…」

どうやらあまり乗り気ではないらしいが、やるつもりらしい。ネプギアも同様にしていた。だが、シンヤはそんな面倒なことをさせるわけにはいかないと、ある考えを言う。

 

「……いや、ある程度は限定されるぜ」

 

「え?どういうことですか?」

 

「それはな―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、ゾーンオブエンドレス。

ラステイションの近くにある巨大な建築物である。

そこはまるで、巨大なデータサーバーのような空間で、壁から発せられたデータが壁を縦横無尽に走りまわっており、何とも幻想的な場所である。

現在シンヤ達は素材を求め、そこに来ていた。

 

「……つまり、血晶と宝玉を出すのは強いモンスターか珍しいモンスターって事よね?」

 

「ああ、そういうことだ」

アイエフの質問に肯定するシンヤ。

 

「でも、何でそうだって分かるんですか?」

ネプギアが首を傾げながら聞く。それに対し、自分の考えを言い答える。

 

「さっきもアイエフが言った通り、宝玉と血晶は珍しい素材だと言ったよな」

 

「ええ」当然だと肯定する。

 

「なら、そんな珍しいものを普通のモンスターが持っていると思うか?」

 

「うーん…多分、持ってないと思うです」

 

「だろう?なら、持っているのは普通のモンスターじゃ無いって事だ。

だから持っているのは、強いモンスターか珍しいモンスターのどっちかだろうと思っただけだ。例えば…あいつとかな」

 

シンヤが指差したのは、バーチャフォレスト最深部にもいた巨大な狼型のモンスターだった。その姿を見てアイエフが驚愕の声を上げる。

 

「え!? あ、あれって、フェンリスヴォルフ!?危険種じゃない!」

「危険種?」初めて聞く名に首をかしげる。

 

「あれは普通のモンスターよりも遥かに強いモンスターの略称よ。今の私たちでも勝てるかどうか微妙なところよ」顔に冷や汗をかきながら言うアイエフ。

 

「……なるほど(接触禁忌種と同じようなものかな?)」

と、考えながら言い、フェンリスヴォルフに向きなおり姿勢を低くする。

それを見たアイエフが恐る恐る聞く。

 

「ち、ちょっと? 何する気?」

そんなアイエフにこう答える。

 

「一応倒してみるつもりさ。それに」

そして神器を構え、こう言った。

 

「アイツの倒し方はもう理解しているからな」

吐き捨てるように言い、フェンリスヴォルフに向かい地面すれすれのところを跳躍する。

背後で何か驚くような声がするが、今は気にしていられない。

そしてもう一度地面を蹴った時、ようやくフェンリルズヴォルフが自らに向かってくる物体に気付いたのか、シンヤの方を向き威嚇の咆哮を上げようとするが……

 

「遅い」

振り上げられた神器により中断させられた。さらに上体を持ち上げられ、大きな隙を生じさせてしまう。その隙を見逃すはずもなく、軽く跳躍しフェンリスヴォルフの喉を一閃する。その一撃で力が尽きたフェンリスヴォルフは、断末魔を上げる時間を与えられずに消滅した。

 

「ま、こんなもんだろ」

と呟き、ネプギア達の方を向く。そこでは、

 

「う、嘘…。危険種をあんなに簡単に倒すなんて…」

 

「アンタが強いって事は分かってたけど、まさかそこまで強いなんてね…」

 

「す、凄いです」

 

と、全員が唖然としていた。それに苦笑しながら答える。

 

「まあ、あの程度だったらあんなもんだろう」

 

「あ、あの程度って…いくらアンタがアラガミと戦っているっていっても、あの強さは異常過ぎるわよ。それに、倒し方は理解しているってどういう意味?」

と訪ねてきたので答えを返す。

 

「どういう意味って、俺はバーチャフォレストで同じモンスターを倒しているからだよ」

と、軽い様子で言うと、またもネプギア達は唖然とした表情を浮かべる。

 

「さて、目当ての物は落ちてるか?」

そんなネプギア達をよそに、目的の物を落としているか、フェンリスヴォルフが消滅した場所を確認するも、何も落ちてはいなかった。

と、ようやく我に返ったネプギアが呟く。

 

「……何も落ちてませんね」

 

「あぁ。……やっぱり間違っていたのか?」

元々は面倒なことをしたくないが故に考えた案ではあるが、少し位は自信があったので、それが外れてしったことに少しショックを受けていたが…

 

「考えとしては間違ってないでしょうね。ただ、落とすモンスターが違っただけだと思うわ」アイエフがフォローを入れてきた。それに賛同するようにネプギアも続けて言う。

 

「そうですよ。きっと他のモンスターが落とす筈ですよ。だからもっと頑張りましょう、シンヤさん」

と、笑顔を向けてくる。

 

