秀吉物語 プロローグ
唐突だが俺は死んだ人間だ。
自分の名前や家族、友達の名前も覚えているし、自分が死んだ時のことも覚えている
自分の姿を鏡で見てみると、大体二~三歳の体をしていた
この展開は小説とかでよくある転生ってやつ何だとすぐに分かった。が、…
「秀吉君!ご飯出来てますよ♪」
何でバカテスの木下秀吉なんだよ!!!
いや、鏡見たときからなんとなく気がついていたさ。男で子供のときから美少女の顔してるなんて、秀吉君以外有り得ませんよ。そして決定的なのが…
「優子ちゃんもよ♪」
「はーい!」
俺と同じ顔をして優子と呼ばれている姉がいるのだ
マジですか。これっていわゆる憑依転生ってやつじゃないですか
しかも原作主要キャラに憑依するとか、マジで~!?
「秀吉君?」
「はーい」
…‥まずはご飯を食べてから考えるとしよう
一旦この状況を整理してみよう。まず、俺は生前の記憶を覚えていて、死んだときのことも覚えている。そして生き返ってみたら木下秀吉の姿をしていた、俗に言う憑依転生というやつなんだろうが俺には神様とかに会った記憶などない。ただ、木下秀吉の記憶が残っているからなのか二人ぶんの記憶があってすこし混乱する、まぁじきに慣れるだろう
木下秀吉、バカテスの中でも男女両方から人気のあるキャラ。数少ない常識人で愛すべきバカの一人、第三の性別『秀吉』などがよく知られているだろう
双子の姉、木下優子は、二卵性双生児ながら秀吉にそっくりな顔をしているAクラスの優等生美少女だ
そんな美少女顔の双子を産んだ母親を見て驚愕した。やっぱり自分たちの母だよ‥…、母親も俺たちそっくりの美少女顔なんですが‥
原作では木下家についてはあまり触れられていなかったけど、自分で体験すると秀吉の不憫さがよく分かった。子供のときから顔が女の子になるなんて‥ここの家に産まれたら皆美少女顔になるわ…
というか、バカテスの親世代って怖いわホント‥…。遺伝子仕事し過ぎだろ
「秀吉君、優子ちゃん。明日は友達がたっくさん出来るといいわね♪」
お母さんのセリフや秀吉の記憶から考えて、どうやら明日から俺たちは幼稚園に通い始めるようだ。未来では男からの告白が絶えなくなるけどまさか幼稚園でも同じようなことが起きないと信じたい
そんなことを考えていたら瓜二つの姉がこっちを向いて…
「ひでよし!あしたがたのしみね!!」
…俺は一度死んで生まれ変わった
この世界は前の世界と違う
元の世界を好いていたかはともかく、家族や友達が大好きだった
もう二度と会うことはできないと思う
でも、守りたいものができた。この世界で新たに見つけた
何よりも大切な、『家族』というものを
「‥うん♪」
原作崩壊を望んでいるわけではないし、ただ平和に面白おかしく過ごしたい
木下秀吉憑依初日、心に一つの決めごとを作った
俺は、 僕は、 『木下秀吉』として生きよう
大切な家族や友達を守るために
楽しい毎日を送るために
今度こそ、悲しませないように
そう決心した矢先の二日目、
「よしいあきひさです!よろしくおねがいします!!」
主人公と同じクラスになりました。
あれ?いきなり原作崩れちゃった!?しかも、
「ぼく、よしいあきひさ!きみは?」
「木下秀吉です‥」
なぜか隣の席になりました。
「ひでよしっておとこのこみたいななまえだね」
「ぼくは男の子ですよ」
「えっ!そんなおんなのこのかおしているのに?」
「えっと、とにかくぼくは男です!」
秀吉の苦労が見に染みて分かった。これはキツい
「ふーん。まぁいいや、ひでよし」
「何?」
「ぼくの、友達になって!」
…友達、かぁ
「うん…僕と、友達になってください!!」
「うん!よろしくね、ひでよし!」
憑依二日目、主人公と…いや、明久と友達になりました。
~人物紹介①~
木下秀吉(年少期)[憑依]
死んで目覚めたらバカテスの『木下秀吉』に憑依していた少年。
死ぬ前の記憶を覚えている
元の世界の家族や友人に心残りがあるようだが…
原作崩壊は特に望んでおらず、楽しく過ごせたらいいと思っている
好きなバカテスのキャラは秀吉…ではなく優子。