「……そうだな。なら、落とすモンスターを探しに行くか」

と、言って、最深部に進もうとした時、パチ、パチ。と拍手の音が聞こえてきた。

 

「む?」

こんな所に人が?と疑問に思いながら音のした方向を向く。

そこには、少し露出度が高い服装をし、バイオリンケースを片手で担いだ短い赤い髪をした女性が立っていた。

 

「いやー、お見事。まさか危険種をあれほど簡単に倒してしまうとはね」

女性の口調からすると、先ほどの戦闘を観察していたようだ。

シンヤは警戒しながら女性のことを訪ねる。

 

「それはどうも。ところで貴女は誰だ?」

 

「ああ、失礼。あたしはファルコム。見ての通り、しがない冒険家さ」

聞くと、女性――――ファルコムは自己紹介をし、さらに続ける。

 

「ついでに言うと、困っている人を見るとつい首をつっこみたくなるおせっかいでもあるんだ」

 

(冒険家さんですか…。冒険家さんなら、何かご存知かもしれないです)

 

(確かに…。俺たちの知らない情報も持っているかもしれない。とりあえず聞いてみるか?)

 

(そうですね。そうした方が良いかもしれません)

と、小声で相談し、ファルコムに情報を求めることにした。

 

「私達、宝玉と血晶っていう素材を探しているんです。でも全然見つからなくて…。もし何か知っていることがあれば私達に教えてくれませんか?お願いします」

頭を下げて頼んでみた。

 

「宝玉と血晶か…ふむ」

少し考える動作をし、知っている情報をネプギア達に教える。

 

「血晶は聞き覚えがないけれど、宝玉ならこの辺りを探してもムダじゃないかな」

 

「ムダ?」シンヤの問いに首を振り肯定する。

 

「そう。あれはプラネテューヌの、たしか…バーチャフォレストに棲むモンスターが落とすはずだよ」

 

「バーチャフォレスト…ここから反対方向か」

 

「できれば案内してあげたいんだけど、あいにく旅の目的地が逆方向でさ、申し訳ないんだけど…」申し訳なさそうに話していると、逆にネプギアは感謝の言葉を述べる。

 

「いえ、情報を頂けただけで十分です!」

 

「…よかった、元気になってくれたみたいで。それじゃ、あたしはここで失礼するよ。またどこかで会えるといいね」

ネプギアの言葉で元気を取り戻したのか、ファルコムは別れの言葉を告げ、その場から去って行った。そんなファルコムの後姿を見つめながら、これからの方針を話し合った。

 

「まさかプラネテューヌだったとはね。完全に盲点だったわ」

 

「急いで行ってみましょう。大分時間を使っちゃいましたし」

 

「分かった。急ぐぞ」

と、これからの方針を決めたシンヤ達は、ゾーンオブエンドレスを後にした。

だが、その話を最も聞かれたくない奴に聞かれていた。

その聞かれたくない奴とは…。

「…そーかそーか。プラネテューヌに戻んのか。へへへっ」

そう、下っ端である。今回もシンヤ達を倒すために後を付けていたのだが、プラネテューヌに戻ると聞いて不気味な笑みを浮かべている。

 

「覚悟しておけよぉ。我々マジェコンヌが対女神用に作り上げた秘密兵器…次こそテメエ等の最後だ!」

と、見事な失敗フラグを立てながらシンヤ達の後を追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わってバーチャフォレスト最深部。ファルコムの情報により地域は確定され、さらにシンヤの推測により危険種から素材が入手できるという事、さらにプラネテューヌの住民から危険種を目撃したというここ、バーチャフォレスト最深部に来たのである。

 

(……ゲイムキャラを探しに来た時以来だな)

などとほんの数日前の事を思い出しながらバーチャフォレストを進んでいくと、何やら前方に巨大なモンスターの姿が見えた。

体長は5メートル程で、背中から二つの巨大な翼を生やし、凶悪な形相をした、ドラゴンの様なモンスターである。

 

「……あれか?」

 

「そうみたいね。三人とも、絶対に逃がすんじゃないわよ!」

 

「了解。手はず通りに行くぞ」

手はず通り、と言っても、ダークネス60でのネプギア達のコンビネーションを少し変え、そこにシンヤを入れるといった簡単なものである。

 

「はいです!」

 

と、コンパの掛け声とともに、モンスター―――――エンシェントドラゴンに向かっていく。

 

数メートル進んだところで、コンパがエンシェントドラゴンに向かって注射器の様な物から弾を発射する。一体どんな仕組みなんだ、と聞きたいところではあるが、今はそれどころではない。

 

「グギャァァァァァァァァ!!」

シンヤ達に向かって威嚇の咆哮を上げる。その迫力は凶悪な形相も合わさり、フェンリスヴォルフの数倍だろう。だが……

 

「アラガミに比べれば、まだまだ迫力不足だ」

そんな呟きと同時に跳躍し、右肩と右翼を回転切りで同時に切り抜け、エンシェントドラゴンの背後に回り込んだ。エンシェントドラゴンは悲鳴をあげながら左手で切られた部分を押さえる。そこに、

 

「ネプギア! アイエフ!」

 

「はい!」「任せなさい!」

二人の短い応答と同時にネプギアのレーザーブレードでエンシェントドラゴンの左足を、アイエフのカタールで右足を切りつける。バランスが不安定になっていた事もあり、そのままバランスを崩し転倒し始める。そして……

 

「くたばれ!」

空中で見えない足場を踏む様にして空中から地面に急降下し、そのままエンシェントドラゴンの頭を一閃する。フェンリルズヴォルフと同様に断末魔を上げる暇無く、エンシェントドラゴンは消滅した。そして、その場には黄金に輝く十二面体の宝石が落ちていた。あれが求めている内の一つ、宝玉だろう。

 

「……これが宝玉か」

 

「やっと一つ目です!」

 

「あとは血晶だけですね。早く探してケイさんに届けないと…」

喜んでいるシンヤ達だが、その空気をぶち壊しにする奴が登場した。

 

「そいつぁ無理だな。…何故ならテメエ等はここでくたばることになるんだからよぉ!」

下っ端である。そんな空気を読まない登場をしてきた下っ端に…

 

「げ、また出てきた。しつこいわね、下っ端のくせに」

アイエフはうんざりとした様子で

 

「何回負けても出てくるなんて、下っ端さんは大変なんですね…」

 

「やっぱりどの業界でも、下っ端は労働条件きついんでしょうか…?」

コンパとネプギアは同情の視線を向けていた。

 

「だーっ!黙れ!同情するんじゃネェ!」

 

「同情なんてしないさ。で、今回は何しに来たんだ? またのこのこ倒されに来たのか?」

下っ端の叫びを無視し、用件だけを聞こうとするシンヤ。

 

「んなわけネェだろ!…へ、へへっ。まあいいさ。そのふざけた口も今日で最後だからな!出なっ!秘密兵器!」

 

下っ端の叫びと共に、背後から三体のモンスターが現れた。それは、先端が尖った翼の様な物を三対に構え、青の出っ張りがある鉄の輪を被ったモンスター。それは……

 

「……M-3?」

そう。ダークネス60で討伐予定だったモンスター、M-3であった。だが、下っ端はそれを否定する。

 

「いいや、違うなァ。コイツはM-3を改造した、M-3カスタムだ!」

威勢よく宣言するが

 

「…………」

どこら辺を改造した?と思い、観察してみるが、外面上は特に変わったところは見られなかった。

一体どこを改造したんだ?と考えていると、ネプギアが

 

「時間がもったいないです。女神化して、一気に倒します!」

と、女神化しようとするが……

 

「バーカ。そう何度も同じ手を食らうかよ!」

突然、M-3カスタムがモノアイから光をネプギアに向け発射した。

反応が遅れてしまったネプギアは光をモロに受けてしまう。

 

「きゃっ!? 何これ…え?」

 

「ネプギア、どうした?」

シンヤが心配そうに声をかける。すると、戸惑った声で言葉を発する。

 

「女神化、できない…どうして?」

そんなネプギアを愉快そうに眺めながら下っ端は答える。

 

「言ったろぉ、秘密兵器だってよ。こいつぁ女神の変身を封じるモンスターなんだよ!さぁ、ガキんちょの姿でせいぜい足掻いてみな!」

と、ご機嫌な様子で叫ぶが、

 

「……ほぉ、ならそいつ等を倒せば問題無いという訳だな?」

神機を構え、直ぐに飛び出せるように準備するシンヤだが、

 

「残念だったなァ。コイツは特別頑丈に作ってあるんでな、そう簡単に倒せネェんだよ」

どうやら、少しは対策はして来たらしい。それに笑みを浮かべながら答える。

 

「面白い。やってみるか」

今すぐに飛び出そうと、下半身に力を入れたその時

 

「待てーーい!」

突然上から声が響いた。何者だ?と思い上を向いた。そこには……

 

「悪が栄えた例えなし」

胸元を大胆に開いたライダースーツと深紅のマフラーを身に纏い

 

「この世の悪を滅すため」

少し長い青色の髪の毛を纏める為にゴーグルを掛けた少女が立っていた。

 

「犯罪組織マジェコンヌ、蹴って蹴って蹴り飛ばす…!」

ここで某昭和ライダーの様なポーズを決め、締めの言葉を言い放つ。

 

「女神様の窮地に、颯爽とヒーロー登場! ゲイムギョウ界の正義の味方、日本一が来たからには、もう安心だよ!」

少女―――――日本一は、無い胸を出しながら高らかに宣言するのであった。

 




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